先週のポイント 先週の市場動向(内外株式) - 年金通信

№2016-86
特別勘定運用部
2016年8月29日号
先週のポイント
米イエレンFRB議長のジャクソンホール講演を控え、海外市場で様子見姿勢が続く中、日本株も目立った材料がなく引き続き閑散相場となっ
た。週末のジャクソンホール講演では、イエレン議長は追加利上げに向けた地ならしとも取れる発言を行い、米金利は上昇、為替相場では101
円台後半まで円安ドル高が進んだ。
2016年3月末
日経平均株価(円)
TOPIX(ポイント)
NYダウ(ドル)
S&P 500(ポイント)
ナスダック総合指数(ポイント)
ユーロストックス(ポイント)
上海総合指数(ポイント)
7月31日
8月19日
8月26日
(年度始~)
2016年3月末比
(前月末~)
7月31日比
(前週末~)
8月19日比
16,758.67
1,347.20
17,685.09
2,059.74
4,869.85
321.54
3,003.92
16,569.27
1,322.74
18,432.24
2,173.60
5,162.13
321.78
2,979.34
16,545.82
1,295.67
18,552.57
2,183.87
5,238.38
321.67
3,108.10
16,360.71
1,287.90
18,395.40
2,169.04
5,218.92
325.41
3,070.31
-2.4%
-4.4%
4.0%
5.3%
7.2%
1.2%
2.2%
-1.3%
-2.6%
-0.2%
-0.2%
1.1%
1.1%
3.1%
-1.1%
-0.6%
-0.8%
-0.7%
-0.4%
1.2%
-1.2%
112.57
128.11
1.1380
38.34
102.06
114.06
1.1176
41.60
100.22
113.52
1.1327
48.52
101.84
114.00
1.1194
47.64
-9.5%
-11.0%
-1.6%
24.3%
-0.2%
-0.1%
0.2%
14.5%
1.6%
0.4%
-1.2%
-1.8%
-0.03
1.77
0.15
1.22
1.44
-0.19
1.45
-0.12
1.17
1.02
-0.08
1.58
-0.03
1.13
0.96
-0.07
1.63
-0.07
1.13
0.94
0.12
0.18
0.05
-0.04
-0.08
0.01
0.05
-0.04
0.00
-0.01
円/ドル(円)
円/ユーロ(円)
ドル/ユーロ(ドル)
WTI 原油先物(ドル/バレル)
*金利は変化幅
日本10年国債(%)
米国10年国債(%)
ドイツ10年国債(%)
イタリア10年国債(%)
スペイン10年国債(%)
-0.04
-0.14
-0.23
-0.09
-0.49
*市場が休日の場合は前営業日の数値を記載しています。
(出所)Bloomberg
先週の市場動向(内外株式)
国内株式 下落
・閑散な取引が続く中、円高警
戒と日銀ETF買いに挟まれる形
で小動きなレンジ相場となった。
・週末にはイエレンFRB議長の
講演などイベントを控えた持高
調整が相場の重しとなったほ
か、日経平均採用銘柄の入れ
替えに伴う売りなどに押される
形となり、週間では下落した。
東証33業種別騰落率
(上位) 1 空運業
2 電気・ガス業
3 陸運業
4 建設業
5 食料品
(下位) 1 鉱業
2 水産・農林業
3 石油・石炭製品
4 保険業
5 機械
外国株式 下落
(米国)週末のイエレンFRB議長
の講演を控え終始様子見ムー
ド。注目の講演及びその後の
フィッシャーFRB副議長の発言
により年内利上げ観測が強ま
り、株価は週間で下落。
(中国)人民銀行による資金供
給継続等が好感されたが、好
材料出尽くし感による利食い売
りから、株価は週間で下落。
3.0%
2.4%
2.0%
1.3%
1.2%
-7.6%
-6.4%
-5.1%
-3.5%
-2.6%
S&P500業種別騰落率
(上位) 1 金融
2 情報技術
3 素材
4 資本財・サービス
5 一般消費財・サービス
(下位) 1 公益事業
2 ヘルスケア
3 エネルギー
4 生活必需品
5 電気通信サービス
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg
日経平均株価
22,000
0.4%
0.0%
-0.6%
-0.7%
-0.7%
-2.3%
-1.8%
-1.3%
-1.2%
-0.7%
NYダウ
(円)
80
20,000
東証1部売買高(右軸-億株)
(ドル)
30
NY証券取引所売買高(右軸-億株)
日経平均
NYダウ
20,000
60
18,000
40
16,000
20
14,000
2015/4
2015/10
2016/1
2016/4
20
16,000
10
14,000
2015/4
0
2015/7
18,000
2016/7
0
2015/7
2015/10
2016/1
2016/4
2016/7
