平成28年9月1日 開会あいさつ 議会の開会にあたりまして、ご

第336回 三木市議会定例会
市長 開会あいさつ並びに提案理由説明
平成28年9月1日
開会あいさつ
議会の開会にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。
暑さは峠を越したとはいえ、まだまだ残暑厳しい日々が続い
ておりますが、特産のぶどうは出荷の最盛期を迎え、酒米山田
錦の収穫も来月に控え、ふるさと三木に実りの秋がもうそこま
で近づいてまいりました。
そのような、本日、第336回市議会定例会を招集いたしま
したところ、議員の皆様におかれましては、公私ご多用の中を
お繰り合わせの上ご参集賜り、ここに開会の運びに至りました
ことに対しまして、深く感謝を申し上げます。
また、議員の皆様には、三木市民の暮らしを守り、活力ある
まちづくりのために、日々ご精励をいただいておりますことに、
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深く敬意を表する次第でございます。
さて、この度、平成27年度一般会計の決算見込みがまとま
りました。
平成27年度一般会計決算は、基金をまったく取り崩さず黒
字を確保し、引き続き健全な財政状況を維持しています。
地方創生元年として、人口減少に歯止めをかけ、将来にわた
り豊かに暮らせるまちづくりを進める中で、「しごとづくり」、
「ひとづくり」、「まちづくり」を一体的に取り組んでまいりま
した。
一方、その財源としては、ゴルフ場利用税の堅持に向けた要
請活動を強力に進めた結果、市税収入の5%を超える額に相当
するゴルフ場利用税交付金を引き続き確保するとともに、国か
らの特別交付税、新設された地方創生加速化交付金、ふるさと
納税寄付金など、財源の確保に努めた結果、黒字決算となった
次第です。
また、市の借金残高は、借金を極力抑制した結果、平成26
年度に比べ5億円の減少となっています。
一方、基金の残高も減少傾向にありましたが、収入の確保に
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努めるとともに、経費削減に取り組んだことにより、基金を取
り崩さず、決算の黒字額を基金に積み立てることができたため、
平成26年度に比べ基金の残高が2億円増加し、63億円とな
りました。
今後も、将来にわたって活力あるまちづくりを進めるため、
財源の積極的な確保に努め、堅調な財政基盤を礎として三木創
生に果敢に取り組んでまいります。
このたびの市議会定例会は、補正予算が2件、決算の認定が
8件、農業共済関係が1件、あわせて11件の提案を予定して
おります。
また、後日、人事案件4件の提案を予定しております。
議員の皆様におかれましては、どうか慎重なるご審議をいた
だき、ご賛同を賜りますよう、お願い申し上げまして、開会の
あいさつといたします。
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提案理由の説明
ただいま上程されました議案について、ご説明申し上げます。
まず、第42号議案「平成28年度三木市一般会計補正予算
(第2号)」につきましては、子育て支援の充実をはじめ、イノ
シシによる被害対策の早期推進、「三木市共に生きる手話言語
条例」の推進など、緊急を要する経費について所要の補正を行
うものです。
まず、総務費では、財政管理費において、前年度の決算剰余
金1億3,422万8千円のうち、法定積み立てとしてその2
分の1以上を財政基金に積み立てる必要があるため、財政基金
積立金6,711万5千円を増額しております。
諸費においては、所得税の確定申告に伴う個人市民税の株式
配当割や株式等譲渡所得割の還付、また、法人税の確定申告に
伴う法人市民税の還付などで、市税過誤納還付金が当初予算の
3,000万円を大幅に超える見込みであることから、2,5
00万円を増額しております。
戸籍住民基本台帳費においては、マイナンバーカードについ
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て、国が当初見込んでいたよりも国全体として申請・発行件数
が増加したため、カードの製造や申込処理等を行っている地方
公共団体情報システム機構に対する交付金1,871万7千円
を増額しています。
以上、総務費として、合計1億1,083万2千円を増額し
ています。
次に、民生費では、障害福祉費において、
「三木市共に生きる
手話言語条例」を推進する施策として、手話を必要とする方が
吉川支所や総合保健福祉センターなどの公共施設に来られた際
に、市役所に常駐する手話通訳者とタブレット端末を使って手
話の画像を送受信してコミュニケーションを取れるようにする
