2016 スーパー耐久レースシリーズ第 4 戦 富士スピードウェイ

TOITEC Racing Team NEWS
2016 年 9 月 10 日
2016 スーパー耐久レースシリーズ第 4 戦
富士スピードウェイ
9 月 3 日(土)
予選
9 月 4 日(日)
決勝(9 時間レース)
チーム監督
︓船⽊ 宏
1st DRIVER︓古川 知己
2nd DRIVER︓藤原 能成
3rd DRIVER︓貴島 康博
4th DRIVER︓永⽥ 晃
第 2 戦菅生のアクシデントでマシンを全損させてしまった#33 TOITEC Racing が、新たに FIT にマシンをチェ
ンジして富士スピードウェイで開催されるスーパー耐久シリーズ第 4 戦に戻ってきた。
実は、FIT チャレンジ⽤に仕⽴てたマシンを急遽当レースに間に合わせるため、スーパー耐久のレギュレーションに
合致する最低限の改造を施しての参戦だ。
★予選
レギュラードライバーの船⽊宏に代わり、このレースで A ドライバーを務めるのは、ベテランの古川知己。
アタックラップ⼀周目に、前日の練習⾛⾏より好調な 2 分 9 秒 017 を叩き出す。しかし、その後トラフィックに捕ま
ったことと、マシンの温存を考え、2 周のみのアタックでマシンをピットに戻した。
インターバルを置いて、B ドライバーの予選アタック。
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B ドライバーの藤原能成は、アタックラップ開始から果敢に
攻めて⾏くが、序盤からクルマとドライバーのフィーリングがマッ
チせず、アンダーステアに苦しむ。
アタックラップ⼀周目にベストの 2 分 10 秒 351 を出すが、
周回を重ねても好転する兆しが⾒えない事と、翌日の決勝
に向けてタイヤを温存するため 2 周のアタックに留めて予選を
終了した。
この結果、A ドライバー/B ドライバーの合算タイムが 4 分 19 秒 368 となり、 #33 “TOITEC Racing
WAKO’S μ FIT”の明日の決勝は、総合 63 位/クラス 12 位からのスタートとなる。
【A ドライバー古川知己のコメント】
アタック中にレコードラインをスロー⾛⾏しているマシンに引っ掛かり、集中⼒が途切れてしまいました。もう少し詰
められる気もしたけど、⼤事を取って早々にアタックを切り上げましたが、クルマは調⼦が良いので決勝では良いレー
スができるのではないかと思います。
★決勝
前日の予選終了後、ワンメイクタイヤを供給する横浜タイヤのサービスから、決勝⽤のレインタイヤは早めに組換
を依頼して欲しいとの通達が流れたほど、決勝はレインコンディションが予想された当日。
確かに早朝は⾬が降ったもののスタート前には⽌み、路⾯はウェットながらスリックタイヤを選択できるほどコンディシ
ョンの回復が⾒込まれた。 #33 "TOITEC Racing WAKO'S μ FIT"も決勝スタートはスリックタイヤを選択。
また、エースドライバーの古川知己をスタートドライバーに起⽤し、序盤でできるだけ上位のポジションを狙っていく作
戦だ。
午前 9 時。スーパー耐久の決勝としては異様に早いタイムスケジュールだが、それでも 9 時間後のゴールは日没
寸前。スーパー耐久シリーズにとっても最⻑の、⻑い⻑いレースのスタートが切られた。
順調なスタート切った古川知己は序盤からポジションを 4 つ上げ、8 位を⾛⾏。既に路⾯は急速に乾きつつあり、
ほぼドライコンディションに近い形で周回を重ねる。
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事前のシミュレーションより燃費が良いことから、チームではピットインのタイミングを伸ばすこととしたが、マシンとコク
ピット環境が悪化していることがドライバーから無線で伝えられる。
1 時間 45 分を経過したところで最初のピットイン。給油とフロントタイヤ 2 本を交換。また、クールスーツの効きが
悪くなっていたことと、⾞載のドリンクが吸えなかったトラブルを解消し、ドライバーは古川知己のままコースに送り出
す。
古川知己は更に 1 スティント担当し、都合 3 スティント=3 時間 45 分の驚異的なロングスティントをドライブし
て 3 回目のピットイン。給油とフロントタイヤ 2 本を交換。ドライバーは藤原能成に交代し、コースに復帰した。
急遽 FIT チャレンジからスーパー耐久⽤にコンバートしたマシンは未だデータが足りず、必要以上に電⼦制御が介
入して思うようなドライビングができないことから、ドライバーは苦心しながらのドライビングを強いられる。
レースも半分を経過しようとする 4 時間 32
分。118LAP を消化し、ピットイン。ルーティン
の給油とタイヤを交換し、ドライバーは永⽥晃
にチェンジ。燃料消費に優しい永⽥晃のドライ
ビングは、当初の計画より高燃費を維持でき
たため、予想より多くの周回をこなす。
5 時間 46 分を経過した 149 周目。ルーテ
ィンのピットインを⾏い、給油とタイヤ交換。ド
ライバーは再び藤原能成が担当し、クラス 9
位のポジションでコースに復帰。しかし、暫くし
たところで、藤原能成より左リアタイヤ付近からバイブレーションが発生しているとの情報が入り、チームは緊急事態
に備えて待機。またドライバーも次のスティントを担当する貴島康博が何時でも対応できるよう、蒸し暑い中、装
備をしたままスタンバイ。
結局、ほぼ予定通りの周回をこなしてピットに戻り、ルーティンの作業とドライバー交代を⾏う。しかし、このピット
作業でスーパー耐久特別規則(タイヤの手渡し)違反を取られ、ドライブスルーペナルティの裁定を受ける。ドライバ
ー交代したばかりの貴島康博は、チームの指⽰でペナルティのドライブスルーを⾏うが、幸いにもポジションは維持し
たままだ。
レースも終盤を迎えた 7 時間 55 分。206 周を消化して最後のピットイン。ルーティンの作業をし、アンカーは再
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び藤原能成がドライブしてゴールを目指す。しかし、残り時間と燃料の搭載量を勘案した結果、今までのペースだ
とかなり燃費が厳しいことから、エンジンの回転数を落して我慢の⾛りに徹するようチームから指⽰が出された。
いよいよレースも残り 40 分となったところで上位を⾛るマシンにトラブルが発生し、#33 は 7 位にポジションアッ
プ︕
そして 7 位のポジションを維持したまま、9 時間/233 周を周回して#33 "TOITEC Racing WAKO'S μ
FIT"は無事チェッカーフラグを受け完⾛を果たした。
【B ドライバー藤原能成のコメント】
ノーマル⾞両で装備されている電⼦制御がキャンセルできず、⾛った気がしなかったというのが本⾳です。 (笑)
特に ABS の介入に癖があって、ABS を効かせるとブレーキそのものの効きが悪くなるみたいな。
マシンは色々と問題を抱えてましたが、取り敢えず完⾛出来てよかったと思います。
協賛企業:
株式社キムラ
東伸合板株式会社