上lが - 北海道知的障がい福祉協会

ほつかいどう一
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[ほつかいどう愛護]発行/2016年7月31日発行所/札幌市中央区北2条西7丁目かでる2・74FTEL.(011)271-0228発行者/北海道知的陣がい福祉協会会長橘文也
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Contents
会長就任挨拶
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−笑健明…"……………"…"……………-…②
会長橘
文也
副会長挨拶・………・…………………………………・③
副会長上坂隆一・荒
洋一・日向
透
本の紹介…………"………………・……………・・…④
平成巳B年度北海道知的障がい福祉協会会長表彰……・・④
会長就任挨拶
●
●
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●
一笑 健明
北海道知的障がい福祉協会会長橘
昨年は、本協会創立50周年という記念の年でありまし
年ぶりに北海道札幌市で開催される第54回全国知的障が
た。先人、先輩諸兄の皆様が、どの様な思いで一つの団体
い福祉関係職員研修大会が予定されておりますが、これが
として組織化を計り、後に続く我々に何を伝えたかったの
着実に実施されるよう、昨年度より研修内容を定め、事務
か、その思いは脈々として生きています。差別、蔑視.偏
的な手続きを前執行役員が継続して具体的に進めて来てい
見が強く存在し、親元で生きていくことが出来ず、 「精神
る所であります。良い研修大会となるよう、更なる本協会
薄弱児」「精神遅滞児」「知恵遅れ」などとレッテルを貼られ、
のパワーアップを計り、それを全国に示し、関係各方面か
家族ぐるみ社会からの負い目を背負い、遠く離れた施設に
らのご協力を頂き、参加者からの評価を頂きたいと願って
入所させざるを得ず、涙して来た人達に、今、何が出来る
います。
かを真剣に考え、未熟な障がい児福祉に敢然と立ち向かっ
先般、日本知的障害者福祉協会も役員の改選が行われ、
て来ました。50年前の昭和40年代初期の頃は、既に全国
信越ですが、そちらの会長職も続投することになりました。
組織としての日本精神薄弱児愛護協会(現日本知的障害者
三期目でございますが落度のないよう、相務めさせていた
福祉協会)は歩まれており、ご存知、故糸賀一雄氏が執筆
だきます。幸い我が北海道から理事として小林相談支援部
した本の表題とされた「この子等を世の光に」が発刊され
会長と山崎地域支援部会長の続投が決まり、新たに北川発
ており、 「この子等に世の光を」という同情とか哀れみ論
達支援部会長が着任されました。頼もしい限りです。北海
ではない人としての尊厳を世に訴えていました。心豊かな
道で取り組まれている実践の姿とその考え方、今後に向け
実践者の皆様方のお力で歩みは鈍くても、−歩一歩、我が
た施策に対する意見等、中央(国)に向かって北海道から
国の知的障がい児を含む障がいのある方達の福祉施策は推
更に声高く発信出来る状況になっております。本協会の広
進されてきました。今、共生社会の実現に向けて、官民一
報営業マンの役割も持ち続け、知的障がい児(者)の働
体となり取り組んでいく為に、当協会が果たす役割は大き
く質と工賃向上に向けて全国の仲間施設・事業所との交流
いものがあると考えます。
も更に促進し続けてまいります。
不肖、私、この度の役員改選期にあたり、再度、会長職
本協会の事業として実施している、文化・芸術のアート
の大役を受け賜ることとなりましたが、平成20年、山崎
展の開催、 「かたるべの会」の活動、就労支援としての業
前会長(現後志報恩会理事長)より引き継ぎ、既に4期8
務委託等これら当事者の社会参加も、勿論、力を注いで
年を務めさせて頂きました。非力な私を、三役、理事会
いきます。事務局体制四名で日々の業務を担っております
員皆様が支えて下さったおかげでございます。今回私は、
が、明るい笑顔の一笑健明の姿勢で応対することに心掛け
次に受け継いで頂ける方に、お願いすることが、今後に向
てもらい、同フロアの他団体事務局の皆様方と楽しくお付
