石 田 徹 石 田 利幸

トッ プ に 聞 く !
﹁ オールインワン加 工 体 制 ﹂
で
多 様 なニー ズに応 え 、
加 工の総 合 企 業 を 目 指 す 。
日創プロニティ 株式会社
氏
代表取締役会長
石田 利幸
氏
石田
代表取締役社長
徹
取引店/福岡銀行 大橋支店
6
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
日創プロニティ 株式会社
▲山田工場
(左から石田会長、石田社長、柴戸頭取)
7
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
社 寺 仏 閣・
日本家屋向け
装 飾 金 具の
製造が原点
我 が 社 は 、金 属 加 工 メ ー
カーとして様々な製 品を取り
扱っています 。具 体 的には、
エネル
ギ ー 関 連 資 材︵ 太 陽 光 発 電 用 資
材 ︶や建 築 資 材 、駐 車 場 資 材︵ロッ
ク板 等 ︶、農 業・畜 産 資 材などの金
ちにも 作れそうだ﹂と感じたもの
を 製 品 化 したり 、お 客 様 から﹁こ
ういう ものは作 れないか ﹂という
要 望にお 応 え することで 加 工 技
術を向 上させてきました。こうし
て装 飾 金 具にとどまらず、建 築 資
材や畜 産 資 材など、様々な分 野の
金 属 製 品 加 工 を 手 がけるよ うに
なりました。
現 在 は 、金 属 加 工 専 門 業 者の
工 場 と しては 西 日 本で 最 大 級の
規 模を誇る﹁ 山田工場︵ 福 岡 県 嘉
麻 市 ︶﹂と 、2 0 1 4 年︵ 平 成
の製 品をお届けしています。
した。
︵ Q ボード ︶
への 上 場 も 果 た し ま
社 ﹂に 変 更 し 、福 岡 証 券 取 引 所
社 ﹂から﹁ 日 創 プロニティ株 式 会
には 、社 名 を﹁ 日 創 工 業 株 式 会
また 、2 0 0 7 年︵ 平 成
年︶
から、全 国のお客 様に様々な用 途
県 石 川 郡 石 川 町 ︶﹂の2つの工 場
年 ︶に竣 工 した﹁ 福 島 工 場︵ 福 島
26
属 加工品です。
創 業 は 1 9 7 8 年︵ 昭 和
年 ︶。私の父・石 田 利 幸︵ 現 会 長 ︶
が、社 寺 仏 閣や日 本 家 屋に用いら
れる 装 飾 金 具の製 造 を 福 岡 県 山
大手設備・プラントメーカー
一般的には当業界のサプライチェーンは分業制
曲げ・プレス・成型
田 市︵ 現 嘉 麻 市 ︶で 始 めま し た 。
▲駐車場ロック板
二次加工業者
オ ー ルインワン加 工 体 制
▲ユニブース
溶接・組立・研磨
現 会 長 がそれまで 板 金 職 人 が 手
価格交渉
▲ソーラーネオポート
(倉庫付)
二次卸問屋
作 り していた 装 飾 金 具 を 規 格 化
▲ATM外装板
直接仕入
▲トラッシュガード
三次加工業者
19
▲ソーラーネオポート
日創プロニティ
株式会社
材料切断
︵ 全 国 初 ︶し 、安 価で 高 品 質 な 装
材料メーカー
▲万能金具
一次加工業者
飾 金 具を量 産しはじめたところ、
各 地で飛ぶように売れました。
また 、現 会 長は目に入った 金 属
鉄鋼商社
▲シェードウォール
塗装・メッキ
53
製 品の中で﹁これだったら 自 分 た
一次卸問屋
▲太陽光パネルの架台
四次加工業者
主 力 製 品
オールインワン加工体制
我が社の製品は
様々な分野に
拡がっています。
◀石田会長
自動車・半導体メーカー等
最終ユーザー
ユーザー
8
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
顧 客の要 望に
ワンス トップで
応える
福島県にも工場があります!
