「~べと病対策は苗床から~」(PDF:2857KB)

~兵庫県からのお願い~
~ べと病対策は苗床から ~
べと病が蔓延した事例
今年、兵庫県では、多くの地域でたまねぎで「べと病」という病気が蔓延
しました。
べと病菌はほ場に長く生き残り、苗床の土壌から感染した株の葉に発生し
た胞子が、風に乗って次々と周囲のたまねぎへと感染を広げます。
たまねぎべと病を封じ込めるためには、専業農家、兼業農家、家庭菜園な
どたまねぎを栽培するすべての方のご協力が必要です。
地域全体でべと病対策を進めるため、以下の取組についてご協力いただき
ますようお願いします。
育苗前の防除対策
べと病菌は苗床で感染し、田や畑へ持ち込まれるため、病原菌の少ない苗床の選定
が非常に重要です。
次の点に気をつけて育苗の準備を行ってください。
苗床の選定
播種後は農協などの栽培ごよみに基づき、薬剤防除を行って下さい。
○放置されたたまねぎ残さがないほ場に設置しましょう。
○べと病が多発した田に苗床はつくらないようにしましょう。
○水稲後のほ場や 30 日以上水張りしたほ場を選びましょう。
○育苗中、冠水被害を受けにくいほ場を選びましょう。
残さ処理をしっかりと
べと病菌が周辺に飛び散るのを防ぐため、くずたまねぎ
1tに石灰窒素 10kg を混和し、ビニールをかけて
完全に腐らせてから適正に処理しましょう。
かびの一種の卵菌類による病害で、苗床や田や畑で土壌中の卵胞子から感染します。
症状は葉に現れ、多発すると生育特に玉太りに影響を及ぼし、収穫量の減少や貯蔵
中の腐敗の原因となります。
※べと病菌は、人や動物に感染することはありません。
このような症状が出ている株は必ず抜き取りしてください。
苗定植後の初期症状 : 草丈が低く、葉が黄色く湾曲している。
発病が進行した後期症状
:葉の一部が小判型に黄化する
※ほ場中に 1 万株中 1 株の発生でも、ほ場全体に病原菌(分生胞子)が蔓延します。
発病後期の症状
お問い合わせ先
○兵庫県農政環境部農産園芸課
(078-362-3445)
○兵庫県立農林水産技術総合センター病害虫部
(0790-47-1222)