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「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」の改正について(案)
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改正の考え方
より一層の自転車の安全利用に向けて、平成 28 年4月に改定した「東京都自転車安全利用推進計
画」を踏まえ、都、事業者、家族などの多様な主体による自転車の安全で適正な利用に関する取組
をさらに促進する。
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主な内容
(1) 都の責務《第4条関係》
○ 都は、事業者が実施する自転車の安全で適正な利用に関する取組に対し、支援や協力を行う
○ 都は、幼児期から高齢期に至るまでの各段階に応じて、多様な主体と連携して、自転車の安
全で適正な利用に関する交通安全教育を推進する
【改正の考え方】
・事業者の方々が、条例に規定する、従業者への安全教育などの取組を効果的に実施できるよう
都が支援等を行うことを明らかにします。
・都は、学校等における幼児、児童、生徒、学生等の発達段階に応じた交通安全教育、老人クラ
ブ、シルバー人材センター等と連携した高齢者に対する交通安全教育など、対象に応じた適切
な教育を推進します。
(2)自転車関連事業者による啓発等《第6、13 条関係》
○ 自転車貸付事業者は、自転車が安全で適正に利用されるよう、事業の実施に関し必要な措置
を講じるとともに、都が実施する施策に協力する(努力義務)
○ 自転車貸付事業者は、自転車利用者、自転車使用事業者に対して、自転車を貸し付ける機会
等を通じて、自転車を安全で適正に利用するための啓発を行う(努力義務)
○ 自転車小売業者及び自転車整備業者は、自転車利用者、自転車使用事業者に対して、自転車
の販売又は整備の機会を通じて、自転車を安全で適正に利用するための啓発を行う(努力義
務を義務へ)
【改正の考え方】
・レンタサイクル、シェアサイクル等の自転車貸付事業の広がりを見据え、自転車貸付事業者に
ついても、自転車の安全利用を促進する主体として必要な措置を講じる等の責務を定めるとと
もに、貸付の機会等(営業も含む)を通じて、自転車利用者等に自転車の安全利用に関する啓発
を行う規定を設けます。
・現行条例において、自転車小売業者及び自転車整備事業者は自転車利用者等に対し、自転車の
販売等の機会を通じて啓発を行う努力義務規定がありますが、啓発を確実に実施させることに
より、自転車利用のルール・マナーを利用者に一層浸透させるため、自転車小売業者及び自転
車整備事業者による啓発の実施を義務化します。
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(3)行政による啓発強化《第9条関係》
○
知事は、自転車に関係する交通事故の防止を図るため、自転車利用者に対する道路上での
指導、助言その他の必要な措置を講じることができる
○
知事は、上記指導等に関し、必要に応じて東京都公安委員会の協力を得る
【改正の考え方】
・これまで、条例第4条(都の責務)に基づき、自転車利用者に対し、街頭における啓発、指導
等を行ってきましたが、その取組の実効性を高めるため、活動の根拠を明確にする規定を設け
ます。また、必要に応じて警察の協力を得て指導等を行います。
(4)事業者による教育《第 14 条関係》
○
自転車使用事業者及び事業者※は、自転車の安全利用を促進するための研修の実施、情報提
供等の必要な措置を講じるに当たり、自転車安全利用推進者を選任する(努力義務)
○
自転車安全利用推進者は、事業者の指示により、自転車の安全で適正な利用に関する研修
の企画その他の必要な業務を行う
※就業規則その他これに準じるものにより従業者の自転車を利用した通勤を禁じている事業
者を除く。
【改正の考え方】
・現行条例において、自転車使用事業者及び事業者は、従業者に対し安全教育等を行うよう努め
ることとされています。この取組を一層促進させ、従業者が自転車を安全で適正に利用できる
よう、自転車安全利用に係る責任者や研修担当者を選任し、その者に研修計画の策定や進行管
理を行わせるよう規定を設けます。
(5)児童や高齢者への啓発の強化《第 15 条関係》
○
保護者は、その保護する児童(18 歳未満)が自転車を安全で適正に利用することができる
よう、乗車用ヘルメットの着用その他の必要な措置を講じる(努力義務)
○
高齢者(65 歳以上の者)の同居親族等は、高齢者が自転車を安全で適正に利用することが
できるよう、乗車用ヘルメットの着用その他の必要な措置について助言する(努力義務)
【改正の考え方】
・父母その他の保護者(父母等の児童の親権者やそれに準じる者(同居親族))が、保護する児童
に自転車乗車用ヘルメットを着用させ、児童のために自転車損害賠償保険に加入する等、事故
に備えた必要な措置を講じるよう努力義務規定を設けます。
・高齢者の方々は、事故の際に被害が重大化する傾向があることから、高齢者の同居親族等に対
し、高齢者の方々に自転車乗車用ヘルメットや反射材の着用を促す努力義務規定を設けます。
※
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主な内容」は現時点での案であり、都民の皆様を始め関係者からの御意見を踏まえ、今
後変更する可能性があります。
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