講演会「シリア・パルミラの現状を考える」 2016 年 3 月シリア政府によって IS からパルミラが奪還され、実際のパルミラの 破壊状況が明らかになった。そのような中、シリア古物博物館総局 Dr.AhmadDeeb (アハマッド・ディープ博士)とポーランド・ワルシャワ大学の Dr. Robert Zukowski(ロバート・ズコウスキー博士)は研究者として初めてパルミラを訪れ、 ベル神殿、バールシャミン神殿、記念門、パルミラ博物館の破壊状況を記録した。 そしてパルミラ博物館の展示品に関して緊急的な修復を行った。その後も両氏は、 パルミラを訪れ、崩壊寸前のパルミラ博物館から IS によって破壊された展示・収 蔵品をダマスカスに移送する作業にも従事した。しかしこのような状況は、まだ世 界では広く紹介されていない。 パルミラは、日本(奈良)が深く関わり、また日本の人々にとって関心の深い遺 跡である。そこで今回、来日した両氏にパルミラの現況と、パルミラのために今後 なすべきこと、将来への展望などを直接聞くことが、今後、日本がシリア、パルミ ラに対して何ができるのかを考える機会にしたい。 主催:奈良県立橿原考古学研究所 後援:奈良県立橿原考古学研究所友史会 一般財団法人橿原考古文化財団 日時:2016 年 9 月 1 日(木)13:00〜15:40 開場:12:00 場所:奈良県立橿原考古学研究所講堂 プログラム: 13:00-13:10開会挨拶:菅谷文則所長 13:10-13:20講演会趣旨説明:西藤清秀(技術アドバイザー) 13:20-14:20Dr.Dr.AhmadDeeb(アハマッド・ディープ博士)DirectorateGeneral ofAntiquitiesandMuseums,Syria(シリア古物博物館総局博物館局長) 「パルミラの現況と将来(仮題)」 14:20-14:30休憩 14:30-15:30 Dr. Robert Zukowski ( ロ バ ー ト ・ ズ コ ウ ス キ ー 博 士 ) Institute of Archaeology and Ethnology Polish Academy of Sciences, University of Warsaw (ワルシャワ大学考古学民族学研究所:研究員) 「奪還後のパルミラでにおけるポーランドの現在の取り組み」 15:30-15:40閉会挨拶 (講演内容は逐次通訳を行う。 ) 問い合わせ先:奈良県立橿原考古学研究所(0744-24-1101 西藤清秀) (写真:爆破されたベル神殿ロバート・ズコウスキー博士 2016 年 4 月 8 日撮影)
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