第2 工 場
オ ー ル インワン
加工体制
我が社が最 も
第5工場
第 4工 場
第 3工 場
大 切にしているのが
﹁ 加 工 ﹂サ ー ビスで す 。加 工に 当
たっては 、
﹁ どの 技 術 を 使 うべき
か﹂、
﹁どの技 術を組み合わせるべ
き か ﹂、
﹁ ど んな 技 術 を 新 たに開
発 すべき なのか ﹂を 常に考 え 、試
山 田 工 場
見学風景
行 錯 誤 し な がら お 客 様 の 期 待 を
超 え る 加 工 品 の 提 供に 努 めてい
ます。
石田社長▶
敷地面積35,000㎡
◀柴戸頭取
最新鋭の設備で
オールインワン
加工体制を
支えています。
金属加工には
無限大の可能性が
ありますね。
こ う し た 試 行 錯 誤 の 末に 作 り
上 げ た システムが
加 工 体 制 ﹂で
す。金属加工は、
材 料 の 仕 入 れに
はじまり 、その切
断 、曲 げ・プレス、
溶 接・組み立て、塗 装・メッキといっ
た 多 くの工 程に分 かれています 。
そのため、各 工 程に特 化した専 門
業 者による 分 離 発 注 が一 般 的で
すが 、我 が 社では全ての工 程 をワ
ンストップで 完 結 させ 、どんな 要
望にも 短 納 期・安 価・高 品 質でお
応えする体 制を整えています。
お客 様から﹁ 困った時は日 創 プ
ロニティに相 談 する ﹂という 声 を
多 くいただいていますが、これは、
お 客 様 からの 相 談に真 摯に対 応
してきた結果だと思っています。
太 陽 光 発 電 分 野でも
確固たる地位を確立
近 年の我 が 社の成 長 を 支 えて
きた 主 力 製 品 が 産 業 用 太 陽 光パ
ネルの土台となる﹁ 架台 ﹂です。太
陽 光パネルの架 台は、設 置 する場
所や条 件に合わせたオーダーメイ
ドの設 計や、長 期にわたる使 用に
耐 えられる強 度が必 要です。我が
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
9
﹁オールインワン
日創プロニティ 株式会社
第1 工 場
設 計・製 造のノウハウを 独 自に蓄
ムソフトを 独 自に構 築 するなど 、
けて製 造に取 り 組み、設 計システ
及 が 拡 大 する 前 から 他 社に先 駆
社では 、産 業 用 太 陽 光 発 電 の 普
ト﹂を開 発しました。
のカーポート﹁ソーラーネオポー
光パネルを搭 載できるスチール製
材 料 や 加 工 方 法 を 研 究 し 、太 陽
能 と な り 、評 判 と なって 、全 国 か
一 貫 して 手 が け られる 体 制 が 可
スの向 上に努 めてまいり ました 。
属 加 工 ﹂に特 化 した 技 術・サービ
我が社は創 業から今日まで﹁ 金
様 々 な 素 材の加 工 を 担 う 企 業へ
︵ ※ 1 ︶家 屋 の 別 棟 と して 立 てら れる 、
屋 根 材 と 柱 だけの簡 易 な 自 動 車
倉庫
積 してき ま し た 。このノウハウに
よ り 、お 客 様 か ら 設 計 の 依 頼 が
あった 翌 日には 設 計 図 面 を 持 参
ら多くの引き合いをいただけるよ
その結 果 、昨 年には日経 産 業 新 聞
できる体 制や、設 計から製 造まで
うになりました。 の﹁ N E X T
上 場 中 堅 企 業ラ
また 最 近では、太 陽 光パネルを
のノウハウを 活 かして 、使 用 する
が 、これまで 培ってき た 金 属 加 工
に耐えるだけの強 度はありません
ポートでは、太 陽 光パネルの重み
とがきっかけでした 。通 常のカー
きないか﹂という 相 談 を 受 けたこ
に太 陽 光パネルを載せることはで
から﹁ 個 人 宅のカーポートの屋 根
︵ ※1︶
が 好 評です 。ある 時 お 客 様
設 置できる﹁ 住 宅 用カーポート﹂
るべく 、M & A やアラ イアンスの
今 後は﹁ 加 工の総 合 企 業 ﹂にな
あると考えています。
ビスの提 供に注 力していく必 要が
お客 様の期 待を超 える製 品・サー
していく ために、これまで 以 上に
今 後も﹁ 加工﹂で付 加 価 値を創 造
をいただけるようになりました 。
得するなど、各 方 面から高い評 価
︵ ※2︶
で全 国1位 を 獲
ンキング ﹂
50
10
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
プログ レス
︶、
progress
▲最前列左4番目から松尾常務、石田会長、石田社長、柴戸頭取、行德支店長
(福岡銀行)
を終えて
◎インタビュー
西日本で最大級の規模を誇る
「山田工場」
を拝見し、次々に金属が加工されて
いく現場の迫力に圧倒されました。
金属素材の仕入れから様々な加工をワンストップで行う
「オールインワン加工
体制」
を構築しておられますが、お取引先のご要望に応え続けることで蓄積
されてきたノウハウと充実した設備があるからこそ可能になるのだと思います。
推 進により 事 業 領 域の拡 大 を 目
指し、ゴムやプラスチック、ガラス、
周 年 を 迎 える
木 材と素 材にこだわらない加工に
取 り 組 み 、創 業
2 0 1 8 年には 、連 結 売 上 高 を
1 0 0 億 円まで拡 大させ、さらに
将 来 的にはメーカーとして自 社ブ
ランド を 立 ち 上 げて 海 外にも 展
開したいと考えています。
プ ロ セッシ ン グ
インフィニティ
︶、前進︵
processing
社 名 の〝 プロニティ 〟は 、加 工
︵
︶を 組 み 合 わせ
無 限 大︵ infinity
た造 語ではありますが、社 名に込
めた、
﹁﹃ 加 工 ﹄
の無 限 大の可 能 性
に 向 かって 力 強 く 前 進 していこ
う﹂という思いを胸に、
これからも
加 工で様々な 価 値 を﹁ 日々創 造 ﹂
する企 業 として、精 進 してまいり
ます。
11 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
柴戸 成
取締役頭取
を構築されることを期待しています。
福岡銀行
これからも、
「加工」
技術をさらに極められ、
メーカーとしての確たるブランド
40
︵ ※ 2 ︶上 場 す る 中 堅 企 業 の 競 争 力 を
様々な 指 標 を 測ってランキングし
たもの
日創プロニティ 株式会社
トッ プ に 聞 く !
