O S A K A U N I V E R S I T Y 中 之 島 4 丁 ⽬ 再 開 発 基 本 構 想 案 ⼤阪⼤学中之島アゴラ構想 2016年8⽉24⽇ NAKANOSHIMA A G O R A OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA この資料は、中之島4丁⽬再開発における⼤阪⼤学の考えをまとめた基本構想案です。 中之島4丁⽬が⽂化・芸術・学術・医学の交流点となり、世界に向けて社会的価値を創造す るアゴラ(広場)となることをめざします。 ⼤阪⼤学 P.1 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA ⽬次 1. 中之島4丁⽬と⼤阪⼤学 2. コンセプト「中之島アゴラ構想」 3. 中之島4丁⽬再開発の意義 (1)世界に向けた社会的価値の創造 (2)中之島エリアのブランド化とシビックプライドの創出 (3)後続するまちづくり計画への波及 4. 事業計画 (1)事業概要 アート拠点:SitesOnArts/Nakanoshima 構想 社学共創拠点:社学共創アゴラ・イノベーション構想 リサーチクラウド・アライアンス(RCA:⼤阪⼤学研究所群の資源・サービス⼀元化拠点) 医の知の杜(健康・医療産学共創拠点) (2)事業推進の考え⽅ 5. ⼟地利⽤計画 施設区分、⽤途 P.2 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA 1. 中之島4丁⽬と⼤阪⼤学 中之島4丁目の医学部 中之島4丁目の理学部 中之島4丁目の理学部屋上にて 後列左端が湯川秀樹博士 ⼤阪市北区中之島4丁⽬エリアは⼤阪帝国⼤学発祥の地であり、 ⼤阪⼤学医学部、⻭学部、および理学部があったゆかりの場所です。 ⼤阪⼤学創⽴70周年記念事業の⼀環として、 2004年4⽉に⼤阪⼤学中之島センターを開設し、 今では⼤阪⼤学中之島キャンパスとして、 本学の社学連携活動の拠点となっています。 中之島の地で事業を⾏う企業や諸団体と本学が共に⼿を携え、 医学部の授業風景 ⼤阪から学術や科学技術や医学はもとより、 現在の大阪大学中之島センター ⼤阪の⽂化・芸術の息吹をも積極的に発信し、 ⼤阪市中⼼部のにぎわいの創出にも貢献します。 P.3 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA 2. コンセプト「中之島アゴラ構想」 ⽂化 芸術 4つの知の交差点 中之島アゴラ 学術 医学 中之島4丁⽬エリアの再開発では、 豊中・吹⽥・箕⾯の各キャンパスで進化してきた知を、 ⼤阪⼤学の発祥の地たる中之島で交差させ、 ⽂化・芸術・学術・医学の発信拠点となり、 アートや社学共創や産学共創の拠点となる「中之島アゴラ」として深化させます。 P.4 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA 3. 中之島4丁⽬再開発の意義 (1)世界に向けた社会的価値の創造 世界の知的リソースと ビジネスリソースの集約 ⾏政 美術館 産業界・ 事業者 世界に向けた新たな 社会的価値の創造 ⽇本・世界が抱える 社会課題 地域住⺠ 他の研究・ 教育機関 ⾏政、地域住⺠、多様な産業界・事業者、賛同する教育・研究機関と協働して、 国際的なイノベーション⼈材の育成と新たな産業の創出を⾏い、 世界の知的リソースやビジネスリソースが集まるオープンイノベーションおよびオープンエデュケーションのアカデミックハブとして、 地域の特性を活かした新たな社会的価値の創造や社会的ソリューション創造にチャレンジし、 関⻄発で、⽇本全体さらには世界に向けた発信をめざします。 P.5 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA 3. 