地域密着型金融の推進に向けた取組みについて

平成28年8月18日
三 重 県 松 阪 市 京 町 510 番 地
株式会社 第 三 銀 行
地域密着型金融の推進に向けた取組みについて
株式会社第三銀行(頭取 岩間 弘)は、平成 27 年 8 月に公表いたしました「地域密着型金融の推進に
向けた取組み」の平成 27 年度中(平成 27 年 4 月~平成 28 年 3 月)における進捗状況を下記のとおり取
り纏めましたのでお知らせいたします。
記
1.全体的な進捗状況及びそれに対する評価
当行では、平成 27 年 4 月よりスタートさせております「新世紀第 2 次中期経営計画“ジャンプ
アッ
プ!”~お客様とともに~飛躍のステージ ver.2」(平成 27 年 4 月~平成 30 年 3 月)に盛り込んだ地域密着型
金融の推進に向けた諸施策の着実な実現を通じて、ビジョンである「ネットワークで地域の未来を切り拓
く銀行」の実現に向け役職員一同総力を結集し、取り組んでまいりました。
「地域密着型金融の推進に向けた取組み」は、中期経営計画の計画期間に合わせ、同計画に盛り込まれ
た施策を中心に平成 30 年 3 月までの地域密着型金融推進のための具体策を定めるとともに、数値目標を
設定のうえ平成 27 年 8 月に公表いたしました。
平成 27 年 3 月から平成 28 年 3 月までの 1 年間の取組成果につきましては、施策面・計数面とも順調に
実績をあげており、地域金融を担う銀行としての役割を果たすことができたと考えております。
今後についても中期経営計画に盛り込んだ地域密着型金融の推進に向けた諸施策の着実な実現を図り、
地域経済の活性化に貢献してまいります。
本取組推進策における数値目標に対する成果につきましては、「2.数値目標に対する実績」、個別項目
ごとの具体的な取組成果ついては、別紙「地域密着型金融の推進に向けた取組み状況について」【平成 27
年 4 月~平成 28 年 3 月】をご覧ください。
2.数値目標に対する実績
指標
創業・新事業開拓支援
経営相談
早期事業再生支援
事業承継支援
担保・保証に必要以上
に依存しない融資促進
(単位:先)
28 年 3 月期
(計画)
60
128
14
6
28 年 3 月期
(実績)
79
205
14
6
29 年 3 月期
(計画)
60
131
16
6
30 年 3 月期
(計画)
60
132
18
6
目標
(3 年間累計)
180
391
48
18
389
497
393
398
1,180
以上
〔お問い合わせ先〕
担 当
総合企画部
浦崎・辻
キラリと光るあなたの銀行
0598-25-0363
別紙
地域密着型金融の推進に向けた取組み状況について
~目次~
1.
2.
3.
4.
顧客企業に対するコンサルティング機能の発揮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地域の面的再生への積極的な参画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地域密着型金融の取組みを推進するための態勢整備・・・・・・・・・・・・・・・
地域の皆さまに対する積極的な情報発信と数値目標に対する実績・・・・・・
P1
P10
P16
P19
1 . 顧 客 企 業 に 対 す る コ ン サ ル テ ィ ン グ 機 能 の 発 揮
広
域
ネ
ッ
ト
当行の広域ネットワークと地域経済活性化
当行の広域ネットワークと地域経済活性化
当行は、事業先向け営業体制について、1都1府5県に98か店の店
舗網を展開する広域ネットワークの中で、経済基盤の大きい三重県
北勢(鈴鹿市以北)、愛知県、大阪府を融資重点推進地域と定め、貸
出金の増強を図ってまいりました。また、平成27年4月には、これま
での融資重点推進地域を「取引基盤拡充地域」に名称変更し、融資
増強をはじめとした取引基盤の拡充をより一層強化するとともに、ビ
ジネスマッチング等の企業ニーズの収集・蓄積を図ることとしました。
三重県中南部(和歌山県の一部を含む)については少子高齢化の進
展とともに、経済規模の縮小が進んでいることから、これらの地域で
は、経済の活性化が課題となっており、この課題解決に積極的に取
組む必要があるものと認識しております。
このため、当行のネットワークを通じ収集した企業ニーズをビジネス
マッチング等により、三重県中南部の地域商流に活用するなど、地
域経済の活性化に向け、積極的に取組んでまいりました。これらの
取組みをさらに強化するため、平成27年4月には、三重県中南部(和