こ ざい
株式会社 小財スチール
代表取締役
こ さ い
取引店/福岡銀行 久留米営業部
氏
や す ま さ
鉄 製 金網一筋で130年。
線 材 加工製 品を通して
小齊 康正
安心で快 適な国 土造りに貢 献する。
12
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
株式会社 小財スチール
▲福岡第2工場前
(左から小齊社長、柴戸頭取)
13 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
近 江 商 人 で あった 創 業 者 によ る
ふるい 炭 鉱 向 け 篩 販 売 か らス タ ー ト
鉄 製 金 網の製 造 販 売 を 行 う 我
製造工程
がで き ま し た 。も ち ろ
ん 、その
間は、
多くの
お客様
のニーズ
を拾い
上 げ 、何
とか事 業
柴戸頭取▶
ンスなどに広 く 使 用 する﹁ひし形
面に設 置する﹁ 落 石 防 止 網 ﹂、
フェ
﹁ 蛇 篭 ﹂と﹁ かごマット ﹂、山の 斜
じゃかご
河 川の護 岸 工 事に使 用 する
我が社の土 木 資 材 用の金 網は、
環 境 を 守 る た めの金 網
自 然に優し く、
ます。
え 西 日 本にも 販 路 を 拡 大 してい
様々な金 網を製 造 、地 元 九 州に加
使 用 さ れる 鉄 製 金 網 を 中 心 に 、
た 。現 在では 、土 木・建 築 工 事で
を 軌 道 にのせ るこ と がで き ま し
河川の護岸工事に
活用されている
「かごマット」は環境に
優しい工法ですね。
が 社の 創 業 は 1 8 8 6 年︵ 明 治
年 ︶。今 年で創 業 1 3 0 年を迎
えました 。近 江 地 方︵ 現 在の滋 賀
県 ︶の 出 身で 、木 枠に金 網 を 張っ
た﹁ 篩 ﹂の行 商をしていた曽 祖 父・
こ さ い すてじろ う
小 齊 捨 次 郎 が 、九 州 の 交 通 の 要
衝・久 留 米 市に居 を 移 し 、石 炭 選
別 用 の 篩 の 販 売 を は じ め たの が
創 業のきっかけです。
創 業 後 、1 9 2 4 年︵ 大 正
年︶
には、生 産工場を設け、自ら鉄
線 を 編 んで 篩の 製 作 をはじめま
した 。石 炭 生 産の伸 びに合 わせ 、
業 況は順 調 だったものの、間 もな
く 炭 鉱の衰 退・閉 山とともに篩の
取 扱 いが 少 な く なってい き ま し
た 。しかし 、金 網 製 品の幅 広い用
途 が 幸いし 、
﹁ 石 炭 選 別 用の 篩 ﹂
から﹁ 土 木・建 築 用の金 網 ﹂
へと上
手 く 主 力 製 品の転 換 を 図ること
1
2
3
4
13
材料入荷
伸 線
直 線 カット
自動溶接機
19
14
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
金 網 ﹂、そしてイノシシやシカ等の
野 生 動 物 から 田 畑 を 守 る﹁ 防 獣
用フェンス﹂があります。
ひし 型 金 網
防獣用の金網
その中でも、現 在 最も注 力して
いるのが﹁かごマット﹂です。
﹁かご
マット﹂は、金 網 状のかごの中に自
然 石 を 敷 き 詰 めて広 範 囲の河 川
敷に設 置 することで、流 水による
河 岸の侵 食を食い止めます。従 来
リートで固める工 法が使われてい
ましたが、それでは水 中 生 物の住
)
シ用
ノシ
な(イ
わ
箱
ス
ェン
用フ
獣
防
ト
マッ
かご
ト
マッ
かご
落石防止網
河川の護岸工事用網
注目
処を奪ってしまうため生 態 系が壊
れてしまいます 。一 方 、
﹁ かごマッ
用されています 。私は﹁かごマット
工 法 技 術 推 進 協 会︵ 全 国の﹁かご
マット ﹂工 法 施 工 業 者 7 社 で 組
織 ︶﹂の会 長として、
﹁かごマット﹂
工 法 の 更 なる 普 及 促 進 に 向 け た
活 動に取り組んでいます。
建 設 工 事 現 場の省 力 化に貢 献
我が社の建 築 資 材 用の金 網は、
主に住 宅の基 礎 部 分や高 層 建 築
物のコンクリート柱を内 部で補 強
する﹁鉄筋溶接金網﹂があります。
多 くの公 共 施 設や住 宅 等の床
材の下には基 礎としてコンクリー
金網を中心とした
建材メーカーとして、
高強度・高機能な建材を
追求し続けます。
ト ﹂を 活 用 すると 、かご 内に敷 き
トが敷き
詰められ
ていま
す 。しか
し、
コンク
リートだ
けでは
地 盤の
わずかな
◀小齊社長
詰 めら れ た 自 然 石 の 間 に 生 物 を
育むことのできる隙間を十分に確
保できるため、自 然の生 態 系を壊
さずに治水することが可能です。
この護 岸工法は旧 建 設 省︵現 国
土 交 通 省 ︶が﹁ 環 境に優 しい多 自
然 型工法 ﹂として推 奨したことも
あって、現 在では多 くの地 方 公 共
団 体の 護 岸 工 事の工 法 として 採
15 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
主な金網製品
見学風景
の 護 岸 工 事 では 河 川 敷 をコンク
株式会社 小財スチール
活用例
