善きことはカタツムリの速度で動く 平成28年6月号 〔6月の生活目標〕 誰

大田区立松仙小学校
平成28年6月号
〔6月の生活目標〕
○誰とでも仲良くしよう
善きことはカタツムリの速度で動く
校長 齊藤
純
早いもので今日から6月、沖縄はすでに梅雨入りとなりました。米作にとっては無くてはならない梅雨で
すが、子供たちにとっては外遊びができないうっとうしい季節の到来ともいえます。読書に勤しんだり、室
内遊びを工夫したりして、少しでも楽しく有意義に過ごしたいものです。
梅雨といえば紫陽花。一般に花と思われている部分は装飾花と言って、おしべとめしべは退化しており、
花びらに見えるものは「がく」なのだそうです。今では、鎌倉の明月院や成就院のように「紫陽花寺」が観
光客の人気を集めていますが、昔は色のうつろいやすさが「不実の象徴」と思われていたようで、意外にも
歌に歌われていない花なのです。和歌として万葉集に2首、平安時代末期に3首、鎌倉期に20首ほどがあ
るだけで、古事記、日本書紀、源氏物語、枕草子、古今和歌集等には記述はないそうです。品種改良を重ね
てきた今でこそ、紫陽花は雨を引き立て役にして梅雨の季節の代名詞となったということです。
紫陽花とくればカタツムリ。のんびりとした動作から、英語で snail mail(カタツムリ郵便)と言えば、
Eメールに比べて圧倒的に時間のかかる普通郵便のこと。実際のカタツムリの移動速度は、時速6メートル
程だそうです。2年生の国語で学習する「お手紙」に登場するカタツムリ君の「まかせてくれよ。
」
「すぐや
るぜ。
」が印象的です。カタツムリ君に大切なお手紙の配達を頼んだカエル君のガマ君に対する思いがキーポ
イントです。カタツムリ君のお蔭で、ガマ君は親友との幸せな時間をたっぷりと共有できたのです。
インド建国の父であるマハトマ・ガンジーは、
「善きことは、カタツムリの速度で動く」という言葉を残し
ています。今の世の中は『効率重視』
『スピード重視』で、皆が何時も何かに追われているような「多忙感」
に苛まれています。近頃の子供たちの生活を見ていると、子供時代を子供らしく過ごしているのかと大変心
配になります。年齢相応の発達課題をクリアしていないのに無理な飛び級をしてしまうことで、後になって
その時失った大切な物を何らか形で取り返すことになってしまいます。人間の成長って、そんなに都合よく
できていないからです。真の学びも同じではないかと考えます。
今、1年生が朝顔の栽培に取り組んでいます。ここでの学びの源泉は、保育園や幼稚園での学びです。経
験の無い子も、皆で議論することで、種が単なる黒い石ころとは異なり、命があることを強く意識します。
だから、先生に言われなくても、一粒一粒その子なりの思いを込めて大切に種を植えていました。待望の芽
が出たら、学級の皆で喜び、給食の牛乳で乾杯をする。自分の大切な朝顔だから、まだ双葉が出たばかりな
のに、過去の経験や兄姉から聞いた知識をもとに、蔓が伸びた時のことを考えて早々支柱を立てる子も。大
切に思う気持ちの表れですね。子供たちは、毎日毎日時間をかけて心をかけて、
「自分の」大切な朝顔の世話
をする。半年もの時間と手間をかけた営みを通して、大人の想像を超える観察眼で知識を蓄え、愛情を抱き、
命の尊さに気付いていくのです。だから、秋になって枯れてしまった後も捨ててしまうことはできず、リー
ス等にして残したいという強い欲求が生まれるのです。これは、まさに「善きことは、カタツムリの速度で
動く」ということではないでしょうか。6月10日の「時の記念日」を機に、速さを競うだけでない、人間
らしい、子供らしい日常の時間の過ごし方を改めて考えてみたいものです。
さて、6月4日(土)は、今年度初の授業公開です。新しい仲間や先生との学校生活が始まって2ヶ月、