歌山県の一部を含む)地域を「活性化推進地域」と設定し、この地域
の事業先の本業支援を図ることにより地域経済の活性化を図るとと
もに、この地域における取引基盤の拡充を図ることとしました。
当行は、営業エリアである地域の課題を自らの課題として
捉え、地域貢献・地域経済の活性化に積極的に取組んで
まいりました。
ワ
ー
ク
の
活
用
<当行の店舗網>
岐阜
2店
大阪
6店
三重県北部
奈良
和歌山
2店
22店
三重県中南部
42店
愛知
18店
東京
5店
1店
※・・・参考
【三重県経済の状況】
都府県
地域特性・景況
北部(北勢)地域は三重県内総生産の約52%を占め、自動車や電子部品
など製造業が集積している。
三重県
中部(中南勢・伊賀)は三重県内総生産の約36%を占める。
南部(伊勢志摩・東紀州)地域は、観光・水産加工業・林業等が中心、人口
は減少傾向にある。
※愛知県
経済基盤は東海地区最大。個人消費は一部に弱さがみられるが、緩やか
に増加し、住宅建設も緩やかに増加している。熊本地震等に伴う自動車関
連の生産停止の影響が見られるが、企業収益は増益見込みである。
※大阪府
経済基盤は関西地区最大。個人消費は回復しつつあり、住宅建設も増加
している。企業収益も増収見込みであり、生産は緩やかに持ち直しており
雇用情勢も改善している。
1
1 . 顧 客 企 業 に 対 す る コ ン サ ル テ ィ ン グ 機 能 の 発 揮
様々なライフステージ
事業先のライフステージに応じた取組支援(第三銀行の事業性評価体制)
地域金融機関として、地域の現状及び課題を適切に分析するとともに、様々なライフステージにある中小事業者等の事業内容や成長可能性等を適切に評価(事業性評価)
したうえで、円滑な資金供給を行うなど、金融仲介機能をより一層発揮するほか、当行の有するネットワークを最大限地域の商流に活用することにより、地域の事業者の
成長・発展を支援してまいります。
再生期
事業者の成長・
発展
事業再生段階
創業期
コンサル
ティング機
能の発揮
成長段階
成熟期
創業・新事業段階
経営改善
事業承継段階
衰退期
自主廃業、債務整理
事業性
評価
成長期
退出
・創業・新事業支援
経営者保証
ガイドライン
の活用の検
討
医療・介護、農林水産業、環境・エネルギーなど分野別の取組み
プロパー融資
地域経済や
産業の分析
海外進出支援
保証協会制度融資
経営革新取得支援
経済研究所
ABL等の取組み
・クラウドファンドの紹介
産学官金の連携
地域経済活性化支援機構、中小企業再生支援協議会
弁護士、コンサルタント等の外部専門家との連携
目利き能力
当行のネットワークを活かしたビジネスマッチング支援
人材育成
ソリューション営業部
8つの地区営業部と営業店(渉外体制の再編を実施)の連携
企業支援部
2
1 . 顧 客 企 業 に 対 す る コ ン サ ル テ ィ ン グ 機 能 の 発 揮
事 業 先 の ラ イ フ ス テ ー ジ に 応 じ た 取 組 支 援
ソ
ソリ
リュ
ュー
ーシ
ショ
ョン
ン営
営業
業部
部の
の主
主要
要コ
コン
ンテ
テン
ンツ
ツ
B.事業承継・新事業支援
●ふるさと投資(クラウドファンディング)
●事業性評価・コンサルティング
●M&A(新事業・転廃業)
●優先出資(自社株対策)
●婚活支援事業(創業・副業)
A.農業分野の成長産業化
●さんぎん農業法人ファンド
●農商工連携応援ローン
●動産担保融資ABL
(農産物・肥育牛等)
C.ビジネスマッチング
●有名料理店との業務提携
●第三・北陸・大垣共立銀行
連携・商談会
●さんぎん農業法人ファンド
●ふるさと投資(クラウドファンディング)
当行が株式会社日本政策金融公庫と共同出資し、山田ビジネ
スコンサルティング株式会社が運営会社となり、事業拡張等に
意欲的な農業法人の株式等の取得・保有を通じて、事業性
評価などのノウハウを生かした経営、技術の指導を行う目的
で設立された組合です。
出資先:無農薬野菜の生産・加工業者
出資先:花壇苗・野菜苗生産直売業者
D.海外支援事業
●蘇州豊迅リース(第三銀行出資)
●中国・タイ等コンサルティング・
企業連携
「ふるさと投資」は、地域の事業者の方がWebサイト等
を通じて多数の個人投資家から小口で資金を調達する
仕組みです。
ファン作りや新規顧客獲得のPRにも役立ち、仕組みの
利用にあたっては、当行が提携先の紹介を行います。
出資先:松阪牛の飼育・販売業者
ファンド紹介事例
「はなびらだけ 幻のきのこファンド」
「四海王ファンド」
3
1 . 顧 客 企 業 に 対 す る コ ン サ ル テ ィ ン グ 機 能 の 発 揮
