300馬力を 搭載した 最強2シーター 2016 BRP SEA-DOO RXP-X 300 Impression special thanks/ BRPジャパン オートヒラカワ ホテルムーンビーチ 高橋和彦 RS http://www.brp-jp.com/ http://www.auto-hirakawa.net/ photo/ 022 http://www.moonbeach.co.jp/ kazuhiko TAKAHASHI 023 排気量アップや新型過給器の採用により、SEA-DOO 史上最高馬力を実現したROTAX 1603 ACEエンジン を搭載。300馬力を確実に推進力へと変えるべく、 インテ ークゲートやインペラなどの足回りも専用設計。 2016 BRP SEA-DOO RXP-X Impression 300 RS さらに磨きがかかった 旋回性能と爆発的な加速 024 前置きをすっ飛ばして単刀直 300 馬力を発生する新型エ 間に 100km/h を超え、どこ たことでコーナーの脱出速度も 入にいわせてもらおう。2016 ンジンを搭載しているのだから、 までも伸びていきそうな気さえ 向上しているため、さらにクイ 年モデルの SEA-DOO RXP-X そんなことは当たり前。そう思 する。最高速は 120km/h を ックな旋回が可能になっている。 300 RS は、 最 高 速、 加 速、 うかもしれないし、たしかにそ ゆうに超え、125km/h まで届 そして 300 馬力がもたらし 旋回性、どれをとっても SEA- のとおりではある。しかしその くこともあった(編集部独自調 た類い希なる走行性能により、 DOO 史上最強の PWC だ。そ すべてが、想像以上なのだ。ひ 査値) 。もはや市販艇の域を超 エルゴロック・システムのあり う断言できるほどの仕上がりと とたびスロットルを握れば、爆 えているといっても過言ではな がたみがより感じられるように なっている。 発的な加速とともにあっという いだろう。また加速がよくなっ なった。ハイパワー化されたと ハンドルバーの長さや角度などが調整できるレーシング・ ハンドルバーに、2016年モデルはパームレスト付きグリッ プを採用。長時間クルージングの際などに、疲労の軽減 が期待できる。 エルゴロック・システムの中核を担うエルゴロック・シート。 下半身をがっちり固定することで、操縦性を高めるととも に負担を軽減する。アングル・フットウェルも標準装備。 025 ノット・オンリー・レースな T3ハルのポテンシャル アグレッシブなキールデザインで抜群の波切りを実現。ハ ル性能の高さはレースの実績で折り紙付きだ (左) 。 フロ ントスクリーンの下に 300 のデカールがあるのは、RXP -X 300 RSのホワイトモデルのみ (上) 。 トリムタブは昨年モデルと変わらず装備されているが、右 舷側のトリムタブの上に水洗口が追加された。ただしこ れはオイルクーラー専用の水洗口なので、乗り終わった あとの水洗は従来どおり左の水洗口でおこなう。 2016 BRP SEA-DOO RXP-X Impression 300 RS 取り付け位置を3段階から選択できるア ジャスタブル・スポンソンや、 あらかじめ登 録した2ポジションを瞬時に呼び出せる ハイパフォーマンスVTSなどの装備も充 実。スムーズなエンジン始動を可能にす るボール&ソケット形状のRFランヤード も継続採用。 026 るのかと舌を巻いたほど。これ いうことは、それだけライダー 史上最強の走行性能を、思う存 クに曲がっていけるし、直進時 への負担も大きくなったという 分発揮できるだろう。 には波を切って突き進んでいく。 はツーリングユーザーにとって こと。しかしニーグリップしや さらにもうひとつ、300 馬 安定感も高く、300 馬力を余 も、大きなメリットといえるの すく下半身をしっかり固定でき 力への進化で浮き彫りになった すことなく受け止めている印象 ではないだろうか。レースのイ るエルゴロック・シートが、そ ものがある。それが T3 ハルの だ。特に波切り性能の高さにつ メージが強い RXP-X だが、実 の負担を軽減してくれるのだ。 ポテンシャルの高さだ。旋回時 いては、あらためて驚かされた。 はツーリングモデルとしても優 不意の波を受けた時も、ライダ にテールが滑ることはなく、し 試乗した際はチョッピーな水面 秀な PWC なのだとあらため ーが飛ばされるリスクを軽減。 っかりハルが水を噛んでクイッ だったが、こんなにラクに走れ て実感した。 027 減速時に iBR レバーを握った RXP-X 300 RS を含む SE ンである、スプラッシュが上が A-DOO の 2016 年 モ デ ル に っている位置を見比べてみよう。 ままにしているとノーズダイブ は、世界初の水上ブレーキであ iBR G2 の方が早い段階で上が していたが、iBR G2 はその挙 る iBR が大幅に進化した iBR っているが、これはモーターの 動が大幅に改善。これにより安 G2 が採用されている。新旧 反応速度が向上していることを 定した減速が可能になり、さら iBR をページ下の写真で比較し 示している。より早く減速が開 にユーザーフレンドリーな機能 ているが、これを見ればどこが 始しているということだ。 になった。 変わったのか一目瞭然だろう。 次に減速終盤の「Check!!」 まずは iBR 特有の減速サイ という部分。従来の iBR は、 減速とシフトチェンジの操作は、従来と変わ らず左手のiBRレバーで行う。操作方法も 変わらない。 2016 BRP SEA-DOO RXP-X 300 RS Impression iBR iBR G2 Specifications ユーザーフレンドリーで 使いやすくなった第二世代iBR ●全長×全幅×全高:3320×1230×1150mm ●乾燥重量:386kg ●燃料タンク容量:60リットル ●エンジン形式:水冷4ストローク3気筒SOHC ●総排気量:1630cc ●最大出力:300hp ●吸気方式:スーパーチャージャー付インタークーラー ●潤滑方式: ドライサンプ ●冷却方式:エンジン=クローズドループ/エキゾースト=オープン ●推進方式:ジェットポンプ ●トランスミッション:電子制御iBR ●燃料:無鉛プレミアムガソリン ●カラー:White & Dayglow Yellow/Lava Red & Monolith Black Satin ●価格:185万6000円+税 モーターの反応速度ともうひとつ、iBR G2が進化しているのはリバースバケットの形状だ。写 真をみてもらえばわかるとおり、従来は丸みを帯びているが、iBR G2のバケットは角張ってい て、 サイズも大きくなっている。 また横方向への噴流を射出しているだろう穴が、iBR G2の方 は2倍以上も大きく空いている。 この形状変更が、安定した減速挙動を実現している。 また制 動距離もiBR G2の方が若干短くなっているようだ。 iBR !! 開始 減速 iBR G2 ! k! c e Ch !! 開始 減速 ※水面状況などで結果は異なります 028 029
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