JA全厚連情報 (毎月 1日 発行) №1047 2016 年 9 月 1 日 目 □ 次 新設医学部の使命等について研修..................................... 1 第 15 回全国厚生連病院長会研修会 □ 山梨において初の情報交換会......................................... 2 健診取情報連絡会を開催 通信員だより 秋田県農村医学会 第 120 回学術大会 4 研究発表を通じて地域医療・保健・福祉を考える(一般財団法人秋田県農村医学会) 第4回「地域医療と総合医」シンポジウムを開催(秋田厚生医療センター) 6 病院広報活動のノウハウを伝授 8 茨城西南医療センター病院企画情報室(茨城西南医療センター病院) 医師を対象とした接遇研修(総合病院土浦協同病院) 9 就職説明会で花火鑑賞(総合病院水戸協同病院) 10 竣工式典開催(土浦協同病院附属看護専門学校) 12 第 43 回関東農村医学会学術総会を開催(相模原協同病院) 13 JA 健康・福祉フォーラム 2016 を開催(保健福祉センター) 14 新任管理職研修会を開催(JA岐阜厚生連) 15 看護学校でオープンキャンパス開催(静岡厚生連看護専門学校) 16 緊張の看護師体験 高校生 1 日体験ナース(JA静岡厚生連静岡厚生病院) 17 病院で阿波踊りを披露(JA徳島厚生連) 18 第 37 回四国農村医学会開催(JA香川厚生連) 19 お知らせ ◇会議日程 全国厚生農業協同組合連合会 JA全厚連 〒100-6827 東京都千代田区大手町 1-3-1 JAビル TEL(03)3212-8000 FAX(03)3212-8008 E-Mail: [email protected] (経営支援グループ) http://www.ja-zenkouren.or.jp 編集責任者 瀧 幹男 20 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 新設医学部の使命等について研修 第 15 回全国厚生連病院長会研修会 全国厚生連病院長会(会長:前原和平・白河厚生総合病院長)は8月6日、 東京・御茶ノ水の「東京ガーデンパレス」において第 15 回全国厚生連病院長会 研修会を開催し、19 厚生連から 67 名の病院長等が参加した。 当日は、 「医療介護改革のマクロ経済と戦 略」 (松山幸弘・一般社団法人キャノングロ ーバル戦略研究所 研究主幹・経済学博士)、 「東北医科薬科大学医学部の使命とこれか らの医学教育」 (福田 寛・東北医科薬科大 学 医学部長) 「健康長寿社会を支えるのは 、 総合診療医である」 (福原俊一・京都大学医 研修会の様子 学研究科 副研究科長・福島県立医科大学 副学長)の3講演が行われた。 松山氏は、今後医療の経営環境が急激に悪化するとして、2018 年度以降診療 報酬マイナス改定が続いた場合、 ① 自院の診療機能と地域医療のニーズのギャ ップを解消できない病院の倒産が急増する、② 未処理累積赤字を放置してきた 公立病院が設置者である自治体の財政危機により存続不能となる、③ 大学の附 属病院の赤字が予算を上回る状態が続けば大学が存続不能になる、といったリ スクを指摘した。 福田氏は、東北薬科大学から改称して設立した「東北医科薬科大学」が、東 日本大震災からの復興支援策として東北地方一校に限定して医学部を新設する ことが認められた経緯について述べられた。 また、東北医科薬科大学が医学部を新設した際に掲げた使命は「東北地方の 復旧・復興の核となり、地域医療を恒久的に支える医学部」であるとし、① 地 域医療に対する使命感を持った学生の入学、 ② 地域医療と災害医療に対応でき る総合診療医を養成する特色ある教育、 ③ 卒業生の地域定着を促すための方策 と医師派遣、④ 薬学部の実績を生かした教育、疾患診断・薬剤開発研究、⑤ 被 災地域の住民に対する健康管理や放射線被ばくに関する情報提供・健康相談、 等の任務について詳細に述べられた。 1 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 山梨において初の情報交換会 健診取組情報連絡会を開催 本会は8月25日、26日に山梨県・甲府市「山梨県厚生連健康管理センター会 議室」および談露館2階「クリスタル」において健診取組情報連絡会を開催し、 16厚生連から28名が参加した。 