「二学期のスタート。あ ひ る を継続」 播磨南中学校長 森 敏雄 始業式で、リオオリンピックでの選手の活躍触れ、2020年度に東京でオリンピッ クが開催されることもあり、平成39年に東京でオリンピックが開催された時のことを 少しだけ生徒に話をしました。 ちょうど私が小学校2年生の時で、東海道新幹線開通(夢の超特急)、高速道路整備、 市川崑監督の記録映画(総天然色)、体操男子団体金、女子バレーボール金(東洋の魔 女、回転レシーブ)、重量挙げ金の三宅選手、1日の新聞で訃報を見たチェコの女子体 操金のチャスラフスカ選手(名花チャスラフスカ)など、国を挙げての経済復興の取組 で日本中が活気にあふれていたことを話しました。 そして、2学期を始めるに当たって、再度「あ ひ る」に継続して取り組んで欲し いこと、2学期からは、 「ひ」人の話しを聴くに一つ付け加えて、人に自分の考えを伝え ることを実践して欲しいと話をしました。 実は夏休み中に、生徒会のメンバーが、播磨町の町会議員さんたちが使う議場で、実 際に提案書を書いて要望を出し、それに対して清水町長や議会の委員長が回答する「こ ども議会」がありました。 生徒たちは、自分たちの考える「住みよい播磨町。笑顔あふれる播磨町」の姿につい て、要望を出して町長や議員さんに答弁してもらったわけです。 このときに、町長も委員長も「わかろうとして聴く」姿勢で聴いてくださり、そして、 「わかるように伝える」ために言葉を選び、難しい用語もかみ砕いて話をしてください ました。このことを例に出して、 あなたたち生徒の間でも、わかろうとして聴く、わかるように伝える。ということが とても大切であり、このことは、人と人とが心からつながるために欠かせないスキルで あって、思いやりの心も、そうすることではぐくまれると伝えました。 なぜなら、スマホのメールやラインでは、わかろうとして聴く ことも わかるよう に伝える ことも、とても難しく、気持ちは、言葉で語り尽くすことができないからで す。このことは、生徒たちが実際に経験していることです。 また、2学期が始まるまでに、 「いじめ」が原因ではないかと思われる中学生の自殺が 相次ぎました。このことも、わかろうとして聴く、わかるように伝える ということが できていれば防ぐことができたかも知れません。 「あ ひ る」が実行できていれば、挨 拶で声かけができていれば、社会のルールが守れていれば痛ましいい結果にならなかっ たかも知れません。 生徒たちに、再度「あ ひ る」に取り組んで欲しいと願っていますし、指導してい きたいと思います。 今朝から保護者の方々が「朝の挨拶運動」に加わってくれています。 「あ」の実践を 広げていく運動です。朝早くから、本当にありがとうございます。 朝登校する生徒の顔を見て、 「おはよう」と声をかけて、一日が始まります。 さて、この夏は猛暑でした。我が家の菜園では秋収穫のトウモロコシを植えた時に、 「ヒートショック」を与えて植えたことを前回お知らせしました。 生育は順調だったのですが、暑さで受粉率が下がったためでしょうか、収穫は思うよ うにいきませんでした。甘いのは確かに甘いのですが、どっしりとした大きな実になり ませんでした。残念!!!!。にんじんも発芽がそろわず、まき直しても1/3ほど発 芽しただけでした。例年どおりにはいかず、ため息が出ました。雨が降るとなると、む ちゃくちゃ降りますし、 どうも地球全体がおかしくなっているように思えてなりません。 野菜を作っていると、実に様々なことがわかります。それぞれの生まれ故郷がありま すから、本来は生まれ故郷の環境に適合していた品種を、違う環境で育てることになり ます。だから、当然、栽培には新しい環境に適合できるような工夫が必要になります。 環境を整える大切さを、野菜づくりからも学んでいます。 この播磨南中の環境づくりにも同じことが言えると考えています。いまできる環境づ くりが何なのか、できないと言わずに「どうやったらできるようになるのか」を考えて 実行していこうと思います。 さて、2学期。元気いっぱいのスタートです。
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