CA File Master™ Plus プロダクトシート

PRODUCT SHEET
CA File Master Plus
CA File Master™ Plus
r8.5
CA File Master Plus™はテストファイルの編集やデー
タ作成を高速化するファイル管理およびデータ操作ツー
ルです。また、ISPF(Interactive System
Productivity Facility)を使用することでインタラク
ティブに操作したり、バッチでコマンドを発行したり、
データを簡単にブラウズして編集し、本番ファイルまた
はテストファイルに即座に変更を加えることができます。
また、2 つのファイルバージョンを比較し、テストファ
イルを定義して値を入力して、データセットおよび PDS
データセットメンバを効果的に管理できます。
概要
ファイルの表示とデータ操作は、問題のテストと解決にとって欠かせない観点で
す。アプリケーション開発とテストをアウトソーシングする組織は、ユーザが最
適なテストデータを使用し、データを作り直すことを禁止する必要があります。
また、ビジネス要件は常に変化しているため、高度なファイル操作機能のニーズ
が高まっています。CA File Master Plus は、テストファイル編集やデータ作成
を迅速化する VSAM ファイル、シーケンシャルファイルおよび PDS ファイル用
のファイル管理データ操作ツールです。ISPF(Interactive System
Productivity Facility)による対話形式の作業ができるほか、バッチによるコマ
ンド発行、データの閲覧と編集、本番ファイルまたはテストファイルの迅速な変
更、ファイルバージョンの比較などが可能です。
CA File Master Plus
ビジネスへの貢献
CA File Master Plus は、慎重に定義された強固なテストデータを提供している
ため、高い信頼性があります。データの問題が本番で発生した場合、CA File
Master Plus は問題をすばやく正確に解決することで、生産性を高め、テストプ
ロセスを改善します。初心者についてもパワーユーザについても、CA File
Master Plus はテストファイル設定を簡素化し、トレーニングコストを削減して、
コストのかかるエラーを防止する制御力を発揮します。
特長
Mainframe 2.0
CA File Master Plus は、簡単に使えるように設計された Mainframe 2.0 の主
要機能を適用することで、効果的かつ迅速にインストールや設定、運用を行うこ
とができます。

CA Mainframe Software Manager:CA Mainframe Software
Manager は、CA File Master Plus のインストール、導入およびメンテナ
ンスを自動化し、SMP/E の複雑さを排除します。
—
Software Acquisition Service は、製品のインストールパッケージと
メンテナンスを、CA Support Online から直接メインフレーム環境へ移
動し、インストールを準備します。
—
Software Installation Service は、CA File Master Plus のインスト
ールを標準化するために、CA File Master Plus が標準のユーティリテ
ィを使ってインストールするための新たな Electronic Software
Delivery(ESD)を搭載します。このサービスでは、APAR と PTF を介
して標準化された SMP/E 製品のインストールとメンテナンスも提供さ
れ、直観的なグラフィカルなユーザインタフェースとインテリジェント
なインストールウィザードによって SMP/E 処理を簡素化します。
—
Software Deployment Service は、メインフレーム環境での CA File
Master Plus の導入を容易にします。
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CA File Master Plus
—
CA MSM Consolidated Software Inventory(CSI)による更新とイ
ンフラストラクチャの改善は、CA MSM 処理に柔軟性を加えるとともに、
CA MSM による CPU とメモリの使用を改善します。

Installation Verification Program(IVP)および Execution
Verification Program(EVP): 毎年 5 月にリリースされる CA
Technologies メインフレーム製品の必要条件として、CA File Master Plus
は、リリース前の相互運用性の問題を発見して解決するために、IVP および
EVP を通じて行われる厳しいテストに合格しました。これらのプログラムは、
2009 年 5 月に開始された CA の相互運用性認定イニシアティブを拡張した
ものです。

ベストプラクティスガイド: このガイドは、CA File Master Plus のインス
トールと管理を担当するスタッフの習熟時間短縮のために、本製品のインス
トール、初期設定およびデプロイに関する情報を提供します。
r8.5 の新機能
大規模ファイルのサポートの向上

大規模ファイルの編集のサポート: CA Technologies は以前の CA File
Master Plus エディタのストレージに関する制約を取り除きました。サイズ
ファイルに関係なく、ファイル全体を編集できるようになりました。

