Ⅴ 1 重点的 取 組 地域特産品と加工・業務用野菜の振興プロジェクトチーム 【 課 題 設定 の 理由 ・ 背景 】 ほしいもの 生産 量 は,ひたちなか市,東海村,那珂市が圧倒的なシェアを占めていま す が , 加 工 適 性 に 優 れ た 品 種 (“ べ に は る か ”) や 機 械 乾 燥 の 普 及 に よ り , 他 産 地 で も 生 産 が 始 ま っ て い る こ と か ら , 知 名 度 や 顧 客 を 有 す る 等 の産 地 の強 み を 活 か す 取 組 が 必 要 になります。 くりは,担い手の高齢化や市場単価の低迷により農業経営の柱となりにくい状況にあ ります。今後は,ブランド化等による価格向上を図り,生産者の所得向上と生産力の維 持・強化を図る必要があります。 また,儲かる農業の実 現に 向け て,キャベツやほうれんそうなどの加工・業務用野菜 の契約栽培の取組が行わ れ てお り, 実需者からは定時・定量・定質の出荷が求められて います。 【現状】 ○ ほ し い も の 農 業 産 出 額 (H27) ○ ほ し いも 農 家数 57億 円 ひ たち な か・ 東 海・ 那 珂 ほし い も協 議 会 生 産 者 ほ しい も 生産 ☆ ☆☆ ( 三 ツ星 ) 運動 実 践農 家 ○ く り の生 産 状況 (H27) 655人 170人 品 種別 出 荷 比 率 27.5% 貯 蔵栗 販 売量 13t 「 ぽ ろ た ん 」 出 荷 量 4.3t ○ 主 な 加 工 ・ 業 務 用 野 菜 の 生産 状 況 品 目 生産者 栽培面積 加 工 ば れい し ょ 26人 42.9ha 加 工 キ ャベ ツ 56人 12.0ha しょうが 130人 13.9ha 備 考 (市 町 村 ) 笠 間 市 ,城 里 町 水 戸 市 ,茨 城 町 水 戸 市 ,茨 城町 ,城 里町 【課題】 ○ ほ し いも ・伝 統 産 地 と し て 蓄 積 さ れ た 栽 培・加 工技 術 を 地 域 で 共 有 す る こ と で ,他 産 地 と 比 べ た優位性を活かさなければなりません。 ・生産履歴の記帳,衛生加工の実践,適正品質表示に取り組む「ほしいも生産☆☆☆ ( 三 ツ 星) 運 動」 は 一部 の 生 産者 に とど ま り, 停 滞 して い ます 。 ○くり ・実需者からのニーズがある品種別出荷や, 貯蔵による甘み向上と出荷調整, 加工な ど の 6 次産 業 化の 取 組推 進 が 課題 で す。 ○ 加 工 ・業 務 用野 菜 ・ 加 工 ・業 務 用 野菜の 契 約 栽 培 の 取 引 は , 食 材 と し て の 安 全 ・ 安 心 を 裏付 け る 取組に 加え,加 工に 適 した 品種選定や作期の拡大,流通の簡素化などの取組が必要です。 32 ま た , 冷蔵 貯 蔵施 設 や 流 通 資 材 の 整 備 が 必 要 で す 。 【 目 標 水準 】 目 標 水 準項 目 ほ し い もの 農 業産 出 額( 再 掲 ) く り 販 売額 ( 再掲 ) 市場等と連携した加工・業務用向け産地 の 数 ( 再掲 ) 現 況 (H27) 57億 円 6,800万 円 20産 地 目 標 (H32) 60億 円 7,000万 円 25産 地 目 標 水 準の 示 すも の ブ ラ ン ド力 ・ 魅力 度 【 施 策 項目 】 ○ ほ し いも ・ くり 産 地の 強 化 ・ほしいもでは,栽培・加工技術の向上と情報共有を図るための研究会の設 立と 活動 を 支 援 する と とも に ,ほ し い も を 原 料 と し た 商 品 開 発 や 産 地 PR 活 動 など の 取 組 を 推 進 し ます 。 ・く り では ,生 産力の 強 化 に加 え て ,品 種 別 出 荷 や 貯 蔵 な ど の 有 利 販 売 の 取 組 と と も に,加工や直売に取り組む農業者等への商品開発や農商工連携を支援します。 ○ 需 要 に対 応 でき る 加工 ・ 業 務用 野 菜の 産 地づ く り ・出荷期間の拡大や優良品種の選定,GAPの導入など,契約取引に対応す る取組を 推 進 し ます 。 ・ 鉄 コン テ ナ 及 び 高性 能 機 械等 の 導入 や ,施 設 整 備の 取 組を 支 援し ま す 。 ・地域からの要望に応じた畑地の区画整理,かんがい施設の整備等で産地化を推進 し ます。 33 【 施 策 項目 と 分担 】 施 ほ し い も産 地 の強 化 く り 産 地の 強 化 加工・業務用野菜の産地 づくり 【 対 象 地域 ・ 組織 等 】 対 象 地 域・ 市 町村 ほしいも ひ た ちな か 市 那珂市 東海村 くり 笠間市 加 工 ・ 業務 用 野菜 管 内 全域 策 項 担当部門 企 普 土 地 画 及 改 目 研 究 会 支援 ( 栽培 ・ 加工 技 術 向上 ) ○ ◎ 三 ツ 星 運動 等 ブラ ン ド化 へ の 取組 推 進 ○ ◎ P R 活 動の 強 化 ○ ◎ 高付加価値化(品種別出荷,貯蔵栗)の 推進 ○ ◎ 商 品 開 発・ 農 商工 連 携支 援 ○ ◎ 契 約 取 引に 対 応す る 産地 の 支 援 ◎ ○ 流 通 資 材, 高 性能 機 械の 導 入 施設 整 備 ◎ ○ 基 盤 整 備の 啓 発・ 推 進 ○ 対 象 組 織・ 集 団 ひ た ち なか ・ 東海 ・ 那珂 ほ し いも 協 議会 ひ た ち なか 市 認定 農 業者 の 会 干し い も部 会 タ マ ユ タカ 研 究会 J A 常 陸笠 間 地区 栗 部会 笠 間 の 栗グ レ ード ア ップ 会 議 J A 生 産部 会 等 34 ◎ 2 地域資源活用プロジェクトチーム 【 課 題 設定 の 理由 ・ 背景 】 農家の経営安定のためには,農産物の生産・販売にとどまらず,加工・販売等の6次 産 業 化 によ る 高付 加 価値 化 の 取組 が 求め ら れて い ま す。 また,地域の学校給食や中食・外食に地場農産物を使ってもらう地産地消や,食育活 動 の 取 組を さ らに 進 める 必 要 があ り ます 。 中山間地域においては,気候や風土の条件を活かした良食味米や赤ねぎなどの地域特 産物が生産され,地元直売所で販売されていますが,産地の維持のためには農家数の 増 加 や 作 付 面 積の 拡 大 , 都 市 住 民 と の 交 流 な ど 地 域 興 し 活 動 が 必 要 で す 。 【 取 組 の現 状 】 ○ 農 産 加工 等 によ る 新商 品 開 発数 H 23 H 24 H 25 3 7 20 H 26 7 ( 点/ 年 ) H 27 10 ※(県央農林) ○ 有 人 農産 物 直売 所 販売 額 H 22 H 23 5,428 4,861 H 24 5,351 ※ 管 内 46の 有 人 直 売 所 の 合 計 販 売 額 ○ 食 育 活動 実 施回 数 H 23 H 24 3 (販売流通課) H 25 3 ( 百万 円 /年 ) H 25 H 26 5,211 5,543 H 26 8 10 ※学校,保育園に対する活動や都市農村交流の回数 ( 回/ 年 ) H 27 9 (県央農林) ○ な な かい の 里生 産 研究 部 会 では ,「 お米 日本 一 コ ンテ ス ト inし ずお か 」で 平 成23年 から 4 年 連 続で 金 賞を 受 賞。 【課題】 ・6次産業化に関心のある農業者の掘り起しと加工技術の習得や販路開拓,施設等の 整 備 を 支援 す る必 要 があ り ま す。 ・地産地消の推進には,消費者に対して地場農産物や加工品の周知と新鮮・安全・安 心 を ア ピー ル する 取 組が 必 要 です 。 ・ 家 庭内 で 農業 ・ 食に 関 す る話 題 が出 る よう な 環 境づ く りが 必 要で す 。 ・中山間地域における良食味米産地の育成や都市と農村の交流を推進する取組が必要 です。 【 目 標 水準 】 目 標 水 準項 目 農 産 加 工に よ る新 商 品開 発 数 (再掲) 消費者交流イベントの取組 (再掲) 現 況 (H27) 9点 目 標 (H32) 累 計 25点 8組 織 11組 織 35 目 標 水 準の 示 すも の 6 次 産 業化 へ の取 組 状況 都 市 農 村交 流 等へ の 取組 状 況 【 施 策 項目 】 ○ 6 次 産業 化 ,農 商 工連 携 の 推進 ・6次産業化サポートセンター等と連携し,直売所等の販売先に応じた商品づくり, 買 っ て もら え るも の づく り の 意識 醸 成に 取 り組 み ま す。 ・ 有 利 販売 に つな が る地 域 特 産物 等 の生 産 ・加 工 技 術の 向 上を 図 りま す 。 ・商工業,観光業等と連携した新たな商品開発や地元飲食店でのメニュー化などの取 組 を 支 援し ま す。 ○ 地 産 地消 , 食育 活 動, 都 市 農村 交 流の 推 進 ・市町村や栄養士等の学校関係者等との連携により,学校給食や福祉施設等における 地 場 農 産物 の 利用 促 進を 図 り ます 。 ・ 各 種イ ベ ント 等 で地 元 農 産物 や 加工 品 のP R に 取り 組 みま す 。 ・農業三士等と連携した農業体験学習や出前授業などの食育活動に関する取組を支援 します。 ・ 農 業体 験 等を 通 した 都 市 住民 と の交 流 の取 組 を 推進 し ます 。 ○ 中 山 間地 域 を中 心 とし た 特 産物 の 生産 を 支え る 農 業者 の 確保 ・ 育成 ・定年帰農を含めた新規就農者や女性農業者など,地域農業の担い手の確保・育成に 取 り 組 み, 中 山間 地 域の 維 持 発展 を 図り ま す。 【 施 策 項目 と 分担 】 施 6次産業化,農商工連携の 推進 地産地消・食育活動・都市 農 村 交 流の 推 進 中山間地域を中心とした特 産物の生産を支える農業者 の 確 保 ・育 成 【 対 象 地域 ・ 集団 等 】 対象地域 管内全域 策 項 担当部門 企 普 土 地 画 及 改 目 販 売 先 に応 じ た商 品 づく り ○ ◎ 地 域 特 産物 等 の生 産 加工 技 術 の向 上 ○ ◎ ○ ◎ ◎ ○ イ ベ ン ト 等 にお け る農産 物・加 工 品 P R ◎ ○ 食 育 活 動の 支 援 ○ ◎ 都 市 農 村交 流 の推 進 ◎ ◎ 新規就農者・女性農業者等の確保・育 成 ○ ◎ 農商工連携による商品開発,メニュー 化支援 学校給食等における地場農産物の利用 促進 対 象 組 織・ 集 団等 農 産 物 直売 所 出荷 組 織・ 加 工 組織 学 校 給 食地 産 地消 連 絡会 食 生 活 改善 推 進団 体 連絡 協 議 会 J A 生 産部 会 農業三士 36 3 人づくり・農地集積プロジェクトチーム 【 課 題 設定 の 理由 ・ 背景 】 管内における担い手の農地集 積率は,約2割程度で分散錯綜してお り ,農作業の効率 化 を 図 る に は , 農 地の 集 積 ・集 約 化に よ る規 模 拡 大が 必 要 で す 。 また,将来の担い手となる新規就農者を確保するため,管内に数多くある農業関係 学校等との連携を図ります。 【現状】 ○ 担 い 手 へ の農 地 集 積 率 ( 県 央 管 内 ) 18.2% ( H 27) ○ 農 地 中間 管 理機 構 を活 用 し た農 地 の集 積 ・集 約 面 積 実 績 ( 県 央 管 内 ) H 26 31.3 ( ha) H 27 401.2 ○ 水 田 ・畑 の 基盤 整 備面 積 ( H 26) 水 田 対象面積 11,000 区 画 整 理面 積 7,700 ( ha) 畑 7,900 2,300 ※那珂市・東海村を除く ○ 県 央 地域 の 認定 農 業者 数 H 26 1,096 ( 経 営 体) H 27 1,193 ○ 県 央 地域 の 新規 就 農者 数 の 推移 H 23 H 24 39歳 以 下 35 27 40歳 以 上 65歳 以下 16 13 計 51 40 H 25 40 22 62 (人 ) H 26 50 15 65 【課題】 ・農地中間管理事業や基盤整備事業等により担い手への農地の集積・集約化を進め, 担 い 手 の経 営 安定 と 農地 の 有 効利 用 を図 ら なけ れ ば なり ま せん 。 ・大規模経営の担い手でも農地は分散しており,農作業が非効率であることから集約 化 や 畦 畔除 去 等に よ るほ 場 条 件の 改 善が 必 要で す 。 ・高品質な青果物の安定生産に は,畑地かんがい施設や排水施設などの整備が必要で す。 ・地域の共同活動による農用地,水路,農道等の地域資源の適切な保全管理が必要で す。 ・管内には農業関係学校等が多数あるので,担い手育成を含む農業振興に連携して 取り組むことが大切です。 37 【 目 標 水準 】 目 標 水 準項 目 担い手への農地集積率(再掲) 水田・畑の基 盤 整 備面積(再掲) 45歳 未 満の 新 規就 農 者数 ( 再 掲 ) 現 況 (H27) 18.2% 10,000ha 58人 / 年 目 標 (H32) 50.0% 10,400ha 80人 / 年 目 標 水 準の 示 すも の 担い手への規模拡大・低コス ト化 【 施 策 項目 】 ○ 農 地 の集 積 ・集 約 化と 優 良 農地 の 確保 ・ 農 地 中間 管 理機 構 を介 し て 担い 手 へ の 農 地の 集 積 ・ 集 約 化 を 進 め る こ と で , 生 産 効 率 の 向 上 と 規 模 拡 大 を 図 り ます 。 ・農地中間管理機構を介した農地の固定資産税軽減など,国の施策を地権者に周知し て 担 い 手へ の 農地 の 集積 を 推 進し ま す。 ・ 地 域 住 民 の 話 し合 いに よ る , 耕作 放 棄地 とそ の 周 辺 農地 の 有 効 利 用 へ の 取 組 を 支 援 します。 ・ 地 域 から の 要望 に 応じ た 基 盤整 備 を推 進 し, 農 地 の有 効 利用 を 促し ま す 。 ・共同活動を支援することで,担い手に集中しがちな地域資源の維持管理の負担軽減 を 図 り ます 。 ○担い手の確保・育成 ・農 業 関 係 学 校 等 と の 連 携 を 強 化 し ,管 内 の 担 い 手 を 確 保 す る た め ,就 農 を 希 望 す る 学生を支援します。 【 施 策 項目 と 分担 】 施 農地の集積・集約化と優良 農 地 の 確保 策 項 担当部門 企 普 土 地 画 及 改 目 担 い 手 への 農 地の 集 積・ 集 約 ◎ ○ 制 度 の 周知 に よる 農 地集 積 推 進 ◎ ○ 耕 作 放 棄地 の 解消 ◎ ○ 基 盤 整 備の 推 進 ○ ◎ 地 域 資 源の 共 同活 動 支援 担い手の確保・育成 【 対 象 地域 ・ 集団 等 】 対象地域 管内全域 農業関係学校等との連携 対 象 組 織・ 集 団等 担 い 手 農家 土 地 改 良区 新 規 就 農者 ・ 就農 希 望者 農 業 関 係学 校 等 耕 作 放 棄地 所 有者 38 ○ ○ ◎ ◎ 4 水 田農 業 ・畜産 の国際 競 争力強 化プ ロ ジ ェ ク ト チ ー ム 【 設 定 の理 由 ・背 景 】 管内では,既存の多様な販売ルートや縁故米・飯用米などの需要もあることから,主 食用米の過剰作付が見られます。また,耕作条件の悪い湿田や谷津田,小区画田などで は 耕 作 放棄 地 化が 問 題と な っ てい ま す。 一方,養鶏や酪農,養豚などの畜産は県内でも有数の産地ですが,価格変動が大きい 輸入飼料への依存度が高い状況にあり,経営の安定には,耕種農家と連携して飼料の増 産 を 図 ると と もに , その 利 用 を拡 大 させ る 取組 が 必 要で す 。 さらに,TPPの合意により,牛肉・豚肉などを中心に輸入畜産物との競合が予想さ れ て い るこ と から , 経営 安 定 化に 向 けた 支 援が 重 要 にな り ます 。 【現状】 ○ 飼 料 用稲 作 付状 況 (H27) 飼料用米 県 6,967ha 県央 稲WCS 586ha 1,345.1ha 237.0ha ○ 家 畜 飼養 状 況 (H27.2.1現 在 ) 乳用牛 肉用牛 126 126 飼 養 戸 数 (31.2% ) (19.4% ) 11,219 11,606 飼 養 頭 羽数 (43.1% ) (21.9% ) ※( (戸,頭,千羽) 豚 71 (18.4% ) 80,540 (14.9% ) 56 (29.8% ) 6,490 (48.8% ) ブロイラー 8 (13.6% ) 374 (22.6% ) )は県全体に占める県央の割合(畜産課) ○ 