私は初期研修医 1 年目の終わりに将来進む科を循環器内科に決め、 3 年目にどこかの大学に入局するか、もしくは市中病院に就職する か非常に迷いました。大学病院では発表や研究、外病院での勤務な どバランスよく循環器医としての step up をすることは可能だと思 います。しかし、私としては、 「循環器医」ではなく「循環器内科医」 として step up していきたいと考えていました。目の前の患者の治 療を行うためには自科の専門知識のみでは対処することはできず、 専門以外にも幅広い知識を持つ必要があります。適切に他科にコンサルトするためには他 科での実際を知ることは大切です。当院の後期研修では専門の科を基本に希望する内科を ローテ―トすることが可能であったため、幅広く知識を広げることが出来ると考え、応募し ました。初期研修だけで患者を診ることができるようになったとは思えず、内科医としての 経験をより多く積むことが出来る環境はありがたいと思っています。 実際には最初の 3 カ月間救急総合診療科をローテ―トしました。患者の病態をとことん 深く掘り下げ、総合診療内科として知識を幅広くすることができ、また、救急科であること から救急内科疾患への対応、他科とのつながりを得ることが出来ました。今後は循環器内科 で 6 カ月間勤務し、その後再度他科をローテ―トして、最終的には循環器内科を専門に内 科医として働いていこうと考えています。 進路が決めきれない方へ・・・ 初期研修は 2 年間であり、進路を決めるまで 1 年半程度しかなく、決めきれない方もたく さんいるかと思います。進む専門科を決めきれず、漠然と内科に行きたいと考えている方は 当院で内科をローテ―トし、自分の進みたい科を見つけていくのも一つの方法だと思いま す。 後期研修医(H26 卒) 吉竹 功央一
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