第47号 - シミズ病院

医療法人清仁会 シミズ病院グループ 広報紙
2016.08.01
Vol.
発行元:清仁会事務局 〒615-8237 京都市西京区山田中吉見町11-2 TEL.075-394-8821
47
ホームページ http://www.shimizu-hospital.or.jp/
Vietnam
「ベトナムハノイ医療教育機関視察ツアー」
に参加しました
6月20日∼24日、ベトナムハノ
イ医療教育機関視察ツアーに参加して
きました。
わが国では、超高齢社会の進
展により2025年には38万人の介
護人材不足が見込まれており、シミズ
病院グループにおいても深刻な問題と
とらえています。
そこで、海外からの介
護人材の受け入れに向けて、非常に親
日的で性格が日本人に近く勤勉とされ
るベトナムを訪れました。
暑季の熱気みなぎり、クラクション
が響くベトナムハノイで看護学校2校
と日本語学校を視察し、ベトナムでの
看護・介護、日本語学習の取り組みな
どを実際に見てきました。
ベトナムに
は看護と介護という概念が無く、医師
の補助が看護、高齢者のお世話が介護
として位置付けられており、ベトナム
の看護学校を卒業後にドイツや台湾で
介護職として働く人が多いそうです。
看護学校では、一昔前の日本を思いだ
させるようなナースキャップ(?)をか
ぶった学生が、真剣な眼差しで授業に
取り組んでいました。
「日本に行きたい
ですか?」
という質問に対し、全員が手
をあげ「日本に行きたい!」と答えてい
ました。
ベトナム人にとって日本は、安
全で良心的な国とイメージされている
ようです。
6か月間の寮生活で日本語を集中的
に学ぶ日本語学校では、日本に行くこ
とが決まっている学生が、
「わたしは、
にほんの、にいがたにいきます」
「ふじ
さんが、みたいです」
などと一生懸命に
話していました。
現地でベトナム人と実際に接した感
想は、容貌が日本人に比較的似ている
だけでなく、性格も穏やかで日本人に
は馴染みやすいであろうと感じまし
た。
ベトナムは超親日国であり、それぞ
れの訪問先で非常に温かい歓迎を受け
ました。
シミズ病院グループの介護施
設で、
「こんにちは」
「ありがとう」など
のベトナム語が聞かれる日もそう遠く
はないかもしれません。
1. 中央医療専門学校の実習風景 2. JITCO(公益財団法人 国際研修協力機構)技能実習生の推移
3. Ha Dong Medical Collegで意見交換 4. 医療専門学校の教師に現状をインタビュー
5. 日本語学校での授業の様子
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シミズの風 Vol.47 シミズの風 Vol.43
洛西ニュータウン病院で、
「平成28年度
院内カンファレンス」
を開催しました
Conference
洛西ニュータウン病院では、毎年各部門の研究や業績・
成果の発表の場として、「院内カンファレンス」を実施して
おり、今年は6月18日(土)午後に開催しました。50名
ほどの職員が参加し、各部門より11の演題と医療安全部
からの報告がありました。
発表の内容は、研究や日頃の取り組みなど多岐にわたり、
質疑応答も活発に行われて、各部門の業務を知る意味でも
大変有意義なカンファレンスとなりました。
すべてのプレゼンテーション終了後に審査を行い、特に
優秀な研究等上位3演題に対し、
「院長賞」「教育委員長賞」
「奨励賞」を贈りました。
院長賞は、「 口から食べたい 思いが強い高度嚥下障
害患者へのアプローチ∼胃瘻から経口摂取へ移行した患者
の一例∼」を発表した、4A病棟の笹井恵理副看護師長が
受賞。洛西ニュータウン病院で今年の目標として掲げてい
る「患者中心の医療とチーム医療への取り組み」を実践し
た内容であり、今後も全職員で外来患者さまや入院患者さ
まに対してチームで取り組ん
で行くべき内容であると感じ
ました。
また、教育委員長賞には薬
剤部手塚洋子薬剤師の「患
者の安全を守る持参薬調査を
目指して」、奨励賞には臨床
工学部水野勝博主任の「当
院輸液ポンプの使用方法に
ついて」を選出し、表彰しま
した。
▲院長賞に輝いた
来年には、「シミズ病院グ
笹井副看護師長
ループ学術集会」として、新
たに研究発表の開催を予定しています。洛西ニュータウン
病院ではこれまでの院内カンファレンスの経験を活かし、
積極的に発表を行ってまいります。なお今年度の発表内容
は、下表のとおりです。
平成28年度院内カンファレンス発表内容
テーマ
発表部署・発表者
第一群 【座長】 院内教育委委員長 医師 髙橋 彰
1題
冠動脈CTO(慢性完全閉塞病変)に対するPCI∼逆行性アプローチについて∼
循環器内科 松室 明義
2題
下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療
外科 松村 博臣
3題
下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療前後での静脈エコー検査について
臨床検査部 藤原 英将
4題
患者の安全を守る持参薬調査を目指して
薬剤部 手塚 洋子
第二群 【座長】 看護師長 足立 みき
5題
目標設定支援・管理料の目的・運用に関するシミュレーションを交えた検討
リハビリテーション科 坂元 晃典
6題
退院支援を目的とした取り組み∼集団体操と能力トレーニングによる患者の変化∼
4B病棟 田中 綾華
7題 「口から食べたい」思いが強い高度嚥下障害患者へのアプローチ∼胃瘻から経口摂取へ移行した患者の一例∼
8題
当院輸液ポンプの使用方法について
4A病棟 笹井 恵里
臨床工学部 水野 勝博
第三群 【座長】 臨床工学技士 主任 水野 勝博
9題
インシデントレベル2015の集計から
医療安全委員長 萱谷 宏
10題
嚥下障害患者のための栄養機能食品の検討
栄養管理室 榎川 知廣
11題
CT colonography(大腸CT)
放射線科 由良 康直
12題
DPCの展望
医事課 平田 匡昭
シミズの風 Vol.47
今年の
平成28年度新人看護職員受け入れ事業
リフレッシュ研修
では、いい汗を流せました
7月5日、雨予報を若いパワーで吹き飛ばし、今年最高と
なる37度の猛暑の中、アクトパル宇治で『リフレッシュ研修』
を行いました。
今回はチームビルディングを目的とし、野外飯盒炊さんで
のカレー作りに挑戦しました。
「おいしいカレーを作る」というゴールに向かって、リヤカ
ーで材料を運び、薪に火をつけ、汗と煙にまみれながら頑
張っている新人看護師たちの姿は、へこたれない強さを感じ
させてくれました。カレーの味は、少々個性的でした(!
