平成28年 9 月16日 国土交通省中部地方整備局 平成28年度 中部地方整備局入札監視委員会 第一部会第2回定例会議を開催しました - 審議概要を公表します - 入札監視委員会は、 「公共工事の入札契約及び契約の適正化の促進に関する法律」に基づき、 地方整備局長の委嘱に基づき設置された学識研究者等で構成する第三者機関であり、中立・公 正な立場で客観的に入札及び契約手続きについて審議を行い、意見の具申又は勧告を行い ます。 平成28年度第1四半期(平成28年4月から6月まで)に発注した 工事等の中から抽出した8件の事案について審議を行いました。 審議概要をお知らせいたします。 1 開催日時及び場所 日 場 2 議 事 概 3 解 4 配 5 問い合わせ先 布 時 : 平成28年 9 月 7 日(水) 10時00分~12時00分 所 : 名古屋銀行協会会館 要 「表 1」のとおり 禁 指定なし 先 中部地方整備局記者クラブ いちはら ひ さ し 中部地方整備局 主任監査官 市原 ☎ 052-953-8113 久士 表 1 平成28年度 中部地方整備局入札監視委員会 第一部会第2回定例会議議事概要 開 催 日 時 及 び 場 所 委 員 審議対象期間 抽 出 案 件 平成28年 9 月 7 日(水)10時00分~12時00分 名古屋銀行協会会館 4階 402号室 部会長:渥美 雅康(弁護士) 、部会長代理:後藤 澄江(大学院教授) 、 委 員:大島 嘉秋(公認会計士) 、尾島 茂樹(大学院教授) 、 永田 和寿(大学院准教授) (委員は五十音順) 平成28年 4 月 1 日 ~ 平成28年 6 月30日 総件数 8件 審議案件は表2のとおり 〔工 事〕 一般競争入札 方式 5件 〔建設コンサルタント業務等〕 一般競争入札 方式 1件 指名競争入札 方式 1件 〔役務の提供等〕 一般競争入札 方式 1件 意見・質問 委員からの意見 ・質問、それに 対する回答等 委員会による 意見の具申又は 勧告の内容 表3のとおり な し 回 表3のとおり 答 表2 抽出事案一覧表 (期間:平成28年4月1日~平成28年6月30日) 【工事】 番号 工 事 名 工事種別 競争参加資 入札 格を確認し 参加 た者の数 者数 契約 締結日 契約の相手方 契約金額 落札率 (千円) (%) 備 考 319,140 88.70 岐阜国道事務所(本官契約) <一般競争入札方式> 1 平成28年度 東海環状石田川高架橋鋼上部工事 鋼橋上部 20 20 H28.6.28 日本車輌製造(株) 2 平成28年度 新丸山ダム管理所受変電室棟新築工事 建 築 2 1 H28.6.29 亀井建設(株) 58,104 97.25 新丸山ダム工事事務所(分任官契約) 3 平成28年度 富士砂防管内整備工事 維持修繕 1 1 H28.4.1 佐野藤建設(株) 42,120 96.42 富士砂防事務所(分任官契約) 4 平成28年度 津北部地区維持修繕工事 維持修繕 1 1 H28.4.1 田中土木(株) 237,600 99.31 三重河川国道事務所(分任官契約) 5 平成28年度 揖斐川沢北排水機場ポンプ設備修繕工事 機械設備 2 2 H28.6.30 (株)鶴見製作所 137,160 94.56 木曽川下流河川事務所(分任官契約) 【建設コンサルタント業務等】 番号 業 務 名 業種区分 競争参加資 入札 格を確認し 参加 た者の数 者数 契約 締結日 契約の相手方 契約金額 落札率 (千円) (%) 備 考 <一般競争入札方式> 6 平成28年度 静清・富士維持管内橋梁点検業務 土木コン 3 3 H28.4.1 (株)オリエンタルコンサルタ ンツ 56,246 73.49 静岡国道事務所(分任官契約) 測 量 10 10 H28.4.7 (株)大地コンサルタント 17,172 93.47 豊橋河川事務所(分任官契約) <指名競争入札方式> 7 平成28年度 豊川流量観測業務 【役務の提供等】 番号 業 務 名 業務分類 競争参加資 入札 格を確認し 参加 た者の数 者数 契約 締結日 契約の相手方 H28.5.26 (株)セコ・インターナショナ ル 契約金額 落札率 (千円) (%) 備 考 <一般競争入札方式> 8 平成28年度 単価契約 管内空中写真撮影作業 役務の提供等 2 2 4,601 83.86 静岡河川事務所(分任官契約) 表 3 委員からの意見・質問、それに対する回答等 Ⅰ.