Q19夫の年金収入のみでは生活が苦しいです。

Q19夫の年金収入のみでは生活が苦しいです。夫は事故の
後遺症で介護が必要です。介護をしながら働くにはどうした
らいいですか?
A19相談者の方は、生活費に困っておられることと、夫に介護が必
要ということのようです。
生活費に関しては、年金の受給や必要に応じて生活保護など公的な制度
等があります。
夫の介護に関しては、介護保険制度の利用が考えられます。介護サービ
スを利用するためには、まず申請が必要です。市町村の介護保険担当課や
お近くの地域包括支援センターにご相談ください。制度の説明や利用方法
についても教えてくれます。
夫の介護サービスが提供されたら、各ハローワークで求職をするか、相
談者が高齢者であれば、高齢者無料職業紹介所や各市町村にあるシルバー
人材センターに相談されることもいいと思われます。
20
Q20
引きこもりがちな20代の息子がいます。何とか仕
事に就いてほしいのですが、どうすればいいですか?
A20
息子さんは働くことについて、どのような考えをお持ちでし
ょうか。もしかすると「何から始めていいのかわからない」
「気
持ちだけが焦って考えがまとまらない」等の思いもあるかもしれません。
働きたいという気持ちがあれば、厚生労働省の委託事業で「若者サポー
トステーション」という、15 歳から 39 歳までの若者に対し、就労に向け
た支援を行っているところがあります。そこでは、就労支援プログラム(講
座)への参加、職場体験、キャリアカウンセラーによる応募書類の作成の
バックアップ、基礎的なパソコンのスキルの研修、協力企業への職場体験
等が行われています。また、臨床心理士も配置されていますので、息子さ
んの心理面でのサポートも可能です。
その他、熊本県ひきこもり地域支援センター「ゆるここ」や熊本市ひき
こもり支援センター「りんく」でもひきこもりの相談事業や活動プログラ
ム等を実施していますので、息子さんと相談のうえ利用してみられるのも
いいと思います。
21
Q21
今、ホームレス生活をしています。日雇いの仕事を
探していますが、どうすればいいですか?
A21
仕事を探すためにはハローワークで求職をすることが必要
ですが、住居が定まっていないと連絡等がうまくいかず、ハ
ローワークでの紹介は難しくなります。
ホームレスの人は、まずは、住居を定めることが第一だと思われます。
ただ、アパート等を借りると云ってもお金も必要ですし、賃借契約の際に
保証人を求められたりして、現実的に、ご本人のみでは大変難しいことが
予想されます。
平成27年4月に生活困窮者自立支援法が施行され、生活に困窮してい
る方の相談窓口が各市町村に設置されています。
ホームレスなどの住居のない方に対しては、一定期間、宿泊場所や衣食
住等を提供する支援があります。個人の状態に応じた就労支援を受けるこ
ともできます。必要に応じて生活保護を利用することも選択肢になるでし
ょう。まずは、社会福祉協議会や市役所などに設置された相談窓口にご相
談ください。
22
Q22
失業後、雇用保険の基本手当の給付を受けています
が、今月末で終了します。仕事も見つからず、手当も無くな
れば、家賃も払えず生活ができません。
A22
引き続きハローワークで求職をすることが必要ですが、基本
手当の給付が終了した後の生活費の確保について、一般的には
預貯金があればそれを取り崩していくか、親族からの援助を求めるか、生
活費をどこからか借りる等の方策が考えられます。
生活費を借りる場合は、公的な貸し付けである「生活福祉資金貸付」が
あります。
仕事がすぐに見つからない場合は、貸付と併せて「生活困窮者自立支援
制度」の利用により就労支援等を受けることができます。必要に応じて、
生活保護を利用することも選択肢になるでしょう。
「生活福祉資金貸付」の窓口は、各市町村の社会福祉協議会です。また、
「生活困窮者自立支援」の相談窓口は、各市町村の社会福祉協議会や市役
所などに設置されています、
一度、相談されてみてください。
23
Q23
人との付き合いやコミュニケーションが苦手で、仕
事がなかなか続きません。人とうまく付き合いながら仕事
をしていくためには、どうすればいいですか?