ようやく学級が落ち着いた学びの集団に育ちつつあるところです。毎時間の学習課題を自分事として真剣に
向き合い、友達と楽しそうに学び合い、自己発揮をして嬉しそうな姿、思うようにできずに悩む姿、様々な
子供の姿を目の当たりにすることができるものと考えます。朝の時間から、1時間目、2時間目、休み時間、
3時間目とそれぞれの状況の中でお子様がどのような姿を見せるか、しっかりと見ていただき、次のステッ
プへの弾みとなるよう認め励まして頂けますと幸いです。何卒よろしくお願い致します。
6 年
とうぶ移動教室
5月11日(水)~14日(土)
チーム対抗
開園式
カレーライスコンテスト
3泊4日の生活
1日目
がはじまります
2日目
みんなで食べた
りんご農園での
おいしい夕食
わら敷き体験
体験学習
・縄文土器・野つる工芸
3日目
楽しかった
・機織り体験・くるみ細工
星空の下のキャンプ
・竹細工作り・糸取り体験
ファイヤー
たくさん歩いた
湯の丸山ハイキング
4日目
浅間縄文ミュージアムでの
勾玉作り体験
お世話になった宿舎
帰校式
での閉園式
元気に帰ってきました
23日(月)から全校
19日(木)
、3年生が
で体力テストを行って
平和の森公園フィールド
います。校庭と体育館を
アスレチックへ遠足に行
使って、50メートル走
きました。
やソフトボール投げ、上
とても暑 い日でした
体起こしや反復横跳び
が、元気いっぱいアスレ
など全部で8種目を行っています。6 月1日までに終 チックを楽しみました。がんばりすぎて、池に落ち
了する予定ですが、どの子も自分の最高記録を目指 てしまった子供たちもいましたが、たくさんの種目
して頑張っています。
に挑戦していました。
25日(水)朝の時間
1年生がアサガオの種
に体育館で児童集会を
まきをしました。
行いました。
一人一人、自分の植木
5・6年生の集会委員
鉢に種をまきました。植
が、「友だちとけんかし
木鉢は教員室の校庭側の
た時どうすればいい
窓の下に置いてありま
の。」「大人に対する言葉づかいはどうしたらいい す。1年生の子供たちは、毎日水やりをがんばって
の。
」などの問題を考え、○×クイズで出題してくれ います。アサガオが、これからどのように育ってい
ました。とても楽しい集会となりました。
くのか楽しみです。
6月行事予定
1(水)ALT、体力テスト終わり
2(木)★、眼科(1.4.6 年)
3(金)★
4(土)学校公開(振替休業日はありません)
3時間授業で給食なし
6(月)★、通常授業
教材費・給食費・PTA会費
引き落とし日
7(火)全校朝会、クラブ
8(水)午前授業
(小中一貫教育の会)
9(木)★、歯科衛生指導(校医)
10(金)★
11(土)土曜補習教室
13(月)★
14(火)全校朝会、クラブ
15(水)午前授業(1-2研究授業)
※1-2は5校時終了後下校
その他のクラスは午前授業
16(木)★、ALT、避難訓練
17(金)★、ALT,演劇教室
20(月)★、ALT,水泳指導始め
21(火)全校朝会、クラブ
22(水)ALT
23(木)ALT
24(金)★、ALT、6年遠足
27(月)★、ALT、5年遠足
28(火)全校朝会、委員会
29(水)午前授業(3-1研究授業)
※3-1は5校時終了後下校
その他のクラスは午前授業
30(木)★、ALT
★放課後遊びあり
校庭開放:5日(日)
・12日(日)
・18日(土)
・19日(日)
・26日(日)
土曜日 10:00~12:00
日曜日 13:00~15:00
水 泳 指 導 に つ い て
1年3組担任 石川琳太郎
先週からだんだんと蒸し暑くなってきました。休み時間から教室に帰ってくると子供たちも汗を流していて、季
節の変化を実感しているようです。