中之島4丁⽬再開発の意義 (2)中之島エリアのブランド化とシビックプライドの創出 堂島リバー フォーラム 中之島図書館 ABCホール 東洋陶磁美術館 大阪市 新美術館 関西電力病院 中之島バンクス リーガロイヤル ホテル 中央公会堂 大阪大学 中之島センター 予定地 科学館 フェスティバル ホール 国立国際 美術館 適塾 愛珠幼稚園 中之島公園 大阪国際会議場 住友病院 中央卸売市場 江之子島 文化芸術創造 センター 古くから⼤阪の経済・⽂化の中⼼地であった中之島は、集客施設、歴史的建造物、医療機関が点在し、 ⽂化・芸術・学術・医学の4つの知が交差するゾーンとして、⾼いポテンシャルを有しています。 中之島エリアのブランド化を図ることで、⼈・モノ・投資などを呼び込み、まちに⼤きな経済波及効果をもたらします。 中之島エリア全体が、市⺠が誇りに思えるような場所になることを⽬指します。 P.6 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA 3. 中之島4丁⽬再開発の意義 (3)後続するまちづくり計画への波及 ライフデザイン イノベーション 中之島5丁⽬ うめきた2期 うめきた1期 中之島4丁⽬ ナレッジキャピタル ⼤阪⼤学中之島アゴラ ⽂化・芸術・学術・医学 4つの知の交差点 関⻄広域のまちづくり、産業創出への波及 中之島4丁⽬再開発は、うめきた2期や中之島5丁⽬など、後続するまちづくり活性化のトリガー(起爆剤)になります。 さらには、中之島エリアとうめきたエリアの連携強化により、関⻄広域でのソーシャルイノベーションのハブに成⻑し、 関⻄圏全体でのまちづくりや産業創出に寄与することをめざします。 P.7 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA 4. 事業計画 (1)事業概要 世界の知的リソース アート拠点 世界のビジネスリソース (阪⼤中之島センター) アゴラ(広場) 社学共創拠点 リサーチクラウド・ アライアンス (⼤阪⼤学研究所群の 資源・サービス⼀元化拠点) 医の知の杜 (健康・医療産学共創拠点) ⽇本のみならず、世界の知的リソースやビジネスリソース集約の拠点として、若者や学⽣が集い、 ⽂化・芸術・学術・医学の4つの知の領域における新たな社会的価値創造・発信の源となり、 ⼤阪⼤学における先進的取組みの拡充・加速化をめざします。 P.8 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA アート拠点:SitesOnArts/Nakanoshima 構想 劇場・音楽堂・美術館等と連携する社会共創型芸術文化研究教育プログラム 1.社会共創型アート・リサーチと共創事業推進 ◎⼤阪市⽴新美術館との研究教育連携 ⼤阪市⽴新美術館との共同研究、インターン、展覧会・パフォーマンス 企画参画など ◎中之島地区&周辺芸術諸機関との研究教育連携ハブ構築 国⽴国際美術館、ザ・フェニックス・ホール、ABCホール、東洋陶磁博物 館、能勢浄るりシアター、尼崎ピッコロシアター等と連携する実践的共同 研究推進 ◎アート系⼈材交流ネットワーク構築と運⽤ ⼤阪⼤学が培ってきたアート系⼈材のネットワーク化を通じて、共同事業 の展開や地域芸術諸機関の直⾯する問題解決を推進する ◎中之島地区芸術外的諸機関と連携する社会還元事業 新聞社、テレビ局、⼀般企業、⾃治体などと連携したアートを応⽤した 社会還元事業の推進 2.グローバル・ネットワーク構築とグローバル⼈材育成 ◎グローバル・ネットワーク構築 ヨーロッパ・アジアの芸術系機関・⼤学等との共同研究、 共同作品企画制作などを通じたグローバルネットワーク構築 3.アート関連社会⼈教育と芸術・情報発信事業 ◎社会⼈アート・ファシリテーター育成 芸術系諸機関在職者や芸術系諸機関への就職を希望する 社会⼈の教育の展開 ◎グローバル・インターンシップ展開 ◎芸術系諸機関を活⽤する実践的社会⼈教育の展開 ◎アーチスト・イン・レジデンス ◎中之島地区アートスペースを活⽤する芸術発信 海外の芸術系諸機関でのインターンシップの推進と国内芸術系 諸機関への海外からのインターン受け⼊れ. 