第45回全難言協全国大会島根大会を終えて 島根大会実行委員会事務局長 佐々本 茂 (江津市立津宮小学校) 第45回全難言協全国大会は,四国ブロックのピンチヒッターとして島根県で行われる ことになりました。ピンチヒッターとは言え,せっかくやるなら実りのある大会にしよう と島根県聴覚言語障害教育研究会(以下島根聴言研)で取り組んできました。島根聴言研 の研修会で,県内の通級による指導,難聴・言語障害教育の課題,研究会の課題等を見直 し ,大 会 主 題 を ど の よ う に す る か 考 え た と こ ろ ,1 5 年 前 の 島 根 大 会 の 大 会 主 題 と 同 じ「 子 供たちが自分らしく暮らしていくための支援のあり方」となりました。当然と言えば当然 ですが,15年前とは学校現場や特別支援教育が大きく変わっていますので会員や周囲か ら,驚かれることはありました。しかし,15年前の島根大会が終わっても,島根ではこ のことを大切に研修し,実践してきていました。 そ の 後 実 行 委 員 会 で は ,大 会 主 題 に つ い て , 「 そ も そ も『 自 分 ら し い 』っ て ど う い う こ と ? 」 「『 暮 ら し 』っ て 何 ? 」等 と 話 し 合 い ,日 々 の 実 践 を 振 り 返 る こ と で 子 供 の 内 面 に 迫 り ,子 供を見る自分の内面をも振り返りました。15年前と同じとはいえ,このテーマはかなり の 難 題 で ,会 員 一 同 と て も 頭 を 悩 ま せ ま し た 。 「 こ れ だ ! 」と い う 答 は 今 だ に 出 て い ま せ ん が,私達は何を大事に子供やその保護者や関係者とかかわるのか,どんな子供に育って欲 し い と 願 う の か ,そ の た め に 子 供 の 何 を 育 て る こ と が 大 事 な の か 等 を「 暮 ら し 」 「自分らし さ」という視点で議論を深めることができたのは,とてもよかったと思っています。 そのような中,大会当日を迎え,参加者の皆様からいただいたアンケートや手紙を読ま せ て い た だ き ,3 日 間 の 大 会 で「 子 供 た ち が 自 分 ら し く 暮 ら し て い く た め の 支 援 の あ り 方 」 を参加者の皆様としっかりと考えることができたのではないかと感じています。それは, 記念講演をしていただいた肥後功一先生,シンポジストの皆様,分科会コーディネータの 皆様,提案発表をしていただいた皆様,全国からこの大会に参加いただいた皆様のおかげ と思っております。本当にありがとうございました。 猛暑の中,おいでいただいた講師・シンポジスト・コーディネーターの先生方と参加者 の皆様が気持ちよく充実した研修をしていただくために,実行委員会一同心を込めて,準 備・おもてなしをしたつもりではありますが,行き届かない点もあったのではないかと思 います。ご容赦ください。 最 後 に な り ま し た が ,島 根 聴 言 研 会 員 一 同 ,大 会 ま で の 取 組 や こ の 大 会 で た く さ ん の 方 々 から学んだことを,日々の教育実践の中で活かしていきたいと思います。ありがとうござ いました。
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