初日は「JA長野厚生連における健康増進活動」(中澤あけみ・JA長野厚 生連健康管理センター 佐久総合病院地域健康管理科 保健師長)と「延ばそ う!健康寿命「つなげる、やさしさ。」プロジェクト」(佐野貴子・JA山梨 厚生連 業務企画部 業務課長)の事例報告に続き、山梨県厚生連健康管理セン ターの施設見学を行った。 事例報告で中澤氏は、JA長野厚生連の理念・行動目標・健康寿命創造運動 とその取り組みの柱、JA長野県グループについて説明した。また、JA組合 員の健康課題の現状として、安全対策(事故)や健診受診についてはすべて個 人の責任とされているので、結果として、農作業事故の多発・未受診による早 期発見の遅れによる高額医療負担が増えている現状を指摘し、農作業による健 康障害とあわせて生活の質の低下・農作業継続が困難になっている事例が見受 けられると述べられた。 佐野氏は、① 特定保健指導の 実施状況、② 着ぐるみ(信くん) によるがん検診の普及・啓発活 動の実施、③「つなげる、やさ しさ。」市民公開講座、④JA 健康寿命100歳プロジェクトの 推進を目的とした健康教室、⑤ 健診・人間ドック体験記コンク ール、⑥ 厚生連カラダいきいき 普及啓発活動を行っているマスコットキャラクターの謙くんと信くん フェスタ―等の取り組み状況についての紹介を行った。 2 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 2日目は情報交換として、① 健康増進における広報活動、② JAグループ (連合会・JA・女性部等)における連携、③ ストレスチェックの取り組み、 ④ 保健指導のあり方(保健師・看護師・管理栄養士対象)―の4題のテーマ毎 にグループに分かれ、それぞれ活発な意見交換と情報共有が行われた。 グループディスカッションの様子 グループ毎にディスカッションの成果を発表した 3 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 秋田県農村医学会 第 120 回学術大会 研究発表を通じて地域医療・保健・福祉を考える (一般財団法人秋田県農村医学会) 秋田県農村医学会第 120 回学術大会(学術大会会長 JA秋田厚生連・雄勝中 央病院(中村正明病院長))が7月9日、秋田県JAビルで開催されました。秋 田県厚生連の職員、県内医療関係者、一般会員、報道関係者等、約 690 人が参 加し、医療・保健・福祉の質の向上を目的に、幅広い分野からの研究・事例発 表が行われました。ワークショップ、学会賞講演、研究班報告、特別講演がメ ーン会場の大ホールで行われ、会員講演(一般演題)の 79 題がメーン会場を含 む4会場に分かれて行われました。 午前の部のワークショップでは、 「Y2語ろう!認定看護師の広場~ 私たち、こんな活動をしています! ~」というテーマにより、雄勝中央 病院の天満和男副院長を座長に、厚 生連病院に所属する各分野の認定看 護師6人が、それぞれの専門分野に ワークショップの様子 ついて発表し、活発なディスカッシ ョンが行われました。認定看護師の仕事や活動の重要性を知る良い機会になり ました。また、平成 28 年度秋田県農村医学会学術奨励賞を受賞した、北秋田市 民病院(神谷彰病院長)歯科口腔外科 診療部長の小松賢一先生による学会賞講 演が行われました。 午後の部のメーン会場では、はじめ に共同研究班報告が行われ、由利組合 総合病院(佐藤一成病院長)脳神経外 科の菊地顕次先生から「脳卒中診療体 制の変遷に伴う脳卒中疾病負担および 秋田県厚生連の役割」について発表が ありました。その後の特別講演では、 4 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 秋田大学大学院医学系研究科 地域がん包括医療学講座 特任教授の本山悟先生 をお招きし、 「秋田県がん医療に関する一考察」というテーマで講演していただ きました。会場はほぼ満席の盛況の中、食生活などの生活習慣とがんとの関わ りや、秋田県の地域ごとのがんに関する様々なデータを提示していただき、私 たちにとってとても身近で大変興味深い内容の講演でした。 最後に、今回の学術大会に携わったすべての皆様に深く感謝を申し上げます。 (川上紗綾通信員) 5 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 第4回「地域医療と総合医」シンポジウムを開催 (秋田厚生医療センター) JA秋田厚生連・秋田厚生医療センター(阿部栄二病院長)は、7月 16 日に 秋田県総合保健センターにおいて、第4回「地域医療と総合医」シンポジウム を開催しました。平成 24 年4月に開設した「秋田県総合診療・家庭医研修セン ター」は5年目を迎え、プログラム修了生3人を輩出しています。 シンポジウム 1 部では「地域と繋がる・地域と生きる」と題して当院救急外 来の受診患者の状況と救急隊の地域での取り組みのほか、 横手市立大森病院 小 野剛院長、宮崎大学地域医療・総合診療医学講座の吉村学教授から地域・多職 種連携の先進事例をお話していただきました。2部では「地域で活躍する医療 人を育てる」と題して、当 院のほか、秋田大学大学院 医学系研究科医学専攻医学 教育講座の長谷川仁志教授、 自治医科大学地域医療学セ ンターの三瀬順一准教授、 福井大学地域医療推進講座 の寺澤秀一教授の3人の外 部講師から、各大学で実践 している「地域で活躍する シンポジウムの様子 医療人を育てる」取り組み についてお話いただきました。参加者は 70 人を超え、医師のほかに近隣の救急 隊や県内の連携施設から多数の参加があり、お互いを理解し、みんなで連携し て地域を支えようと活発な質問や意見交換がありました。 「総合診療医」の専攻医数は全国で年平均約 100 人、その中で北海道・東北 は少なく、当院も苦戦しているのですが、外部講師の先生方からは、総合診療 医が必要不可欠なことは明らかであり、プログラムを継続することの重要性に ついて激励するお言葉をいただきました。各講師の発表は、当院にとって有意 義なものであり、新専門医制度に向けて魅力のあるプログラム、病院を目指す 上で大変役立ちました。 6 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 当院では、湖東厚生病院(中鉢明彦病院長)との緊密な連携は勿論のこと、 県や県内4つのプログラムと連携しながら、充実した専門研修環境を整備し、 総合診療医と他の専門医がうまく機能する病院を目指し、職員一同頑張ってま いります。 (川上紗綾通信員) 7 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 病院広報活動のノウハウを伝授 茨城西南医療センター病院企画情報室 (茨城西南医療センター病院) 7月 20 日、JA茨城県厚生連・茨城西南医療センター病院 (亀﨑髙夫病院長) の企画情報室を、福島県のいわき市立総合磐城共立病院の職員がその活動内容 を視察しました。 同室は病院広報誌「西南通信」をはじめとして、病院広告やポスターなど、 印刷を除いたすべての制作工程を内製化しており、高い質を保ちながらコスト 削減に繋げています。 6月 23 日、24 日に開催さ れた「第 66 回日本病院学会」 において、同室のポスター発 表がいわき市立総合磐城共立 病院長の目に留まり、今回の 視察に至りました。 同室の小島亮事務員は制作 物について紹介し、それらを 企画情報室の業務内容を説明する小島事務員 多くの人の手に取ってもらう事の大切さを力説しました。また、制作工程を内 製化することによって得られるメリットや、完成までの過程を説明する中で、 使用する機材とパソコンツールについても紹介しました。それらを用いたデザ イン制作を実演し、利便性と効率性を視覚的に紹介しました。視察員らは疑問 に感じたことはすぐさま質問し、自分たちの病院広報活動をより良くするため の方法を学びました。 視察員の一人は「企画情報室の皆さんは、広報に対するしっかりとした考え 方を持ち、その体制作りに注力していることが分かり、私達もそうあるべきだ と感じました。良いものを作るための信念と工夫について、非常にわかりやす く教えて頂いたので、今後活かせるように頑張りたいです。 」と述べました。 (日賀野裕季通信員) 8 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 医師を対象とした接遇研修 (総合病院土浦協同病院) JA茨城県厚生連・総合病院土浦協同病院(家坂義人病院長)は 15 日、20 日の2日間、株式会社ライブリーの山下郁子さんを講師に招き、医師のみを対 象とした接遇研修を実施しました。