給与計算実務能力検定1級 2014年11月試験問題抜粋

「給与計算実務能力検定」(1級)試験問題
厚生労働省認可
(注
財団法人職業技能振興会
意)
1 係員の指示があるまで、この問題用紙を開かないでください。
2 解答は、別紙解答用紙に記載してください。
3 全問マークシート方式です。各問ごとに、解答用紙の所定の欄の正解と思うものの
符号を1つだけ塗りつぶしてください。
4 この問題は、平成 26 年9月1日に施行されている法令等によります。それ以降の法
改正は考慮せずに解答してください。
5 この問題は、以下の条件で解答してください。
○健康保険の被保険者(加入者)については、介護保険第2号被保険者に該当する
場合には、介護保険の保険料も徴収するものとします。
○割増賃金:時間単価×割増率×時間数
○端数処理:
・時間単価は 50 銭未満切り捨て、50 銭以上1円未満切り上げ
・1か月の平均所定労働日数・労働時間は小数点第 2 位を切り捨て
・1か月における時間外・深夜・休日労働のそれぞれの割増賃金の総額の端数は、
50 銭未満切り捨て、50 銭以上1円未満切り上げ
・1か月における時間外・深夜・休日労働のそれぞれの時間数の合計の端数は、
30 分未満切り捨て、30 分以上1時間未満切り上げ
・保険料は 50 銭以下切り捨て、50 銭超1円未満切り上げ
・所得税は1円未満切り捨て
○計算問題に必要な資料は別紙資料集を参考にしてください。
○公共交通機関を利用する場合は、最も経済的かつ合理的な経路及び方法であるも
のとします。
6 試験開始1時間後(15:00)からは途中退室ができます。その際は、問題用紙と解
答用紙、資料集を机の上に伏せて退室してください。
※全 27 ページあることを確認してください。
≪知識問題≫
【問 1】A~Dのうち、労働基準法における賃金に関する記述として、正し
いものはどれか。
A 労働基準法では、労働の対償(労働の対価)として労働者に支払うものを
賃金と定義しているので、ストック・オプション(所属する会社から自社株
式を購入できる権利)を行使して得た経済的利益は、賃金に該当しない。
B 賃金は、その全額を支払うことが原則であるが、社会保険料や税を控除す
ることは認められている。ただし、控除することについて、労使の書面協定
(労使協定)を締結する必要がある。
C 賞与についても、一定の期日に支払う必要があることとされており、
「毎年、
5月の末日と 11 月の末日に支払う」などの定めをしておかないと、労働基
準法違反となる。
D 遅刻、早退又は欠勤があった場合に、労働の提供がなかった時間に相当す
る分の賃金額を控除することは、減給の制裁に該当し、労働基準法第 91 条
の制裁規定の制限の範囲内で行う必要がある。
【問 2】A~Dのうち、基本給に加え、諸手当として通勤手当と資格手当が
毎月支給されることになっている社員についての欠勤控除に関する記述として、
正しいものはどれか。なお、その会社では、
「欠勤控除の対象となる給与として
定めた額」を、
「欠勤控除の計算に用いる日数として定めた日数」で割って、欠
勤1日当たりの給与の額を計算し、その分を控除する方法を給与規程に定めて
いる。
A 欠勤控除の対象とする給与は、
必ず、すべての給与としなければならない。
B 欠勤控除の対象とする給与は、必ず、諸手当を除いた基本給のみとしなけ
ればならない。
C 欠勤控除の対象とする給与は、必ず、資格手当を除いた基本給と通勤手当
としなければならない。
D 欠勤控除の対象とする給与の範囲は自由であり、あらかじめ、当該給与規
程において、その範囲を定めておけばよい。
1
【問 3】A~Dのうち、年次有給休暇に関する記述として、誤っているもの
はどれか。
A 出勤率の要件(8割以上)をみる場合、所定の休日に労働させた場合のそ
の日は、全労働日に含めない。
B 3年6か月間継続勤務し、出勤率の要件を満たした者(比例付与の対象者
ではない)に付与しなければならない年次有給休暇の日数は 14 日である
C パートやアルバイトなどの非正規雇用の労働者にも、年次有給休暇を与え
る必要があるが、付与日数については、1週間の所定労働時間が 30 時間未
満であれば、比例付与の対象となる。
D 労使協定による計画的付与の対象となるのは、年次有給休暇の日数のうち
5日を超える部分に限られている。
【問 4】ア~エのうち、時間単位の年次有給休暇(時間単位年休)に関する
