JAPANESE 髄膜炎菌性疾患 Meningococcal disease 保護者および地域社会の皆様へ 拝啓この手紙では、昨今 NSW 州で患者発生が報告された髄膜炎菌性疾患の報道に関連して、同疾 患の一般的な情報につきご案内申し上げます。本情報はニューサウスウェールズ州内の全学校で配 布中であり、特にお子様の学校における特定の症例をきっかけとするものではありません。 髄膜炎菌性疾患は稀にしか発生しないものの、重篤な疾患です。症状の認識と至急の治療が救命に つながります。 NSW 州では、毎年約 200 件の同疾患の発病が報告されています。同疾患は年齢層に関わらず発病 し得ますが、幼児と青年層の発生率が最も高くなっています。また冬期から早春にかけて発生がよ り多く見られます。 早期の症状としては、発熱、頭痛、嘔吐、頚部の硬直、発疹、眠気、意識混濁、関節痛、ひきつけ、 昏睡等があります。同疾患の疑いのある患者にとっては、早期の治療が重篤な合併症防止の鍵とな りますので、上記のような症状を患う場合には、即時医師の診察を仰いで下さい。 各 Area Health Service (地域保健サービス)の各地区の Public Health Unit (保健所)では、患者と密接 な接触を持った人々全員が、必ず同疾患に関する情報と、必要な際には抗生物質を入手することが できるように、髄膜炎菌性疾患患者のフォローアップを実施しています。 髄膜炎菌性疾患を引き起こす細菌には異なる菌株が存在しています。NSW 州にて報告された患者 の過半数はグループ B の髄膜炎菌を原因とします。グループ C に効果を発揮する新しい予防接種 は現在オーストラリアで利用できるようになっています。ただし同予防接種はグループ B の髄膜炎 菌には効果はありません。さらに詳しくは医師にお問い合わせください。 NSW Health (NSW 州保健局) は電話番号 02 9424 5885 の髄膜炎菌情報ホットラインを開設いたし ました。 髄膜炎菌性疾患のファクトシートを同封いたします。同ファクトシートはインターネット上のアド レスhttp://www.health.nsw.gov.au の NSW Health Department のウェブサイト内の“Common Health Topics” (一般的な保健の話題)にも掲載されています。 敬具 DR GREG STEWART 副長官-公共衛生担当および最高保健責任者 Deputy Director-General, Public Health and Chief Health Officer
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