けて賢明と考えておりましたが、もう少し、協会の経営、
き合いをさせて頂いているところであります。皆様、ぜひ
事業運営に努力しなさいとの命であります。又、又、会員
四階フロア事務局にいらして、お茶の一杯でもどうぞ。
皆様方に倍旧のご支援をお願い申し上げるものです。
最後になりますが、四月に熊本・大分両県で発生した地
私なりに精一杯の努力をさせて頂き、少しでも知的障が
震災害に被られた皆様にお見舞いを申し上げますととも
い児(者)福祉向上に資するよう歩ませて貰います。明る
に、災害見舞金の呼び掛けにさっそくご協力下さった会員
い福祉、明るい協会運営を目指し、研修事業の充実、行政、
皆様に衷心より御礼申し上げます。この度の会長就任にあ
関係団体との連携等、怠ることのないよう、気を引き締め
たってのご挨拶とさせていただきます。
ていかなければと肝に銘じております。特に本年は、 17
②
文也
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|
副会長就任挨拶
副会長上坂隆一
我が福祉協会は、先人の皆さんが大変なご苦労をされて引き継いでこられ昨年50年を迎え、 「歩み50年そして未来へ」
記念誌の表題です。
このたびの役員改選にあたり、二期4年間、名ばかりの副会長にもかかわらず再度副会長に選出されました。
橘会長、そして副会長には荒、日向氏の協会活動の素晴らしい実績をお持ちの方々と、佐藤常務理事・事務局長が引き続き
一緒ですので、しっかり連携し、協会運営に会員皆さんのご理解とご指導をいただきながら、微力でありますが努力していき
たいと思っています。
あらためて、第54回全国知的障害福祉関係職員研究大会・北海道大会は、北海道協会のチームワークと道産子魂の発揮す
る最高の舞台です。会員一丸となって知恵とアイデアを出して成功に向けてがんばりましょう。
二点目は、虐待根絶に向けての啓発や研修の取り組みです。昨年3地方会が署名100%を達成しました。本年は全ての加
盟事業所が人権侵害ゼロの実現を目指すことを誓いたいと願うのです。
知的障がい児・者の自由と尊厳を守り、自立した生
活を支援するため、あらゆる努力を傾けるとともに、襟を正しましょう。
三点目は、大災害対策についての取り組みです。
災害対策委員会を設置し、 「災害対策基本状況」も整備しました。4月の熊本・大分の地震のように何時、何処で災害が発
生するか解りません。災害時の施設間避難協定等皆さんと取り組んでいかなければならないと思っています。
四点目は、利用者の方々が長命になってきていることは大変喜ばしいことです。しかし、困難を抱えてきています。
「加齢化支援検討委員会」を設置して、まったなしで増加している加齢化した利用者支援を巡る諸課題を的確に把握して方
向性を整理しなければなりません。
「文化」、 「芸術」活動の支援の充実は、会長の目玉です。音楽絵画スポーツ等から利用者の隠れた才能を見つけ出して、
発表の場を設けて余暇生活の充実を図り、心のケアをしていかなければなりません。
最後に、次なる世代に「伝承」、 「発言発信」、 「和」会員の皆さんが議論し理解し合いながら、良き仲間として共感でき
る実践活動を行っていきたいものです。
100年に向かってのスタート、皆さんと一緒にがんばりましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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就任挨拶
副会長荒
洋一
5月に開催されました、北海道知的障がい福祉協会定時総会において、会員皆様のご承認を頂き、副会長に再選されました。
28年度、29年度の2年間、橘会長を支え、そして北海道協会が1枚岩となって事業展開されるよう努力したい所存であります。
橘会長は6月に開催されました、日本知的障害者福祉協会評議員会において、北海道の願いでありました、日本知的障害者福祉協
会長に三選されました。このことにより、9月7∼9日に開催されます、第54回全国大会の主催者代表として大会が運営されることは、
北海道にとって大変名誉なことであり、大会の大成功を願う所であります。
本年開催されます全国大会は、第37回大会以来17年ぶりの開催となります。大会テーマは「次なる時代を築こう」で、共生社会
