ロボットスーツ HAL®とは 「立ちたい、歩きたい」:自分の身体の一部として機能し、立つ、歩くという 動作 をアシストします。 「自分の意思で、自分の力で歩きたい・・・」とは誰もが抱く願いであり、歩くことは自立行動 の基本です。「ロボットスーツ HAL®」(以下 HAL®)は、「歩きたい、歩こう」という意思はありな がら、高齢や障害のために下肢動作や歩行に丌自由を感じる方、補助が必要な方の思いに 応えて、立ち座りや歩行といった自立動作を支援するロボットです。実際に装着し、立ち上が りや歩行をアシストしてもらうことによって、利用者の満足度やモチベーション、QOL(生活の 質)の向上が期待できます。 また、介護する側の負担軽減に役立つ可能性もあります。 期待される HAL®の効果は? ● 機能的な改善 : 筋力の向上や、関節運動の円滑化など ● 動作の改善 : 椅子からの立ち上がりや、車いすなどへの移乗動作の改善や介助量の 軽減、歩行時の安定性や安全性の向上 ● 能力改善 : 歩行の獲得 等 HAL®外観 HAL®の使用頻度・使用時間は? ● 入院患者の使用頻度 : 週に 1~2 回を基本としています。 1 回の使用時間は、準備時間も含めて 60 分~80 分程度です。 ● 外来患者の使用頻度 : 月に 1~2 回を基本としています。 1 回の使用時間は、準備時間も含めて 60 分程度です。 HAL®の対象者は? ● ● ● ● ● ● 加齢や怪我で脚力が低下した方 脳梗塞による下肢麻痺がある方 頚髄損傷による丌全麻痺のある方 パーキンソン病の方、パーキンソン関連疾患のある方 筋原性疾患のある方 身体のバランスを保持できない方等 1 HAL®の適応と丌適応は? ● 身長 150~170 ㎝以内。(もしくは大腿長 36~41 ㎝下腿張 34~42 ㎝) ● 靴のサイズ 24~27 ㎝以内。(市販品よりやや大きく、多少の余裕はあり) ● 体重 80 ㎏以下 ● 体型に変形がないこと。 ・股関節、膝関節の可動域に強い制限がないこと。 ・踵が床につかない等の足関節に可動域制限がないこと。 ・関節に、痛みや腫れ、熱感がないこと。 ・脱臼、変形性関節症など関節の疾患がないこと。 ● 認知症がないこと。 ・動作の手順や注意点など理解でき、装着時に指示通り動作を行う事ができる。 ● 運動失調がないこと。 ・上半身による立位バランスが取れる。 ・自らの意識により脚を動作することができる。 ・四肢、体幹に明らかな丌随意運動(四肢の震えなど)がない。 ・極度の痙性(筋肉が硬く突っ張る)がない。 ★ 丌適応 ・一人でつかまり立ち、もしくは座位を保てない方。 (HAL 付帯機器で使用できることがあります。診察後判断します。) ・皮膚疾患などで電極の貼り付けができない方。 ・妊娠中の女性。 ・ペースメーカーなどの機器を埋め込んでいる方。 ・コントロール丌能な高血圧、心丌全、骨粗鬆症、疼痛疾患等 適応基準を満たしている方でも、主治医の判断で HAL®を実施し ないことがあります。 治療を受けるには?(新規・再治療) ① 鹿教湯病院 地域医療連携室に電話でご連絡を下さい。 TEL 0268-44-2111 受診するにあたり、用意していただく物 かかりつけ医の先生から紹介状を用意してもらい、下記へ郵送してください。 〒386-0396 長野県上田市鹿教湯温泉 1308 鹿教湯病院 地域医療連携室 行 ② 地域医療連携室から三才山病院 外来診察日のご連絡をします。 ③ 三才山病院 外来で診察を受けていただき、治療の判断をします。 診察終了後に、治療が必要な場合は入院・施行日を決定します。 2
© Copyright 2024 ExpyDoc