議 事 (1)報 告 意見・質問 ①工事に係る入札方式 別発注工事一覧 ②建設コンサルタント業 務等に係る入札方式別 発注業務一覧 ③役務の提供等及び物 品の製造等に係る入札 方式別発注業務一覧 ④指名停止等の運用状 況一覧表 ⑤談合情報等の対応状 況 ⑥再度入札における一 位不動状況 ⑦工事種別ごとの低入 札価格調査制度調査対 象工事の発生状況 回 答 質 疑 な し (2)審 議 会議の審議対象案件は、当番の委員が入札契約方式別に事務所毎の審議実績、及び工事種別並びに低入札案 件等を考慮したうえで抽出したものである。 抽出案件 意見・質問 回 答 【工事】一般競争入札方式 1.平成28年度 東海環状石田川高架 橋鋼上部工事 質 疑 な し 【工事】一般競争入札方式 入札参加者が2者と少ないが、そ 2.平成28年度 新丸山ダム管理所受 の要因は何か。 変電室棟新築工事 建築工事ということで、昨今、申請者が少ない状況であることか ら、地域要件を岐阜県内とし、要件を満足する業者数として21者、 入札資料をダウンロードした者で8者確認しているが、結果として入 札参加者は2者となった。 入札参加者が少なかった要因の一つとして、工事場所が岐阜エリ アや多治見エリアから離れた地域ということも影響したのではない かと推察している。 関連して、岐阜県内の地域要件を 施工規模から、岐阜県内で要件を満足する業者数が21者あった 愛知県内や長野県内にも広げて設 ため、競争性は確保されていると判断している。 定することはできないのか。 入札手続きの途中で、配置予定技 入札するまでの間は、随時辞退が可能であり、指名停止等のペナ 術者がいなくなったという理由で入札 ルティは発生しない。 辞退した場合のペナルティは無いの か。 【工事】一般競争入札方式 入札参加者が1者ということであっ 参加資格要件を満足する入札参加可能業者として34者を確認し 3.平成28年度 富士砂防管内整備工 たが、参加可能者数は何者あったの ている。 か。 事 毎年、同じ業者が受注している状 況があるが、どう考えているのか。 工事内容は維持修繕であるが、災害や大雨等の際に緊急的に即 時対応しなければいけないこともあり、自前で機械を持っていなけ れば対応できないとか、緊急時にいつでも出動しなければいけない ため技術者を拘束するということもあり、なかなか応札する業者が 無いと推察している。 このため、昨年度までは砂防・地すべりの維持修繕工事の施工実 績を要件としていたが、今年度は河川の維持修繕工事での実績で も参加できるよう参加要件を緩和したが、結果として、1者という状 況であった。 同工事で過去3年間の予定価格が 当初契約時の数量、工事量は、前年度の実績等を踏まえて当該 年々増えているように見えるが、今 年度の傾向等を把握して工事内容、工事量を算定しているため、毎 後もこのような傾向となるのか。 年、同じ金額となるものではなく、毎年度、変動することとなる。 抽出案件 意見・質問 回 答 【工事】一般競争入札方式 本工事の参加可能者数は何者あっ 参加資格要件を満足する入札参加可能業者として47者を確認し 4.平成28年度 ている。 津北部地区維持修繕 たのか。 工事 落札率が高い要因は、どう考えて いるのか。 施工歩掛かりや労務単価等を公表しており、ほぼ予定価格に近い 算出が可能な状況にあることも、一つの要因と推察している。 