に向けサービスのあり方はどうであるべきか、陣がいのある方達が自分らしく輝いていけるような、サービスを構築していく事を目
的とし、設定しました。
サブテーマの「明日に向かって」は、明日に向かって前進を心がけ、決して後退せず、障がいのある方達が安心して、地域で暮ら
すことを支援するという私達の気持ちを表しています。
準備期間を3年と定め、青森大会高知大会を視察し、情報の収集整理をし各局、各部において検討を重ね準備をしてきました。
この件につきましては、実行委員の皆様のご尽力のおかげと思っております。
最後になりますが、全国から参加して頂く方々が満足して頂ける大会運営と、北海道らしいおもてなしをさせて頂き、参加して頂
いた方々に、記憶に残る大会にしたいと思っております。
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「想いをよせて』
副会長日向
透
3月5日、東京での障害者スポーツ関係の会議が終わり、東京駅から上越新幹線に飛び乗った。向かう先は群馬県高崎市である。
目的は、福島県双葉郡富岡町から高崎市で避難生活を余儀なくされている社会福祉法人友愛会光洋愛成園の寺島利文施設長に会
いに行くためである。東日本大震災の大きな揺れで園舎には大きな被害がなかったが、福島第1原子力発電所から10km、第2原子
力発電所からは、なんと4kmほどの距離に位置していた。大震災の翌朝早<に富岡町の消防署から「放射能もれの影響があります
早急に避難してください」との連絡があった。慌てて車両に分乗して県下の避難場所に身を寄せるが、すぐにそこも出なくてはな
らず、300km離れた群馬県高崎市の国立のぞみの園に100名を越す利用者と職員が避難することになったのである。
それから4年半の月日が流れ、平成27年10月、場所は高知市。第53回全国知的障害福祉関係職員研究大会のステージ脇に私は
いた。翌年(平成28年)の第54回北海道大会の視察のためである。壇上には、その寺島施設長がいて、当時(大震災)の模様を
切実に語っていた。
国立のぞみの園に勤務する大学の後輩から「福島県から原発の放射能漏れの影響で避難している施設がある。その施設長が大学
の先輩である。」との話を聞いていたので、講演終了後に言葉をかけさせていただいた。その夜は、夜遅くまで酒を酌み交わしたの
は言うまでもない。翌年(平成28年)ゴールデンウイーク前に晴れて福島県に帰還するとのことであった。ただ、富岡町ではなく、
ふたつ離れた広野町である。
5ケ月後。福島への帰還まで2ケ月を切った3月5日、 「福島に戻るまでに高崎に来い」との半ば強制的な言葉に従い、高崎を訪ね
ることとなる。寺島施設長と柚原支援課長そして、国立のぞみの園の後輩との酒宴の席。「今回の避難は本当にラッキーの連続だっ
た。100人が揃って同じ場所に避難できるとは思っていなかった。皆さんに感謝の意味からも語り継ぎ、この出来事を風化させない。」
と、力強く語ったのが、ひどく印象に残った。
胸にズシンと来るものがあり、 「必ず、北海道に呼びます。是非、北海道の仲間にもその想いを届けてください」と伝え、翌朝帰路
についた。なぜかしら、頭が痛かったが・ ・ ・心は晴れやかだった。
E「ほつかいどうAIGO」はインターネットでもご覧いただけます。http://www.h-aid.or.jp 卜
③
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本の紹介
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す。ロゴやユニフォームは、利用者や保護者アピールだけ
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会社と仕事を変える
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でなく、職員採用にも繋がります。「あの施設のユニフォー
ムが『カワイイ』から、就職しよう」という事も実際にあ
るようです。本文中に鳫いTシャツで、仕事に誇りを持
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デザインのしかけ
残念唯公1tか4.
