寄 附 金 趣 意 書 国立大学法人 滋賀医科大学 睡 眠 学 講 座 平成 20 年 7 月 平成 20 年 7 月吉日 滋賀医科大学寄附講座「睡眠学講座」へのご支援お願い 平成 16 年 4 月に、滋賀医科大学に日本で初めての睡眠学講座が、皆様のご協 力により開設されて、はや 5 年目を迎えております。 この間に、滋賀医科大学睡眠学講座は、 「睡眠知識の普及と応用」を活動方針 に掲げ、電源地域活性化先導モデルとして、地域、企業、他大学と連携し「眠 りの森事業」に取り組み、睡眠の重要性について広く啓発し、社会に貢献して きました。 我が国の 4~5 人に 1 人は睡眠に問題があると明らかにされ、最近では高血圧・ 糖尿病・心臓病・脳卒中等の生活習慣病やうつ病と睡眠の関連が実証されてい ます。これらの疾病の対策には、睡眠の問題を抜きには考えられません。 滋賀医科大学附属病院では、生活習慣病、ストレスやうつ病について、それ ぞれの専門家が医療を推進しています。この度、新たに生活習慣病予防・治療 プロジェクトやうつ対策として、睡眠医療を組み込み発展させることに致しま した。疾患の予防・治療、生活習慣の改善・サポート、薬物の適正使用・開発、 治療器の改善・開発へ、睡眠医療を組み込んでいくことは我が国の医療に大き く貢献すると考えております。 さらに、本講座が大学と一体となって、医療職、医療系学生に対する睡眠教 育活動をさらに進め、睡眠学を学んだ医師・看護師・コメディカルスタッフを 育成することは、睡眠学の臨床現場での応用と普及に貢献できると考えます。 睡眠学講座と精神医学講座との緊密な連携のもと、新しい体制で、睡眠教育 や企業との共同研究、また、病院における睡眠医療の充実を図ることに力を注 いでいく所存です。 以上の主旨をご理解いただき、新たなる前進を目指す滋賀医科大学睡眠学講 座に多大なるご支援を心からお願い申し上げます。 国立大学法人滋賀医科大学 学長 Dept .of Sleep Medicine Shiga University of Medical Science 2008 年 7 月吉日 「睡眠学講座」継続へのお願い 皆様の暖かいご支援により、2004 年 4 月に滋賀医科大学に日本で初めての睡眠学 講座が開設されてはや 5 年目となりました。これまでのご厚情、ご協力に深く感謝 申し上げます。 この間、本講座は大きな視野に立って良質な睡眠医療、臨床研究、教育活動、産 学連携研究に加え睡眠学の重要性を啓発する活動に邁進して参りました。 地域にとどまらず全国を対象に、市民講座、医師会研究会、全国医学会等で、睡 眠の重要性、睡眠知識の普及と応用に努めました。滋賀医科大学附属病院では、精 神科神経科、耳鼻咽喉科、総合診療部、神経内科、呼吸器科、循環器内科、内分泌 代謝内科、小児科、歯科口腔外科、放射線科など多岐にわたる診療科の協力を得て、 さらには国内外の大学や医療機関との連携を行いながら臨床、教育、研究活動を進 めてきました。お蔭様で本講座は、社会的に大きな注目を集め、高い評価を得てお ります。 この滋賀医科大学「睡眠学講座」設立を契機として、愛知医科大学、東京大学、 筑波大学、東京医科歯科大学、京都大学に睡眠関連の講座が新設されております。 このような動向は本講座が設立されたことに大きな意義があり、さらには、本講座 が医療に大きく貢献し社会から必要とされているためと考えられます。 滋賀医科大学は 2008 年 4 月より新しく馬場忠雄が学長として就任したことを機に、 今後 5 年間にわたり更に睡眠医療に力を入れることになりました。睡眠学講座を新 しい体制とし、ご協力をいただきます個人、企業の方々からのご寄附の趣旨にお答 えすべく、本講座の研究成果を新たな医療産業や研究領域の創造のためにフィード バックしていく所存であります。 2006 年 12 月から大川匡子が、精神医学講座から睡眠学講座に特任教授として異動 し活動しております。