1から3ページ 特集 こどもネウボラがオープン

No.1057 2016 年(平成 28 年)9月1日発行
主な内容
特集 こどもネウボラがオープン 1∼3面
浦安フェスティバル2016
4面
浦安市の産後ケア ほか
5面
浦安ユースオーケストラ管楽器団員募集説明会 ほか 11面
救命リレーの第1走者はあなたです ほか 12面
発行/浦安市
所在/〒279-8501 千葉県浦安市
猫実 一丁目1番1号
編集/企画部広聴広報課
☎047・351・1111
(代表)
http://www.city.urayasu.lg.jp
各記事に掲載している
を確認し、
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に入力すると、
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これにより、
記事を探す手間を省けます
健康センターに子育ての拠点を設置
9月5日
が オープン
少子高齢化が急激に進む日本。浦
安市も例外ではありません。さらに
核家族の増加など、時代とともに子
育て環境は大きく変化しています。
市では、少子化対策のため、平成
26年度に30億円の「少子化対策基
金」を創設し、子育てケアプランの
作成や産後ケア事業、理由を問わな
い短時間の一時預かり事業などの新
規事業を開始。出会いから妊娠、出
産、子育てにわたる切れ目のない支
援を展開しています。
子育て世帯に寄り添って「安心
感」の醸成を図るとともに、円滑な
支援の実現のため「母子保健」と
「子育て支援」の拠点を健康センタ
ーに集約した「こどもネウボラ」が
開設します。
今回は、この「こどもネウボラ」
と、主な事業である子育てケアプラ
ンの作成についてご紹介します。
[問]こども課 ☎712・6428
1015963
特集は2・3ページに続く
8月26日の金曜日の午後、議会
運営委員会に出席した後、長野県の
大町市に向かいました。
今年から始まった小学校6年生を
対象にした“ふるさとうらやす自立
塾”に合流するためでした。
中学校2年生を対象にした“ふる
さとうらやす立志塾”は、今年で6
年目になり、市内9中学校中6校の
生徒会長が、立志塾の卒塾生から誕
生しているなど、着実にその成果が
上がっていますが、今年から小学生
にも広げ、大町市での5泊6日の
“山村留学”をこの目で見に行った
ものです。
着いた日の夜は3日目で、古民家
での「自炊班」と、電気もガスもな
い中で野営キャンプを行う「サバイ
バル班」に別れての行動でした。
私と子どもたちとの交流はわずか
半日でしたが、これまでの学校行事
では、林間学校でも2泊までですの
で、子どもたちにとって親元を離れ
ての5泊6日は、かなりの緊張と不
安を抱えてのことと思われました
が、自分たちで作ったお焦げのご飯
も、文句も言わずおいしそうに食べ
る姿に“うらやすっ子”のたくまし
さを垣間見ました。また、翌朝のテ
ントの撤収もチームワーク良く、互
いに声を掛け合って元気に動く姿に
明日の浦安を見た思いでした。
ま た、 大 町 市 に 向 か っ た26日
は、平成28年度の新規の目玉事業
である“発達障がいの早期発見・超
早期療育”事業の開始に向けた発達
障がいに関わる市内の事業者と、市
役所の保健師たちに対する事前研修
の初日でもありました。
“子どもと大人の絆を深めるプロ
グラム”と題する研修会が午前9時
から開かれ、当初は挨拶のみで退席
する予定でしたが、〝発見 ・ 相談 ・ 療
育〟まで一貫して行うのは日本で初
めてと言うこともあり、加えて昨年
の11月27日の市の主催事業で行っ
た「発達支援セミナー」で講師とし
KEY
WORD
うらやすっ子のために
て、佐賀市から来ていただいた服巻
智子先生の講演を聞いたことに端を
発する事業でもあることから、時間
の許す限り拝聴しようと思っていま
した。
結果として、中抜けはしたものの
研修の大筋の理解はできたつもりで
すが、改めてこの事業の事前研修の
大事さを噛みしめました。
今回の受講者は、日頃、発達障が