9ヶで6鴬0tI二心&ためのケずゼシ観哨
たせる」というフレーズが出ているのですが、頭に浮かん
争別口伝
だのがアップルストアの店員。彼らは、数週間にわたる研
修を受け、ようやく「店に立つこと=Tシャツを着ること」
が許されるようです。そこには責任感や職場への愛着が生
まれてくると思うのです。
申も勺・口コム礎ヴウ
この事を世界的有名企業の話だから我々には関係ない
会社と仕事絵男を変えるデザインのしかけ
といって、耳を空過させずに皆さんの施設でも揃いのユニ
作者中野由仁ISBN978・4・8443・7187・3
フォームやTシャツを作って職場の連帯感や、職員のモチ
今回紹介するのはデザインの本。なぜこの本を手にした
ベーションアップを図ってみてはいかかでしょう?と言っ
のか?購入する際、頭の中に「仕事をデザインする」「ブ
ランディング」という言葉が浮かんだのです。
ている私はこれで失敗しているのです。職場のイベントで
連帯感やモチベーションアップのためにTシャツを作った
のですが、これがなかなか浸透しなかったのです。デザイ
ンの美醜が一番の理由なのですが、職員の考え方を制度の
変更と同様、切り替えが必要だったのかもしれません。
書中には、ブランディングの重要性だけでなく、失敗し
これらのワード、障がい者支援や福祉に無縁に聞こえた
方は多いでしょう。でも、利用契約型の制度に変わってか
ら十数年。施設は「選ばれる時代」です。当然のことなが
らよりよい支援を行う事が大切ですが、 「汚い設備十良い
支攪と「綺麗な設備十良い支援」なら、後者を選ぶ確率
が高いでしょう。
綺麗は、掃除や手入れが行き届いている以外にも、送迎
ないロゴや名刺などのデザイン方法なども当然書かれてお
り、印刷を活動としている施設でも非常に役に立つ内容と
なっています。
(K)
車のロゴが綺麗、職員のユニフォームが綺麗などもありま
「盲
西
平成28年度北海道知的障がい福祉協会会長表彰
一
‐、
編集会議一『静かなる熱い想い」
今年度の会長表彰は、総合活動者3名、支援功労者2名が
2年間相談支援の業務に携わり、今再び支援のど真ん
選出され、 5月17日平成28年度定時総会において表彰さ
中の事業所に戻ってきた。相談支援の前に別の事業所に
3年いたこともあり、4月から戻った事業所での仕事は5
年ぶりで、それは本当に浦島太郎状態である。3か月経っ
れました。
【総合活動者】
船橋良子様佐藤早苗様、谷口正文様
た今も若い職員にいろいろ尋ねながら支援させてもらっ
ている。当然初めて会う利用者の方もいるが、関わりを
持っていた利用者さんも歳を重ねたことでいろいろな変
【支援功労者】
小林繁市様、森岡一裕様
化が見られ、本当に1から出直す気持ちで向き合ってい
る。その中で若い職員の成長にも喜びを感じながら毎日
|
を送っている。
そして、2年振りのほつかいどうAiGOの編集委員へ|
の復帰。ここはとても居心地の良い場所である。優しく
包容力のある方々、しかしそれぞれの委員の静かなる熱
い想いを感じられるこの場所で、その方達と改めて仕事
をできることに感謝している。自分の職場を振り返ると、
通所の事業所としての弱点・高齢化などいろいろな課題
卿年
I
が目の前に迫っている。しかし、逆に事業所の強みや仲
間との関わりの中からそれを解決する糸口を探っていき
たい。そんな野望ではなく、想いのみではあるが静かに
思いめぐらせている。9月7∼9日に行われる「第54回
全国知的障害福祉関係職員研究大会北海道大会」、その中
に自分の事業所の、また、皆さんの事業所で抱えている
課題を解決するヒントが隠されているはずです。ぜひ会
員の皆さんの参加をお待ちしています。
佐藤
ロ
④
P
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