2009 年 4 月からは精神医学講座教授の山田尚登と講師の今井 眞が睡眠学講座併任としてこの分野の発展に尽力することになりました。新体制の 睡眠学講座は、睡眠医療の質的向上に大きく貢献できるものと考えております。 貴重な講座運営、研究費を支援して戴いている皆様に深甚なる感謝の意を表しま すとともに、今後の一層のご理解と、力強いご支援を心からお願い申し上げます。 滋賀医科大学睡眠学講座 宮崎総一郎 山田 尚登 大川 匡子 今井 眞 1.寄附講座の名称 滋賀医科大学 医学部 睡眠学講座 Department of Sleep Medicine, Shiga University of Medical Science 2.寄附講座の概要 (平成21年4月以降) 特任教授 宮崎総一郎 併任教授 山田 尚登 特任教授 大川 匡子 併任講師 今井 眞 臨床検査技師 加根村 隆 非常勤講師 間島 國博 田中 俊彦 顧問 戸川 清 (秋田大学 名誉教授) 顧問 高橋 清久 (藍野大学 学長) 平成16年4月に開設。耳鼻咽喉科、精神科神経科のほか、総合診療科、神 経内科、呼吸器科、循環器内科、内分泌代謝内科、小児科、産婦人科、歯科口 腔外科、放射線科、麻酔科など多岐にわたる診療科の協力を得て、さらには他 大学や他の医療機関、地域との連携を行いながら臨床、教育、研究、睡眠知識 の普及と応用に努めている。 3.寄附講座の教育研究領域の概要 (1)背景と目的 わが国では約5人に1人が睡眠に関する問題を抱えている。睡眠障害にはさ まざまな種類があるが不眠症、睡眠覚醒リズム障害、睡眠時無呼吸、ナルコレ プシーに代表される過眠症等がある。従来、睡眠障害に関しては精神科が主と して対応してきたが、睡眠時無呼吸は各診療科にわたる領域であり、また、近 年小児の睡眠時間の短縮傾向が強まり、日中の活動性が低下するという深刻な 問題も生じており、小児科領域でも大きな問題となっている。 睡眠には体内時計の関与が大きいが、文明の進展と共に夜型社会への移行が 強くなり、睡眠覚醒リズム障害が増加している。その一方で病院勤務者、警察、 消防等国民の生命を守るために、また企業などが生産をあげるために交代勤務 を余儀なくされる人々も増加している。これらの人々の健康を守ることも重要 である。さらに、交代勤務や深夜労働のために起こる事故も増加し、これによ る国家的損失も莫大である。睡眠に関する研究は基礎生物学から臨床医学、さ らに社会学、工学、文化学等広く行われている。今後、さらに経済学などを含 め領域を広げて取り組まなければならないが、各研究分野の交流を深め、情報 やアイディアを交換しながら統合することが研究の発展につながるであろう。 また、社会的な問題の解決のためには広く社会の理解を得ながら、広汎な睡眠 研究を推進する必要がある。 このような背景から平成 16 年 4 月に各領域を統合して新たに睡眠学講座が創 設され、5年目を迎え活動を進めている。 (2)研究・教育内容 睡眠・生体リズムを中心としたテーマで医学生、看護学生、大学院生、教官、 医師会、その他の学会、関連企業などで教育啓発活動を行う。さらに研究活動 を行い、各関連企業との連携を計り、その成果が企業発展にも寄与することを 目指す。 1)睡眠医学 ・ 新しく開発された睡眠関連薬物の治験、抗精神病薬・抗うつ薬・抗不安薬 などの精神作動薬の睡眠に与える影響の検討 ・ 睡眠障害患者の診断・治療、特に複合睡眠障害(例えば睡眠時無呼吸と不 眠または過眠性疾患の併発)の適切な治療法選択 ・ 身体疾患と睡眠障害、特に睡眠障害の治療が並存する身体疾患の予後に与 える影響 2)睡眠社会学 ・睡眠改善とリスクマネジメント啓発・教育活動 ・疫学調査:睡眠と生活習慣病との関連について、企業における睡眠障害と うつ病、自殺との関連について、児童・生徒の睡眠、生活習慣と心身の問 