事 業 先 の ラ イ フ ス テ ー ジ に 応 じ た 取 組 支 援
事
事業
業成
成長
長支
支援
援①
① (( 成
成長
長分
分野
野支
支援
援 ))
成長分野取組件数
う ち 医療・介護分野
う ち 農林水産業分野
う ち 環 境 ・ エ ネル ギ ー 分 野
210
196
150
127
24
31
0
119
48
う ち 環 境 ・ エ ネル ギ ー 分 野
27,376
3 0,00 0
18,906
2 0,00 0
1 5 ,8 1 1
11,354
1 5,00 0
81
15
う ち 農林水産業分野
2 5,00 0
144
50
う ち 医療・介護分野
(単位:百万円)
3 5,00 0
200
55
成長分野取組金額
(単位:件)
250
100
当行では、医療・介護分野、農林水産業分野、環境・エネルギー分野を
成長産業と捉え、積極的に推進しております。
9 ,8 5 5
22
21
1 0,00 0
5,003
61
56
5,0 00
1 ,1 3 0
3 ,8 7 3
4 ,8 1 4
1 ,9 1 6
1 ,4 8 1
1 ,1 1 9
5 ,4 2 1
7 ,5 7 0
9 ,6 4 9
0
24年度
25年度
26年度
27年度
24年度
25年度
26年度
27年度
※平成24年度は環境・エネルギー分野の統計がありません。
【医療・介護】
【医療・介護】
【農林水産業】
【農林水産業】
【環境・エネルギー】
【環境・エネルギー】
地域の少子・高齢化
地域の少子・高齢化
が進む中で、今後も
が進む中で、今後も
安定した成長が見込
安定した成長が見込
まれる分野であると
まれる分野であると
認識しております。
認識しております。
三重県中南部地域の
三重県中南部地域の
重要な産業であり、地
重要な産業であり、地
域経済の活性化に不
域経済の活性化に不
可欠な分野であると
可欠な分野であると
認識しております。
認識しております。
化石燃料を輸入に頼る日本で
化石燃料を輸入に頼る日本で
は、原発問題や地球温暖化問
は、原発問題や地球温暖化問
題の中で、電力の安定供給の
題の中で、電力の安定供給の
一助となることが期待される分
一助となることが期待される分
野であると認識しております。
野であると認識しております。
ソリューション営業部内に営業課、地域振興課、海外サポート課
を設置したうえで、医療チーム、農業経営アドバイザー、環境・エ
ネルギー担当者および海外進出支援業務の担当者などを配置し、
営業店に対するサポート体制を強化し多様化する事業先のニー
ズを的確に把握のうえ最適なソリューションを提案しております。
4
1 . 顧 客 企 業 に 対 す る コ ン サ ル テ ィ ン グ 機 能 の 発 揮
事 業 先 の ラ イ フ ス テ ー ジ に 応 じ た 取 組 支 援
事
事業
業成
成長
長支
支援
援②
② (( ビ
ビジ
ジネ
ネス
スマ
マッ
ッチ
チン
ング
グ))
取引基盤拡充地域以外の三重県内の地域と和歌山県の一部を「活性化推進地域」として、当行のネットワークを最大限地域の商流に
活用し「取引基盤拡充地域」等の企業情報をビジネスマッチング等に活用するなど、事業先の本業支援等に取組み、地域の活性化に
貢献することにより広域の営業エリアを有する当行の存在価値の向上を図ります。
【地域の垣根を越えて成約したビジネスマッチング累計件数】
【地域の活性化に貢献する取組み】
学校法人鈴鹿医療科学大学(理事長 髙木純一)と「産学連携に関する
包括協定」を締結し、当行の取引先が生産・製造する商品について、同
大学がその成分分析等を行うことで、取引先の課題解決を図り、技術
シーズを取引先へ情報発信をすることで技術のマッチングを進めていま
す。第一弾として、熊野市特産の柑橘果実「新姫」を対象として疲労緩和
や抗アレルギー効果などについて研究を実施しました。
平成2 7 年9 月末
平成2 8 年3 月末
平成3 0 年3 月末
300
(単位:件)
250
240
200
150
100
実績
実績
目標
76
26
50
0
平成2 7 年9 月末
調印式
柑橘果実「新姫」
平成2 8 年3月末
平成3 0 年3月末
中期経営計画の3年間における目標のうち、当行の有するネットワーク活用
により地域の垣根を越えて成約したビジネスマッチングの目標件数は180件
としておりましたが、この取組みを更に拡充させるため240件に増加させまし
た。
5
1 . 顧 客 企 業 に 対 す る コ ン サ ル テ ィ ン グ 機 能 の 発 揮