合計 167 名が参加し、患者と良好なコミュ ニケーションを築くことの重要性を再確認しました。 近年、医療現場における接遇の重要性が叫ばれており、JA茨城県厚生連(高 橋惠一・代表理事理事長)でも看護師や事務員を対象とした研修が行われてき ましたが、医師のみを対象として実施したのは今回が初めてです。患者の病院 評価基準と病院の選び方の変化に対応するべく、最も効果が高い医師の接遇を 強化する目的です。 山下さんは「接遇とは、相手を思いやる心、いたわる心をもって接すること」 と述べた上で、病への不安と恐怖を抱えた患者に対する話の聞き方や、言葉づ かいなどで気をつけるポイントを丁寧に解説しました。また、悪い診療対応ケ ースについての考察や、他病院の接遇に対する取り組みについても紹介し、参 加した医師らは真剣な表情で研修に取り組んでいました。 山下さんの説明を熱心に聞き入る医師ら (日賀野裕季通信員) 9 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 就職説明会で花火鑑賞 (総合病院水戸協同病院) 水戸黄門まつり花火大会にあわせ、JA茨城県厚生連・総合病院水戸協同病 院(渡邊宗章病院長)は8月5日、看護師や栄養士、理学療法士などを目指す 学生を対象に、就職説明会と 花火鑑賞会を水戸市宮町の同 病院で開きました。看護学生 をはじめ、約 60 人が参加しま した。同病院の屋上は、花火 鑑賞に絶好の場所で、参加者 らは花火が打ち上がるたびに 歓声を上げました。 会場は、参加者と病院スタ 食事をしながら病院スタッフと交流を楽しむ参加者 ッフが一緒に食事をしながら情報や意見を交わせるようテーブルを配置し、終 始和やかな雰囲気で、参加者らが質問しやすい環境を作りました。 渡邊宗章院長は、同病院の医療体制などの特色や、県内の今後の医療状況変 化について説明しました。その上で「この先医療の需要がどんどん膨れ上がっ てくる。医師だけではなく、 多職種の方々が協力すること で、やっと医療を支えること ができる時代になってきてい る。皆さんがこれから素晴ら しい医療人としての人生を歩 んでほしい」とあいさつをし ました。 花火鑑賞をする参加者 続いて、川又光子看護部長 が同病院の教育体制の充実などを説明したほか、各職種の部長らが部署での取 り組みや働きやすさをアピールしました。 このほか、病院スタッフによる吹奏楽演奏や人工呼吸器を使った人工呼吸の 体験コーナー、奨学金・就職相談コーナーが設けられました。 10 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 参加した学生の一人は「多くのスタッフの方と食事をしながら話すことで、 堅苦しさを感じることなく様々な話を聞くことができ、今後の参考になりまし た」と笑顔で話しました。 (日賀野裕季通信員) 11 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 竣工式典開催 (土浦協同病院附属看護専門学校) JA茨城県厚生連(高橋惠一・代表理事理事長)は8月9日、土浦協同病院 附属看護専門学校(藤原秀臣学校長)の新学校で、竣工式典と内覧会を開きま した。同学校は、より一層の臨床 実習等の充実と看護の質の更なる 向上を図るため、主な実習先であ る新総合病院土浦協同病院の隣接 地において、2014 年 12 月から移 転新築工事を進めてきました。 高橋惠一代表理事理事長や藤原 秀臣学校長をはじめ、建設に携わ 土浦協同病院附属看護専門学校外観 った株式会社河野正博建築設計事務所、鈴縫工業株式会社などの関係者が参加 し、新しく生まれ変わった新学校の完成を祝いました。高橋理事長は関係者に 謝意を伝えた後、近年、看護教育において臨床実習が重要視されているとした うえで「病院との連携を綿密に行い、高レベルの医療体制の下で充実した実習 体制を整備し、看護の質をより一層高めていく」と述べました。 藤原学校長は「これからの超高 齢社会において、ますます看護師 の役割が重要になる。社会で通用 する立派な看護師を育てていかな くてはならない」と述べました。 