鉄 筋 溶 接 金 網( 建 築 資 材 用 )
増し、
ひび割れを防ぐ効 果が期 待
が社の製 品を使 うことで、強 度を
こしてしまう 恐れがあるため、我
変 化によって大きくひび割れを起
大 きさに合わせて切 断してコンク
は、工事 現 場で鉄 筋を基 礎 部 分の
また、一般 的な住 宅 基 礎工事で
できます。
るため 、現 場では金 網 を 設 置 し 、
し 、さらに溶 接 まで行って納 入 す
すが、我が社は事 前に鉄 筋を切 断
リー ト を 流 し 込 む 必 要 が あ り ま
らは大 変 ご 好 評いただいており 、
軽 減に寄 与しています 。お客 様か
業が完 了 出 来るよう、作 業 負 担の
コンクリートを流し込むだけで作
現 在﹁ 鉄 筋 溶 接 金 網 ﹂は我が社の
中で 最 も 売 上 が 伸 びている 製 品
となっています。
九 州・西 日 本 の発 展 に 貢 献
近 年 、土 木・建 築 業 界では少 子
化 等の影 響で、若い労 働 力の不 足
や 高 齢 化 が 深 刻になっており 、こ
のま までは 昨 今の 建 築 原 材 料の
高 騰と相まって、業 界 全 体が収 縮
してしまう 懸 念があります 。我が
社ではこの深刻な問題の解決に少
しでも 貢 献 すべく 、工 事・建 築 現
場において工 期 短 縮 、労 働 力の省
力 化に 貢 献 で き る 新 た な 鉄 筋 加
工製品の開発に注力しています。
最 後に、創 業から1 3 0 年 間 、
我 が 社 は 金 網 一 筋に取 り 組 んで
まいりました 。決 して目 立つ製 品
16
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
活を支える重 要な製 品となってい
たるところに使われ、私 たちの生
ではあり ませんが 、身の回 りのい
得 た 知 識 や 経 験 を 結 集 し 、今 後
誇 り と 責 任 を 持って 、これまでに
ます 。今 後 も 、金 網 製 品に対 する
たいと考えています。
貢 献できる 資 材 を 提 供 していき
も 九 州 さらには 西 日 本の 発 展に
株式会社 小財スチール
▲福岡第2工場内 前列左から林田部長、小齊専務、小齊社長、柴戸頭取、井上久留米営業部長
(福岡銀行)
、伊香賀部長代理
を終えて
◎インタビュー
創業から130年もの間、鉄製金網一筋に製造販売に取り組まれ、九州最大の
金網メーカーとして堅調な成長を続けられています。
治水工事やがけ崩れ防止、
また住宅等の基礎部分向けなどの多くの製品を
手がけられ、私たちの生活を守るかけがえのない企業として活躍されています。
これから熊本地震の復興工事が本格化し、当社の製品がこれまで以上に
必要となります。今後は熊本地震の早期復興と防災への取り組み、さらには
九州・西日本のインフラ整備に貢献されることを期待しています。
17 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
福岡銀行
取締役頭取
柴戸 成
トッ プ に 聞 く !
代表取締役社長
取引店/熊本銀行 益城支店
地 震 直 後 も 物 流 を 止めることなく
熊本交通運輸 株式会社
輸 送 部 門を通 常 運 行 。
住永 金司 氏
お 客 様 との﹁ 和 ﹂を 大 切に、
物 流 業 務 を 通 して地 域に貢 献 。
住 永 社 長 の ト ラック ド ラ
私は幼 少の頃からトラック
原 点 だ そ うで す ね 。
イ バ ーへの 憧 れ が 全 て の
竹下頭取
年︶
に魚 屋 を 退 職 して
42
1台の中 古トラックを 購 入 し 、商
年︵ 昭 和
への 夢 が 忘 れ ら れ ず 、1 9 6 7
し ま し た が 、トラックドラ イバー
後 、一旦は母の紹 介で魚 屋に就 職
ずっと 抱いていました 。高 校 卒 業
ライバーになり たい﹂という 夢 を
が 大 好 きで 、
﹁ トラックド
住永社長
18
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
熊本交通運輸 株式会社
年 ︶に独 立 、
品 の 運 送 を 始 め ま し た 。そ の 後
1 9 7 2 年︵ 昭 和
トラック5 台で 熊 本 交 通 運 輸 有
限 会 社を創 業しました。
創 業 後しばらくは、兄が勤 務し
ていた 地 元 物 流 会 社の荷 物 を 運
んだり、知り合いの大 手 物 流 会 社
の 下 請 け として 荷 物 を 運 ぶ 仕 事
を 続 けてきました 。これまで私は
﹁ 我が社に
﹃ N o ﹄という言 葉はな
がら ない運 送にも 積 極 的に 取 り
組 んでき ました 。ま た 常に、お 客
様の商 品が売れるためにはどんな
運 送 がベストなのかを 考 え 、積 極
的に提案してきました。
その結 果 、多くのお客 様から信
頼 をいただき 、徐々に取 引 先が増
えていき ま し た 。おか げ 様で 、我
が社の売 上も増 え続け、現 在では
グルー プ 全 体で年 商 1 4 1 億 円
規 模の 企 業にまで 成 長 す ること
ができました。
19 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