事 業 先 の ラ イ フ ス テ ー ジ に 応 じ た 取 組 支 援
事
事業
業成
成長
長支
支援
援③
③ (( ビ
ビジ
ジネ
ネス
スマ
マッ
ッチ
チン
ング
グ))
平成27年10月に、東京の広東料理の有名店を経営
する企業と当行取引先の食品・食材を活用した「秋の
愛知フェア」を開催し、当行取引先の取扱う食材等を
同店に紹介するなど、首都圏への販路と認知度向上
を求める地元取引先を支援いたしました。
他県の地域金融機関と連携し、
地域の「食」や「観光」に関連す
る企業が参加するビジネス商談
会を開催し、地域の食材や観光
産業に関連する情報発信をサ
ポートしました。今後もこうした
商談会等を継続して開催してま
いります。
6
1 . 顧 客 企 業 に 対 す る コ ン サ ル テ ィ ン グ 機 能 の 発 揮
事 業 先 の ラ イ フ ス テ ー ジ に 応 じ た 取 組 支 援
事業成長支援④(ABLやコベナンツ活用型融資等の取組み)
事業成長支援④(ABLやコベナンツ活用型融資等の取組み)
中小規模事業者等の多様化するニーズに的確に対応するとともに、担保・保証に必要以上に依存しない融資の促進を図るため、柔軟な融資
スキームで競合他行との差別化を可能とするコベナンツ活用型融資や在庫、売掛債権等の流動資産を担保とするABLなど、信用供与手法の
多様化に向けた取組みを強化しました。
当行のネットワークや農商工連携及び、これまで培った地域資源活用などのノウハウを活かし、創業・新事業支援のほか、より高度なソリュー
ションの提案など、農業、水産業、食の分野などへの積極的な推進を通じて、地域経済活性化の支援に取組みました。
ABLをより一層活用するため、平成26年10月より、動産・売掛債権等の一般担保化を図りました。これにより、担保・保証に必要以上に依存し
ない取組みを強化するとともに、きめ細かく動産・売掛債権等を管理することにより、取引先の事業実態を適切に把握し、取引先とのリレーショ
ンをさらに深めてまいりました。
●取組事例
主な金融ソリューションの取組実績
26年度
件数
27年度
金額
件数
金額
シンジケートローン
10件
43億円
12件
68億円
動産・債権担保融資(ABL)
44件
101億円
63件
157億円
209件
248億円
322件
335億円
22件
12億円
22件
20億円
285件
405億円
419件
581億円
コベナンツ活用型融資
私募債
合計
ABL(プラント)
ABL(魚の養殖)
7
1 . 顧 客 企 業 に 対 す る コ ン サ ル テ ィ ン グ 機 能 の 発 揮
事 業 先 の ラ イ フ ス テ ー ジ に 応 じ た 取 組 支 援
事
事
業
業
承
承
継
継
支
支
援
援
「資産承継対策セミナー(相続・事業承継)」
事業承継に対する支援強化を図るため、M&Aニーズ
があると思われる取引先を選定し、事業承継問題等の
解決に向けた提案を実施しました。
当行提携先による事業承継セミナーやM&Aセミナーを
開催しました。
これらにより、M&Aおよび事業承継問題の事案も円滑に
解決することができ、平成27年度の事業承継支援に係
る実績は6件となりました。
今後も、事業承継に関する様々な課題の認識や課題解
決能力の向上を図るため、弁護士、税理士等の専門家、
コンサルタント等との連携を図るとともに、取引先の潜在
的なニーズの発掘に努め、積極的に事業承継に関する
課題解決を支援してまいります。
(平成27年4月開催)
8
1 . 顧 客 企 業 に 対 す る コ ン サ ル テ ィ ン グ 機 能 の 発 揮
事 業 先 の ラ イ フ ス テ ー ジ に 応 じ た 取 組 支 援
経
経 営
営 相
相 談
談 ・・ 経
経 営
営 支
支 援
援
外部機関等との連携も最大限活用しながら、当行のコンサルティン
グ機能を発揮し、取引先のライフステージ(創業・新事業段階、成長
段階、経営改善、事業再生、自主廃業や債務整理、事業承継のそれ
ぞれの段階)毎において、取引先の事業内容や成長可能性のほか
取引先が抱える経営課題を適切に把握し、最適なソリューションを
提案することにより取引先の成長を支援するなど、中小規模事業者
等の成長・発展を支援することを通じて地域経済の活性化に貢献し
てまいりました。
提携先等の一例(創業・新事業、経営相談)
提携先・外部機関
国立大学法人
学校法人
創業・
新事業支援
三重大学
鈴鹿医療科学大学
(財)三重県産業支援センター
(独)中小企業基盤整備機構
日本政策金融公庫
上海良図商務諮詢有限公司
(上海 LT 社)
経営相談