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg
ユーロストックス
上海総合
(ポイント)
6,000
80
450
(ポイント)
1,200
売買高(右軸-億株)
売買高(右軸-億株)
ユーロストックス
上海総合
400
60
5,000
900
350
40
4,000
600
300
20
3,000
300
250
2015/4
0
2,000
2015/4
2015/7
2015/10
2016/1
2016/4
2016/7
0
2015/7
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg
1
2015/10
2016/1
2016/4
2016/7
先週の市場動向(内外金利、為替、経済指標)
国内金利 ほぼ横這い
週を通じて方向感に欠ける展開。20年債入札の結果が好調であっ
たことから週半ばにかけて金利低下。しかしその後は、イエレンFRB
議長のジャクソンホール講演を控えたポジション調整などの影響か
ら金利は上昇した。
米国金利 金利上昇
イエレン議長のジャクソンホール講演を控え、米金利は1.55%を挟
んで小動き。週末、講演でイエレン議長が追加利上げに向けた地な
らしとも取れる発言を行ったことや、その後のフィッシャー副議長の
タカ派発言もあり、1.63%台まで金利は上昇した。
為替 円安ドル高
週初より原油安などの流れを受けてドル円は下落し、一時99円台ま
で円高ドル安が進行。その後イエレンFRB議長のジャクソンホール
講演を控え、100円台前半から半ばで方向感の定まらない動きが続
いたが、講演内容を受けて101円台後半までドル高が進んだ。
日本
8/15
8/23
8/26
経済指標
GDP(季調済/前期比/1次速報)
日経日本PMI製造業(速報値)
全国CPI(前年比)
期間
4-6月期
8月
7月
予測
+0.2%
--0.4%
実績
0.0%
49.6
-0.4%
判定
×
-
米国
8/16
8/16
8/16
8/18
8/23
8/23
8/24
8/25
8/25
8/26
経済指標
住宅着工件数
消費者物価指数(前月比)
鉱工業生産(前月比)
新規失業保険申請件数
マークイット米国製造業PMI(速報値)
新築住宅販売件数
中古住宅販売件数
耐久財受注(前月比/速報値)
新規失業保険申請件数
GDP(年率/前期比/改定値)
期間
7月
7月
7月
8月13日
8月
7月
7月
7月
8月20日
4-6月期
予測
118.0万件
0.0%
+0.3%
26.5万件
52.6
58.0万件
551万件
+3.4%
26.5万件
+1.1%
実績
121.1万件
0.0%
+0.7%
26.2万件
52.1
65.4万件
539万件
+4.4%
26.1万件
+1.1%
判定
○
○
○
×
○
×
○
○
-
期間
8月
8月
予測
52.0
108.5
実績
51.8
106.2
判定
×
×
ユーロ圏
経済指標
8/23
マークイット ユーロ圏製造業PMI(速報値)
8/25
独IFO企業景況感指数
※ 判定は、事前予想よりポジティブであれば ○ 。
日米10年国債金利
0.6
(出所)Bloomberg
為替
(%)
(%)
2.5
130
(円)
(円)
円/ドル
125
0.3
2.0
0.0
1.5
日本10年国債
米国10年国債(右軸)
‐0.3
2015/4
2015/7
(出所)Bloomberg
2015/10
2016/1
1.0
2016/4
先週の経済指標1 各国 8月Markit 製造業PMI
日本以外は50を上回る
60
55
40
2013/8
PMI(米国)
PMI(日本)
2014/2
PMI(欧州)
PMI(中国)
2014/8
2015/2
110
125
105
120
100
115
110
2015/10
2016/1
2016/4
2016/7
先週の経済指標2 米 7月耐久財受注 ~ 低調も底打ちの兆し
予想
実績
(%)
米国
欧州
日本
52.6
52.0
-
52.1
51.8
49.6
30
2016/2
航空機を除く非国防資本財受注・出荷統計の推移
(3ヵ月移動平均・前年同月比)
20
10
0
受注
-10
-20
(出所)Bloomberg
2015/8
130
8月
50
45
135
115
95
2015/4
2015/7
(出所)Bloomberg
2016/7
140
円/ユーロ(右軸)
120
145
(出所) 第一生命経済研究所
-30
2016/8
2008
PMI とは、Purchasing Manager's Index(購買担当者指数)。企業の購買担当者に直接
調査した結果を積み上げて算出されるため、景気実態を正確に映し出しやすいのが
特徴で、速報性も高い。景況感の改善と悪化の境界点が50となるように指数化。
出荷
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
耐久財(耐久年数3年以上)の出荷・在庫・新規受注・受注残高統計。調査の翌月下旬