SAVE コマンドのパフォーマンスの向上: 更新が既存のレコードに制限さ
れているときに、エディタで大きなファイルをすばやく保存できるようにな
りました。

BOTTOM コマンドのパフォーマンスの向上: Browse/Edit の BOTTOM
コマンドで、大きなファイルであっても、最終レコードにすばやく移動でき
ます。
監査の向上

ISPF の変更ログ編集機能:この新機能は、CA File Master Plus 編集セッ
ション中にファイルに行われたすべての更新をキャプチャし、新しい変更ロ
グファイルに保存します。

バッチでの PRINTLOG コマンド: PRINTLOG コマンドは、新しい変更ロ
グデータをフォーマットして印刷できる、新しいコマンドです。CA File
Master Plus 編集セッション中に生成されたファイルに行われたすべての変
更を示す、読みやすい包括的なレポートをすばやく印刷できます。
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CA File Master Plus
その他のバッチ強化機能

ロードライブラリモジュールのマッピングと CSECT レポート: 新しい
LOADINFO コマンドで、ロードモジュールのすべての属性と、そのすべて
の CSECT をリストするロードモジュールマップを、読みやすくわかりやす
い形式で作成できます。また、ロードライブラリ内の各 CSECT のクロスリ
ファレンス CSECT レポートを生成して、CSECT が含まれているすべての
ロードモジュールをリストアップできます。

VTOC エクステントと空き容量レポート: CA File Master Plus には MAP
キーワードが導入されています。既存の VOLINFO コマンドと組み合わせて
使用され、エクステントマップリストを印刷します。すべてのエクステント
を印刷するか、空き容量エクステントのみを印刷するか、選択できます。
IBM データ構造の追加サポート

IBM のラージフォーマットシーケンシャルデータセットのサポート: CA
File Master Plus では、IBM のラージフォーマットシーケンシャルデータ
セットがサポートされるようになりました。

IBM の拡張アドレスボリュームのサポート: CA File Master Plus では、
IBM の拡張アドレスボリューム(EAV)がサポートされるようになりました。
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CA File Master Plus
その他の主要機能

CA File Master™ Plus for IMS の共通機能 CA File Master Plus は CA
File Master Plus for IMS と互換性があります。類似のアーキテクチャを共
有しているため、学習時間が短縮され、インストールとメンテナンスが簡単
になり、CA のアプリケーション品質およびテストツールスイートのその他
の製品と統合できます。

強固なデータ選択とフィルタリング: CA File Master Plus は、データセッ
ト閲覧、編集、抽出、リロード、読み取り、更新、印刷に使用される、さま
ざまなオンラインおよびバッチデータ選択条件をサポートします。包括的な
レコードフィルタリングと選択では、オンラインとバッチ機能の両方で、カ
タログ化または動的レコード選択および処理をサポートします。選択条件で
は、データセットフィールド値をその他のデータセットフィールド値または
リテラルと比較する、シンプルな条件と複合条件を利用できます。これらの
条件はフィールド名またはレコード位置を使用して指定できます。選択条件
は、複数の機能で事前定義、保存、再利用することも、サポートするすべて
のオンライン機能でメインの ISPF 画面で動的に指定することもできます。
以下の項目に基づいて選択条件を作成できます。

—
特定のデータセット
—
1 つ以上の条件に一致するコンテンツを持つレコード
—
指定された数のレコード
オンラインブラウズと編集: CA File Master Plus には、オンラインデータ
セットのシーケンシャルファイル、PDS ファイル、VSAM ファイルのブラ
ウズおよび編集のためのすべての機能が備わっています。ブラウズまたは編
集セッションの開始前に、包括的なデータセットおよびレコード選択によっ
て、セッション中に表示して操作を行う対象のデータセットとレコードを選
択できます。さらに、ビューを切り替えて、標準またはカスタムの COBOL
または PL/I レコードレイアウトのいずれかに基づいて、文字、16 進、単一
またはマルチレコード形式で、レコードを表示できます。また、ISPF に類
似したブラウズおよび編集コマンドとして、削除、複製、レコードの挿入、
PF キーまたはコマンドの使用による前後スクロールなどがサポートされて
います。