さて学校では、6月20日(月)から水泳指導が始まります。低学年で水遊びの楽しさを感じ、中学年から泳ぎ
につながる学習をします。そして、高学年では、クロールと平泳ぎを学習し、25mから50m程度を泳げるよう
に練習します。水泳は全身を使うとても良い運動だといわれています。一方で水の中で行う運動ですから、いい加
減なやり方をすれば危険が伴います。そのため、水泳の学習は学年ごとに実施して、複数の教員が全体指導や監視、
水の管理などを分担して行っています。安全で楽しい水泳指導になるように、十分に気をつけて行いますが、ご家
庭でもお子さんの健康管理をよろしくお願いします。また学習道具や健康カードのご準備をご協力お願いします。
音 楽 室 よ り
音楽専科 西川信子
新しい学年がスタートして早、2か月が経ちました。音楽室での子ども達の表情もにこやかに「音」を「楽しむ」
ようにリラックスしてきたように感じます。
「音」は目に見えませんが、真っ白い画用紙に色彩豊かな絵を描くよ
うなイメージで歌ったり、楽器を演奏したりするよう指導しています。子供たちはきっと、心の中で自分なりの想
像を膨らませていることでしょう。
今音楽室では、1、2年生は担任の先生と一緒に歌っている元気な声が廊下に響いてきています。3、4年生は、
長尾先生と一緒に素敵な歌声やリコーダーの音色を響かせています。5,6年生は、しっとりとした歌声に自分の
想いを込め、ますます素敵に響く「歌声」になるよう学習をすすめています。そして、ふとした子どもとの会話か
ら、休み時間に有志で合奏に挑戦しています。
それぞれのパートに役割があり、お互いに聴き合って1つの音楽を完成させる。目には見えないけれど、気持ち
がひとつになり、演奏できた時の感動は、心に強く残るものです。
これからも、子供たちにとって、楽しい音楽室にしていきたいと思っています。
避 難 訓 練
2年4組担任 宮田美保
本校では、毎月、火災、地震、不審者侵入等、さまざまな事態を想定した避難訓練を、段階的に計画・実施して
います。4月と5月は、
「自分の教室からの避難経路を知り、決められた避難場所(校庭)に集合する」ことをね
らいとした訓練を行いました。6月には、
「校内で火災が発生し、延焼の恐れがある」という想定で、第二避難場
所(雪谷高校)へ避難するという訓練を行います。
自分の教室または特別教室、授業時間または休み時間等、いかなる場合でも、落ち着いて安全に素早く避難でき
るよう、全校児童が「お・か・し・も」の約束を守って真剣に訓練に取り組んでいます。
また、今年度は、田園調布消防署の方から定期的に教職員向けの研修会を開いていただき、防火扉・シャッター
や火災報知器等、校内設備の適切な活用方法について全教職員が理解を深めた後、それらを使用した避難訓練も行
う予定です。
これまで以上に実践に近い訓練を行い、緊急時の安全確保に努めます。
サポートルームより
特別支援教室専門員 須藤 伶
サポートルームでは、一人一人のニーズに応じた指導を行い、児童が抱え
ている困難を克服・改善し、安心して学校生活を送れるように支援します。
指導は、個別や小集団学習を通して行います。例えば、その児童にとって理
解しやすい学習の方法や、ルールを守ること、友達とのかかわり方、適切な
言葉がけなどを学んでいきます。
右の教材は目の運動プリントというもので、板書を得意にする為に児童が
実際に使用している教材の一例です。1から10まですばやく目で追ってい
くことで、
「視線のジャンプを素早く行う」
「空間の把握を正確に行う」など
の力が身についていきます。タイムを計るので、前回よりも早くできるよう
焦らずに落ち着いてやるということも鍵になっていて、児童たちも楽しんで
取り組んでいます。松仙小学校が笑顔あふれる学校になるようにサポートし
てまいります。よろしくお願い致します。