産前産後休暇 - 立命館大学

議案
2016 年 6 月 27 日
研究部会議
2016 年 6 月 27 日
人事部会議
2016 年 6 月 27 日
常務会議
2016 年 7 月 07 日
部次長会議
2016 年 7 月 08 日
拡大学部長会議
2016 年 7 月 13 日
常任理事会
議決
2016 年 7 月 22 日
大学協議会
報告
2016 年 7 月 22 日
研究委員会
(起案:研究部・人事部)
産前産後休暇、育児休業および介護休業中における研究費の取扱い等の変更
および変更に伴う立命館大学個人研究費取扱規程の改正について
議決事項
産前産後休暇、育児休業および介護休業中において、本人からの申請があった場合
に限り、一定条件のもとで、現行の取扱いを以下のとおり変更する。
・個人研究費(個人研究資料費のみ)の配分および研究費(休暇または休業中での執
行が資金元ルールで認められている科学研究費助成事業(科研費)等の公的研究費、
学内研究費、受託・共同研究費、奨学寄附金など各リサーチオフィスが管理する研究
費)の執行を認める。また、それに伴い立命館大学個人研究費取扱規程を改正する。
・科研費等の公的研究費、学内研究費、受託・共同研究費、奨学寄附金などの外部資
金への申請および受入を認める。
施 行 日
2016 年 7 月 1 日より適用(ただし、個人研究費については、2016 年 7 月 22 日から
施行し、2016 年 7 月 1 日に産前産後休暇、育児・介護休業中の者から適用)
。
内
容
1.現行の取扱いおよび変更の背景
大学が管理する研究費を使っての研究活動、および科研費等の外部資金への申
請・受入は「業務」であり、かつ母体保護の観点からも、現行では休職の期間中は
個人研究費の執行を認めていない(他大学の多くが同様の取扱い)。しかしなが
ら、この間、休業中における研究費の執行等に関して複数の問い合わせおよび要望
が寄せられており、顧問弁護士にも意見を徴したうえで、研究者の研究活動支援・
ダイバーシティ推進の観点から、以下の通り変更する。
2.変更する内容
大学教員・研究者は、専門的な研究能力を必要とされる職種である。また、業務
である研究活動に必要な能力を維持するための「自主的な研究」は様々な環境の中
であっても妨げられるものではない。よって、産前産後休暇および育児・介護休業
中における研究能力を維持するための活動は、「自主的な研究」として位置づけ、
個人研究資料費の配分および研究費の執行を次の条件のもと認める。また、業務復
帰後の研究活動をスムーズに運ぶことができるよう、科研費等の公的研究費、学内
研究費、受託・共同研究費、奨学寄附金などの外部資金への申請および受入につい
ても認めることとする。
<本制度を適用する条件>
〇これまで同様に休業中は研究活動を含めた「業務」は行わないことを原則とする
議案
が、あくまで例外的に研究能力の維持および復職後の研究活動への円滑な復帰に資
するうえで必要な研究能力維持のための「自主的な研究」の範囲内において、本人
からの申請にもとづき、所属長を経由のうえ研究を担当する副学長が認めた場合に
限り、個人研究資料費の配分および研究費の執行ならびに科研費等の外部資金への
申請および受入を認める。ただし、労働基準法第 65 条に基づき、原則、出産後8
週間(医師が支障がないと認めた場合、出産後6週間)を除くものとする。
○個人研究資料費、およびその他の研究費の執行にあたっては、現行の経費執行ル
ールに準じて取扱うものとし、
「(書籍等の)消耗品購入」「論文投稿費」
「学会年会
費」など、自宅を拠点におこなわれる自主的な研究に係るものについて認める。
○ただし、研究費による旅費・交通費の執行が必要な活動は「業務」と解さざるを
えないことから、「旅費・交通費の執行」は認めない。また、休暇、休業中の者が
大学に出向くことは、産前産後休暇、育児・介護休業の趣旨に反することから、大
学キャンパス内における研究活動も認めない。
3.対象となる者
産前産後休暇、育児休業および介護休業中の者で、
・個人研究費の配分対象者
・研究部が所管する研究費を執行している者
・科研費等の外部資金への申請資格がある者
4.承認フロー
所定の申請書(現行の「手引き」に新たに掲載)により本人から所属長に申請⇒
研究部会議の議を経て、研究を担当する副学長が承認
5.今後の課題
産前産後休暇、育児・介護休業中における理工系の自主的な研究(実験等による
大学施設の利用など)をどうするか、ワークライフバランスに向けた新たな支援制
度の構築などの課題については、企業・他研究機関等での取組みを調査し、男女共
同参画推進委員会等での議論を通じながら、今後、対応を検討する。
6.立命館大学個人研究費取扱規程の改正
別紙議決資料の通り、第 8 条および第 12 条の改正をおこない、併せて文言を修正
する。
・第 8 条…本人からの申請にもとづき、産前産後休暇、育児・介護休業中における個
人研究資料費の配分および研究費の執行を一定条件のもと認めることに改正