ほか、市職員を対象とした手話通訳者養成研修に要する費用と
して109万6千円を追加しております。
地域福祉施設費においては、社会福祉法人寿光会りんどうの
里が導入する介護支援機器について、国の地域介護・福祉空間
整備等交付金の採択を受けたため、補助金92万7千円を追加
しております。
子育て支援費においては、子育て支援を充実する中、保育所
や認定こども園などへの0歳から2歳児の入園希望者が増加し
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てきており、既存の認定こども園等では来年度以降、受け入れ
スペースの不足が予想されることから、希望する園に入園でき
ない児童がさらに増加することが見込まれます。
そのため、平成29年度に向けて0歳から2歳児を受け入れ
るための小規模保育施設を市内5か所に設置するための補助金
1,768万円を追加しています。
また、平成29年4月からの緑が丘認定こども園の開設に向
け、現在改修工事を行っているところですが、通用門とスロー
プを設置し、正門付近における自家用車での送迎を分散するこ
とにより、送迎時の安全を向上させるための工事費1,300
万円を追加しています。合わせて、出来る範囲で現在の園庭の
広さの確保を図るため、近隣において駐車場を整備する必要が
あることから、用地購入費及び整地工事費など1,750万円
を追加しています。
以上、民生費として、合計5,020万3千円を増額してい
ます。
次に、衛生費では、保健衛生総務費において、総合保健福祉
センターに設置している休日歯科診療所に利用者が集中した日
において、利用者の待ち時間を少なくし、よりスムーズで安全
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な診療を提供するため、滅菌器など医療機器の増設費用として
備品購入費50万円を追加しています。
予防費においては、10月から全国一斉にB型肝炎ワクチン
の0歳児に対する接種が、国の定期予防接種の助成対象となり、
無料で接種できるようになります。
三木市においては、この国の助成制度に加えて、できるだけ
多くのお子さんを B 型肝炎ウィルスの感染から守るため2歳児
まで助成対象を広げ、1歳から2歳児は市独自で全額助成する
こととし、予防接種委託料など1,892万1千円を追加して
います。
また、未熟児又は医師が入院養育を必要と認めた乳児に対し
入院医療費の給付を行う養育医療費について、その対象者及び
1人当たりの医療費の増加により620万円を増額しています。
以上、衛生費として、合計2,562万1千円を増額してい
ます。
次に、農林業費では、農業振興費において、急増しているイ
ノシシなどによる農業被害を防ぐため、昨年度に策定した「イ
ノシシ撃退10年大作戦」に基づき、国庫補助を活用しながら
侵入防止柵の設置事業を進めています。
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各地区においては、柵の設置事業を経費が高くなる「業者に
よる設置」より、経費が安い「地区による設置」に対する希望
が多くあり、このような実情を踏まえ「地区による柵設置」を
中心に事業を進めていくこととしました。その結果、市の負担
を少し増やすだけで全体事業費を大きく変えることなく、計画
を前倒しで推進できるようになります。
今年度は5地区から要望があり、採択された国庫補助額だけ
では対応できない地区が残ることから、国庫補助に市費を上乗
せして、要望のあった全地区に柵を設置できるようにするため、
需用費2,525万円を増額しています。
また、競争力のある施設園芸農業の確立を目的に、イオンア
グリ創造株式会社が県に要望していたビニールハウス及び野菜
包装機の設置に対する補助事業が採択されたため、施設園芸産
地競争力強化対策事業補助金1,153万3千円を追加してい
ます。
以上、農林業費として、合計3,678万3千円を増額して
います。
次に、土木費では、建築行政費において、昭和56年5月3
1日以前の旧耐震基準で建てられた住宅について、無料で簡易
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耐震診断を受けられる制度を設けているところですが、熊本地
震による防災意識の高まりや、今年度から高齢者等の住宅改造
を行う際の耐震診断が補助要件となったことで、申し込み件数
が増加し、既に当初見込んでいた件数に達していることから、
簡易耐震診断推進事業委託料100万円を増額しています。
道路橋梁維持費においては、前回の6月議会において、道路
照明灯を水銀灯からLED灯に交換するための調査委託料を計