に速報値が公表される。設備投資の先行指標と言われており、中でも、変動率の大き
い輸送関連を除いた非国防資本財受注の注目度が高い。
ジャクソンホール会議
【ポイント】
市場の米政策金利織り込みの推移 (確率・%)
• イエレンFRB議長は26日のジャクソンホールでの講演で、「引き続き堅調
な労働市場の情勢や経済活動とインフレに関する見通しを踏まえると、
この数ヶ月で利上げの論拠は強まった」と発言。
• フィッシャー副議長は講演後のCNBCインタビューで、「9月の利上げは
迫っているのか」、「年内利上げは1回にとどまらないのか」と質問された
際に、「今後のデータを見るまでわからず、8月雇用統計(9/2発表)が重
要」としつつも、「本日の議長講演は両方の質問にイエスと答えるのと整
合的だったと思う」と回答。
100
※ 9月FOMC時点での金利水準・FF先物から逆算
92
8
0 0
6/30時点
8/26時点
34
18
13
0
0 0 0
0 0 0
0
0.00-0.25
100
0.25-0.50
0.50-0.75
0.75-1.00
1.00※ 12月FOMC時点での金利水準・FF先物から逆算
84
7
0 0
0
金利水準 0.00-0.25
利上げ回数 (利下げ)
今後の見通し
1/1時点
8/25時点
43
0
日本株は円安で先高期待が高まる。週末の米雇用統計に注目。
・注目のジャクソンホール会議は想定よりタカ派的な内容。これまで市場では米国の利上
げペースは緩慢になるとの見方が大勢で、9月利上げの可能性は低いと見られていたが、
イエレンFRB議長やフィッシャー副議長の発言はその見方に修正を迫るものとなった。今週
は週末の雇用統計を前に、円買いドル売りの投機ポジションを縮小する動きが出やすく、
為替が一段と円安に振れれば、一旦日本株は上値を試す展開となろう。
・一方で、一連の発言を受けて早期利上げに対する警戒感が高まると、高値圏にある米国
株は軟調な動きとなった。今週末発表の雇用統計では、非農業部門の雇用者増加数が前
月比18万人程度と堅調な推移が予想されているが、仮に予想を大きく超えて増加するよう
なことがあれば、米株安、新興国からの資金流出等の懸念からリスク回避的な動きが再燃
する可能性がある。海外市場が不安定な動きとなれば、円安が進んでも日本株は一方向
での上昇とはなり難い点には留意しておきたい。
35
6
0.25-0.50
0回
44 47
22
9
0.50-0.75
1回
32
0
6/30時点
8/26時点
40
13 17
0 1 1
0.75-1.00
1.002回
3回以上
(出所)Bloomberg
今週の注目イベントなど
日付 国
イベント
8/30 米 8月 消費者信頼感指数
8/31 日 7月 鉱工業生産(前月比)
欧 8月 消費者物価指数(前年比)
米 8月 ADP雇用統計(千人、前月比)
9/1 中 8月 製造業PMI
米 8月 ISM製造業景況指数
9/2 米 8月 非農業部門雇用者数変化(千人)
9/4 - G20首脳会議・中国(~9/5)
予測値
97.0
0.8%
0.3%
175
50.1
52.0
180
-
(出所)Bloomberg等
現時点での市場見通しを示したものであり、当社の投資方針と必ずしも整合するとは限りません。
本資料は当社が情報提供を目的に作成したものであり、保険募集を目的とするものではありません。
データの一部は当社が信用できると判断した情報源より作成しておりますが、正確性・完全性について当社が保証するものではありません。
最終ページのご連絡事項についてよくお読み下さい。
2
32 42
34
1
50
※
※
※
※
1/1時点
8/25時点
58
50
• 市場は、FRBが9月を含む年内利上げに前向きになっていると解
釈。金利上昇、株安、ドル高で反応。
68
お問い合わせ先:特別勘定運用部
TEL 050-3780-1007
特別勘定特約に関する重要なお知らせ
※本お知らせは保険業法第300条の2に準用される金融商品取引法第37条に基づき、特別勘定特約に関して表示すべき広告等規制に関し
て記載するものです。
【手数料について】
・特別勘定特約に関する手数料(付加保険料)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特別勘定部分
の経過責任準備金を各口ランクごとの金額に分け(円貨建株式口は1型・2型を通算)、それぞれに所定の手数料の率を
乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。
・以下の手数料率表については、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。
■手数料率表
●確定給付企業年金保険
●厚生年金基金保険(Ⅱ)
外貨建
外貨建 外貨建
円貨建
外貨建
円貨建 円貨建
公社債 外貨建 株式口 株式口 短期
第2
債券
株式口
公社債
総合口
公社債 株式口