内覧会では学校スタッフが教室 や実習室、図書館などを案内し、 学生が今までよりも勉学に励むこ 内覧会で校内を見学する参加者 とができる環境を説明しました。 (日賀野裕季通信員) 12 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 第 43 回関東農村医学会学術総会を開催 (相模原協同病院) 7月9日、ザ・プリンス箱根芦ノ湖にて「第 43 回関東農村医学会学術総会」 がJA神奈川県厚生連・相模原協同病院(高野靖悟病院長)主管で開催されま した。 今回のテーマ「これからの 地域医療を考える~医療コミ ュニティの創生~」のもと、 多岐にわたる発表が行われま した。 シンポジウムⅠでは「急 性期病院における多職種によ る地域包括ケアシステムの推 進」をテーマに、さまざまな 職種の方が発表を行い、シン ポジウムⅡでは、高野病院長 が座長を務め、 「医療コミュニ ティの創生」というテーマで 各病院長から発表していただ きました。 特別企画では、当院の災害 医療担当部長兼形成外科診療 ひとうじ 副部長 一氏医師が座長を務め、2つの大災害におけるDMAT隊員の活動報 告をしていただきました。会場の皆さんも興味を持って聴いている様子が伺え ました。一般演題数も 90 演題と非常に多く、とても活気のある学会となりまし た。 (栗原賢紀通信員) 13 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 JA健康・福祉フォーラム 2016 を開催 (保健福祉センター) 7月 13 日、神奈川県民ホールにて「JA健康・福祉フォーラム 2016」が開 催されました。このフォーラムは、JAグループ神奈川が取り組んでいる「J A健康寿命 100 歳プロジェクト」活動の一環として毎年開催されています。 フォーラムでは、中安邦夫センター長から「JAグループ神奈川の健康管理 活動と高齢者福祉活動につい て」の情勢報告が行われ、そ の後、当会保健師による「認 知症予防できるお達者生活!」 をテーマにした講演と軽体操 の紹介を行いました。 講演後の軽体操では、 「デュア ルタスクトレーニング」とい う脳も使い認知機能を活性化 させる運動を紹介しました。保健師が壇上で体操を実演してみせ、会場の方々 も実際に運動をしてその効果を実感していました。 最後に、認知症の老いた母親との日常を描いた映画「ペコロスの母に会いに 行く」を上映し、会場の 方々は終始穏やかな表情 で映画に見入っていまし た。 当日は、県下JA組合 員 を 含 め た 約 300 名 の 方々が参加され、健康に ついて楽しみながら学ん でいただきました。 (栗原賢紀通信員) 14 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 新任管理職研修会を開催 (JA岐阜厚生連) JA岐阜厚生連(藤井歳也・代表理事理事長)は、医師を除く全職種のうち、 平成 27 年 10 月、平成 28 年4月に新たに管理職となった職員9名を対象に新任 管理職研修会を4月~6月にかけて計5日間の日程で開催しました。 研修では、常務 理事による「JA 岐阜厚生連の現状 および医療情勢等」 の講演と外部講師 を招き「管理職に 求められる役割、 部下育成から定着 のためのモチベー ションマネジメン ト、論理的思考に 基づく効果的なプレゼンテーション技法」などを学んだ後、2グループに分か れて「厚生連病院としての特色を生かした、患者・家族・地域住民への情報発 信強化による具体的患者確保への提言」という統一テーマのもと、プレゼンテ ーション資料の作成、発表に向けてのリハーサルを行いました。そして研修の 集大成として7月に、常勤役員および本所部課長、各病院事務局長を構成員と する事務局長会議において、グループ別発表を行いました。 両グループとも、病院・職種の垣根を越えて活発な意見交換がなされており、 発表では様々な提案もなされ、研修の成果を余すことなく発揮することができ ました。 (福島紘子通信員) 15 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 看護学校でオープンキャンパス開催 (静岡県厚生連看護専門学校) 8月6日に浜松市東区大瀬町にある静岡県厚生連看護専門学校(松浦千穂子 学校長) ではオープンキャンパスが開催され、 高校生など 52 人が参加しました。 