47
い﹂という 信 念で 、他 社 がやり た
▲益城物流センター前
(左から住永社長、竹下頭取、住永会長)
﹁ 一 業 種 一 社 主 義 ﹂の も と 、お
客 様 と と も に 成 長 を 続 け てこ
られたそうですね。
我 が 社 が 最 も 大 切にしている
のが 、お 客 様 とのつながりである
﹁ 和 ﹂です 。具 体 的 な 取 り 組 みが
﹁一業 種一社 主 義 ﹂。
つまり 、運 送
会 社 を 介 した 情 報 漏 えい等 を 懸
念されるお客様のご要望に応える
ため 、お 客 様の同 業 他 社︵ ライバ
ル会 社 ︶とのお取 引は原 則お引き
受 けしないようにしています 。な
ぜなら、お客 様との信 頼 関 係を大
切に守 りながら 、
﹁ お 客 様の成 長
こそが 我 が 社の成 長につながる ﹂
との信 念に基づき 、単なる輸 送だ
けのお取 引でなく 、輸 送を超 えた
物 流 サ ー ビスを ご 提 供 す るこ と
で、我 が 社 との取 引に満 足 してい
ただきたいと考えるからです。
年 ︶頃 、まだ
その 例 が 農 産 物 の 輸 送 で す 。
1 9 7 5 年︵ 昭 和
農 産 物 を 冷 やして運ぶ 定 温 輸 送
50
真
写
の
出
い
思
お客様との共存共栄を
目指した経営を
貫いてまいります。
◀住永社長
▲昭和47年、熊本交通運輸有限会社創業当時の写真
◀昭和47年、熊本交通運輸
有限会社開業時の車庫
昭和59年、益城町▶
(現在地)
に本社を移転 倉庫 部門
TOTAL SYSTEM LOGISTICSのベース
として自社倉庫延面積20,000坪の体制で
臨みます。
20
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
熊本交通運輸 株式会社
んでほ しいとの 相
ト を 東 京 まで 運
本 産 の 完 熟 トマ
の生 産 者から熊
ない時 代 、地 元
が 確 立 し てい
るまでになりました。
から集 荷し、首 都 圏 等まで輸 送す
ど 熊 本 名 産の農 産 物 を 県 下 全 域
物 輸 送 となり 、トマトやスイカな
では、我が社の売 上の3割が農 産
とができました。おかげ 様で現 在
﹁
か ゆ い 所 に 手 が 届 く 物 流
サ ー ビ ス ﹂に も 注 力 さ れ て い る
談 を 受 けました 。
まま 輸 送 するために
そ うで す ね 。
完 熟の状 態を保った
は、トマトを 完 全に冷
の後の熊 本 産 トマトの全 国での
と 、生 産 者 から 大 変 喜 ばれ 、そ
できるようになりました。する
まま東 京まで輸 送することが
トマトを一番おいしい状 態の
請 け 負 う こ とで 、高 品 質 の
集 荷 場での検 品 作 業までも
ルを 開 発 しました 。さらに
冷 気 が 均 一になる 段 ボー
を 費 やして 、荷 台の 中で
社 と 協 力 し 、1 年 以 上
だったため、段ボール会
輸 送にあ たっては 、インキを 印 刷
で対 応しています。また、インキの
行い、更には建 物への取 り 付 けま
ドライバーが納 品 先で組み立てを
例 え ば 、サッシを 輸 送 する 場 合 、
お届けする体 制を整 えています 。
理し、お客 様のところまで商 品 を
﹁ 組 立 加 工の有 無 ﹂までを徹 底 管
幅 ﹂、
﹁ 中の構 造 ﹂、
﹁ 温 度 調 整 ﹂や
ニーズに合わせて﹁ 荷 台の長 さや
知 し た ド ラ イ バー が 、お 客 様 の
が固 定され、運ぶ商 品の特 性を熟
我が社では、お客 様ごとに担 当
やしておくことが必 要
販 路 拡 大にも 大いに 貢 献 す るこ
21 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
専属・専門輸送 部門
人と車を派遣し、お客様の名前で
運ぶシステムで、業界随一のキャ
リアと実績を誇っています。
研修会や安全大会等、
社員教育にも力を
入れておられますね。
長距離 部門
関東、東海、近畿地方を中心に輸送フィールド
は全国に広がっています。中継基地として、広
島、中部
(四日市)
にも営業所を設けました。
熊本の農産物を
首都圏等にお届け!
▲全社員研修会
竹下頭取▶
バーが行っており、周 囲からは﹁そ
機に注 入するまでの作 業をドライ
した 。また 、適 正 な 輸 送 価 格 もド
ラックに取り 付けたこともありま
時 代には 乗 用 車のク ーラ ー を ト
今では、我が社の事 故 率は走 行
です。
頼 が 得 られないと 確 信 す る から
の被 害 がなかったため、地 震 発 生
した。幸いにしてトラックや社 員へ
箇 所の物 流 施 設に被 害 を 受 けま
我 が 社でも 熊 本 県 内に構 える 3
直 後 から 熊 本 県 産の野 菜 を 首 都
こまでやるのか﹂と驚かれます。
万 ㎞ 当 たり 0 .
0 9 件︵ 軽 微 な
物 損 事 故のみ ︶で 、業 界 平 均︵ 同
圏まで届けるなど、通 常 通りの輸
ライバーにとって大 切な環 境 改 善
の1つですので、適 正 価 格 を 下 回
0.
