川原毛の酸性変質帯

かわ ら
げ
さんせいへんしつたい
川原毛の酸性変質帯
1
種
別
天然記念物(地質鉱物)
2
名
称
川原毛の酸性変質帯
3
所
地
湯沢市高松字高松沢国有林
4
面
積
51.48㏊
5
所
者
国(農林水産省)
6
説
在
有
明
川原毛の酸性変質帯は、温泉や噴気地などが集中する栗駒北部地熱地域の中心地で、
湯沢市南東部の泥湯温泉付近の県道310号線沿いに位置する。
この一帯は、火山活動によって形成された岩石が、強酸性の熱水と噴気作用により
変質し、石英が主成分の白色珪化帯となっている。至る所から火山ガスが噴出し、白
い山肌と奇岩に覆われ、植生の見られない荒涼とした景観である。また、火山ガス噴
出の様子や噴出口に硫黄が結晶化した様子が間近で見られる火山活動観察の適地でも
ある。付近からは、北投石と同一種の鉱物で、学術的価値が高い弱放射性の鉛重晶石
も発見されている。
川原毛の酸性変質帯は、その異様な景観から川原毛地獄の名で霊地としても知られ、
多くの修験者が訪れ広く信仰を集めてきた。文化11年(1814)から翌年にかけて雄勝
郡を調査した菅江真澄は、激しい噴気の様子や硫黄の採掘などについて記録に残して
いる。この地は、川原毛硫黄山と呼ばれた鉱山でもあり、元和9年(1623)に採掘を
開始して以来、昭和41年(1966)の閉山まで、344年間にわたり硫黄を産出していた。
川原毛の酸性変質帯は、活発な熱水活動を代表する地域として学術上貴重であると
ともに、人々の生活や信仰と深く関わってきた地域でもある。
参考文献
富谷松之助編
富谷松之助
『川原毛硫黄山』
平成5年(1993)1月27日
『川原毛地獄山の風景』
平成7年(1995)9月28日