H2803ユーブイ・テクニカ 窓口支援事例 【神奈川県 知財総合支援窓口】 企業情報 株式会社 ユーブイ・テクニカ 所在地 横浜市中区 ホームページ URL http://www.uvtech.co.jp 設立年 従業員数 平成 22 年 2010 年 8人 業 種 その他の機械設備 資本金 1,600 万円 企業概要 当社は強アルカリ電解水が塗装ブースの排ガスの処理に有効であ ると発案し特許出願し起業いたしました。強アルカリ電解水の応用 によって、塗装企業での劣悪な作業環境改善に、また工場から発生 する臭気による近隣住民に対する問題、更には産業廃棄物の減少に 新しい環境技術として貢献しています。 「NCL フレッシュシステム」の名称でこれを活用する事業を始め て 6 期目になります。2013 年に国内特許、2015 年に中国の特 許,2016 年に米国特許も取得いたしました。 自社の強み 「NCL フレッシュシステム」の出現により、長期にわたって技術 の進化がほとんど無かった業界に新風を送っています。 電解水の特性と弊社の塗装ブース技術との相乗効果により、 「NCL フレッシュシステム付き UVTECH 式ブース」は、今、グローバ ルスタンダードの地位を築きつつ有ります。 国内では年間 40 万トンもの塗料が産業廃棄物の汚泥として処分 されていたものが、含有水分ゼロになり、廃プラスチックとして処 分が可能になり、処理費用が格段に削減されるようになりました。 NCLR(ノンケミカルリキッド生成装置) 一押し商品 当社の「NCL フレッシュシステム」の応用によって生まれた第 2 弾の製品「NCLD デオドライド」は、塗装工場の焼付け乾燥炉か ら発生する臭気や塵埃の除去に大きく貢献できる製品です。 従来、設備費やランニングコストがかかり過ぎるために導入できな かった企業でも、簡単な操作でエネルギーコストのかからないこの 装置は、日本だけでなく東アジアなど世界に貢献していくものと確 信しています NCLD デオドライド 知財総合支援窓口活用のポイント 窓口活用のきっかけ 同社は強アルカリ電解水を用いた塗装ブースの排ガスの新規処理方法を想到し、基礎実験 の結果、効果が大きいことを見いだした後、特許出願の相談に来られたのが最初です。 最初の相談概要 同社は強アルカリ電解水の効果の処理効果が大きいことを見いだし、特許出願をしたいと いう希望で来られ、相談後、日本での特許の電子出願を行いました。 その後の相談概要 同社は出願アイテムが多数考えられること、出願した特許を権利化のために審査請求を行 うこと、引き続き PCT 出願を行い、各国移行をサポートすることになりました。 次いで、2 件目の特許出願、引き続いて PCT 出願、各国移行を行うことになり、事務所 の紹介から、Office Action に対するアドバイスなどを行いました。 窓口を活用して変わったところ 同社は窓口を活用して、審査請求を経て特許査定に持ち込むことができました。強アルカ リ電解水の利用として、有機溶剤系塗料の塗装工程の環境の改善と塗装工程外への排出物の 削減を達成でき、発明の有効性を証明でき、多数の引き合いをいただいています。同社の売 り上げは 2011 年度1,470万円でしたが,特許が登録になった後の2014年度の売 り上げは21,400万円と3年間で14,6倍と急増し、かつ中国特許を武器とした中国 での日系企業への販促を図るなど事業の急拡大が望める事となりました。 これから窓口を活用する企業へのメッセージ 知財総合支援窓口を活用し、特許の中間処理対応などを適切に受けることができ、技術の 権利化ができました。また PCT 電子出願などのサポートを受け、かつ、外国での Office Action 対応などのサポートを受けることができました。適切に利用する事で自己の権利確 保と事業展開に活用することができます。 窓口担当者から一言 (氏名:広島 政広 ) 同社は強アルカリ電解水の活用という観点での発想と、特許権の取得、外国特 許の取得というプロセスを経て事業拡大を図ってこられました。当初は知財に 多少弱いという感はありましたが、その後、経験を積み、適切な対応ができる ようなりました。特許権が事業拡大に結びつく実例となっています。
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