海外のアーチストの中之島地区でのレジデンスとアート作品 制作と展⽰公開事業の推進 座学のみならず、芸術系諸機関を活⽤した新しい実践的な 芸術・アート教育の展開 新設される中之島地区のアートスペース(劇場・ホール)を 活⽤する世界に向けた芸術発信事業 ◎オープン・アーカイブズ&ライブラリー 芸術系アーカイブズや芸術系図書の市⺠解放によるオープン・ エデュケーションの実施 P.9 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA 社学共創拠点:社学共創アゴラ・イノベーション構想 1.中之島キャンパス社学共創拠点化 ◎アゴラ・イノベーションセンター設置(仮称) 21世紀懐徳堂を核として総合学術博物館、適塾記念センター、 アーカイブズ、データビリティ機構、附属図書館などによる学内組織化 と⾃治体・企業との社会共創事業展開 ◎適塾、懐徳堂を精神的源流とする歴史啓発、⼤学ヘリテー ジ機能の充実 ⼤阪⼤学の源流や⼤学史のミュージアム展⽰公開活動 ◎ビッグ・データの市⺠向け検索・閲覧機能強化 データビリティ機構との連携推進、オープン・ライブラリー、オープン・アー カイブズの運営 ◎⼤阪⼤学アウトリーチ活動の推進 ⼤阪⼤学の学知や研究成果の発信と公開 2.⼈材育成機能・社学共創⼈材ネットワーク構築 ◎アート&サイエンスを軸にした研究科構想 芸術系・⽂理融合・コミュニケーション・政策系・博物館学など で構成する新しい社学共創を担う⼈材育成 ◎社会⼈⼤学院を視野に⼊れた研究科構想 ⽼若男⼥が集う真のアゴラの実現、学び直しの場の提供 3.社学連携のグローバル化 ◎グローバル地域連携の推進 ⾃治体・企業と連携したグローバルな地域活性化の推進 ◎社会貢献事業の国際発信 適塾記念センターオランダ学部⾨を活⽤した本学の歴史・社 会貢献事業の国際発信 ◎地域社会・諸機関との社学共創の実現 ◎多⾔語化に対応した共創 ◎卒業⽣らとの連携強化 ◎アウトリーチ活動のグローバル化 中之島地区のみならず地域社会やその諸機関とのネットワーク 構築と社学共創活動の推進 医療通訳、インバウンド対応、各種情報の多⾔語化に対応し た共創事業 研究成果の国際的発信の促進 P.10 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA リサーチクラウド・アライアンス(RCA:⼤阪⼤学研究所群の資源・サービス⼀元化拠点) 1.オープンイノベーションの加速 ◎RCAヘッドクォーター 誰にでも、何処にでも繋がる研究クラウドの中枢 ◎RCAプラットフォーム 部局間、部局内を横断するRCA共同研究講座・RCA協働研究所の 設置 ◎RCAアウトリーチセンター 学術研究から⽣まれるイノベーションの社会還元, グローバルな情報発 信の⾼度化.メディアへのブリーフィング、サイエンスカフェの開催 ◎RCAショーケース RCA内の科学技術シーズと企業ニーズのマッチングのために産学連携シ ンポジウムや研究者座談会を定期的に開催 2.世界に⽻ばたく次世代リーダーの育成 ◎多様な⼈材の発掘 分野横断型の⼈事選考による、「若⼿研究者」、「外国⼈研 究者」、「⼥性研究者」の発掘と採⽤者を触媒とした異分野 融合研究の推進 ◎RCAオープンスクール 社会⼈教育を含む学際融合によるオープンエデュケーション. 主体的に⾏動する⼒、柔軟な発想による企画⼒、多様な連 携を可能にする組織⼒、起業家マインド等を持つスーパー⼈ 材を産学官が連携して育成. ◎RCAグローバルオフィス 3.中之島での異分野融合研究の推進 ◎オプト・アグリカルチャー スマートレーザー植物⼯場:光科学、⽣物学、化学、量⼦ ビームの研究⼒を結集して、地球規模の⾷料問題を解決 ◎RCAシンクタンク 複雑なイノベーション過程を多様な分析⼿法と⽂理融合の視 点で評価する体系を確⽴し、事前のプロジェクト選択に活⽤ ◎アストロバイオ・イノベーション 宇宙線、隕⽯、太陽光が地球環境や⽣物に働きかける物理 化学過程を明らかにし、その知⾒を産業イノベーションに繋げる ⼤阪⼤学の海外拠点やRCAと関係の深い海外研究所群と の連携による⼈材交流及び研究交流の推進 P.11 