㈱エスネットワークス
㈱VIT サポート
VIT PLANNING Co.,Ltd
コンサルティング、
ソリューションの内容
産学官連携
産学連携
(産業資源や技術等の活
用)
中小企業支援
中小企業支援
(新事業)
業務協力
コンサルティング業務
(中国ビジネス)
事
事
業
業
生
生
支
支
援
援
平成27年2月に株式会社地域経済活性化支援機構と「特定専門家
派遣」に関する契約を締結し、地元中小企業の事業再生や地域経
済の活性化を図る取組みの強化を図りました。
特定専門家派遣の概要は、同機構に結集されたノウハウの提供や
派遣対象機関(地域金融機関等)の支援能力向上を目的として、同
機構が派遣対象機関に対し、事業再生に関する専門家、又は新た
な事業の創出その他の地域経済の活性化に資する事業活動に関
する専門家を派遣する仕組みです。
経営支援先に対して、中小企業再生支援協議会や経営改善支援セ
ンターを活用して計画策定支援を実施しました。
「中小企業再生支援協議会や経営改善支援センターを活用した計
画策定支援実績(平成27年4月~平成28年3月)
中小企業再生支援協議会関与計画策定支援先
4先
経営改善センター支援先
7先
提携先等の一例(事業再生)
中小企業再生支援協議会
コンサルティング業務
(ベトナムビジネス)
再
再
㈱地域経済活性化支援機構
経営改善支援センター
・
・
・
・
・
・
財務、事業のデューデリジェンス
事業再生計画の策定
財務、事業のデューデリジェンス
事業再生計画の策定
財務、事業のデューデリジェンス
事業再生計画の策定
コンサルティング業務
(タイビジネス)
9
2
.
地
地
域
の
面
域
的
再
社
生
へ
会
の
へ
積
極
の
的
な
参
貢
画
献
地
地 方
方 創
創 生
生 に
に 向
向 け
け た
た 取
取 組
組 み
み
平成27年4月より「まち・ひと・しごと創生推進プロジェクト」を開始しました。また、本プロジェクトを円滑に実施するため、営業本部ソリューション営業部を事務局とする
組織横断的な「まち・ひと・しごと創生推進ワーキンググループ」を設置し、各地方自治体が取組む地方版総合戦略の策定や推進に向けての支援体制を整備しました。
地方創生に向けた取組みへの積極的な参画や情報提供を通して地方の持続的発展を実現するため地方自治体等との連携強化を図るとともに新規事業の育成支援
や、地域経済の活性化を図るための支援策など各種施策を展開しております。
まち・ひと・しごと創生推進プロジェクトの体制(概略図)
まち・ひと・しごと創生推進プロジェクトオーナー(頭取)
プロジェクトリーダー(営業本部副本部長、総合企画部長)
ワーキンググループ事務局(ソリューション営業部(地域振興課))
ワーキンググループメンバー
ソリューション営業部、総合企画部、経済研究所、企業支援部、地区営業部(松阪、
伊勢・志摩、 紀州、津・鈴鹿、四日市・桑名、東海第一、東海第二、近畿・伊賀)
※全地区営業部長を「まち・ひと・しごと創生推進地区統括」として任命
まち・ひと・しごと創生リーダー
全店支店長(東京支店を除く)をまち・ひと・しごと創生推進リーダーとして任命
各種施策
・クラウドファンディングの活用支援
・「さんぎん農業法人投資事業有限責任組合」
を通じての支援
・「6次産業化・農商工連携応援ローン」による
資金調達支援
・「婚活支援事業」を手掛ける企業との
ビジネスマッチング支援
地方自治体との連携強化
●地方版総合戦略策定会議への参画
・三重県内の8つの自治体および和歌山県内の3つの自治体の地方版総合
戦略策定会議に参画し「地方版総合戦略」の策定に協力しました。
●「地方創生にかかる包括連携協力に関する協定」の締結
・平成27年9月に名張市と「地方創生にかかる包括連携協力に関する協定」
を締結。熊野市、桑名市とも同様の協定を締結しました。
●「高齢者や地域住民に優しい取組みの協定」の締結
・平成27年5月に紀宝町と協定を締結し、同町が行う高齢者支援事業に参画。
平成28年5月現在、三重県内の12市町と同様の協定を締結しております。
●亀山QOL(クオリティオブライフ)支援モデル事業
・経済産業省の進める平成27年度の健康寿命延伸産業創出推進事業(地域
ヘルスケアビジネス創出支援)に採択された「亀山QOL支援モデル事業」に,
三重県および亀山市並びに地域の事業者と連携し、参加団体として参画しました。
桑名市との調印式
熊野市との調印式
・鈴鹿医療科学大学との産学連携
・三重大学との産学連携
・㈱地域経済活性化支援機構との専門家派遣に
係る連携
・三重県内9ヶ所の商工会議所との業務連携
10
2
.