上したところですが、このたび環境省の「地域におけるLED
照明導入促進事業」の採択を受け、平成29年3月から10年
間のリース契約により道路照明のLED化を行います。10年
間の総事業費は8,500万円、1か月当たり70万円を予定
しておりますが、供用開始が平成29年3月からのため、1か
月分の道路照明施設使用料70万円を追加し、残りの期間につ
いては債務負担行為限度額を設定します。
河川維持費においては、県が管理する河川の維持管理に要す
る費用について、市への維持管理経費が追加交付されることと
なったため、河川堤防の除草や堆積土砂の撤去など河川環境整
備委託料200万円を増額しております。
以上、土木費として、合計370万円を増額しています。
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次に、消防費では、非常備消防費において、消防団員等公務
災害補償等共済基金から消防団員安全装備品等助成事業の採択
を受けたため、反射ベスト購入費85万5千円を増額していま
す。
次に、教育費では、教育指導費において、中学校の英語教育
を指導するALT(外国語指導助手)の帰国に伴い、その補充
をするため、必要経費250万円を報酬等から委託料へ組み替
えを行います。
社会教育総務費においては、県指定重要文化財である密教院
鎮守社の屋根葺き替え工事に対する補助が県において採択され
事業費の3分の1を随伴補助するため、重要文化財整備費補助
金169万2千円を追加しています。
また、このたび市民の方から、みき歴史資料館と図書館の充
実のため1,200万円の寄附金をいただいております。この
活用方法として、みき歴史資料館では、貴重な歴史資料を展示
するために温度や湿度の管理ができる展示ケースや、三木城や
三木合戦の様子が描かれている貴重な絵図を購入するため、備
品購入費1,050万円を追加しています。また、図書館では、
利用者のニーズに応じ、各図書館間で図書の運搬を迅速に行え
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るよう、中央図書館専用の公用車を購入するほか図書の充実に
充てるため、備品購入費150万円を追加し、教育費全体で1,
369万2千円を増額しています。
以上、歳出2億4,168万6千円を増額し、歳出総額を
312億9,647万6千円とするものです。
一方、歳入といたしましては、国庫支出金、県支出金、寄附
金、繰入金、繰越金、諸収入、市債をもって、収支の均衡を図
っています。
次の債務負担行為の補正では、道路照明灯のLED化をリー
スにより導入するに当たり、道路照明設備長期賃貸借事業につ
いて平成29年度から平成38年度まで10年間、総額8,5
00万円の限度額を設定するものです。
次の地方債の補正では、認定こども園施設整備事業について、
起債の限度額を変更するものです。
次に、第43号議案「平成28年度三木市介護保険特別会計
補正予算(第1号)」につきまして、ご説明申し上げます。
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このたびの補正予算は、前年度の介護給付費負担金等の精算
に伴う国庫支出金等の返還金や、基金への積み立てなど2億3,
926万6千円を増額し、歳出総額を67億6,426万6千
円とするものです。
一方、歳入は、財産収入及び繰越金の増額をもって収支の均
衡を図っています。
次に、第44号議案から第49号議案までは、平成27年度
一般会計並びに特別会計あわせて6件の決算について、法律の
定めるところにより監査委員の意見を付けて議会の認定に付す
るものです。
次に、第50号議案は、水道事業会計に関する「剰余金の処
分」について法律の定めるところにより議会の議決を求めると
ともに、決算について、法律の定めるところにより監査委員の
意見を付けて議会の認定に付するものです。
次に、第51号議案は、下水道事業会計の決算について、法
律の定めるところにより監査委員の意見を付けて議会の認定に
付するものです。
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最後に、第52号議案は、
「園芸施設共済無事戻し金の交付」
につき、平成25年度から平成27年度までの引受けのものを
対象として、無事戻し金を交付することについて、条例の定め
るところにより議会の議決を求めるものです。
以上で、ただいま提案いたしました議案についての説明を終
わります。
どうか慎重なるご審議によりまして、よろしくご賛同を賜り
ますようお願い申し上げます。
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