発表資料

「産学連携から産学共創へ」
2016年8月25日
理事・副学長
(産学連携・病院運営担当)
吉川秀樹
大阪大学の強み
ロイター“The World’s Most Innovative Universities”
大学が創出した研究成果(特許・
論文)のインパクトを指標化
主な指標
★ 世界知的所有権機関(WIPO)登
録特許数、登録比率、日米欧特許
★ 他の特許からの引用特許
★ 他の論文からの引用特許
★産業界との共著論文
★学術雑誌論文の総数
“Industry on Campus”
共同研究講座システム
レベルの高い「人・資金・研究課題」を誘致し
“本気”の共同研究をオン・キャンパスで実現
ハイレベルの共同
阪大
複数年契約
企業
講座運営者と
研究者を
常駐派遣
独立した研究
環境を整備
共同研究講座・協働研究所
Face to Faceの
議論・課題設定・研究
互いを熟知した上での
若手研究員・教員・学生と
Internship on Campus
企業研究者との交流
教育と実経験に基づく人材育成
キャリアパス形成
社会のニーズに応える課題育成・人材育成の苗床
共同研究講座
2016年7月現在 35講座・部門設置
1講座あたり平均年間研究費 : 3,200万円
(H27年度実績)
設置部局
大学院工学研究科
接合科学研究所
講座名称
2006年7月
2018年3月
三井造船(高品位溶接・接合プロセス工学)共同研究講座
2007年7月
2018年3月
三菱電機 生産コンバージング・テクノロジー共同研究講座
2008年4月
2017年3月
溶接保全共同研究講座
2008年10月 2017年9月
「創・蓄・省エネデバイス生産技術」共同研究講座
2011年4月
2017年3月
NEXCO西日本 高速道路学共同研究講座
2011年7月
2018年3月
核酸制御(陽進堂)共同研究講座
2013年2月
2018年1月
今治造船(高性能船型開発)共同研究講座
2014年4月
2017年3月
大阪大学・日本触媒(機能化学)共同研究講座
2014年4月 2017年3月
細胞製造システム工学(ヘリオス)共同研究講座
2014年7月 2017年3月
大阪大学・島津分析イノベーション共同研究講座
2014年12月 2017年3月
新日鐵住金(マルテンサイト基礎科学)共同研究講座
2015年4月
2020年3月
日立造船
2011年1月
2019年3月
2013年4月
2017年3月
高速ジョイント生産システム構築共同研究部門
2016年7月
2018年6月
三菱電機 広域エリアセキュリティテクノロジー共同研究部門
2015年12月 2019年3月
先進溶接技術共同研究部門
先進機能性加工共同研究部門
サイバーメディアセンター 次世代先進高性能計算機システムアーキテクチャ共同研究部門 2016年4月
核物理研究センター
終了予定日
マイクロ波化学共同研究講座
大阪富士工業
産業科学研究所
設置日
次世代加速器BNCT開発共同研究部門
2016年7月
2019年3月
2021年3月
共同研究講座
設置部局
講座名称
設置日
終了予定日
次世代内視鏡治療学共同研究部門
2012年10月 2020年3月
栄養デバイス未来医工学共同研究部門
2013年4月
2020年3月
脳神経機能再生学(帝人ファーマ)共同研究講座
2010年7月
2019年3月
ゲノム情報学共同研究講座
2014年4月
2019年3月
免疫再生制御学共同研究講座
2014年4月
2019年3月
臨床腫瘍免疫学共同研究講座
2014年4月
2019年3月
基礎腫瘍免疫学共同研究講座
2014年4月
2019年3月
眼免疫再生医学共同研究講座
2014年4月
2017年3月
癌創薬プロファイリング学共同研究講座
2014年4月
2017年3月
未来細胞医療学共同研究講座
2015年1月
2017年12月
高速エネルギー治療学共同研究講座
2016年4月
2019年3月
先進幹細胞治療学共同研究講座
2016年7月
2021年3月
癌免疫学(大塚製薬)共同研究講座
2009年7月
2017年6月
ロボティクス&デザイン看工融合共同研究講座
2010年4月
2017年3月
産学連携本部
ピアス皮膚再生技術共同研究部門
2009年4月
2018年3月
大学院生命機能研究科
ビルディングブロックサイエンス共同研究講座
2015年4月
2018年3月
大学院薬学研究科
先端化粧品科学(マンダム)共同研究講座
2015年6月
2020年3月
国際医工情報センター
大学院医学系研究科
大学院医学系研究科
保健学専攻
協働研究所
6
2016年7月現在 10研究所設置
1研究所あたり平均年間研究費 6,400万円
(H27年度実績)
設置部局
大学院工学研究科
講座名称
カネカ基盤技術協働研究所
設置日
終了予定日
2011年7月
2017年3月
2011年7月
2017年6月
パナソニック基盤協働研究所(2008年6月設置の共同研究講座より移行) 2012年4月
2018年3月
(2008年4月設置の共同研究講座より移行)
日東電工先端技術協働研究所
Hitz(バイオ)協働研究所
(2010年1月設置の共同研究講座より移行)
2012年10月 2017年3月
コマツみらい建機協働研究所(2006年7月設置の共同研究講座より移行) 2015年4月