地
地
域
域
の
面
社
的
再
生
会
へ
の
積
へ
極
の
的
な
貢
参
画
献
地域の面的再生に向けた積極的な参画
地域の面的再生に向けた積極的な参画
平成28年5月に開催された「伊勢志摩サミット」を支援するため、三重県が設置した「伊勢志摩サミット推進局」に当行職員を派遣するとともに、「伊勢
志摩サミット三重県民会議」に寄付金を贈呈いたしました。また、伊勢志摩サミット開催記念定期「さんSUNサミット」の取扱いを行ったほか、当行ホー
ムページでのカウントダウンや営業店デジタルサイネージによるカウントダウン、シンボルマークの名刺への貼付など伊勢志摩サミット成功に向けた
応援事業に積極的に取組みました。
当行ホームページ
寄付金贈呈式
開催日カウントダウン
伊勢志摩サミット開催記念定期
「さんSUNサミット」
お取引先を中心とした地域IR「ふれあいミーティング」を例年7月頃に、
松阪、四日市、鈴鹿、津、鳥羽、熊野、名古屋、大阪の8会場で開催し、
約600名のご参加をいただいております。ここでは、当行とお取引先・
株主の皆さまとのリレーションをより一層強化するため、頭取をはじめ
役員が直接、お客さまに経営内容の説明を行うほか、お客さまとお客さま
のビジネスマッチング等による販路開拓の支援を行っております。
「ふれあいミーティング2015」名古屋会場
11
2
.
地
域
地
の
面
域
的
社
再
会
生
へ
の
極
へ
的
の
金
金融
融仲
仲介
介機
機能
能の
の真
真価
価の
の発
発揮
揮
日本銀行の定める成長基盤分野の強化に資する事業を行う事業先
に対し、積極的な支援を行うことで貸出金の増強をはじめとした取
引基盤の拡充を図るため、平成26年6月より「成長基盤分野応援
ファンドⅡ」の取扱いを開始しました。当初200億円の融資枠で開始
しましたが、平成27年4月より融資枠300億円に、平成28年4月から
は融資枠を400億円に増枠しました。
積
な
参
貢
画
献
「ecoエネルギーローン」取組実績
ソリューション営業部に環境エネルギーの担当者を配置し、遊休不動産の有効活用策
として太陽光発電事業を提案するなどして「ecoエネルギーローン」の取組みを強化し
ております。
(単位 百万円)
1,964
2000
1,955
1,617
1500
1000
682
「成長基盤分野応援ファンドⅡ」取組実績
(単位 億円)
ファンド実行累計額
500
0
平 成2 6 年9 月 期 平 成2 7 年 3 月期 平成 2 7 年9 月期 平成2 8 年3 月 期
300
「介護事業者応援ローン」取組実績
232
専用商品「介護事業者応援ローン」を取扱っており、取扱残高は順調に増加しております。
172
200
平成26年10月より介護関連福祉施設や高齢者向け住宅の運営を行う介護事業者向けの
121
1,897
2000
(単位 百万円)
1,554
100
1500
59
1000
0
平成26年9月期
平成27年3月期
平成27年9月期
平成28年3月期
891
500
0
平 成2 7 年3 月 期
平成 2 7 年 9 月 期
平 成2 8 年3 月期
12
2
.
