17 西風新都の都市づくりの推進 所管:都市整備局西風新都整備部 広島市の中心部から、北西約5~10km の位置に広がる丘陵地約4,570ha を対象に「西風新 都」の都市づくりが進められています。優れた立地を生かし、既に快適な居住の場、貴重な産業集積 の場となっている西風新都を、さらに市民が生き生きと暮らし、働き、集うような活力にあふれた拠 点とすることにより、 広島広域都市圏や中四国地方の成長・発展を牽引する都市づくりを推進します。 ⑴ 都市づくりの概要 ① 都市づくりの計画 活力創造都市“ひろしま西風新都”推進計画2013 ② 計画対象区域 安佐南区沼田地区及び佐伯区石内地区 約4,570ha ③ 都市機能 「住み、働き、学び、憩う」の複合機能を集積した拠点の形成を図るとともに、西風新都に住 む人だけでなく広く市民が安全に安心して生き生きと暮らせるよう「護る(防災)」機能を導入し ます。 ④ 都市づくりのスケジュール 計画期間は、2030年(平成42年)までとします。 ⑤ 人口フレーム ア 計画人口 6万7千人(2030年(平成42年)(都市基盤の概成期)) イ 目標人口 8万人 (21世紀中頃(都市の成熟期)) (参考:平成 28 年 3 月末現在 ⑥ 53,455 人) 開発フレーム 区 分 面 積(ha) 1,196 開 発 計画開発地区(丘陵部) 整 備 計画誘導地区(平地部) 790 地区 計 (1,986) 既 開 発 地 区 570 保 全 地 区 2,014 開発保留フレーム(丘陵部) (504) 合 計 4,570 ⑵ 割 合(%) 26.2 17.3 (43.5) 12.5 44.0 (11.0) 100.0 事業の進捗状況 (別紙「西風新都の整備状況」参照) ① 計画開発地区(丘陵部)の開発 西風新都の丘陵部において、民間開発事業者等が計画的な開発を行う計画開発地区は16地区 あり、14地区について開発を許可しています。このうち10地区で宅地造成が完了し、2地区 が事業中であり、企業立地や住宅建設等が進んでいます。 ② 都市基盤施設の整備 西風新都の都市基盤施設として、これまで中筋沼田線、五日市石内線(石内バイパス)、広島高 速4号線、アストラムライン、広島広域公園、梶毛ダムなどが整備されており、平成28年2月 には西風新都環状線(石内東工区)を供用開始しました。 本年度は引き続き、西風新都環状線の道路・橋りょうの整備を進めており、西風新都環状線善 當寺工区の中筋沼田線と広島豊平線(久地通り)の間の暫定整備について、用地取得、家屋補償、 橋りょう下部工事を行うこととしています。 ③ 計画誘導地区(平地部)のまちづくり 計画誘導地区(平地部)については、各地区の特性を生かし、地域住民が主体となったまちづ くりを促進しています。 伴中央地区では、まちづくり計画策定の支援を行うため、平成26年度から本市がアドバイザ ーの派遣を行っており、本年は、コンサルタントの派遣を行う予定です。 (平成28年度策定予定) 32 大塚地区では、本市からのコンサルタント等の派遣により、平成23年3月に大塚上まちづく り計画及び大塚下まちづくり計画が策定されましたが、さらに地区計画制度を活用するため、追 加で土地利用計画を策定中です。 その他の地区についても、地域住民のまちづくりの機運が醸成されれば、その活動に対し支援 していきます。 ④ 西風新都における交通のスマート化の推進 都市の低炭素化を図るとともに、域内移動の円滑化・活発化、高齢者の外出機会の増加、公共 交通の利用促進等を図るため、電気自動車や超小型モビリティ等、手軽で環境に優しい乗り物の 活用による新たな交通手段の導入を促進するとともに、これらの車両を共同利用し、効率的に運 用する交通システムを構築するなど、交通のスマート化を推進しています。 本年度は、これまでの実証実験結果を踏まえるとともに、国の認定制度や車両の市販化の動向 を見極めたうえで、本格実施に向けて引き続き検討を行います。 33
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