畜 産 経営 に おけ る 飼料 費 の 割合 (H26) 酪 農 繁殖牛 肥育牛 経営費 34,685 5,216 55,561 うち飼 料 費 18,535 1,764 19,521 (割合) (53.4) (33.8) (35.1) ※ 採卵鶏 H26農 林 水 産 省 農 業 経 営 統 計 調 査 (千円,%) 養 豚 57,318 39,208 (68.4) 採卵鶏 46,172 31,956 (69.2) ブロイラー 102,852 68,372 (66.5) 営農類型別経営統計(経営収支) 【課題】 ○ 水 稲 経営 の 効率 化 ・水稲 経 営の 安 定 化の た め には ,農 地 集 積・集 約化 に よる 作 業 の効 率 化 やコ ス ト削 減, 飼 料 用 稲等 の 導入 に よる 主 食 用米 の 米価 の 下支 え の 取組 が 必要 で す。 ・飼料用稲の生産費縮減と単収向上を図るため,耕畜連携による家畜ふん堆肥の活用 が 重 要 です 。 ・ 流 通及 び 保管 に 関す る 施 設等 の 整備 が 重要 で す 。 ○ 畜 産 農家 の 経営 安 定化 ・畜産農家の経営安定のためには,経営費に占める割合が大きい飼料費を軽減するこ と が 課 題と な って い ます 。 ・輸入畜産物との競合に負けない畜産経営のためには,国のTPP対策を活用した生 産 基 盤 の強 化 が不 可 欠で す 。 39 【 目 標 水準 】 目 標 水 準項 目 飼 料 用 稲 作 付面 積 (再掲 ) 現 況 (H27) 1,582ha 目 標 (H32) 2,500ha 目 標 水 準の 示 すも の 水 田 の 有効 活 用 【 施 策 項目 】 ○ 飼 料 用稲 を 活用 し た水 田 農 業の 安 定化 ・水田農業の経営安定化及び主食用米の過剰作付の解消のために,経営所得安定対策 制 度 を 活用 し ,飼 料 用稲 ( 飼 料用 米 ,稲 W CS ) 等 への 取 組を 推 進し ま す 。 ・地域に適した飼料用稲品種の選定による安定生産や,直播栽培,堆肥利用などの低 コ ス ト 生産 技 術を 確 立し ま す 。 ・水田農業の担い手の農地集積・大区画化を進め,生産効率の向上を図ります(人づ くり・農地集積プロジェクトチームと連携)。 ○ 地 域 内耕 畜 連携 の 取組 推 進 ・飼料会社への販売に加え,飼料用稲の地域内流通も促進します。飼料用米及び稲W C S の 耕種 農 家と 畜 産農 家 間 のマ ッ チン グ を図 り , 供給 利 用体 制 を確 立 し ます 。 ・ 稲 わら , 家畜 ふ ん堆 肥 等 の資 源 を地 域 内で 循 環 させ る 取組 を 支援 し ま す。 ○ 足 腰 の強 い 畜産 経 営体 の 育 成 ・国のTPP対策等を活用し,施設整備や機械導入などの畜産農家の生産基盤を強化 します。 ・輸入畜産物との競合に負けない,美味しさや安全・安心等にこだわった畜産物のブ ラ ン ド 力強 化 の取 組 を推 進 し ます 。 40 【 施 策 項目 と 分担 】 施 飼 料 用 稲 を活 用 した水田 農 業 の安定化 地 域 内 耕畜 連 携の 取 組推 進 足 腰 の強 い畜産 経 営体の育 成 【 対 象 地域 ・ 集団 等 】 対 象 地 域・ 市 町村 管内全域 策 項 担当部門 企 普 土 地 画 及 改 目 飼 料 用 稲へ の 取組 推 進 ◎ ○ 飼 料 用 稲低 コ スト 生 産技 術 の 確立 ○ ◎ 農 地 集 積・大区 画 化によ る 担 い手 の 生 産 効 率 向上 ◎ 飼 料 用 稲供 給 ・利 用 体制 の 確 立 ◎ ○ 稲 わ ら・堆 肥等 の 地域内 資 源 循環 推 進 ◎ ○ 畜 産 農 家の 生 産基 盤 強化 ◎ ○ 畜 産 物 のブ ラ ンド 力 強化 の 推 進 ◎ ○ 対 象 組 織・ 集 団等 市 町 村 農業 再 生協 議 会 集 落 営 農組 合 大 規 模 水田 経 営体 畜産農家 41 ○
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