?)が、
チームの団結力とともに楽しい思い出を作ってくれました。
午後からは研修センターに移動し、他人に「伝える」こと
の難しさを学ぶ研修と、全員が「今思っていること、半年後
の目標」をスピーチしました。先輩看護師から教わることが
多く、自信がなくなったり、不安なこともあるようですが、
「し
っかりアセスメントできるようになる」「患者さまだけでなく
家族のケアもできるようになる」など、今後の成長を期待し
ながら、暑い1日を終えました。
START
SHOPPING
▲各班の予算は3,000円。
思い思いに材料を選びます
▲途中、久御山イオンモールで
お買物
頑張って
運びます!
G
COOKIN
▲薪運び
1 グループ
2 グループ
炊事棟でいざ調理!▶
▲リヤカーで坂道を上ります
TRAINING
▲カレー完成
BREAK
4 グループ
3 グループ
▲昼休み休憩中の一コマ(アスレチック組と小川でのんびり組)
▲午後は研修センターで
学びました
シミズの風 Vol.47 SHIMIZU Information
亀岡シミズ病院で、
電子カルテ導入に向けリハーサル
このほど亀岡シミズ病院で、電子
カルテ9月1日導入に向けた第1回目
のリハーサルを行いました。
▲外来リハーサル風景
亀岡シミズ病院では、
導入の最大のメリットを院
内診療情報の迅速な把握
と共有化の実現と考えて
おり、多種職協働による
チーム医療の推進と質的向上には欠
かせません。また、
DPC準備病院と
して情報管理など環境整備に努める
ほか、外来予約システムを活用し受
付や会計の迅速化による待ち時間の
短縮を図り、患者さまへの負担も軽
減します。
もとより業務の効率化やスペース
の有効活用なども見込めますが、何
よりも清仁会4病院すべてで電子カ
ルテが導入できることで、グループ
間の連携が強化され、患者さまによ
り良い医療サービスを提供できる体
制が整うことになります。本格稼働
まで1カ月、万全を期するよう準備を
進めてまいります。
洛西シミズ病院で、
新人合同防火研修を行いました
▲水圧で態勢を崩しそうに!
7月12日に洛 西シミズ 病 院で、
新 人 合 同 防 火 研 修を行 いました。
洛西消防出張署の署員が立ち会う
中、シミズ病院と洛西シミズ病院、
シミズひまわりの里へこの1年間に
入職した職員62名が参加しました。
2班4グル ープに分かれ、火 災
発生時の対応や防火管理者の役
割、避難誘導の基礎知識などにつ
い てDVD視 聴を 交えた 講 義を 受
け、模擬消火器や1号消火栓を用
いた放水訓練を行いました。消火
栓を初 め て 操 作 する職 員も多く、
ホースにかかる水圧で態勢を崩し
そうになる場 面も見 受けられまし
たが、万が一の際に慌てず初期消
火を行う心構えが醸成されました。
洛西ニュータウン病院でも6月16
日に同 様の研 修を行っており、グ
ループ全体で防火意識と万全の備
えを今後も整えてまいります。
清和会みわで、
恒例の
「流しそうめん大会」
を実施しました
毎年恒例になりましたが、みわ
の里にて7月7日の七夕の日に、
「流しそうめん大会」を実施いた
しました。
2列の竹を用意し、利用者さま
に楽しんでもらっています。そう
めんの流し役は、施設長と介護
部 長 で す。利 用 者さまは、つぎ
シミズの風 Vol.47
つぎに流れてくるそうめんを待ち
構え、上手に素早くすくわれてい
まし た。い つ も以 上 の 食 欲 で、
職員もびっくりするくらいの利用
者さまもいらっしゃいました。「お
いしい」との声がたくさん聞かれ、
皆さん満足していただけたようで
す。