証券ポストトレードにおける ブロックチェーン技術の実装デモと

証券ポストトレードにおける
ブロックチェーン技術の実装デモと
その安全対策
日本銀行 第1回 FinTechフォーラム
2016年8月23日
本プレゼンテーションには、出願中の特許(2件)の内容が含まれております。
0
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デモンストレーションの前に
1
For Discussion
Purposes Only
発表の流れ
2
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【国内証券決済】約定内容を関係者全員が共有。フェイルを極小化。
買手
投資家
口座管理機関
2
決済指図
フェイル
ほほ発生せず
1
照
合
管理者
サーバー
約定内容
保振照合
システム
2
売手
配信
必ず一致
再照合省略可
3
4
照
合
決
済
決済指図
外国証券会社
国内口座管理機関
3
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【国際証券決済】管理者不在で指図不一致発生。フェイルが相応の比率で発生。
買手
外国投資家
海外銀行
(海外運用会社)
国内口座管理機関
(グローバルカストディアン)
2 決済指図
For Discussion
Purposes Only
(サブカストディアン)
2
本
決済指図
フェイル
発生
1
照
合
管理者不在
約定内容は共有不可
不一致
発生
約定内容
(○○証券NY)
売手
管理者
サーバー
2 決済指図
3
4
照
合
決
済
(○○証券東京)
外国証券会社
国内口座管理機関
4
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ブロックチェーンで約定内容を共有することで、フェイルを低減。
外国投資家
買手
海外銀行
(海外運用会社)
国内口座管理機関
(グローバルカストディアン)
2 決済指図
(サブカストディアン)
2
決済指図
分散
台帳
フェイル
低減
分散
台帳
1
照
合
本
分散
台帳
約定内容と決済状況の情報を
ブロックチェーン上に登録
各関係者の持つ分散台帳に情報を反映
分散
台帳
分散
台帳
3
4
照
合
決
済
関係者全員が約定内容を共有出来る
分散
台帳
分散
台帳
(○○証券NY)
売手
2
決済指図
(○○証券東京)
外国証券会社
国内口座管理機関
5
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デモンストレーション・シナリオ
6
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1-1 約定内容の共有
右画面
オペ(左画面)
右画面
買手
決済機関として画面を見て頂いています。
海外運用会社が、約定内容+承認経路を入力します。
最終承認者の決済機関を含め、承認経路の関係者に、帳票IDが通知されます。
海外運用会社
海外銀行
国内銀行
オペレーション
Ⓐ
約
定
帳票ID
決済機関
右画面
売手 海外証券会社
国内証券会社
7
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1-2 約定内容の共有
右画面
決済機関として画面を見て頂いています。
オペ(右画面) 決済機関が、帳票IDを入力して自分の分散台帳に反映された約定内容を確認します。
右画面
最終承認者の決済機関も、自分の分散台帳上で約定内容、承認経路を確認出来ます。
買手
海外運用会社
海外銀行
Ⓐ
約
定
売手
国内銀行
決済機関
右画面
オペレーション
海外証券会社
国内証券会社
8
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2-1 承認ステータスの共有
右画面
決済機関として画面を見て頂いています。
オペ(左画面) 国内銀行が決済指図と資金残高を確認後、OKボタンを押します。
右画面
最終承認者の決済機関の分散台帳にも、承認状況情報が反映されます。
買手
海外運用会社
海外銀行
Ⓑ決済指図
国内銀行
Ⓑ決済指図
Ⓐ
約
定
オペレーション
決済機関
右画面
売手
海外証券会社
国内証券会社
9
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2-2 承認ステータスの共有
右画面
オペ(左画面)
右画面
買手
決済機関として画面を見て頂いています。
国内証券会社が決済指図と証券残高を確認後、OKボタンを押します。
最終承認者の決済機関の分散台帳にも、承認状況情報が反映されます。
海外運用会社
海外銀行
Ⓐ
約
定
決済機関
右画面
Ⓑ決済指図
売手
国内銀行
海外証券会社
オペレーション
国内証券会社
10
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2-3 承認ステータスの共有
右画面
オペ(右画面)
左画面
買手
決済機関として画面を見て頂いています。
決済機関が、NG理由コードを入力し、NGボタンを押します。
国内証券会社を含む関係者の分散台帳に、NG差戻の状況+NGの理由が反映されます。
海外運用会社
海外銀行
Ⓐ
約
定
売手
国内銀行
決済機関
右画面
オペレーション
海外証券会社
国内証券会社
11
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3-1 暗号化
右画面
オペ(左画面)
左画面
買手
決済機関として画面を見て頂いています。
部外者が、帳票IDを入力して約定内容を確認します。
部外者には、約定内容や決済状況の情報が解読出来ません。
海外運用会社
海外銀行
国内銀行
帳票ID
部外者
オペレーション
Ⓐ
約
定
決済機関
右画面
売手 海外証券会社
国内証券会社
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デモシステムに実装されている安全対策
13
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対策1.ブロックチェーンの分散管理採用のメリット
●ブロックチェーンの分散管理で、特定組織への運用負荷集中を回避
●すべての取引記録を共有することにより、不正・改ざんを防止
●台帳を分散保持することにより、ゼロ・ダウンタイムを実現
A
B
A
H
B
中央集権管理
D→H D3,000
E→A A 900
F→C D 200
C→F B 200
B→C C4.000
A→B B1.000
C
ブロックチェーン
C
G
分散管理
G
F
D
H
F
D
E
E
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対策2.金融取引で重要な「秘匿化機能」の組み込み
従来、ブロックチェーンはすべてオープンデータでプライバシーなし
• データ暗号化による機密情報保護を実現
A
B
H
C ブロックチェーン G
F
D
E
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