今回の落札者は、何回か同工事を 過去には2者応札の実績もあり、競争性は働いているものと考え 受注されているということで、1者応 ている。 札の入札状況等も把握しているので はないか。 【工事】一般競争入札方式 今回の落札者は、既設のポンプ設備 落札者は、既設ポンプ設備の一部であるエンジンの設置業者であ 5.平成28年度 る。 揖斐川沢北排水機場 の製造者か。 ポンプ設備修繕工事 既設設備の設置業者の方がノウハ 一定の施工実績があれば施工可能と判断しており、要件を満足し ウがあるとか、他者では施工困難と ている業者数として50者、入札資料をダウンロードした者で12者 いった状況があるのか。 確認していることから、他者でも施工可能であったと考えている。 入札参加者が2者というのは少な いとは考えられないか。 地域要件を中部地方整備局管内とし、要件を満足している業者数 が50者あったことから、一定に競争性は確保されていると考えてい る。 【建設コンサルタント業務等】一般競争入札方式 落札率が低くとどまっているが、積 積算については公表されている積算基準に基づいて積算してい 6.平成28年度 静清・富士維持管内 算はどのように行っているのか。また る。落札価格が低いことによる品質への影響については、調査基準 落札価格が低いことで品質上問題に 価格を上回っており、品質上の問題はないものと考えている。 橋梁点検業務 なることはないのか。 落札者の技術点評価が他の応札 入札参加者から提出された技術提案を評価したところ、本業務に 者と比べかなり高くなっており、実施 おける着眼点について、明確な記載が無いとか、課題、留意点とそ 方針のところで差がついたものと見 の対応策に記載が無かった等により差が付いている。 受けられるが、差がついた要因は何 か。 【建設コンサルタント業務等】指名競争入札方式 7.平成28年度 豊川流量観測業務 本業務と同内容の矢作川流量観測 豊川と矢作川で業務場所が違うことからそれぞれ入札手続きを 業務と、それぞれ入札手続きを進め 行った。 たということでよいか。 指名業者の選定方法として、業者 類似業務、同時期の発注ということで、今回そのような選定方法を 選定評価者順位の上位から偶数、 取った。 奇数という形で、二つの業務の指名 業者を選定したということであるが、 一般的な方法なのか。 二つの業務は予定価格もほとんど 予定価格は、豊川が17,172千円で、矢作川が16,130千円と 差がなく、どちらを受注しても変わら なっており、予定価格では大きな差はない。 ないと考えて良いか。 同じ内容の業務で予定価格が違う 観測地点数が違うため、その部分で積算上、差が付いている。 のはなぜか。 同じ内容の業務であれば、 間接 対象河川が違うということや、出水時に同時に二つの河川の流量 費等、安く済ませるというアイデアも 観測が必要となる場合もあり、1者で二つの河川の流量観測を行う あると思うが、1本にまとめて発注す ことは困難であると考えている。 るという考え方もあるのではないか。 二つの河川で同時に流量観測を行 そのとおりです。 うことは困難であるということは、業 務のボリュームの問題ということでよ いか。 【役務の提供等】一般競争入札方式 単価契約ということだが、契約期間 過去の実績からの想定にはなるが、金額としては400万円から6 8.平成28年度 単価契約 管内空中 内にどれくらいの作業量を想定して 00万円程度、撮影枚数としては、100枚から150枚程度の規模を いるのか。 想定をしている。 写真撮影作業 毎年度、発注する業務なのか。 毎年度発注している業務である。 入札参加状況は、毎年度2者程度 入札参加可能業者として264者を確認しているが、前年度も2者 なのか。 の応札があった。災害時の緊急の撮影だとか、指示後、2時間以内 に体制を確保するといった点で、敬遠されたのではないかと推察し ている。
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