~兵庫県からのお願い~ ~ べと病対策は苗床から ~ べと病が蔓延した事例 今年、兵庫県では、多くの地域でたまねぎで「べと病」という病気が蔓延 しました。 べと病菌はほ場に長く生き残り、苗床の土壌から感染した株の葉に発生し た胞子が、風に乗って次々と周囲のたまねぎへと感染を広げます。 たまねぎべと病を封じ込めるためには、専業農家、兼業農家、家庭菜園な どたまねぎを栽培するすべての方のご協力が必要です。 地域全体でべと病対策を進めるため、以下の取組についてご協力いただき ますようお願いします。 育苗前の防除対策 べと病菌は苗床で感染し、田や畑へ持ち込まれるため、病原菌の少ない苗床の選定 が非常に重要です。 次の点に気をつけて育苗の準備を行ってください。 苗床の選定 播種後は農協などの栽培ごよみに基づき、薬剤防除を行って下さい。 ○放置されたたまねぎ残さがないほ場に設置しましょう。 ○べと病が多発した田に苗床はつくらないようにしましょう。 ○水稲後のほ場や 30 日以上水張りしたほ場を選びましょう。 ○育苗中、冠水被害を受けにくいほ場を選びましょう。 残さ処理をしっかりと べと病菌が周辺に飛び散るのを防ぐため、くずたまねぎ 1tに石灰窒素 10kg を混和し、ビニールをかけて 完全に腐らせてから適正に処理しましょう。 かびの一種の卵菌類による病害で、苗床や田や畑で土壌中の卵胞子から感染します。 症状は葉に現れ、多発すると生育特に玉太りに影響を及ぼし、収穫量の減少や貯蔵 中の腐敗の原因となります。 ※べと病菌は、人や動物に感染することはありません。 このような症状が出ている株は必ず抜き取りしてください。 苗定植後の初期症状 : 草丈が低く、葉が黄色く湾曲している。 発病が進行した後期症状 :葉の一部が小判型に黄化する ※ほ場中に 1 万株中 1 株の発生でも、ほ場全体に病原菌(分生胞子)が蔓延します。 発病後期の症状 お問い合わせ先 ○兵庫県農政環境部農産園芸課 (078-362-3445) ○兵庫県立農林水産技術総合センター病害虫部 (0790-47-1222)
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