平成28年8月24日 大阪市長 吉村洋文 殿 大阪府知事 松井一郎 殿 中之島4丁目市有地に関する「大阪大学中之島アゴラ構想」の提案 大阪市北区中之島4丁目では、大学等の学術・文化・芸術を中心としたまちづくりが計画 されています。その中之島4丁目の大阪市有地(12,000㎡)について、大阪市では、平成27 年度に大学等の設置等を条件として、当該地の売却のため開発事業者プロポーザルによる 開発事業予定者を募集しました。しかし、応募はありませんでした。 一方、大阪大学にとって、中之島4丁目エリアは大阪帝国大学発祥の地であり、大阪大学 医学部・歯学部・および理学部があったゆかりの場所です。その一部には、大阪大学創立 70周年記念事業の一環として、2004年4月に大阪大学中之島センターを開設し、今では大 阪大学中之島キャンパスとして、本学の社学連携活動の拠点となっています。この地は、大 阪大学にとっては重要な意味を持つ場所であります。 こうした思いを、平成28年度に入り、大阪市長にお伝えしたところ、大阪市長から大阪大学 としての考えをまとめてほしいとのお話しをいただきました。そこで大阪大学では、この中之 島4丁目のエリアを大阪大学ならどのように使ってどのように活かすかを検討してきました。そ の成果がここに提案する「大阪大学中之島アゴラ構想」です。 この資料は、中之島4丁目再開発における大阪大学の考えをまとめた基本構想案です。 本構想は、中之島4丁目が文化・学術・芸術・医学の交流点となり、世界に向けて社会的価 値を創造する場になることをめざすものです。豊中・吹田・箕面の各キャンパスで進化してき た知を、大阪大学の発祥の地たる中之島で交差させ、文化・学術・芸術・医学の発信拠点と なり、アートや社学共創や産学共創の拠点となる「中之島アゴラ(広場)」として深化させます。 本構想では、4つの拠点、「社学共創拠点」、「アート拠点」、「健康・医療産学共創拠点(医 の知の杜)」、「産学共創拠点(大阪大学研究所群の資源・サービス一元化拠点)」を設定し ています。(詳細は、添付の資料をご覧ください。) 中之島の地で事業を行う企業や諸団体及び行政と本学が共に手を携え、大阪から学術、 医学や科学技術はもとより、大阪の文化・芸術の息吹をも積極的に発信し、大阪市中心部 のにぎわいの創出にも貢献したいと考えており、本構想の実現に向けて、関係者各位のご 協力をお願いいたします。 大阪大学総長 西尾 章治郎
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