オンラインユーティリティ: CA File Master Plus ユーティリティは、各種
タイプのデータセットの作成と管理に関連する広範な機能をサポートしてい
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CA File Master Plus
ます。各オプションに対応するユーティリティ機能のカテゴリは、以下のと
おりです。
—
ライブラリ
—
VSAM
—
データセット
—
検索/更新
—
コピー
—
環境
—
カタログ
—
比較
—
VTOC
—
再フォーマット
—
PDS
データユーティリティには、データセット作成、削除、名前変更、カタログ
化、カタログ化解除、未使用の領域の解放、データセット情報の表示などの
機能があります。PDS ユーティリティには、複数データセットに対するメン
バ名検索、データセット圧縮、削除されたメンバのリカバリ、データセット
割り当てパラメータの動的拡張などの機能があります。VSAM ユーティリ
ティには、すべての VSAM データセットタイプの変更、表示、削除または
定義、既存のデータセット後の新しい VSAM データセットのモデル化、
IDCAMS 文の生成などの機能があります。

強力なバッチ読取りと更新: バッチ読取りおよび更新機能では、VSAM
データセット、シーケンシャルデータセット、PDS データセットメンバの読
み取りと更新を行うことができます。読取り機能では、特定の条件と組み合
わせて前方または後方モード処理で使用してレコードを特定して、新しい
ファイルに書き込むことができます。これによって、入力ファイルを 1 回だ
け読み込んで複数の出力ファイルを作成して、入力レコードから抽出した特
定のデータのみで新しいファイルを作成できます。1 つまたは複数のキー
ワードを使用して、数値フィールドの値を累積して、読取り機能の終了時に
印刷できます。更新機能では、シンプルまたは複雑な選択条件に基づいて、
レコードデータに対してクエリを実行して選択的に変更できます。

データセットの印刷: CA File Master Plus では、シーケンシャルファイル、
PDS データセットメンバ、VSAM ファイルを、COBOL または PL/I データ
セットレイアウトに基づいて、文字、16 進、または単一レコードレイアウ
ト形式で印刷する機能があります。この機能はオンラインモードでもバッチ
モードでも利用でき、オンラインの Browse および Edit 機能の一次コマン
ドからも利用できます。

データセット名(DSN)リスト: オンライン DSN List 機能によって、
DSN List メンバ名または CA File Master Plus メニューのすべての
「Dataset Name」フィールドでの特殊構文で参照できる、データセット名
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CA File Master Plus
のリストを維持できます。この機能で、データセットのカスタムリストを維
持し、製品関連の機能を DSN リストで定義されたデータセットに対して簡
単に実行できます。また、DSN リストを共有したり、個人向け DSN リスト
を作成したりすることができます。

ワイルドカード機能: データセット名とメンバ名のワイルドカード機能に
よって、メンバ名選択のディレクトリに加えてデータセット名選択のディレ
クトリを作成できます。この機能は、すべてのオンライン DSN またはメン
バフィールドでサポートされています。

包括的なレコードレイアウト: CA File Master Plus の強力なレコードレイ
アウト機能には、シーケンシャルファイル、PDS データセット、CA
Librarian®または CA Panvalet®データセットにあるスタンドアロンの
COBOL または PL/I コピーブックを使用した、レコードフォーマット機能が
備わっています。複数のレコードタイプを定義するコピーブックと、プログ
ラム内に埋め込まれたコピーブックもサポートされています。標準とカスタ
ムのレコードレイアウトが、データセットフィールドレベルの処理が必要と
なる製品機能に提供されます。これには、フォーマットされたビューを使用
して個々のデータセットフィールドのデータを表示するデータセットのブラ
ウズおよび編集などの機能があります。

既存ファイルからの新規ファイルの作成: CA File Master Plus を使用して、
既存ファイルまたはファイルのサブセットから新規ファイルを簡単に作成で
き、テストデータをシンプルで正確なものにできます。コピーするレコード
を判定する強力な選択条件を使用して、レコードを既存のレコードからコ
ピーするだけで、新しいファイルを作成できます。また、レコードデータを
コピー処理中に再フォーマットでき、CA File Master Plus にファイルを前
方または後方モード処理のいずれかで読み込むように指示できます。

強力なオンラインおよびバッチファイル比較: ファイルおよびレコードの
一致を簡単に見つけるため、CA File Master Plus はシーケンシャルファイ
ル、PDS データセットメンバ、VSAM ファイルについて、オンラインおよ
びバッチでファイル比較を実行します。この強力な機能によって、選択条件
に基づいてレコードを除外するよう比較をカスタマイズし、レコードの一部
またはレコード全体を比較し、「暗黙的」キーに基づいてシーケンシャル
ファイルのレコードを比較できます。比較を 1 バイトまで狭めたり、レコー
ド全体に広げたりしてファイル間の差異を特定でき、別のファイル位置に基
づいてレコードを比較し、CA File Master Plus で見つかった強固な選択条
件を使用した比較からレコードまたはメンバを除外または追加できます。
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CA File Master Plus
CA File Master Plus にある包括的なレコードレイアウト機能によって、
データおよび差異を読みやすい形式に簡単に印刷することもできます。