記述として、正しいものの組合せは、A~Dのうちのどれか。
ア 時間を単位として与えることができる年次有給休暇の日数は、一の年度に
おいて、5日以内に限られている。
イ 労使協定により時間単位年休の定めをした場合、労働者は、少なくとも1
日分については、年次有給休暇を時間単位で取得しなければならない。
ウ 労働者から時間単位年休の請求があった場合において、会社の都合で、日
単位に変更することは、休日の取得の促進の観点から認められる。
エ 時間単位年休における1時間当たりの賃金は、その会社で取り決められた
年次有給休暇の期間中の1日当たりの賃金を、その日の所定労働時間数を用
いて時給換算した額である。
A
アとイ
B
アとエ
C
イとウ
2
D
イとエ
【問 5】ア~エのうち、
労働基準法における労働時間等に関する記述として、
正しいものの組合せは、A~Dのうちのどれか。
ア 労働基準法上の労働時間は、労働者の行為が使用者の指揮命令下に置かれ
たものと評価できるか否かにより客観的に定まるものであるが、具体的には、
労働契約、就業規則、労働協約等の定めにより決定される。
イ 休憩時間は、労働者が労働から離れることが保障されていなければならな
い。したがって、昼休み中に電話や来客の対応を命じた時間を、休憩に含め
ることはできない。
ウ 法定休日として、4週間を通じ4日以上の休日を与えようとする場合、就
業規則その他これに準ずるものにおいて、当該4週間の起算日を明らかにし
なければならない。
エ 時間外・休日労働をさせるための労使協定(いわゆる 36 協定)の効力は、
当該協定を締結すれば生じるので、所轄労働基準監督署長への届出は、事後
に行ってもよい。
A
アとイ
B
イとウ
C
アとエ
D
ウとエ
【問 6】A~Dのうち、就業規則その他これに準ずるものに必要な事項を定
めるだけでも採用できる変形労働時間制はどれか。
A 1か月単位の変形労働時間制
B フレックスタイム制
C 1年単位の変形労働時間制
D 1週間単位の非定型的変形労働時間制
【問 7】A~Dのうち、1か月単位の変形労働時間制を採用した場合におけ
る時間外労働となる時間の判断方法として、正しいものはどれか。なお、変形
期間とは、当該変形労働時間制による労働時間の設定に係る1か月以内の期間
のことである。
A 1日及び変形期間(全体)について判断すればよいこととされている。
B 1日及び1週間について判断するか、又は、変形期間(全体)について判
断することとされている。
C 1日、1週間及び変形期間(全体)について判断することとされている。
D 変形期間(全体)についてのみ判断すればよいこととされている。
3
≪計算問題≫
【問 32】A~Dのうち、次の条件で育児休業等終了時改定が行われた場合の
標準報酬月額として正しいものはどれか。
<条件>
〇賃金締め日: 毎月末日
〇賃金支給日: 翌月 15 日
〇従前の標準報酬月額:360,000 円
〇育児休業終了日:11 月 15 日
〇支給内容
基本給 360,000 円(月給)
通勤手当 9,800 円(1 か月分・公共交通機関)
〇支払状況は下表のとおり
支払月
報酬支払基礎日数
11 月
0日
0円
0円
0円
12 月
1月
9日
31 日
144,000 円
360,000 円
▲4,000 円
▲35,000 円
4,410 円
9,800 円
2月
3月
31 日
28 日
360,000 円
360,000 円
▲11,400 円
▲12,420 円
9,800 円
9,800 円
A
B
C
D
基本給
時短勤務による減額
240,000 円
320,000 円
340,000 円
360,000 円
4
通勤手当
【問 33】A~Dのうち、次の条件で平成 26 年 10 月1日に入社した社員の資
格取得時決定される標準報酬月額を求め、11 月 25 日に支給する給与の差引支
給額として正しいものはどれか。
<条件>
〇1 年間の所定休日数:107 日(法定休日は日曜日)
〇1 日の所定労働時間数:8時間(9:00~18:00)
〇1 週間の起算日:日曜日
〇賃金締め日:毎月末日
〇賃金支給日:翌月 25 日
〇生年月日:昭和 53 年4月5日
〇社会保険:協会けんぽ(東京都)
〇資格取得時の報酬月額に割増賃金の見込額を含めないものとする
〇雇用保険:一般の事業
〇割増率は法定の最低基準とする
