記者発表資料 平成28年8月23日 東 北 地 方 整 備 局 七ヶ宿ダム管理所 七ヶ宿ダムの洪水調節効果(速報) ~ 台風9号に伴う出水での七ヶ宿ダムによる効果 ~ 8月22日の台風9号による降雨に伴う出水は、ダムに流れ込む水の量が1秒間 で416.2立方メートルにまで達し、七ヶ宿ダムの管理史上第5番目の出水とな りました。 七ヶ宿ダムでは、今回の出水においてダム下流に流す水の量を最大流入量時約9 5%の調節を行い、合計で約900万立方メートルの水を貯め込みました。これに より、利水容量は100%回復しました。 ○ダム下流の河川水位の上昇を緩和 白石市内での河川水位を約50㎝低減させました。 ○わずか5日後の連続しての出水 8月17日台風7号出水からわずか5日後に再度出水となるのは管理開始以 降初めてです。 ○今年8月のダム流域平均降雨量は過去10ヶ年平均の2.4倍 今年8月のこれまでの降雨量は354.7mmで過去10ヶ年平均8月降雨量の 2.4倍に相当します。 <発表記者会:仙南記者クラブ> 問い合わせ先 国土交通省 東北地方整備局 七ヶ宿ダム管理所 TEL 0224-37-2122 FAX 0224-37-2471 ホームページ http//www.thr.mlit.go.jp/shichika/ 管理所長 阿部 富雄(内線201) 専 門 職 柴田 敏明(内線330) 台風9号出水における七ヶ宿ダムの効果(平成28年8月22日~23日) (速報値) ○8月22日、台風9号による降雨により、七ヶ宿ダム上流域の平均累計雨量(22日14時~)は113.1mmに、最大流入量は1秒間に416.2立方 メートル(七ヶ宿ダム管理開始以降第5位)に達しました。 ○今回の出水においては、ダム下流に流す水の量を最大流入量時約95%の調節をおこない、下流の白石市内(白石水位観測所:同市半沢屋 敷)で、水位を約0.50m低減させる効果があったものと推測されます。 ○8月17日台風7号出水からわずか5日後に再度出水となるのは管理開始以降初めてで、今回貯め込んだ容量は約900万立方メートル (東京ドーム約7杯分)となり、利水容量は100%回復しました。 ○今年8月のこれまでのダム流域平均降雨量は354.7mmで過去10ヶ年平均8月降雨量の2.4倍に相当します。 貯水位 (EL.m) 流量 (m3/s) 雨量 (mm) 310 800 0 298 640 20 286 480 40 274 320 60 262 160 80 雨量 貯水位 ダム流入量 ダム放流量 洪水時最高水位 (EL. 303.00m) 平常時最高貯水位 (EL. 293.50m) 白石水位観測所 下流に流す水を 毎秒396.4立方メートル (95%以上)を低減 ダム流入量の最大 416.2m3/s 最低水位 (EL. 261.50m) 8.00 ダムがなかった場合の最高水位2.20m 洪水の貯留 標高[T.P.m] 6.00 4.00 はん濫注意水位 H=2.5m 2.00 ダム効果量 ΔH=約0.5m ダム調節なし H=2.2m ダム調節あり H=1.7m 0.00 実績での最高水位1.70m -2.00 ※本資料の数値等は速報値であるため今後の調査で変わる可能性があります。 約2.8m分を貯留 9 8 7 6 5 4 3 2 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 ダム流入量最大時の ダム放流量 19.8m3/s 23日 1 約0.50mの水位低減 白石水位観測所 12 100 11 0 8月 22日 9 10.00 250 10 白石川(白石地点)
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