正心28年8月号 - 特定非営利活動法人 国際社会人剣道クラブ

NPO法人 国際社会人剣道クラブ中国地区クラブ会報
INTERNATIONAL GOODWILL KENDO CLUB
第187号
2016 年(平成 28 年)8 月発行
中国地区クラブ会長
発行責任者
特定非営利活動法人
国際社会人剣道クラブ
湯村 正仁
幹事長
金尾
静一
http://www.npo-igkc.or.jp
【第187号の主な事項】
① 9月例会(松江)は、2016 年 9 月 24 日(土)~25 日(日)です。(集合時間:14: 00 です)
★稽古のみの参加でも構いません。多くの参加をお願いします。
② 10 月例会は、笠岡市にて、12 月例会は、山口市にて開催予定です。
③ 11 月例会は、岐阜県で開催される全国例会・国際親善剣道大会参加のため開催しません。
★国際親善剣道大会へは、最低 2 チーム(10 名)が参加目標です!
④ 新規会員の確保に向けて、会員の皆さんのご協力願います。
★情報をいただければ、事務局から「入会案内関係書類」一式をお送りします。
⑤ 今月の会員だよりは京條先生です。
平成28年度8月例会(=鴨方例会=)ご報告
8 月例会は、8 月 6 日(土)~7 日(日)、岡山県浅口市鴨方
「天草公園 武道館」にて開催しました。
通年、8月例会は、笠岡市にて開催しておりましたが、
本年は、インタハイ開催等の関係で笠岡総合体育館が使用
不能のため、浅口市に変更しての開催です。
6 日は「原爆の日」
、7 日は、今年の「立秋の日」です。
しかし、今年の夏、これまででは最高に厳しい暑さとなったようで、
“ボートするほど蒸し暑い!”熱中症
に注意しながら、冷房のない武道館にて、予想外の暑さに耐えながらの稽古会です。
第 1 日目(8/6)は参加総数 22 名 (会員 17名、地元からは、5 名の先生)が参加し、
“心頭を滅却すれば
火もまた涼し”の心で取り組みました。
14 時 20 分頃、岡本修司先生の号令による準備体操・素振りを行い、引続き、今回は、試合も近づいてき
ていることから、湯村範士による剣道講話『攻め合いについて』をいただきました。
*******【 剣道講話『攻め合いについて』
剣道範士八段
湯村正仁先生 】*******
当クラブの顧問でもあった剣道範士故石原忠美先生の現役時代の京都大会での立ち合いにおける
「攻め合い」を紹介され、解説をいただきました。
(1/4)
まず、石原先生の剣先での「攻め合い」は、実に激しい気持ちと気持ちのぶつかり
合いであり厳しい攻め合いであったと感じています。
それは、①剣先のぶつかり合い、②足の動き、に表れるものです。
石原先生の場合、足に表れており実に綺麗によく動いております。特に、左脚は
スーッと伸び、そして止まることなく常に左足中心で動いており,左脚がスーッと伸びた状態で重心の位置
が変わらない。皆さんの場合は、打とうとした時には、瞬間的に足の動きを止めるため相手に分かってし
まう。この打突の起こりを相手に悟れないためには、剣先も足も連動して常に動いていることが必要です。
石原先生の足は、左足を中心に常に動いている。そして剣先も常に小刻みに速く震えている様に非常に
細かく動いている。この動きは、左手が軸になり、左手を利かせており、しっかりと納まっている。そし
て右手には無駄な力みが無いことから出来ることである。すなわち、剣先も足も常に止まること無く動い
ている。これが自然に出来ているのです。
しかも、常に石原先生の剣先は、相手の動きに対して常に相手の剣先に乗っている。そして、相手の技
に対し足で捌いている。これは、攻めが利いているということでもあります。
「先」を取るということは、相手を驚かし慌てさせることである。一般的には、相手の剣に乗ろうとす
る時に、右手で乗ろうとするので右手に力が入り力みやすい。これでは逆に乗られて相手に打たれる。こ
のため、左手中心の動きで乗って行かなければならない。
湯村範士は、最近の立ち合いでは、剣先を動かすようにしているとのこと。ただし、剣先を動かすかど
うかは、個人により異なるものであり、剣道範士の中でも、剣先を寸分も動かさないで攻め込む先生、剣
