仕様書(PDF:335KB)

「環境・エネルギー分野における新事業創出のための大学等の計測・分析機器活用実態
調査」仕様書
1.適 用
本仕様書は、近畿経済産業局資源エネルギー環境部環境・リサイクル課が実施する「環
境・エネルギー分野における新事業創出のための大学等の計測・分析機器活用実態調査」
に適用する。
2.目 的
環境・エネルギー分野における新規事業の創出・事業化にあたっては、新規材料の物
性分析や量産工程の効率化を確立するための高度な解析技術が必要となる。
しかし、人的、金銭的資源の不足しがちな中堅・中小企業、ベンチャー企業にとって
高機能な計測・分析機器の購入は困難であり、また、高度な解析技術の不足が障壁とな
り新規材料の物性分析・解析等ができず新事業の創出を困難にしている要因の一つとな
っている。
一方で大学の研究拠点や研究機関(以下、
「大学等」という。
)は高機能な計測・分析
機器および高度な解析技術(以下、
「機器等」という。)を有しており、有効活用が求め
られている。
文部科学省を中心に共同利用を促進すべく、各所で機器等の情報が公開されているが、
多くは機器等の用途や仕様の簡易な記載に留まり、新規参入を目指す中堅・中小企業、
ベンチャー企業が利用しやすい環境にあるとは言い難い。
これまで、公設試のオープン機器の情報や、大学シーズの取りまとめはなされていた
ものの、大学等の環境・エネルギー分野の研究室が所有している機器等と技術シーズを
一体化して、研究室の窓口までを整理した公表はなされていない。
本調査では、大学等が保有する機器等の情報を抽出し、その実態を調査することで、
中堅・中小企業、ベンチャー企業による活用が見込まれるよう、研究内容、利用可能施
設、連携可能な研究機関・研究者等の情報を整理し、データ集として提供することによ
り、環境・エネルギー分野の新事業創出、グリーンイノベーション進展に寄与するとと
もに、地域経済・産業の発展を促進することを目的とする。
3.事業の内容
近畿経済産業局管内の大学等に点在する、環境・エネルギー分野の高度化に資する機
器等のヒアリング調査を行い、その中から中堅・中小企業、ベンチャー企業がアクセス
しやすい窓口を記した研究室・研究シーズの PR シートを作成して簡易に利用可能なデ
ータ集として提供する。
具体的には、以下の事業を実施する。
(1)専門委員の選定
当局と協議のうえ、本調査に適した専門家を3名選定し、専門委員として協力依頼す
る。なお、専門委員の業務は3.(2)ヒアリングの同行および(3)検討会議への出
席とする。
(2)ヒアリング及びPRシートの作成
機器等を保有する大学等の研究室を10箇所以上訪問予約のうえヒアリングを実施
する。
(同一の大学等で複数の研究室をヒアリングすることも可とする。
)ただし、ヒア
リングは事前調査、取りまとめ調査など、複数回実施する場合もある。なお、ヒアリン
グには(1)の専門委員のうち、1名以上同行するものとし、同行した専門委員には謝
金交通費を支払うものとする。また、ヒアリングを実施した研究室のなかから、活用可
能な機器等の研究シーズを5つ以上抽出し、それぞれのPRシートを作成する。PRシ
ートは機器等の特徴・解析技術、活用範囲、共同研究に関する研究者の意向、窓口とな
る担当者と連絡先を記載するものとし、1 シートあたりA3版片面1枚で作成すること。
(3)検討会議の開催
(2)を円滑に行うため、(1)の専門委員による検討会議を開催する。検討会議は
ヒアリングを行う大学等の選定を目的としたとした事前の会議を1回、PRシートをと
りまとめるための会議を1回開催する。検討会議は専門委員全員の出席を要し、請負事
業者が謝金および会議室までの交通費を支払う。
なお、検討会議場所は当局と協議の上決定し、利用に係る契約および支払い業務を行
う。検討会議には環境・リサイクル課担当官も同席する。
(4)報告会の開催
環境・エネルギー分野における新規事業に関心を持つ中堅・中小企業、ベンチャー企
業等を対象に(2)で調査したシーズ(PR シートに記載するシーズを 1 つ以上含む)
の報告会(午後・5時間程度で50名程度の参加を想定)を1回開催する。開催場所は
京都市内とし、開催場所については、当局と協議の上決定するものとする。
開催業務
①報告会講師(1 名)への依頼および謝金交通費の支払い
②報告会場利用に係る契約および支払い
③報告会の周知と参加者募集業務
④当日配布資料の準備
⑤報告会運営業務
⑥アンケートの作成・集計および開催報告書(A4 4 頁以上)の作成
4.提案書に記載する必須提案項目
(1)3.
(1)で協力依頼する専門委員候補3名 の氏名・略歴
(2)3.
(2)で作成するPRシートのイメージ図一案
(3)3.
(3)で選定するヒアリング候補先
(4)3.
(4)で開催する報告会の開催会場候補・プログラム案・講師候補者
(5)作業スケジュールその他提案項目については、提案書雛形を参照のこと。
5.請負契約期間
請負契約締結日~平成29年2月28日(火)
6.調査報告書
調査報告書に以下項目を含むこと。
(1)3.
(2)で作成したPRシート
(2)3.
(4)で作成した報告会の開催報告書
事業終了後、近畿経済産業局ホームページで公表する予定である。
7.納入物、納期、納入場所
納入物:調査報告書の電子媒体 1 部
※電子媒体を納入する際は、MS ワード、エクセル、パワーポイントによる
ファイル形式に加え、PDF ファイルに変換した電子媒体も併せて納入の
こと。
納 期:平成29年2月28日(火)
納入場所:近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 環境・リサイクル課
8.その他
業務の遂行において疑義が生じた場合には、環境・リサイクル課担当官と協議し、そ
の指示に従うものとする。