題の関連について ・健康教育: 「睡眠と健康」、 「24時間社会で心身の健康を保つために」、 「快 適ライフのための睡眠」、「睡眠不足は危険がいっぱい/居眠り事故、社会 的損失」 3)睡眠科学 ・睡眠環境改善のための機器・調整法の開発、光・音・温度・湿度などを含 めた寝室環境の調整、適正な24時間社会・交代勤務体制の確立、勤務体 制・個人の生活スタイルを取り入れた交代勤務個人スケジュールの作成、 光条件の調整によるオーダーメイド勤務 ・睡眠・覚醒を測定し、覚醒度に影響をあたえうる器具の開発・評価・応用 (3)期待される成果 現代社会において睡眠科学、睡眠医学、睡眠社会学の 3 つからなる睡眠学は 21 世紀の健康福祉問題の中で最も重要な新しい学問の分野として認知される ようになってきた。滋賀医科大学で本講座を運営することにより、心身の健康 問題の中で睡眠の役割、重要性が企業、教育現場の問題、社会経済学的問題と して周知され、国民の健康向上に貢献できる。また医学教育の一環として「睡 眠学」を取り上げることにより、各科領域における疾患の回復、予防にも貢献 できる。 4.現組織の構成状況及びそれらに照らした寄附受け入れの必要性 本寄附講座は耳鼻咽喉科、精神科神経科のほか、総合診療科、神経内科、呼 吸器科、循環器内科、内分泌代謝内科、小児科、産婦人科、歯科口腔外科、放 射線科、麻酔科と連携してさらに生活習慣病センター、睡眠障害センターと診 療面での連携を図ることにより、教育、診療、研究を総合的に推進している。 大学院教育においては睡眠科学領域の講義科目を加えており、看護教育の一環 として睡眠障害を取り上げ、研究課題としての連携、援助も実施している。さ らに、医師、医療関係者に対し睡眠薬や向精神薬などの正しい知識を教授する と共に臨床・治験を推進する必要があり、本講座がそのプロモーションを行っ ている。また、睡眠医療機器、睡眠環境関連製品、睡眠関連用具などはよりよ い製品の開発と共に、すでに販売されている製品については適正な販売、使用 についてその科学的根拠を提示することが必要とされる。このような広い業務 を達成するために関連企業からの寄附は不可欠のものである。 現在、日本睡眠学会では医師・歯科医師、検査技師、医療施設などの認定制 度が設立され、運用されている。このような認定制度の発展のためにも睡眠学 講座が維持され、教育の援助を行うことが望まれている。以上のような観点か ら本寄附講座を維持することにより、今後の医学、社会医療経済、一般教育の 面での貢献が非常に大きいと期待される。 5.寄附予定額 平成21-25年度 総額 2億5千万円 (年間 5,000 万円) 6.寄附金の使途内訳 (単位:万円) 年間額 人 件 費 (コメディカル・事務職を含む) 設 備 費 教 育 研 究 費 3600 500 700 そ の 他 200 総 合 計 5,000 7.寄附金申込先および払込方法 ①別紙「寄附申出書」にご記入の上、返信用封筒にてご送付ください。 ②申出書を受領しました後、大学事務より振込み先を送付させていただきます。 ③領収書につきましては、入金を確認の上、奨学寄附金の申込み金額と同額の 「寄附金領収書」を大学事務より別途送付させていただきます。 ④この寄附金は、法人税法、所得税法による損金算入及び寄付金控除の措置が受 られることとなります。 ⑤御寄附の額、期間等で不明なことがありましたら、下記担当者まで連絡いただ ければ幸甚です。 連絡・問合せ先******************** 滋賀医科大学 睡眠学講座 担当:豊田 妙子 TEL:077-548-2915 FAX:077-548-2916 [email protected] URL http://www.sasjp.net/
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