6 件 ︶を1 桁 下 回 るまでにな
た だ 、お 客 様 が 最 終 的に 満 足
していただけるかど うかは、お 客
る 運 賃での 仕 事 は 原 則 お 断 り し
今後の展望をお聞かせくだ
さい 。
様と接 するドライバー次 第です 。
熊 本 地 震 が 発 生した 際も
輸送は止めなかったとか。
まずは、熊 本 地 震からの復 興に
送 を 行い、お客 様からは大いに驚
我 が 社では﹁ 何 があっても
全 力を注いでいきます 。地 震 後は
りました 。これからも 事 故 率ゼロ
﹃ 荷 物を届 ける ﹄使 命を果た
貨 物 輸 送に加 え、グループ会 社で
ています 。安 価 受 注 を 引 き 受 け 、
す﹂という基 本を大 切にして
地 元 益 城 町の避 難 所 を 巡る無 償
そのため 、我 が 社ではドライバー
います。常日頃から危機管 理
シャトルバスの運 行など、グループ
かれるとともに、大 変 感 謝 もして
を 徹 底 し 、非 常 時 を 想 定 し
の総 力 を 挙 げて 復 興 支 援に取 り
を 目 指 し 、安 全 な 輸 送 体 制の 整
たシミュレーションを 繰 り 返
組んできました。今 後も物 流のプ
ドライバーの待 遇が悪 化し、安 全
し 行ってきたおか げで、今 回
ロとして出 来る限りの貢 献を行っ
の 働 く 環 境 づく りにも 努 めてい
の 熊 本 地 震では 輸 送 を 止 め
てまいります。
いただけました。
ずに 対 応 す るこ と がで き ま
と
物 流 業 界では3PL事 業︵※︶
備をさらに強化してまいります。
した。
いう 言 葉がよく 使われますが、我
運 行ができなければ、お客 様の信
今 回の熊 本 地 震によって、
ま す 。トラックに 冷 房 が な かった
10
22
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
熊本交通運輸 株式会社
を終えて
◎インタビュー
創業以来、お客様との
「和」
を大切にし、そのニーズにきめ細やかに対応する
ことで、熊本でも有数の物流会社にまで成長してこられました。
今回の地震発生直後も物流を止めずに、通常と変わりない輸送を行われた
当社の取り組みからは、住永社長の物流業務に対する強い思いや使命感を感じ
ました。
が 社 では そ う し た 言 葉 がつ
くられる前から、お客 様の物
流に 関 す る 相 談には 何 で も
応 じ 、我 が 社 独 自 の 視 点 で
様々なご提 案を行うなど、総
合 的 な 物 流 サー ビスを ご 提
供してきました。今 後もこの
方 向 性 を 変 え るつも り はあ
りません。益城 熊 本空港イン
流センターを開 設し、総 合 物
流 サ ー ビスの 更 なる 拡 充 を
図っていくつもりです。
最 後に、我が社は熊 本 県の
物 流 会 社として、創 業からの
精 神である﹁お客 様との共 存
共 栄 ﹂に向け一歩一歩 着 実に
前進することで、地域の発展、
繁栄に寄与してまいります。
︵※︶
3PL事 業 ⋮3PLとは third
の略。荷主企
party logistics
業 に 代 わって 、最 も 効 率 的 な
物 流 戦 略の企 画 立 案や物 流シ
ステムの構 築の提 案を行い、か
つ、それを包 括 的に受 託し、実
行すること。
23 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
いかれることを期待しています。
竹下 英
取締役頭取
今後も、付加価値の高い物流サービスを提供され、地域とともに発展して
熊本銀行
ターチェンジ近 くに新 たに物
▲前列左2番目から澁谷次長、平井常務、住永専務、住永会長、住永社長、竹下頭取、池田支店長
(熊本銀行)
トッ プ に 聞 く !
年︶
に創 業し
を海 底に工事する会 社で、
1 9 7 8 年︵ 昭 和
て 自 分の 力 を 試 したい﹂と 思い、
がいに魅 力を感じた私は﹁ 独 立し
通 信ケーブル工 事の面 白 さ・やり
に就 職したことです 。その時 海 底
信 ケー ブル工 事 全 般 を 行 う 会 社
かけは、伯 父からの紹 介で海 底 通
ました。私がこの仕事を始めたきっ
53
株式会社
取引店/親和銀行 馬町支店
代表取締役社長
コクサイエンジニアリング
海底通信ケーブル工事の
プロ集団として社会インフラの発展に 黒 木 哲 也 氏
貢献していきます。
創 業 の きっか け を 教 え て
我 が 社 は 光 通 信 ケ ー ブル
ください。
吉澤頭取
黒木社長
24
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
個 人 創 業を果たしました。
しかし、創 業 当 初は苦 労の連 続
でした。創 業したばかりの個 人 事
業 主に海 底 通 信 ケ ー ブルの工 事
を 任せてくれる企 業はなく 、しば
ら く は 海 底 ケ ー ブル工 事 以 外の
周 辺 分 野である 電 気 工 事や船 舶
造 修 等で生 計を立てていました。
年︶
に法 人 化
そ して 周 辺 工 事 の 受 注 が 増 え 、
1 9 8 2 年︵ 昭 和
することができた 頃 、ようやく 海
底 通 信ケーブル工事に携われるよ
うになりました。
それから数 年 後にターニングポ
イントが訪れました 。我が社の仕
事 ぶり が N T T グルー プの 担 当
者 の 方 の 目 に 留 ま り 、N T T グ
を請け負うことになったのです。
現 在は、N T Tワールドエンジ
ニア リン グマリン 株 式 会 社 様 の
25 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
パートナー企 業として、日 本 全 国
及び東 南アジアの海 底ケーブル工
事に取り組んでいます。
▲海底ケーブル敷設船
「おりおん」
前
(左から黒木社長、吉澤頭取)
57
ルー プの 海 底 通 信 ケ ー ブル工 事
株式会社 コクサイエンジニアリング
作 業 風 景
できるのは全 国でも 数 社 、九 州に
め、海 底 通 信ケーブル工事を施工
な 技 術・ノウハウが 求 められるた
ともあります 。その敷 設には高 度
数 千メートルの海 底に敷 設するこ
た だ 、ケ ー ブルは 深いところでは
ムの 通 信 が 可 能になっていま す 。
れたケーブルを通してリアルタイ
ブルが 担っていま す 。海 底に敷 か
の 情 報 通 信の 大 半 は 光 通 信 ケ ー
現 在 、電 話やインターネット等
ます。
掛 かるな どの 配 慮 が 必 要 とな り