〇税区分:甲欄
〇控除対象扶養親族等の数:1人
〇支給内容
基本給
423,000 円
役職手当 52,000 円
家族手当 7,000 円(人数に応じて支給)
通勤手当 4,100 円(1か月分・自転車通勤・往復距離3キロメートル)
〇勤怠状況:出勤簿参照
A
B
C
D
431,089 円
421,669 円
425,842 円
430,849 円
5
〇出勤簿
平成 26年 10月 出勤簿 日 付 曜日 始業時刻 終業時刻 休憩時間
残業時間 深夜残業
法定休日
労働時間 (22時以降 時間(22時
時間
含む)
以降)
1
水
9:00
18:00
1:00
8:00
2
木
9:00
18:00
1:00
8:00
3
金
9:00
18:00
1:00
8:00
4
土
5
日
9:00
20:00
1:00
10:00
6
月
9:00
18:00
1:00
8:00
7
火
9:00
18:00
1:00
8:00
8
水
9
木
9:00
18:00
1:00
8:00
10 金
9:00
18:00
1:00
8:00
代休
時間
備考
所定休日
法定休日
代休(10/5分)
11 土
所定休日
12 日
法定休日
13 月
所定休日
14 火
9:00
18:00
1:00
8:00
15 水
9:00
18:00
1:00
8:00
16 木
9:00
18:00
1:00
8:00
17 金
9:00
18:00
1:00
8:00
18 土
所定休日
19 日
法定休日
20 月
9:00
18:00
1:00
8:00
21 火
9:00
18:00
1:00
8:00
22 水
9:00
18:00
1:00
8:00
23 木
9:00
18:00
1:00
8:00
振替休日(10/25分)
24 金
25 土
9:00
22:45
1:00
所定休日
12:45
法定休日
26 日
27 月
9:00
18:00
1:00
8:00
28 火
9:00
18:00
1:00
8:00
29 水
9:00
18:00
1:00
8:00
30 木
9:00
18:00
1:00
8:00
31 金
9:00
18:00
1:00
8:00
合 計
端数処理 計
6
証印
<給与明細書>
(単位:円)
項目
金額
基本給
役職手当
家族手当
時間外労働手当
支
給
項
目
深夜労働手当
代休割増手当
法定休日労働手当
非課税通勤手当
課税通勤手当
課税支給額
非課税支給額
総支給額
控
除
項
目
健康保険料、介護保険料
厚生年金保険料
雇用保険料
社会保険料合計
課税対象額
所得税
控除額合計
差引支給額
7
【問 39】A~Dのうち、次の条件で平成 26 年分年末調整を行った差引超過額
又は不足額として正しいものはどれか。
<条件>
1、年間給与等総額 8,437,500 円
2、同上の給与等に対する徴収税額 459,140 円
3、同上の給与等から控除した社会保険料等 1,181,250 円
4、支払った介護医療保険料 90,000 円
5、妻:昭和 48 年9月 21 日生 給与収入 1,500,000 円
6、子:平成 13 年9月 11 日生 中学生 一般の障害者
A
B
C
D
不足額 26,260 円
超過額 49,840 円
超過額 127,440 円
不足額 27,760 円
8
<源泉徴収簿>
区
給
年
分
与
・
賞
手
当
与
金
額
税
額
円
等
円
等
計
給 与 所 得 控 除 後 の 給与 等の 金額
給 与 等 か ら の 控 除 分
社会保
険 料 等 申 告 によ る社 会保 険料 の控 除分
末
控除額 申 告 に よ る 小 規 模 企 業
共 済 等 掛 金 の 控 除 分
生 命 保 険 料 の 控 除 額
地 震 保 険 料 の 控 除 額
配 偶 者 特 別 控 除 額
配 偶 者控 除額 、扶 養控 除額 、基 礎控
調 除 額 及び 障害 者等 の控 除額 の合 計額
整
所 得 控 除 額 の 合 計 額
差 引 課 税 給 与 所 得 金 額
及 び 算 出 所 得 税 額
(1,000円未満切捨て)
住
別
宅
借
入
金
等
特
控
除
額
年 調 所 得 税 額 、 マ イ ナ ス の 場 合 は 0 )
(100円未満切捨て)
年 調 年 税 額 ( 年 調 所 得 税 額 × 102.1 % )
差
引
超
過
額
又
は
9
不
足
額