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA リサーチクラウド・アライアンス(RCA:⼤阪⼤学研究所群の資源・サービス⼀元化拠点) 次世代の学術政策を担うポ リシーメーカーを共同で養成 大学の壁を超えたオールジャ パン体制を実現 自治体 他大学・他機関 研究マッチングの推進と 新しいシーズの創成 分野の枠を超えた 広く深い専門教育 留学生の社会参加を支援 学生 留学生 企業 幅広い専門領域の リソースを提供 海外研究者の分野横断的な 研究動向等の情報を収集して, 共同研究のマッチングを支援 海外拠点 研究者 マスコミが気づかないもの・ 見ようとしないものを伝える 中之島4丁⽬ 学際融合によるオープン エデュケーション マスコミ 社会人 研究科附属施設 附置研究所 全国共同利用施設 学内共同教育研究施設 大阪大学RCA 誰にでも、何処にでも繋がる研究クラウド RCA P.12 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA 医の知の杜(健康・医療産学共創拠点) 1.産学連携による先進臨床研究推進機能 ◎再⽣医療国際センター(仮称)との連携 再⽣医療普遍化に向けた臨床研究から治験、産業化、海外展開へ 再⽣医療学会事業の⽀援、再⽣医療関連部⾨等を移設・拡充 ◎最先端医療開発 アカデミア発FIH臨床試験開発 ゲノム医療、AI医療 ◎バイオインフォマティクスイニシアテイブ ゲノム解析拠点、ビッグデーターによる⾼度診断・データ解析 ◎健康・医療クロスイノベーションイニシアテイブ ヘルスケアー産業推進のための産学連携、 Open Innovation クロスイノベーション共同研究講座の設置・協働研究所の設⽴ ◎臨床研究中核イニシアテイブ 未来医療センター機能を展開 臨床研究治験推進のHQ 連携病院とのARO機能構築 Central IRB 2.⼈材育成機能 3.最先端医学 ◎⾼度医療⼈材育成プログラム ◎国家戦略特区内医療機器開発⽀援 ◎医学系研究科(博⼠・修⼠課程および学部教育)新拠点 ◎⾼度先進診断 ファーマトレイン、バイオデザイン、メディカルデバイス・デザイン等 医療統計、医療経済、医療法務、医療通訳、 バイオインフォマティシャン等の育成 医療機器の早期承認制度の活⽤ 最先端診断機能による超早期発⾒ 臨床研究中核病院ネットワークによる低侵襲治療の提供 ◎メデイカルビジネススクール ◎⾼度臨床研究医療 ◎医療機器トレーニング ◎インバウンド医療 次世代医療⼈・医療経営者等の育成 企業との連携による3D臓器シミュレーションと⼈材育成 再⽣医療や臨床研究を中⼼とした病床の確保* インバウンド先進医療推進 *「大阪大学中之島アゴラ構想」では, 大阪大学医学部附属病院や民間病院は含まない P.13 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA 4. 事業計画 (2)事業推進の考え⽅ ◎産官学⺠⼀体となった事業推進体の組成 ●⾏政がリーダーシップをとり、地権者・産業界・⼤学・関係機関等で構成される「中之島アゴラ構想推進コンソーシアム(仮称)」の組成。 ●基本整備計画の策定、資⾦調達・事業スキームの検討等。 地権者 産業界 (⼤阪市・中之島まちみらい協議会等) 開発事業者 (関⻄経済連合会・関⻄経済同友会・ ⼤阪商⼯会議所等) 中之島アゴラ構想推進 コンソーシアム(仮称) ⼤学・関係機関 (⼤阪⼤学等) ⾏政 (⼤阪市・⼤阪府等) P.14 OSAKA UNIVERSITY NAKANOSHIMA AGORA 5. ⼟地利⽤計画 施設区分・⽤途 社学共創拠点:アゴラ(広場) 中之島 センター ⼤阪市新美術館 建設予定地 アート拠点 (SitesOnArts/Nakanoshima) ⼤林組・京阪所有地 産学共創拠点 医の知の杜 (健康・医療産学共創拠点) リサーチクラウド・アライアンス (⼤阪⼤学研究所群の資源・サービス⼀元化拠点) P.15
© Copyright 2024 ExpyDoc