日 時 を 決 定 し た 上 で 工 事に 取 り
渡る気 象データを分 析し、最 適な
事の実 施にあたっては過 去 3 年に
超 えると工 事ができないため、工
使 うのですが、風 速
た、敷 設工事は海上から専用船を
を 大 き く 左 右 す る た めで す 。ま
が、その後のケーブルの耐 久 年 数
ケ ー ブルを 着 底 さ せる か ど う か
んご礁 等を避け、平らな海 底 面に
メートルを
は我が社しかおりません。
要があります 。沈 没 船や岩 礁 、さ
を調べ、敷 設 する場 所を決める必
ずケー ブルを 敷 く 海 底 面の状 況
▲ケーブル繰出しと作業艇牽引
事 前に決 めた 場 所に正 確に
海 底 通 信 ケ ー ブル 工 事 につい
て詳しくお聞かせください。
黒木社長▶
実 際に敷 設工事を行う際は、ま
10
▲撤去ケーブル巻き上げ
サロン
海底ケーブルの
敷設工事の
プロ集団として実績を
積み重ねています。
海底ケーブル敷設船
会議室
▲撤去ケーブル収容
▲海底でのケーブル作業
26
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
てきたノウハウとして我が社の最
能 力 や 技 術 は 、長 年に渡って 培っ
すが、円 滑に工 事 を 進めるための
ケーブルを敷く技 術はもちろんで
事 及び撤 去工事は、長い時で数 週
また、海 底 通 信ケーブル敷 設工
ています。
きるような制 御システムを搭 載し
の 影 響 を 考 慮 し ながら 作 業 がで
間も船に乗ったまま作 業を続ける
を少しでも軽 減できるよう 、船 内
ため 、そ う した 生 活でのストレス
海 底 ケ ー ブル 工 事 では 最 新 鋭
船 の﹁ お り お ん ﹂が 大 活 躍 してい
に食 堂やサロンなどの快 適な居 住
食 堂
る そ うで す ね 。
空 間を設けているほか、海 底 通 信
ケーブルを保 管するケーブルタン
クには夏 場でも快 適に作 業ができ
年 ︶、新 し
く 建 造 し たのが 海 底 ケ ー ブル敷
るよ うに冷 房 設 備 を 導 入 するな
2 0 1 3 年︵ 平 成
設 船﹁おりおん﹂です。
ど、作 業 員にも優しい最 新 鋭の船
27 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
﹁おりおん﹂は最 新のコンピュー
★船名
「おりおん」
の由来★
夜空でひときわ明るく輝く星座
「オリオン座」
のように、
当社の希望の星として命名しました。
となっています。
▲
「おりおん」
ドラムケーブルエンジン
ター︵ D.
P.
S ︶を搭 載しており 、
▲
「海底線史料館」
を見学
25
◀吉澤頭取
見 学 風 景
海 底 ケー ブル敷 設 中 は 潮 流 や 波
日本の隅々にまで
情報通信サービスを
提供しておられるの
ですね。
厨 房
▲
「おりおん」
操縦席
大の強みとなっています。
株式会社 コクサイエンジニアリング
心 掛けてこられたのですか。
おられます が 、ど ういったことを
お 客 様 か ら 大 きな 信 頼 を 得て
は、我が社のような中 小 企 業では
その場で即 決 してきました 。中に
﹁ 出 来 ま す 。やら せて 下 さい ﹂と
が あ り ま せ ん 。ど ん な 仕 事 で も
仕 事 の 依 頼 を 一 度 も 断ったこ と
てきました 。お 客 様 からは﹁ 当 初
一緒に知 恵を絞り 、全てやり 遂 げ
超 え よ う という 一 心で 従 業 員 と
もありましたが、お客 様の期 待を
とても 困 難 と 思 われた 大 型 工 事
と 思っている 。﹂という 大 変 有 難
ングに頼 めば、何 とかしてくれる
が 、今 ではコク サ イエンジニアリ
当 に 大 丈 夫 なのか と 不 安 だった
はこ ん な 小 さ な 企 業に 任 せて 本
私 は 創 業 以 降 、お 客 様 か らの
い 評 価 をいた だ け るこ と も あ り
ます 。
最 後 に 将 来 展 望 について お 聞
かせください。
今 後の私の使 命は、次 世 代への
継 承 だと 思っています 。創 業 から
年 間がむしゃらに走ってきた 結
訓 練により 、プロフェッショナルな
専 門の教 育 プログラムによる作 業
業 員 教 育で す 。社 内で 蓄 積 し た
そのために注 力しているのが従
いと考えています。
承 継をスムーズに実 施していきた
を 堅 持 し 、次 世 代の育 成 、そして
なりました。これからも信 頼 関 係
定 的 な 仕 事 をいた だ けるよ うに
果 、お 客 様 からの信 頼 、そ して 安
38
28
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
株式会社 コクサイエンジニアリング
だと 考 えている﹁ 人 間 力 ﹂が 養わ
動を続けています 。私が一番 大 切
また、長 年 我が社は近 隣の清 掃 活
人 材の育 成に取り 組んでいます 。
創 造 性 と 行 動 力 を 存 分に発 揮 す
これ か ら も 社 員 一 人 ひ と り が
げていくつもりです。
れるよう 、次の世 代にも 着 実に繋
るよう努めてまいります。
に、社 員それぞれの夢 を 実 現でき
サ ー ビスを 提 供 し 続 ける と と も
ることで、お客 様に期 待 を 超 える
▲最前列左から芝部長
(NTTワ−ルドエンジニアリングマリン株式会社)
、
小川専務、
黒木社長、
吉澤頭取、
益永支店長
(親和銀行)
、
林田本部長、2列目一番右は野中課長
(NTTワ−ルドエンジニアリングマリン株式会社)
を終えて
◎インタビュー
黒木社長が夢を追い求めて創業された会社は、我々の日常生活には欠かせ
ない通信インフラを支える会社へと成長されました。
また、従業員の皆様が活き活きと働いておられるのは、一人ひとりが輝ける
ように、技術面だけではなく人間力の向上にも重点を置いた教育を実施されて
いる成果だと思います。
これからもお客様の期待を超えるサービスを提供し飛躍を続けられることを
祈念いたします。
29 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
親和銀行
取締役頭取
吉澤 俊介
トップに聞く
会社概要
ふくおかフィナンシャルグループでは、
ブランドスローガンである
﹁あなたのいちばんに。﹂
の実 践に努めてまいります 。
全国の皆さま
ご声援ありがとうございました。
元気で頑張っています。
益城支店
熊本銀行
会 社 概 要
ト ッ プ に 聞 く !