2020年3月
ダイキン協働研究所(2006年6月設置の共同研究講座より移行)
2016年4月
2019年3月
産学連携本部
アジレント・ライフサイエンス協働研究所
2011年10月 2016年6月
微生物病研究所
BIKEN 次世代ワクチン協働研究所
2014年10月 2019年9月
大学院情報科学研究科
NECブレインインスパイヤードコンピューティング協働研究所 2016年4月
三菱電機サイバーセキュリティ協働研究所
2016年4月
2019年3月
2019年3月
この他、共同研究講座3件を平成28年8月から9月に設置予定
共同研究は大型の研究費が増加
共同研究費実績(共同研究講座と協働研究所を含む)
共同研究講座と協働研究所研究費
共同研究費(共同研究講座と協働研究所以外)
共同研究費 ( 法人化前)
40
共同研究件数 ( 共同研究講座と協働研究所以外 )
共同研究件数
共同研究(億円)
35
30
25
20
15
10
5
0
H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
年度
7
人材の流動化(2006~2014年度)
■共同研究講座、協働研究所に関係する企業に入社した研究者、学
生数: 研究者:9名、学生51名
■共同研究講座、協働研究所の研究に参画した学生(のべ340名)の
うち、共同研究講座、協働研究所に関係する企業へ入社した学生
数の割合: 13.8%
■共同研究講座の人材流動事例
A社共同研究講座の共同研究に学生時代に参加
→ A社に就職 (A社共同研究講座の招へい研究員)
→ 大阪大学で博士の学位を取得中
■共同研究の広がりとしての事例
共同研究講座の関係企業同士で共同研究が始まった事例: 15件
OU ビジョン
知の協奏(concerto)と共創(co-creation)
Education
Science
OPEN
Governance
Community
Innovation
大阪大学は、その源流である懐徳堂と適塾の学風を継承し
先進性とたゆまぬ挑戦性を基軸に「知の協奏と共創」により
世界屈指の研究型総合大学へと進化し続けていく
産学共創
基礎研究段階からのオープンイノベーション
“University-Industry Co-Creation”
基礎研究段階からの包括的産学連携
COI STREAM
(革新的イノベーション創出プログラム)
一人一人が活き活きとした生活を自ら切り拓く“セルフエンパワーメント社会”
EDGE
(グローバルアントレプレナー育成促進事業)
社会でイノベーションを起こす人材の育成が目的。
幅広いグロバールネットワークを基盤とする、実践プログラムであり、現実問題の事
業化志向研究デザインに取り組む事、新事業創生にチャレンジする。
成果事例 1
GO_UCSDプログラム
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UCSDと共同開発した2週間の事業志向研究
デザインプログラムを年2回実施。
2015年10月 チャレンジャー9名(M1:5名、M2:2
名、D1:1名、特任助教1名) (大阪大学7名、
横浜国立大学1名、京都工芸繊維大学1名)が
受講
2016年2月 チャレンジャー10名 (B:1名、M:4
名、D:3名、特任研究員2名) (大阪大学8名、
横浜国立大学2名)が受講
成果事例 2
挑戦する人材の増加
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各種ビジネスプランコンテストへの挑戦
 12名(受賞6)
事業化研究への挑戦
 15名
起業準備中
 3件
投資交渉中
 4件
起業
 累積3件 (2015~2016年)
 KOTAIバイオテクノロジーズ株式会社(2016年5月登記)
抗体創薬の基盤となる抗体配列解析・モデリング技術
 株式会社PRIN (2016年2月登記)
疼痛評価システムの研究開発
 株式会社PROVIGATE (2015年3月登記)
非侵襲糖値測定器の製造および販売事業
大阪大学ベンチャーキャピタル
OUVCの投資対象
産官学民共創イノベーションブリッジ拠点構想
ビジョン・戦略
大阪大学の重点的取り組みの一つであるOpen Innovation「社会ニーズを先取りした課題解決のための市民や産学官による協働システムの構築」を推進するため
、産学共創本部をオープンイノベーションの「架け橋」となる「一元化窓口」として機能強化するとともに、傘下にグローバルな視野でオープンイノベーションを推進す
る場として「イノベーション実装センター」、知的財産にかかる契約業務、特許マーケティング活動を行うとともに、出資事業、知的財産センターとアンダー
ワンルーフにより連携し、技術移転機能を強化するために「テクノロジートランスファーセンター」を設置し、大阪大学の特徴である「共同研究講座」や「協働研
究所」の増設・深化につなげる。
産官学民共創イノベーションブリッジ拠点構想
取組内容
さいごに
大阪大学が推進する「産学共創」は、参画するすべての人々の豊かな才能、
着想、さらには感性の相互啓発を可能とします。それは、真に「何をすべ
きか」を考えられる「What to do重視の人材」を生み出し、社会と大学
の間で人と価値の循環を創出するものとなります。ご期待ください。