口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口
総合口 総合口
ハ ゚ ッシフ ゙
口
口
1・2型
型
ヘッジ型
型
型
手数料上限 (1,000万円以下の部分) 0.600%
0.600%
0.590%
0.450%
0.700%
0.400%
0.750%
0.750%
0.800%
0.500%
0.800%
0.050%
手数料下限
0.220%
0.210%
0.155%
0.230%
0.110%
0.230%
0.230%
0.240%
0.210%
0.240%
0.050%
(500億円超 の部分)
●厚生年金基金保険
0.220%
外貨建 外貨建
外貨建
円貨建
外貨建
円貨建 円貨建
公社債 外貨建 株式口 株式口 短期
株式口
第2
債券
公社債
公社債 株式口
総合口
口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口
ハ ゚ ッシフ ゙
総合口 総合口
口
口
1・2型
型
型
ヘッジ型
型
手数料上限
(10億円以下の部分)
0.440%
0.440%
0.430%
0.330%
0.520%
0.400%
0.550%
0.550%
0.600%
0.500%
0.600%
0.050%
手数料下限
(500億円超 の部分)
0.220%
0.220%
0.210%
0.155%
0.230%
0.110%
0.230%
0.230%
0.240%
0.210%
0.240%
0.050%
※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計
※消費税は別途申し受けます。
※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料や、売買委託手数料に関する消費税に相当する金額、先物取
引・オプション取引等に要する諸費用を運用費用の一部として間接的にご負担いただきます。なお、売買委託先、売買金額等によって
手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法は表示しておりません。
※運用効率の観点等から投資信託による運用を行う場合、投資信託に係る信託報酬を運用費用の一部として間接的にご負担いただき
ます。なお、信託報酬については投資信託の運用会社や投資対象資産によって手数料率が異なる等の理由から、計算方法を表示し
ておりません。ただし、第2総合口および債券総合口における私募投資信託の手数料については、「ご契約のしおり」をご覧願います。
※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の付加保険料、制度管理等に係る各種業務委託費、年金数理人費は含まれておりません。
【特別勘定特約 第2総合口の投資対象について】
第2総合口では、リスク分散を高度に行うために新興国国債、新興国株式、REIT(不動産投資信託証券)を投資対象とする
ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内
申しあげます。
【特別勘定特約 債券総合口の投資対象について】
債券総合口では、リスク分散を高度に行うために先進国国債(日本含む)、新興国国債、グローバル社債を投資対象とする
ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内
申しあげます。
【損失発生リスクとその発生理由】
・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績を直接、
責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。
・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下落」「円高
による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立金)の下落要因と
なります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。
・経済情勢や運用成果のいかんにより高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の合計額)の保証
はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。
【ご留意事項】
・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に何らか
の補償、補填をすることはありません。
・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任において行わ
なければなりません。
第一生命保険株式会社
東京都千代田区有楽町1-13-1
電話 03(3216)1211(大代表)
3