い児に関わる仕事をされている方々
でしたが、発達心理学や行動科学に
基づいた米国で実績を上げているプ
ログラムに従って、3時間にわたり
主に現実に即した役割を模擬的に演
じ合ういわゆるロールプレイングを
活用して行われました。
2歳児から小学校の低学年を想定
した親子に対して、発達障がいの療
育を始めるに当たり、いかに効果を
あげられるかは、その子に関わる親
も含めた大人との絆が深く築けるか
が、大事なのだと分からせる研修で
した。
午前中の研修は、これまでは考え
られなかった2歳ぐらいからの“超
早期療育”を、より効果的に始める
ためのものでしたが、午後からは発
達障がいの早期発見と相談のための
第1回目の研修です。
今後も12月まで、服巻先生をはじ
めとするこの分野での第一人者をお
招きして、1歳6カ月児健診の際に
ゲイズ・ファインダー(顔テレビ)
を使って行う発達障がいの“早期発
見”とその先の“子どもの療育と親
の支援”のため、保健師を始めこの
事業に関わる多くの人たちが悔いを
残さないよう事前研修を重ね、来年
1月の事業開始に臨む予定です。
浦安の子どもたちの将来のため、
できうることは何でもしようと改め
て決意した1日でした。
2
No.1057 2016年(平成28年)9月1日号
「広報うらやす」が市ホームページでご覧になれます
http://www.city.urayasu.lg.jp
No.1057 2016年(平成28年)9月1日号
3
子育ての心配事があれば、ネウボラ
を訪ねるんだって
ネウボラとは?
「ネウボラ」はフィンランド語で「アドバイス(ネウボ)の場所(ラ)」という意味です。
フィンランドのネウボラは、妊婦健診や乳幼児健診など産前・産後・子育ての切れ目のない支援を行うための「地域拠
点」で、国策として800カ所以上設置されています。「かかりつけのネウボラ保健師」を中心に妊娠期から就学前までの
9月5日に開設する「こどもネウボラ」。市では、さま
子どもの成長を支援し、母子・家族の健康や子育てに関するさまざまな相談に応じます。
切れ目のない支援
ざまな子育て支援施策に力を注いでいますが、子育て世帯
がよく利用する健康センターで、各種サービスや相談業務
が受けられるよう拠点を設けました。利用する皆さんにと
妊 娠
って、便利でわかりやすくなります。
こどもネウボラでは
の?
どんなことができる
」を行い、
⇩子育て応援キャラクター
「コモンマーモセット親子」
出 産
妊婦健診
3歳
3歳
4歳
4歳
6歳∼
6歳∼
小学生
小学生
5
5歳
歳
乳児健診
1歳6カ月児
健診
産前・産後サポート事業
プランの作成
主に、「子育てケア
ら
と保健師が、妊娠中か
子育てケアマネジャー
育
の相談にのります。子
お母さんの心配事など
い
が高
て世帯の核家族率
てケアプランは、子育
を
世帯の孤立感や負担感
本市において、子育て
、浦安で子ども
和らげる有効な施策で
くりの根幹とな
産み育てやすい環境づ
るものです。
、お母さんと子
子育てケアプランは
に合わせて合計
どものライフステージ
す。こどもネウ
3回にわたり作成しま
回のプラン作成
ボラの開設により、3
でできるように
が健康センター1カ所
なります。
2歳
2歳
1歳
1歳
3歳児
健診
産後ケア事業
エンゼルヘルパーの派遣・理由を問わない一時預かり事業
子育てケアプラン
子育てケアプラン
子育てケアプラン
育て
てケアプラ
て
ケアプラ
1回目
2回目
3回目
※このほかたくさんの
このほかたく
支援事業があります
支援事業があ
子育てケアプランの作成例
1回目
出産前後
妊娠3カ月前後
2回目
∼出産までの約半年の
子育てケアプランを作成
∼子どもが1歳を迎えるころ
までの約1年の子育てケア
プランを作成
お住まいの場所や家族構成をお伺いし、一
時預かりなど利用できるサービスや事業を紹
介しながら子育てケアプランを作成します。
2回目の作成時に、オリジナルマザーズバ
ックや肌着などの衣類を、また、市内協賛店
で利用できる5000円相当のバウチャー券を
贈呈します。
⇨かばんに入れやすい