A23
昨今では、職場での人間関係や付き合いが難しくなってきた
時代と言われています。他者とのお付き合いや仕事のどのよう
なところに難しさを感じておられますか。
人とのコミュニケーションが苦手、抽象的な指示が理解しづらい、場
に合わない発言や思ったことをそのまま口に出してトラブルになるこ
とがある等の場合は、対人関係の築きにくさや生活のしづらさを抱える
“特性”があることが考えられます。本人の努力の問題ということでは
なく、人付き合いや仕事がうまくいかない原因がこの特性であるという
ことです。こういった場合は、一度、医療機関や発達障害者支援センタ
ーへ相談されることをお勧めします。
相談の結果、何らかの支援が必要とされたら、今後の就職の際には、
会社の上司や同僚などの関係者に、この特性のことを理解していただく
とともに、職場配置等での配慮や周りのサポート体制の整備をお願いさ
れることが必要と思われます。
24
Q24
離婚して一人で子どもを育てています。子どもの進
学で学費が必要になりましたが、経済的に厳しい状況です。
何か方法はありますか?
A24
ひとり親で子どもを育てていくことは、経済的にも、精神的
にも、子どもと関わる時間の面でも悩みや心配も多いでしょ
う。まわりに支援してくれる人はいますか。前夫(前妻)からの養育費
は貰っていますか。養育費の取り決めなどに関する相談は、熊本県母子
家庭等就業・自立支援センターで行うことができます。
国公私立高校の授業料の支援としては、
「市町村民税所得割額」が30
万4200円未満の世帯に就学支援金が支給される「高等学校等就学支
援金制度」があります。
この他、私立高校生等を支援するための「授業料等減免補助制度」、授
業料以外の教育費の負担を軽減するための「奨学のための給付金制度」
もあります。
また、高校や大学の学費の貸付制度については、生活福祉資金貸付や
母子寡婦福祉資金貸付、熊本県育英資金や各市町村の奨学金、日本学生
支援機構を始めとした各種の奨学金貸付制度があります。返済不要な奨
学金については、学校の先生に確認することが必要です。
ひとり親家庭で利用できる制度もありますので、各福祉事務所や市町
村、母子家庭等就業・自立支援センターへ相談してみてください。
25
Q25
生活のために仕事をしたいのですが、親が認知症で
介護が必要です。なかなか目が離せないので困っています。
A25
介護が必要なご家族がいる場合は、介護保険制度を利用し
ながら、就労することもできると思います。
介護サービスを利用するためには申請が必要です。まずは、お住まい
の市町村の介護保険担当課やお近くの地域包括支援センターにご相談
ください。
認知症専用の通所介護(デイサービス)など、介護サービスにも様々
な種類があります。親御さんの症状や生活環境等に応じた介護サービス
を利用されるといいと思います。また、相談される際は、親御さんの意
向や希望をお伝えいただくことはもちろんですが、介護者であるご自身
が仕事をしたいことなども伝え、介護をしながら仕事ができるように介
護サービス体制を組んでもらいましょう。
なお、認知症についての専門医療機関等の相談については、県内 10
ヵ所の医療機関に設置されている「熊本県認知症疾患医療センター」へ、
また、日常の悩み事等の相談については、地域包括支援センターや「熊
本県認知症コールセンター」
(認知症ほっとコール 電話 096-355-1755)
へ相談してみてください。
26
Q26
仕事がなく、生活費がギリギリです。年金や医療保
険料を払うのが苦しいです。何か方法はありますか?