地
地
域
域
の
面
的
社
再
生
会
へ
の
へ
積
極
の
的
な
参
貢
画
献
地
地 域
域 貢
貢 献
献 活
活 動
動 の
の 強
強 化
化 ①
①
「第三銀行杯三重県ミニバスケットボール選抜大会」の主催(7月)
三重県内の小学
生の男女各22
チームによるトー
ナメント方式によ
る大会。
「第三銀行杯三重県少年サッカー選手権大会」の後援(1月)
三重県内12地域か
ら選抜された24
チームによるトーナ
メント方式による大
会。
キッズISOの実施(11月)
環境保全活動に対
する子供向け教育
プログラム「キッズ
ISO14000」の実施。
伊勢市立有緝小学
校5年生約100名が
参加しました。
「お金と銀行に関する特別授業」の実施(1月)
お金の大切さ・銀行の
役割などを学ぶ機会
を提供する特別授業
「お金と銀行に関する
特別授業」の実施。亀
山市立亀山東小学校
6年生75名が参加しま
した。
当行では地域の青少年の健全な育成を積極的に支援するため、スポーツ振興、キッズISO、職場見学の受入等を毎年実施して
おります。
13
2
.
地
地
域
域
の
面
的
再
社
会
生
へ
の
へ
積
極
の
的
な
参
貢
画
献
地
地 域
域 貢
貢 献
献 活
活 動
動 の
の 強
強 化
化 ②
②
熊野古道定期にかかる寄付金の贈呈(8月)
地域社会への貢献
策の一つとして取
扱いしている「熊野
古道定期」にかか
る寄付金を三重県
に寄贈しました。
「伊勢志摩サミット開催に向けた清掃ボランティア活動」(2月)
「伊勢志摩サミット市
民会議」による志摩
市内一斉清掃活動
に参加しました。
「三重県応援ファンド」寄付金の贈呈 (10月)
ご当地投信である「三重県
応援ファンド」の販売を通じ
て、三重県の社会福祉向
上のために、信託報酬の
一部で福祉車両を購入し、
障がい者福祉施設へ福祉
車両2台を寄付しました。
三銀ふるさと文化財団による顕彰事業(3月)
地域の生活文化、伝
統文化の創造、維持、
育成に努力し、その
文化活動を通じて、
文化振興事業等に
貢献した個人・団体
への表彰を行いまし
た。
当行では文化振興事業に積極的に取組み、地域文化の振興・発展に貢献していくほか、地域社会の様々な活動に積極的に関
与していくことにより、地域社会の活性化に貢献しております。また、環境対策への取組みも強化しております。
14
2
.
地
域
地
域
の
面
的
社
再
生
会
へ
の
積
へ
極
的
の
な
貢
参
画
献
地
地 域
域 貢
貢 献
献 活
活 動
動 の
の 強
強 化
化 ③
③
「第27回全国菓子大博覧会・三重」への協賛金贈呈
平成29年4月21日から平成29年5月14日の期間、三重県営サンア
リーナ(伊勢市)およびその周辺で「第27回全国菓子大博覧会・三重」
が開催されます。「全国菓子大博覧会」は菓子業界、関連産業の振
興と地域の活性化に貢献するためにほぼ4年に1度開催されており、
今回で27回目の開催となります。三重県では初めての開催となり、東
海エリアでも40年ぶりの開催となる「第27回全国菓子大博覧会・三
重」の成功を応援するために協賛金を贈呈しました。
公式キャラクター「いせわんこ」
地域行事への積極的な参加
当行本支店の各
地域で開催される
様々な行事に積
極的に参加する
ことで、地域の皆
さまとのふれあい
の場を広げ、交流
を深めております。
平成27年7月には、
「松阪祗園まつり
三社みこし」へ参
加し、地域の担ぎ
手の方々と一緒
に松阪市内を練
り歩きました。
厄年の女性が
着物姿でかごに
乗って参拝する
「宝恵駕籠道中
行列」へ参加し、
松阪駅前など市
街地を歩いて厄
払いをしました。
15
3.地域密着型金融の取組みを推進するための態勢整備
地
地域
域密
密着
着型
型金
金融
融の
の推
推進
進の
のた
ため
めの
の人
人材
材育
育成
成
担保・保証に必要以上に依存しない融資の促
進のため、事業の将来性に関する「目利き」能
力の向上を図り、リスクに応じて融資を行うこと
のできる人材の育成を目指した研修として、「目
利き入門塾」、「目利き師範塾」を計画的に開講
しました。
「目利き入門塾」、「目利き師範塾」の実績
目利き入門塾卒業生
目利き師範塾卒業生