先と足が連動して攻め込む先生等と個人差があります。この様に、攻めの形は自分なりの良いものがある。
しかし、基本として必要なことは、絶対に右に力を入れない、力まないことです。
これを逆に相手に当てはめると、相手の右に力を入れさせることであり、相手に自分の間合い、構えを
取らせないことでもある。これが剣先争いです。そして、どちらが正面を取るか?寸分でもずれると打た
れるものです。これがお互い争いです。しかし、自分の思うようにいかない、なかなかできない。それを
自分のペースに持っていく。自分の得意な状況を作る。相手が追いつかない状況にもっていくことが「攻
め合い」となります。これをやって始めて打突の機会が生まれるものであり、これを省略して打とうと思
えば、ほとんど力が入り力むため逆に打たれるものです。
ここという時は、力を入れない。力まない。打とう!と思わないで足で攻め入り打ちに出ることにより、
打突の機会も生まれてくるものです。
このように、自分の得意な状況を作り、相手に打とう!とする気を起こさせる。手に力を入れさせる。
これが「攻め合い」である。誰もが分かっているが、相手もそのつもりで攻めてくるためなかなか出来な
いものです。
八段範士の立会いでは、相手の攻めになかなか動じないが、更に打つ気持ちが起きたころを打っている。
あるいは、もう一つ乗って、あるいは更にもう一つ合わせて打っている。攻め合いの後に変化がある。
ほとんどの者は、立会いの時に剣先が動かなくても足は必ず動いています。打突の結果のみを見ないで、
それまでの基になる足捌き、剣捌きを中心に見るようにして下さい。
最後に、自分の得意な「攻め方」は、自分で攻めの形を作り上げることです。ただ、前に出たら打てる
ものではない。以上のような気持ちで構えて立てば、足は自由に動き、体勢が崩れず上体が前後にブレる
こと等が無くなり、腰が中心となった動きができます。腰が中心となった動きには、しっかりした足捌き
が出来ていることが必要です。
他人の稽古における攻め合いを、見取り稽古し学ぶことも必要です。その時、結果のみを見るのでなく
それまで過程を見るようにして下さい。
これらについて、これからの稽古になかで、是非取り組んでほしい。と終わりに言葉がありました。
以上
*************************【記:金尾静一記録メモより】********
(4/6)
剣道講話終了後、直ちに日本剣道形の稽古に移りました。相手と組み、太刀7本・小太刀3本をお互い
1回の形稽古を行いました。途中、湯村会長からは、打太刀と仕太刀の関係をしっかり意識して稽古する
ように注意をいただきました。
(15:30 頃終了)
ここで、休憩を挟み、参加者全員で記念撮影を行い、座礼
を行いました。湯村会長から、開会挨拶を頂き、15:45 頃
から、稽古開始です。
まず、湯村会長から、基本稽古にて、打ち崩す切り返し(摺り足による寸止めでの切り返し・摺り足によ
り喉もとまで打ち切る切り返し・速い切り返し右→左→右面は切り落としの要領で剣先は喉もとまで・そ
して喉もとまで付けた剣先で更に相手を崩し、腰を落として追い込み面を打つ・追い込んだところで元立
ちの面に対し返し胴等)の技術指導をいただきました。 =苦しい切り返しでした。=
この夏、これまででは一番の蒸し暑さでもあることから、一旦水分補給の休憩を挟み指導稽古・お互い
稽古に移りました。
(16:20 頃)
湯村会長にいただく指導稽古は、何時もであるが苦しいものであり、自分を捨てて気力だけで、精一杯
打ち込むしかない。しかし何も出来ない・・・?でも、終われば何故か充実感に満ちている。
指導稽古の順番待ち 2 名以外は、休むことなくお互い稽古に熱中。しかし、強い西日で道場内の温度も
上昇、風が通らない蒸し暑さにより、流石に冷を求める者が出ておりました。
このため、早めに稽古を終了する事となった。(16:50 稽古会終了。)
第 1 日目の終了のあたり、講評を
湯村会長「本日の基本稽古で行った
打ち崩して打つ稽古は、一人でも出
来ます。この稽古を行うことで剣先
基本稽古
がしっかりして、相手が良く見えるようになります。ぜひ、稽古を行って下さい。
次に、構えた時相手