AA5サイズのファイル
A
妊娠届出時に妊娠期の過ごし方を
悩
アドバイスしたり、お母さんの悩み
や不安を受け止めます。
里帰り出産をするのか、実家は近
いのかなどのまわりの支援状況をお
伺いし、妊婦さんの意思を十分に確
認したうえで、その方に合った支援
計画を作成します。
1歳誕生日前後
⇩こんにちは
あかちゃんギフト
3回目
∼子どもが1歳前後から2歳
を迎えるころまでの約1年
の子育てケアプランを作成
お母さんや家族の現在の状況や、就労希
望の有無などを伺いながら子育てケアプラ
ンを作成します。
3回目の作成時に、市内協賛店で利用で
きる1万円相当のバウチャー券を贈呈しま
す。
⇧ファーストアニバーサリー
チケット
利 用 者 の 声
妊娠期や出産後の育児において、家族の
サポートは大変重要です。この子育てケア
プランを通して、情報を共有し、育児・家
事の分担や、健診の受診に協力するなど家
族の状況に応じた協力体制を確認しましょ
う。
市のサポートを紹介しながら、その方に
合ったオーダーメイドの子育てケアプラン
を作成。例えば、初産婦さんには「ウェル
カムベイビークラス」をプランに入れるほ
か、状況に応じたメニューを追加します。
子育てケアプランは、タブレット端末を利
用し、短時間で効率よく作成します。
キッズデザイン賞を受賞
※写真は平成26∼28年度の
こんにちは あかちゃんギフト(一部)
この賞は、子どもの安全や感性の育成、子育て
支援に資する製品、建築、空間、サービスを対象
として、優れた取り組みについて特定非営利活動
法人キッズデザイン協議会(経済産業省・消費者
庁後援)が表彰するものです。今回、軽くて使い
やすいマザーズバッグやオーガニックコットンを
使用した衣類を詰め合わせた「こんにちは あか
ちゃんギフト」が「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」
で第10回キッズデザイン賞を受賞しました。
詳細な
詳細な情報が記載された
冊子「み
冊子「みんなで子育てハン
ドブック」
ドブック (ファイルに入
っています)が活用できる
っていま
ように掲
ように掲載ページを表示し
ています
ています。
嶋田 紗綾霞さん
(高洲)
出産後は育児に追われて忙しく、なかなか子育
ての情報を入手する時間がありません。この子育
てケアプラン作成時に、私に合ったいろいろなサ
ービスや施設を教えてくれて、大変助かりました。
私たちがよく使う健康センターに「こどもネウ
ボラ」が開設するということで、情報が集まり、
何より「あそこに行けば!」と利用者にとってわ
かりやすくなりますよね。
子どもと二人の時間が多く、子育てケアマネジ
ャーさんにちょっとした相談やお話ができるだけ
で、気持ちが楽になりました。子どもの月齢があ
がっていっても途切れることなく定期的に相談が
できたり、子育ての情報を得ることができるので
ありがたいです。
私は、今年、浦安市に転入してきたのですが、
この子育てケアプラン作成だけでなく、サポート
体制が充実していて、子育てしやすいまちだと感
じています。
こども家庭支援センターが移転します
現在、東野の総合福祉センター内にある「こ
ども家庭支援センター」は、10月1日㈯に健
康センターに移転します。子どもと家庭の総合
相談、ひとり親家庭と婦人の相談のほか、エン
ゼルヘルパーの派遣の申し込みなどが健康セン
ターでできるようになります。
[問]こども家庭支援センター☎350・7867
1015574
子育て世帯の包括的な相談と支援の拠点となる「こどもネウボラ」。不安や悩みを解消し、安心
して妊娠、出産、子育てができるよう子育てケアマネジャーと保健師がより連携を深め、便利でき
め細かい子育て支援を実現します。
今回は、「子育てケアプラン」を中心に紹介しましたが、子どもの年齢を問わず、お母さんが孤
立感から不安になったり、子どものことで何か心配なことがあれば、「こどもネウボラ」をいつで
も気軽に訪ねてください。
曽根 真奈美さん
(富岡)
子育ての心配事があれば、いつで
も「こどもネウボラ」
を訪ねてね!