合計
平成26年度
平成27年度
7
6
13
16
6
22
法人営業担当者ロープレ大会 (平成27年5月開催)
単位:人
累計(平成24年度~
27年度)
55
33
88
窓口応対コンクールの模様(平成28年2月開催)
より質の高いサービスをお客さまに提供するた
め、金融コンサルティング能力の向上を目的と
した「法人営業担当者ロープレ大会」および金
融商品コンサルティング能力の向上を目的とし
た「窓口応対コンクール」をそれぞれ開催しまし
た。
16
3.地域密着型金融の取組みを推進するための態勢整備
当
当行
行の
のビ
ビジ
ジネ
ネス
スモ
モデ
デル
ルお
およ
よび
び営
営業
業体
体制
制
当行の広域ネットワークを地域の商流(ヒト・モノ・カネ・情報)に活
用し、地域経済の活性化に貢献してまいります。
岐阜県
2店舗
東海第一地区営業部(11カ店)
四日市・桑名地区営業部(13カ店)
津・鈴鹿地区営業部(18カ店)
大阪府
6店舗
愛知県
近畿・伊賀地区営業部(14カ店)
三重県
18店舗
64店舗
奈良県
和歌山県
2店舗
松阪地区営業部(12カ店)
5店舗
東海第二地区営業部(9カ店)
紀州地区営業部(9カ店)
伊勢・志摩地区営業部(11カ店)
東京都
1店舗
17
3.地域密着型金融の取組みを推進するための態勢整備
女
女
新
性
性
た
な
女
の
の
性
渉
外
活
活
の
配
躍
躍
置
多様化するお客さまのニーズにきめ細かく的確に対応するため、女性渉外の体
制をより充実させ、他の渉外係と連携して預かり資産販売や個人向けローンの推
進など、個人取引基盤の拡充を図っております。
単位:人
平成27年3月末 平成27年9月末 平成28年3月末
新しい女性渉外の人数
22
48
52
平成27年3月末対比
+30
女性渉外研修にて
「 L a d y
G o ! 」 の 活 動
ポジティブアクション推進プロジェクトチーム「Lady Go!」による女性の活躍推進
強化を図る取組みを行っております。ここでは、4つの基本方針の下、女性幹部
職員の養成、育児休暇者の職場復帰サポート、営業部門で上位職を目指す女
性職員のキャリアパスの制度化など、より一層女性が活躍できる職場環境の整
備に取組んでおります。
【基本方針】
【基本方針】
・女性の採用拡大
・女性の採用拡大
・女性の職域拡大
・女性の職域拡大
・女性の管理職登用
・女性の管理職登用
・職場環境風土の改善
・職場環境風土の改善
県内企業で初めての「イクボス宣言」
職員が仕事と家庭の両立を図り、いきいきと働くことのできる職
場環境づくりを推進していくため、三重県内企業で初めて「イクボ
ス宣言」を行いました。当行では、これまでも職員が働きやすい
職場環境の整備に努めてまいりましたが、「イクボス宣言」の趣
旨を踏まえ、さらに、職員全員がいきいきと働くことができるよう
な職場環境づくりに努めてまいります。
18
4.地域の皆さまに対する積極的な情報発信と数値目標に対する実績
地
地域
域の
の皆
皆さ
さま
まに
に対
対す
する
る情
情報
報発
発信
信
第三銀行ホームページ
「地域密着型金融の推進に向けた取組み」について、計
数実績を含めた具体的な取組状況を、ホームページ、
ディスクロジャー誌等を通じて、定期的に「地域の皆さま
に対して積極的な情報発信」を行っております。
数
数 値
値 目
目 標
標 に
に 対
対 す
す る
る 実
実 績
績
平成27年4月~平成28年3月(1年間)の取組実績
(単位:先)
外部機関等との連携も最大限活用しながら、当行
のコンサルティング機能を発揮し、事業先のライフ
ステージ毎に、事業内容や成長可能性のほか、
事業先が抱える経営課題を適切に把握し、最適
なソリューションを提案することにより事業先の成
長を支援してまいりました。この結果、平成28年3
月期の各指標において、計画を達成しました。
指 標
創業・新事業開拓支援
経営相談
早期事業再生支援
事業承継支援
担保・保証に必要以上に
依存しない融資促進
28年3月期
計画
28年3月期
実績
29年3月期
計画
30年3月期
計画
60
128
14
6
79
205
14
6
60
131
16
6
60
132
18
6
389
497
393
398
19