・第 12 条…所定の申請書による本人からの申請にもとづき、研究を担当する副学長
が承認することを、現行の「手引き」に明記することに改正
・「休職⇒休業等」「支給⇒配分」など、適切な文言に修正
以 上
議決資料
「立命館大学個人研究費取扱規程」新旧対照表(法務承認 No.606407A)
法務承認No.606407A
議決資料
「立命館大学個人研究費取扱規程」新旧対照表
現行
改正後
(趣旨)
第1条 本規程は本学専任教員の個人研究費の取
扱について定める。
(趣旨)
第1条 本規程は、本大学の教員の個人研究費
の取扱について定める。
(目的)
第2条 個人研究費は本学の教員に対して個人の
日常的な研究を助成することにより本学の研究
水準の維持向上、研究の高度化に資することを
目的として支給する。
(目的)
第2条 個人研究費は、本大学の教員に対して
個人の日常的な研究を助成することにより本
大学の研究水準の維持向上、研究の高度化に
資することを目的として配分する。
(種類)
第3条 個人研究費は個人研究資料費と研究旅費
とする。
(種類)
第3条 個人研究費は、個人研究資料費および
研究旅費とする。
(支給対象)
第4条 個人研究費の支給対象は、雇用期間の定
めのない大学教員、任期制教員、特別任用教
員、特命教員および継続雇用教員とする。
(配分対象)
第4条 個人研究費の配分対象は、雇用期間
の定めのない大学教員、任期制教員、特別
任用教員、特命教員および継続雇用教員と
する。
(支給額)
第5条 個人研究費は個人研究資料費24万円(年
間)、研究旅費15万円(年間)とする。年度途
中における任用または退職の場合も同額を支給
する。
(配分額)
第5条 個人研究費の配分額は、個人研究資料
費24万円(年間)、研究旅費15万円(年間)
とする。年度途中における任用または退職の
場合も同額とする。
(執行範囲)
第6条 個人研究費の執行範囲は日常的な研究活
動に直接必要な経費とし、執行方法については
別に定める。
(執行範囲)
第6条 個人研究費の執行範囲は、日常的な
研究活動に直接必要な経費とする。
(執行期間)
第7条 個人研究費の執行期間は当該年度の4月
1日から定められた期日までとする。ただし、
年度途中の任用にあっては任用日以前の執行は
認めない。また、年度途中の退職にあっては退
職日以降の執行は認めない。
(執行期間)
第7条 個人研究費の執行期間は、当該年度の
4月1日から定められた期日までとする。た
だし、年度途中の任用にあっては任用日以前
の執行は認めない。また、年度途中の退職に
あっては退職日以降の執行は認めない。
2
2 個人研究費の執行については、当該年度限
りとし、その残額を次年度に繰り越すことは
できない。
個人研究費の執行については当該年度限りと
し、その残額を次年度に繰り越すことはできな
い。
1/2
(休職中の取扱い)
第8条 1年度の全日を休職する者には、当該年
度の個人研究費を支給しない。
2
休職の期間中は個人研究費の執行は認めない。
(休業等の取扱い)
第8条 1年度の全日を休職を命じられ、休暇
を与えられ、または休業をする(以下「休業
等」という。)者には、当該年度の個人研究
費を配分しない。ただし、産前産後休暇を与
えられ、または育児休業もしくは介護休業を
している者については、本人からの申請にも
とづき、個人研究資料費を配分することがあ
る。
2 休業等の期間中は個人研究費の執行は
認めない。
3 前項にかかわらず、第1項ただし書に
より個人研究資料費を配分したときは、本
人からの申請にもとづき、旅費および交通
費を除き、執行を認めることがある。
(設備等の帰属)
第9条 個人研究費により購入した物品は学校法
人に帰属する。ただし、在職中は各自の専用と
することができる。
(設備等の帰属)
第9条 個人研究費により購入した物品は、
学校法人に帰属する。ただし、在職中は各
自の専用とすることができる。
(報告書の提出)
第10条 個人研究費を受給した者は、年度末に研
究経過報告書および次年度研究計画書を所属長
を経由のうえ研究部長に提出する。
(報告書の提出)
第10条 個人研究費を配分された者は、年度末
に研究経過報告書および次年度研究計画書を
提出しなければならない。
第11条 (省略)
第11条 (現行どおり)
(その他)
第12条 この規程に定めるもののほか個人研究費
の取扱に関する必要な事項は別に定める。
(その他)
第12条 この規程に定めるもののほか、個人研
究費の執行および手続に関する事項は、研究
を担当する副学長が手引きに定める。
第13条 (省略)
第13条 (現行どおり)
附
附 則(2016年X月X日休業等の取扱いの変更
等に伴う一部改正)
この規程は、2016年7月22日から施行する。た
だし、改正後の第8条は、2016年7月1日に産前
産後休暇を与えられ、または育児休業もしくは
介護休業をしている者から適用する。
則 (省略)
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