A26
失業などの理由により、年金保険料を納めることが難しくな
った時は未納のままにせず、国民年金保険料免除・納付猶予
制度の手続きを行ってください。
手続きを行った期間は、年金の受給資格期間に算入されます。そのま
まにしておくと、障害基礎年金や遺族基礎年金を受給できない場合があ
ります。
住民登録をしている市町村の国民年金担当窓口または管轄の年金事務
所へ申請書を提出しましょう。
国民健康保険税(料)も同様に、所得が一定金額以下になった場合や、
倒産などによる失業、災害や病気などの理由で保険料が納められない方
には、保険料の軽減・減免措置があります。市町村担当窓口にお問い合
わせください。
27
Q27
今春、息子は高校を卒業しましたが、仕事もせずに
家にいます。障がい者手帳は持っていますが、何とか仕事に
就いてほしいです。どうしたらいいですか?
A27
障がいのある方が安心して生活ができるように、色々な制度
や相談機関があります。息子さんは学校を卒業し環境が大きく
変化し戸惑っておられることも考えられますので、まずは、将来のことを
少しずつ親子で話し合うことが必要と思われます。
現在、障がい者の支援については、障害者総合支援法に基づき各市町
村によりサービスが提供されています。例えば、日中の活動の場として
「地域活動支援センター」、働く場としては「就労継続支援・就労移行支
援」、住まいとしては「グループホーム」等が準備されています。
サービスを利用するためには、申請が必要です。各市町村や相談支援
事業者に相談してください。
なお、「熊本障害者職業センター」(熊本公共職業安定所4階
電話
096-371-8333)や県内の「障害者就業・生活支援センター」でも障がい
をお持ちの方の就労の相談に応じております。
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Q28
住民健診で異常が見つかり、しばらく検査入院が必要
になりました。現在、独り暮らしで、パート就労を辞めると、
家賃や生活費が払えません。どうしたらいいですか?
A28
収入が少ない中で病気の不安はとても大きいものですが、早
く検査をして治療をすれば、健康も維持でき医療費も少なく済
むことが予想されます。しかしながら、相談者は独り暮らしで、借金を頼
める身内もいない状況なのでしょう。
病気等により一時的に生活費が不足する場合には、社会福祉協議会の
「緊急小口資金」の貸し付けを利用されることがいいと思われます。「緊
急小口資金」は無利子で10万円を限度に必要額(1000円単位)が借
りられ、2ヶ月の据え置きで12ヶ月以内での分割返済となります。居住
地の社会福祉協議会に相談されてみてください。
また、長期に就労ができない等でその後の生活に困るようであれば、
「生
活困窮者自立支援」の相談窓口が各市町村の社会福祉協議会や市役所など
に設置されていますので、相談してください。必要に応じて、生活保護制
度を利用することも選択肢になるでしょう。
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Q29
外で働くことができません。自宅で内職をしたいのです
が、どのようなものがありますか。
A29
内職には縫製や部品組み立てなどいろいろなものがあります。内
職は自宅で、手軽に、好きな時にできる仕事と思われがちですが、
実際には、数量と個数を定期的に確実にこなすなどノルマがあったりします。
また、ペットを飼っている場合はお断りなど事業所によっては条件があります。
内職の探し方としては、新聞や折り込みなどの募集広告を見たり、知人など
から紹介してもらう方法があります。また、熊本県しごと相談・支援センター
でも内職の情報提供を行っております。
実際に内職を始めることになれば、納期、数量、工賃の支払方法など
を相手ときちんと取り交わしましょう。その際、口約束ではなく、文書として
残しておきましょう。
内職は、
「家内労働法」により、工賃の支払方法など家内労働者の労働条件の
最低基準が定められています。また、委託者は家内労働者に家内労働手帳を交
付することが定められています。
最近では、高額な機材を売りつけたり、はじめに登録料を払わせ、その後仕
事を与えないなどの、いわゆる「インチキ内職」も存在します。
うまい話には注意が必要です。
内職を始めるにあたっては、条件をきちんと確認し、被害にあわないよう十
分気をつけましよう。
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