このオープンキャンパスは看護学校受験希望者や、看護の仕事に関心のある 方を対象に学校生活や看護について知ってもらうことを目的とし、毎年夏休み に入る8月に開催しています。 参加者は学校案内の説明 を受け、在校生による模擬 実習や学内見学をしながら 看護学生の学習を体験しま した。看護学生や教員との 交流コーナーもあり、受験 勉強や学校生活などの具体 的な内容について和気あい あいとした雰囲気で話がで 足浴の模擬実習の様子 きる場も設けられました。 同学校は昭和 45 年開校の歴史ある学校。学習内容の充実さと、サポートの面 でも力を入れていることを参加者にアピールし、学生たちも主体的に関わり、 より具体的に看護学生の学習や生活を知ってもらおうと、学生の1日のスケジ ュールや、実際に実習へ向かう時の持ち物やノートを並べるなど展示にも工夫 を凝らしていました。 参加した高校生は「今日のオープンキャンパスで看護学生がどのように勉強 するのかイメージがわいた。自分も看護師に向けた勉強を頑張りたいと思えた。 」 と夢の看護師に向け、看護学校への志望を強くしていました。 (中西彩乃通信員) 16 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 緊張の看護師体験 高校生 1 日体験ナース (JA静岡厚生連静岡厚生病院) JA静岡厚生連静岡厚生病院(玉内登志雄病院長)は8月5日、高校生を対 象に「高校生一日体験ナース」を静岡市葵区の同病院で開きました。市内の高 校生など 20 人が白衣に身を包み、看護の仕事を体験しました。 高校生たちは看護師から、各部署の説明や血圧測定の仕方など講習を受けた 後、実習を希望する病棟に各々分かれ、病棟内や仕事内容の見学、入院患者の 介助などを行ないました。 小児・婦人科病棟では説明を受けながら、病室の環境整備や習ったばかりの 血圧測定を行い、慎重な手つきで実習に励んでいました。 参加した高校生たちは将来看護師を目指しており、病院の仕事に興味を持ち 夏休みを利用してこの体験に応募してきます。 参加した高校生は、 「このような体験に初めて参加した。実際に患者さんのケ アをするのは緊張した。」と戸惑いながらも将来希望する職業を間近で見ること ができる機会とあって意欲的に臨んでいました。 患者の血圧を測る高校生 (中西彩乃通信員) 17 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 病院で阿波踊りを披露 (JA徳島厚生連) JA徳島厚生連・阿南共栄病院(東博之病院長)は8月4日、1階玄関ホー ルで、毎年恒例となる病院職員でつくる「ふれあい連」 (中尾英行連長)総勢約 40 名と、鳴り物には地域住民の方も参加して下さり、阿波踊りを披露しました。 同病院の夏の風物詩となり、会場には入院患者さんなど大勢の方々が観に訪れ ました。三味線や太鼓などのリズムに合わせ、趣向を凝らした演出を取り入れ 一足早い阿波踊りを満喫していただきました。最後の総踊りでは病院を訪れた 方も加わって、会場が一体となり踊り終えると盛大な拍手が沸き起こりました。 また、今年は地域の子どもたちに喜んでもらおうと、会場の一角にヨーヨー 釣りと、スーパーボールすくいのコーナーを設け、集まった親子連れに楽しん でいただきました。 8月 12 日には吉野川医療 センター(橋本寬文病院長) を龍虎連(富杉眞二連長)が 慰問に訪れ、1階エントラン スホールで入院患者さんたち に阿波踊りを披露しました。 冒頭、橋本院長は「入院中は 街の中で阿波踊りを観られま せんが、素晴らしい踊りを披 吉野川医療センターで阿波踊りを披露する龍虎連 露していただけるので、それをご覧になり入院生活の糧にして下さい」と言葉 を述べ、続いて富杉連長より「今年もお招きいただき、ありがとうございます。 短い時間ですが踊りを観て、ぞめきのリズムを肌で感じて、気持ちを元気にし て下さい」と挨拶がありました。 踊り子と鳴り物が一体となり、威勢の良い男踊りやしなやかな女踊り、子ど もたちの元気いっぱいの踊りで会場を盛り上げ、車いすに乗った患者さんも看 護師に付き添われ踊りの中に加わりました。 (長谷祥伯通信員) 18 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 第 37 回四国農村医学会開催 (JA香川厚生連) JA香川厚生連(藤本俊一郎・代表理事理事長)は、7月16日、17日の両日、 第37回四国農村医学会を開催しました。本学会は、四国四県の厚生連が日頃の 研究成果の発表と今後の医療のあり方の検討、 また、会員間の交流を目的として2年に1度 開催されています。今年は、JA香川厚生連・ 滝宮総合病院の東條俊司病院長が学会長を務 め、16日にJRホテルクレメント高松におい 総会において挨拶をする東條学会長 て監事会、合同役員会を開催し、17日にサン ポートホール高松において総会を開催し、四国四県の厚生連や大学などから約 177名の参加者が集まりました。 総会では、東條学会長、JA香川厚生連の藤本理事長のあいさつに続いて議 事が進行し、収支決算、事業計画など上程された議案は全て承認されました。 総会に引き続き行われた特別講演では、社会医療法人財団董仙会恵寿総合病 院の神野正博理事長が「これからの地域医療のあり方を考える~地域包括ケア、 地域医療構想と診療報酬改定~」という演 題で講演され、聴講者は熱心に耳を傾けて いました。 特別講演の後のランチョンセミナーでは、 「病院とかかりつけ医のかかわり」という テーマで東條学会長が講演を行い、聴講者 にとっては神野理事長の特別講演と併せて (医)董仙会 神野理事長による特別講演 今後の地域医療における自分たちの病院のあり方を考える良い機会となってい ました。 その後、会場は2つに分けられ合計26題の研究発表が行われ、聴講者はそれ ぞれの研究発表に熱心に耳を傾け、大盛況のうちに閉会いたしました。 38 回目となる四国農村医学会は、JA徳島厚生連・吉野川医療センターの橋 本寛文病院長が学会長となり、徳島県で開催される予定です。 (杉尾維亮通信員) 19 JA全厚連情報 №1047 2016 年 9 月 1 日 □会議日程 平成28年 9月 1日(木) 第38回厚生連病院事務長研修会 10時30分から(東京・御茶ノ水・東京ガーデンパレス 2階「天空」) ~ 2日(金) 9月14日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 9月15日(木) 厚生連経営管理職員層育成研修会(東京・八重洲・TKP東京駅前カンファレンスセンター「ホールA4」) ~ 16日(金) 9月29日(木) 厚生連常勤役員・参事会議 13時から(東京・隼町・グランドアーク半蔵門3階「光の間」) 10月6日(木) 第38回厚生連看護部長研修会 10時から(東京・御茶ノ水・東京ガーデンパレス2階「高千穂」) ~ 7日(金) 10月13日(木) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 10月21日(金) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 11月16日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 12月1日(木) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 12月6日(火) 経営管理委員会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 平成29年 1月17日(火) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 1月25日(水) 厚生連常勤役員・参事会議 13時から(場所未定) 2月 8日(水) 厚生連会長会議 13時から(場所未定) 2月16日(木) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 2月21日(火) 経営管理委員会 10時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 3月 8日(水) 臨時総会 11時から(場所未定) 3月15日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」) 20
© Copyright 2025 ExpyDoc