防災対応型ソーラーネオポート
日創プロニティ 株式会社
山田工場
(福岡県嘉麻市)
と福島工場
(福島県石川郡石川町)
で、あらゆる
金属の加工製品をつくっています。金属加工は、切断、曲げ・プレス、溶接・
組み立て、塗装・メッキといった多くの工程がありますが、我が社では、
様々な加工をワンストップで行える
「オールインワン加工体制」
を整え、
お客様のご要望に短納期・安価・高品質でお応えしています。
今後は、あらゆる素材を加工する、加工の総合企業を目指します。
■
創 業:1978年
■
設 立:1983年
■
所 在 地:福岡市南区
■
資 本 金:1,176百万円
■
従 業 員:112名
■
事業内容:金属加工業
■
事業拠点:
(本 社)
福岡市南区
(工 場)
福岡県嘉麻市
福島県石川郡石川町
(営業所)
東京都台東区
大阪市淀川区
福島県石川郡石川町
(関連会社)
群馬県藤岡市
東京都台東区
「日々 創造」
旺盛なチャレンジ
精神で 課題に
挑戦し続けます。
■
取 引 店:
大橋支店
092-551-2131
▲万能金具
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
32
ト ッ プ に 聞 く !
会 社 概 要
株式会社 小財スチール
福岡市中央区に本社を構え、護岸工事や崖崩れ防止工事等に使われる
土木用の金網や、建設資材として住宅コンクリート基礎を内部で補強する
際に使用される金網などを製造しています。
身の回りのいたるところで使われ、今や生活を支える重要な製品となって
いる金網を提供し続けて、今年で130周年を迎えました。
工事・建築現場において、工期短縮、労働力の省力化に貢献できる、新たな
鉄筋加工製品の開発にも注力しています。
■
創 業:1886年
■
設 立:1928年
■
所 在 地:福岡市中央区
■
資 本 金:1,195万円
■
従 業 員:64名
■
事業内容:
建築土木用線材加工製品の製造販売
■
事業拠点:
(本 社)
福岡市中央区
(支 店)
鹿児島県鹿児島市
(営業所)
宮崎県えびの市
大阪市中央区
(出張所)
北九州市小倉北区
(工 場)
福岡県久留米市
福岡県三井郡大刀洗町
宮崎県えびの市
金網など鉄筋加工
製品のことなら
私たちにお任せ下さい!
33 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
■
取 引 店:
久留米営業部
0942-32-4431
全社員研修会での挨拶訓練の様子
熊本交通運輸 株式会社
熊本県上益城郡益城町に本社を構え、
長距離輸送、
専属・専門輸送、
倉庫を
事業の三本柱として、総合的な物流サービスをご提供しています。
お客様とのつながりである
「和」
を大切に、
「一業種一社主義」
に取り組むととも
に、
「小廻り」
を効かせて
「かゆい所に手が届く物流サービス」
に注力しています。
これからも、
創業からの精神である
「お客様との共存共栄」
に向け日々邁進し、
総合物流サービスを通して地域の発展、繁栄に寄与してまいります。
■
創 業:1972年
■
所 在 地:熊本県上益城郡益城町
■
資 本 金:9,000万円
■
従 業 員:337名
(グループ840名)
事業内容:
一般貨物自動車運送業、
貨物運送取扱業、
倉庫業、
産業廃棄物収集運搬業、
旅客自動車運送業、
精密機器輸送業、
引越業
■
■
事業拠点:
(本 社)
熊本県上益城郡益城町
(営業所・物流センター)
熊本県上益城郡益城町、
福岡県糟屋郡久山町、
鹿児島県いちき串木野市、
沖縄県浦添市、
広島県三次市、
三重県四日市市、
東京都港区
私たちの使命は
物 流を止めないこと。
お客様の大切な商品を
確実にお届けします。
復興に向けた
熊本の熱い思いを込めて!
■
取 引 店:
益城支店
096-286-8181
FFG MONTHLY SURVEY Vol.94
34
ト ッ プ に 聞 く !
会 社 概 要
海底ケーブル敷設船
「おりおん」
。進水式後の航海の様子
株式会社 コクサイエンジニアリング
光通信ケーブルは電話やインターネット等の膨大な情報通信の99%を
担っています。その光通信ケーブルを最新鋭船の
「おりおん」
を使って海底
に敷設しています。
社員一人ひとりが創造性と行動力を存分に発揮して、お客様の期待を
超えるサービスを提供するとともに、日常生活には欠かせない通信イン
フラを支える企業としての重責を今後も担ってまいります。
■
創 業:1978年
■
所 在 地:長崎県長崎市
■
資 本 金:1,000万円
従 業 員:70名
事業内容:
電気通信工事業
電気工事業
土木工事業
水道施設工事業
船員派遣事業
一般派遣事業
船舶造修業
データエントリー事業
その他付随する事業
■
■
■
事業拠点:
(本 社)
長崎県長崎市
最新 鋭 船「おりおん」と
長年培ってきたノウハウが
最大の強みです!
■
取 引 店:
馬町支店
095-824-2500
35 FFG MONTHLY SURVEY Vol.94