スマイル通心2016年9月号

やさしいナースになるための
スマイル通心
H28.9月号
第 75 回
個人情報漏洩を防ぐために
看護師が気をつけたいこと
看護師は 患者さんの病状や治療についての情報やデータなど患者さん
とのコミュニケーションを円滑にするために生活環境などのプライバシーや
性格に直接かかわる多くの情報を扱っています
最近ではそれらの情報が漏洩される危険性も多くなってきているといわれてい
ます 何気ない不注意な行動が大きな問題に発展してしまう事があります
今回のテーマは、看護師と守秘義務について取り上げました
《家族や友人との会話》
家族や友人との会話の中で、仕事中に起きたことや患者さんの世間話、愚痴話をし
ていませんか?気がゆるんでうっかり口にしてしまいがちなので、日頃から気をつけ
ましょう
《公共の場所での内輪話》
職場の仲間との内輪話のつもりが、同じ空間にいた人たちの耳にはいってしまう可能
性もあります スーパーや居酒屋、通勤電車の中、トイレなど誰が聞いているかわ
からない場所での会話には特に注意が必要です。名前や個人が特定されるような会
話は避けましょう
《SNS や Twitter・ブログなどへの書き込み》
最近多いのが個人的な SNS や Twitter・ブログなどへの情報の書き込みです。
手軽で便利な Facebook や LINE などでは楽しい話題や画像で盛り上がりますが、こ
の中にも個人情報が漏洩してしまうリスクがあります
患者さんの画像を許可なく掲載したり、個人を特定する内容をつぶやいたりすること
は厳禁です
軽い気持ちで行ったことが無意識に個人情報を公開してしまうということもありますの
で十分注意しましょう
《カルテやチャートの取り扱い》
忙しくて時間がなかったからと言って書類などを家に持ち帰ることは厳禁です
ケーススタディや看護研究などで患者さんの個人情報が載った資料を持ち出すこと
は個人情報を漏洩してしまうリスクが高まります
私たちが普段手にしているカルテやチャート、検査データも大切な個人情報です
間違えて他患者のカルテに綴じたり、誰もが簡単に目に付く場所には置かないように
心がけましょう
《問い合わせへの対応》
病室では見舞い客や親戚などから患者さんの病状を聞かれることがあります
勝手に病名を伝えたり病状を説明することは厳禁です 患者さん本人や家族から聞
いてもらうように説明しましょう。また、院外からの電話で入院中か退院したかなどの
問い合わせが来ることもあります。 なかには近所や職場、親戚などにも内緒で入院
している人もいます。入院しているかどうかということも個人情報ですから、「直接、ご
本人かご家族にお尋ね下さい」などと言葉をにごす事も大切です
透析室では患者さんから他の患者さんの病状を聞かれることがよくあります。
仲の良い患者さん同士であっても、他者が伝えることで個人情報の漏洩になるので
注意しましょう
透析室など広いオープンスペースでの看護師の会話は、どこで
誰が聞いているかわかりません
情報収集を行う際、体重の増えや排便回数、血圧などの患者さ
んとの会話も、その方の個人情報です
声の大きさや周りに気を配る、などの配慮を行い、日常の業務
で薄れがちになってしまわないよう改めて認識することが大切
です
みんなで意識して取り組んで行きましょう
9月号
担当
藤田
スマイル通心
9 月号
今月は、「個人情報漏洩について」でしたが、みなさんいかがでしたか?
病院で起こりやすいものとして、
外来カルテなど書類の紛失
患者情報が入った USB やパソコンの紛失や盗難
重要書類のコピーの紛失
患者情報を含むファイルのメール送信間違い
ファックスの送信間違い
書類を違う患者のカルテにファイルする
などがあります。
当院でも大きな事故にまではなっていませんが、ヒヤリとすることがあり
ます。
予防策として
むやみに患者情報のコピーをしない
患者情報が入った USB は院外へは持ち出さない
カルテや書類などは、処理したら素早く定位置に戻す
メールやファックスなど送信する前に必ず再確認を行う
重要内容について誰でも開けないようパソコンなどのパスワードを厳重
に行う
多くの職員が勤務している医療機関において個人情報漏洩は決して他人
事ではありません。
「私は、大丈夫だろう」という考えはとても危険です。患者さんの立場に
なり、個人情報保護の大切さを再認識し、今後も業務にあたりましょう。
看護部長 渡辺 千代子