会議概要(PDF:122KB)

平成 28 年度 宮 崎県 子 ども の 貧困 対策 協 議会
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日時
平成28年8月3日(水)
会 議 概要
午後1時30分から午後3時まで
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場所
県庁3号館5階351号会議室
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出席者
梅本昌成委員、黒木政信委員、興梠寛治委員、児玉太委員、佐保忠智委員、
塚本讓二委員、長友ハツ子委員、永田雄三委員、仁田脇真理委員、林秀樹委員、
盛満弥生委員
4 議題
(1)推進体制及び計画の概要について
(2)庁内の取組について
(3)関係団体の取組について
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要旨
・資料に基づき事務局より説明後、質疑応答・意見交換を行った。
(主な質疑内容等)
(1)推進体制及び計画概要について
委 員 : 子 ど も の 貧 困 に 関 す る 数 値 目 標 に つ い て 、 生 活 保 護 世 帯 の子 ど も の 進学 率
が改善されているが、どのような要因があるのか。
事 務 局:
進 学 率の デ ー タ につ い て 、 26年 度 の83.3% は、 180人 の 卒業 生 のう ち150人
が進学し、27年度の89.8%は、157人のうち141人が進学した結果である。
宮崎市が全体の約6割を占めており、進学率については、宮崎市の96.3%と
いう数値がプラスに働いている。また、生活保護のケースワークの中で、訪
問時に保護者だけでなく、夏休み等を利用し直接、子どもに面談し、進学に
関する助言指導を行っている。
委
員:
生 活 保 護 世 帯 の 子 ど も の 中 退 率 が 改 善 さ れ て い る が 、 ど のよ う な 要 因が あ
るのか。
事 務 局:
中 退 率の デ ー タ につ い て 、 26年 度 の6.8% は 、 389人 の 在 学 者 のう ち 27人が
中退し、27年度の2.2%は416人のうち9人が中退した結果である。
中 退 率 も 、 宮 崎 市 が 全 体の 約 6割 を占 め て お り、 宮 崎 市 の 1.6% と い う数 値
がプラスに働いている。
生 活 保 護 の ケ ー ス ワ ー ク の 中 で 、 子 ど も に 対 す る 助 言 指 導の ほ か 、 スク ー
ルソーシャルワーカーやスクールカウンセラーとも連携して対応している。
委
員:
生 活 保 護 世 帯 の 子 ど も の 中 退 に つ い て は 、 精 神 的 な 問 題 だけ で は な く、 財
政的な問題もあると考えるが、いかがか。
事務局:
精 神 的 な 支 援 だ け で 対 応 で き る と は 考 え て い な い 。 経 済 的支 援 等 の 各種 制
度 を ま と め た 「 桜 さ く 成 長 応 援 ガ イ ド ( 以 下 、「 ガ イ ド 」 と い う 。)」 を 中 学
・高校生に配布しているほか、PTA総会等でガイドについて説明するなど
制度の周知に取り組んでいる。
な お 、 今 回 お 示 し し た 数 値 は 、 計 画 策 定 前 の も の で あ る ため 、 今 年 度の 取
組を踏まえた値については、来年度の協議会でお示ししたい。
委
員:
ス ク ー ル ソ ー シ ャ ル ワ ー カ ー の 事 案 解 消 率 が 下 が っ て い るが 、 そ の 理由 は
何か。
事務局:
事 案 の 深 刻 化 、 複 雑 化 に よ り 、 解 消 に 向 け て 長 期 に わ た る支 援 が 必 要な ケ
ースが多く、また、対応件数が増加しているため、解消率が下がっている。
委
本県の課題③において各種支援制度の周知の徹底が挙げられているように、
様々な事業が県民に十分に周知されていないと感じられるが、どのように考
えているか。
員:
事務局:
今 回 、 掲 載 し て い る 取 組 の 中 で 一 部の 支 援 制 度は ガ イ ド に内 容 を 掲 載し て
いる。また、内閣府が開設した支援情報ポータルサイトに県の施策を登録し、
周知を図っている。
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(2)庁内における取組について
委 員 : 「 子 ど も た ち の 夢 ・ 挑 戦 」 応 援 事 業 に お い て 、 地 域 毎 の 子ど も の 貧 困対 策
会議を開催したのが4市という説明だったが、その4市はどこか。
事務局:
委
延岡市、小林市、串間市、えびの市の4市である。
員:
スクールソーシャルワーカー活用事業において、改善事業ということだが、
改善内容の詳細を伺いたい。
事務局:
配 置 人 数 を 8 名 か ら 1 2 名 に 増 員 す る と と も に 、 稼 働 時 間の 拡 充 、 報酬 単
価の増額を行った。
(3)関係団体における取組について
委 員 : 社 会 福 祉 法 の 改 正 に よ り 、 社 会 福 祉 法 人 が 地 域 に お い て 公益 的 な 取 組を 行
うこととされたため、現在、新たな事業を検討している。また、市町村社協
において支援する家庭の問題が複雑になっており、支援を必要とする人の発
見機能と支援機能の連携が重要と考えている。
子 供 の 未 来 応 援 地 域 ネ ッ ト ワ ー ク 形 成 支 援 事 業 に つ い て 、市 町 村 が 行う 実
態調査や計画策定に対する補助は、非常に良いものであり、是非市町村への
働きかけをお願いしたい。
事務局:
当 事 業 に つ い て は 、 年 度 当 初 に 市 町 村 へ 出 向 き 、 交 付 金 の説 明 を す るな ど
して取組の推進を図っているところである。今後、事業を実施していない市
町村に対しても、積極的に働きかけていきたい。
委
員:
「 出 張 ハ ロ ー ワ ー ク ! ひ と り 親 全 力 サ ポ ー ト キ ャ ン ペ ー ン」 と し て 、8 月
に自治体の児童扶養手当提出窓口に隣接して臨時相談窓口を設置しており、
皆さんからも是非周知をお願いしたい。26市町村のうち12自治体、16
の臨時窓口を設置している。
委
員:
当自治体においては、生活困窮者自立支援制度において学習支援を実施し、
学習意欲の向上や学習習慣の定着を図っている。また、昨年度より、生活保
護世帯の子どもで中退した子や学校へ行っていない子を対象とした学習支援
を含む居場所づくりに取り組んでいる。
委
員:
当 自 治 体 に お い て は 、 中 学 卒 業 後 は 、 他 自 治 体 の 高 校 へ 進学 す る た め、 高
校生ひとりあたり毎月3万円を支給したり、未就学児のいる世帯には、月8,0
00円分の商品券を配布したりするなどの支援を行っている。
子育て支援を行うことが貧困対策になると考える。
会
長:
今 回 の 事 務 局 か ら の 説 明 ・ 報 告 を 受 け 、 国 の 子 ど も の 貧 困対 策 推 進 法の 理
念、大綱に沿って、計画が着実に進んでいくと感じている。推進本部を設置
し、全庁を挙げて対応していくことにより、確実に進めてもらい、本県の子
どもたちが自身の資質・能力で未来を切り開いていけるよう取り組んでいた
だきたい。
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