JCL 変更: CA File Master Plus によって、JCL をスキャンして置換する
機能で JCL の整合性を維持し、構文エラーを減少できます。

IAM のサポート: VSAM の代わりに IAM を使用している場合、IAM のサ
ポートを利用できます。

画面およびフィールドレベルのヘルプ: CA File Master Plus は直観的で使
いやすく、画面およびフィールドレベルのヘルプで、印刷した資料を参照し
なくても、様々な機能の実行に必要なサポートを得られます。

バッチコマンドの構文: CA File Master Plus は、出力レポートで完全な
バッチコマンド構文をサポートし、主要プロセスを簡単に実行できます。こ
の構文は簡単で直観的であり、コメントおよびルール続行をサポートします。

CA Panvalet および CA Librarian との統合: CA File Master Plus は、
CA Panvalet または CA Librarian データセットからの COBOL または PL/I
コピーブックの自動認識と読み取りをサポートしています。
デリバリのアプローチ
CA Services は、お客様が希望するビジネス成果をできるだけ早く得られるよ
う、CA Technologies とビジネスパートナーによってメインフレームサービス
のポートフォリオを提供します。CA の標準サービスは、導入が迅速になり、お
客様のスタッフがスピーディに習熟できるように設計されています。CA
Technologies の既に実証済みのベストプラクティスとトレーニングは、リスク
の低減、使用と採用の改善および最終的にはビジネス要件に適合した製品構成を
可能とします。
メリット
VSAM ファイル、シーケンシャルファイル、PDS ファイル向けのデータのエ
ディタであり、マニピュレータでもある CA File Master Plus は、テストファイ
ルの作成や編集にかかる時間を短縮することができます。大規模なファイルのコ
ピー、抽出、更新、比較によって既存のデータの操作や本番からのテストデータ
の作成に使用でき、小さなファイルから大きなファイルまで対応します。CA
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CA File Master Plus
File Master Plus ではトレーニングや準備の時間はほとんど不要です。強力な機
能によって、多数の環境で生産性を向上できます。CA File Master Plus の強固
な機能により、データの精度をすばやく確認して、個々のレコードまたは特定の
基準に一致するレコードセットのデータ変更を定義できます。CA File Master
Plus を使用すれば、データセット全体への影響を回避しながらサンプルを作成
する際に必要なデータサブセットを簡単に作成することができます。これらの機
能を組み合わせることで、テストファイルの編集およびデータ作成に関連する時
間と手間を省けます。
CA Technologies の優位性
CA Technologies は、堅牢で信頼性と拡張性の高いセキュアなエンタープライ
ズクラスの IT マネジメントソフトウェアの提供において、専門性を認められた
30 年の実績を有します。CA File Master Plus は、CA Technologies が提供す
る Mainframe 2.0 イニシアチブの重要なコンポーネントで、CA Technologies
メインフレーム製品の価値を最大化し、価値を素早く柔軟に実現する簡素化され
た経験と画期的なソリューションを提供することで、メインフレームの管理手法
を大きく変えます。
Copyright © 2010 CA.COBOL および IMS は、International Business Machines Corporation の米
国、その他の国またはその両方における登録商標です。本書に記載されたすべての商標、商号、サービス
マークおよびロゴは、それぞれの各社に帰属します。本文書は情報提供のみを目的としています。本文書に
含まれる情報の正確性または完全性について CA は一切の責任を負いません。本書は、適用される法律で認
められる範囲で CA が「現状のまま」提供するものであり、いかなる種類の保証も伴いません。これには、
特定の目的に対する市場性または適合性、非違法性についての黙示の保証が含まれますが、これに限定され
るものではありません。また、本書の使用が直接または間接に起因し、逸失利益、業務の中断、営業権の喪
失、業務情報の損失等、いかなる損失または損害が発生しても、CA は一切責任を負いません。CA がかか
る損害の可能性について明示的にあらかじめ通告されていた場合も同様とします。
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