茅 ヶ 崎 市 記 者 発 表 資 料 平 成 2 8 年 8 月 2 6 日 市立病院診療部 診療部長 小林一博 電話0467-52-1111内線5203 茅ヶ崎市立病院における医療事故について 茅ヶ崎市立病院(茅ヶ崎市本村5丁目・仙賀裕病院長)で実施した手術に関し、手術に使用した器具 が患者さんの腹部に残されたままであることが判明したため、再手術により器具を取り除く処置を行い ました。 経過および本市の対応等は、次の通りです。 1 患者 市内在住、70歳代女性 2 原因 手術を担当した医師や看護師らによる使用した器具の数量の確認が不十分であったことによります。 3 経過 8月 3日 8月 4日 8月11日 8月24日 卵巣のう腫、内性器全摘手術予定のため入院 手術実施 退院 腹痛のため外来受診し、レントゲン撮影したところ、腹部に器具の遺残が判明したため 入院しました。器具の摘出のため開腹手術を実施したところ、腸閉そくを併発している ことが判明し、小腸の一部(壊死しかかった部位)と器具を摘出しました。 8月26日 入院治療中 4 患者等への対応 8月24日 外来受診後、産婦人科医師より患者さんとご家族へ謝罪の上、事情を説明し、器具の摘 出手術を行いたいことを説明し同意を得ました。 8月25日 副院長ほか関係職員が患者さんとご家族へ謝罪しました。 5 遺残した器具 (1)名称 腸圧定ヘラ (2)数量 1点 (3)用途 手術時に腸が出てくることを押さえる器具です。閉創時に腸を傷つけないように使用す るものです。 (4)素材 ステンレス (5)寸法 約4センチ×約30センチ (6)重量 175グラム 6 今後の対応 本件に関し、患者さんとご家族の方々に対し、精神的また身体的に多大なご負担をかけ、ご心配、 不安を与えましたことを、深くお詫び申し上げます。患者さんの回復に向けて全力でサポートしてま いります。 市立病院といたしましては、二度とこのようなことが起きないよう、定めた作業手順を確実に行う よう職員に周知徹底いたします。あわせて、作業の精度を向上させるために、一部作業手順を改善し 実施を始めましたが、引き続きさらなる改善の必要性も検討してまいります。 また、職員一丸となって市民の皆さまからの信頼回復に努めます。
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