が何をやってくるのか見た時に感じなければならない。見て理解していては遅い。見た途端に判断し、崩
れたところに間髪入れず瞬間的な打ちでなくてはならない。打とうと思って打っても良い打ちはできない。
格好良い打ちは基本稽古で行ってください。
」といただき、稽古会を終了しました。(17:05)
稽古会場から 5 分程度の車移動。
宿泊場所「ビジネスホテル
にしな」に到着。しっかり汗を流しスッキリし、18 時 30 分からホテル構内に
ある居酒屋「カヤ」にて懇親会を行いました。懇親会は、湯村会長から挨拶と乾杯で開宴です。
乾杯後、早速歓談となりました。今回は、懇親会の席がテーブル席と掘りコタツ式テーブルに分かれて
の歓談となりましたが、地元の魚料理を味わいながら酔いもすすみ、席を移動しながら剣道談義に熱中で
す。楽しい時間は早く、21 時前には、岡本例会幹事の中締めで閉演となり、引き続きホテル内の談話室に
て二次会へと移りました。剣道談義に終わりがない。流石に剣道愛好家の集まりだな~と感じる。翌日は
朝稽古もあることから 22 時過ぎに解散し、就寝となりました。
第 2 日目(8/7)、早朝でも、瀬戸内地方特有の
蒸し暑さを感じながら、6 時 15 分頃、稽古会場
「天草公園 武道館」に到着。各自でウォーミング
アップを行うが直ぐに汗が滲む。6 時 30 分、朝稽古開始で直ちに指導稽古・お互い稽古に入りました。
湯村会長から参加者全員が指導稽古をいただきました。今回は、昨日の稽古時間切れで指導稽古をいた
だけなった会員から、指導稽古をいただきました。暑い!暑い!と言いながら楽しい 1 時間の稽古でした。
朝稽古終了において、湯村会長から「無理をしては打てない。打たれても、応じられても耐えて・耐えて
失敗を恐れず打ち込む。そして、その失敗を繰り返さない稽古をして下さい。」と講評をいただき、2 日間
の全日程を事故も無く終えました。
(3/4)
ホテルに帰り温泉で汗を流し朝食後、暑い中、お疲れさま!気を付けて安全運転で!と声を掛け会いな
がら解散しました。最後に、岡本副会長には宿泊・稽古会場準備等でご尽力をいただきました。
そして熱中症対策には、特別なご配意をいただき、無事終了する事ができました。
改めて感謝申し上げます。
平成28年度9月例会(=松江例会=)のご案内
地元から、剣道教士八段 下諸先生が参加予定です。
(稽古会)
日 時:平成28年9月24日(土)
14:30~17:00
(14:00 集合時間)
場 所: 『松江市総合体育館 サブアリーナ』
島根県松江市学園南1-2-1
TEL:0852-25-1700
(宿 泊)・(懇親会場)
日 時:平成28年9月24日(土)
18:30~20:30
場 所: 『松江ニューアーバンホテル』
島根県松江市西茶町 40-1
TEL:0852-23-0003
(朝稽古会)
日 時:平成28年9月25日(日)
6:30~7:30
ほ ろ
場 所: 『松江市立母衣小学校 体育館』
島根県松江市北田町 273
(会 費)
TEL:0852-21-2128
12,000 円(宿泊なし、懇親会のみ 6,000 円)当日会場にて。
出・欠締連絡締切り:9 月 16 日(金)期日厳守で、例会幹事の寺本先生までお願い致します。
※ 携帯電話でのショートメールは、60~70 文字程度の文章であれば、経済的で大変効率的な連絡手段
です。多いに活用して下さい。
※ マイカーで参加される方は、くれぐれも居眠り運転等に十分注意され安全運転を徹底して下さい。
※ 遠距離で相乗り等が必要とされる方は、ご一報下さい。可能な限り調整をさせていただきます。
平成28年度10月例会(=笠岡例会=)のご案内(予定)
日
時:平成28年10月15日(土)~16日(日)
場
所:岡山県笠岡市「笠岡市総合体育館 剣道場」
例会幹事:守本先生
その他 :国際親善剣道大会出場選手との交流試合・審査研修会を計画する予定です。
お願い!!
国際社会人剣道クラブのホームページ
http://www.npo-igkc.or.jp
ホームページが現行化されています。他地区の動きも含めて、是非ご覧下さい。
なお、改善意見等は金尾幹事長までお知らせ下さい。
以上
(4/4)