8 新エネルギー 管内では、地域の恵まれた自然特性を生かし、太陽光、地熱、バイオマス、雪氷冷熱や中小水力 など新エネルギーの活用が進められています。特に豊富な森林資源を背景とした木質バイオマスを 活用した熱電エネルギーの利用や、河川・農業用水等を利用した中小水力発電などが活用されてお り、その他太陽光、地熱発電、雪氷冷熱についても導入に向けた取組が進められています。また、 下川町では「環境未来都市」構想に基づき、エネルギー自給をめざす取組が進められています。 ① 木質バイオマス ■ 燃料の使用量と施設数 管内の木質バイオマス利用は、木材加工工場 における自工場発生材の使用をはじめ、製紙工 場、クリーニング工場、公共施設など多岐にわ たっています。また、製紙工場とクリーニング 工場は、道内でも大規模なもので、管内の使用 量は全道使用量の 37%を占めています。(H26 実績) [千㎥] H19 全道 (H26) H26 全道比 (%) 林地未利用材 8 53 81 65 建築発生木材 67 119 245 49 製材工場残材 43 45 255 18 計 118 217 581 37 [上川総合振興局産業振興部林務課調べ] 木質バイオマスボイラーは、平成 19 年までは 木材加工工場を中心に導入されていましたが、 その後は公共施設等での導入が進んでいます。 また、発電は 2 施設、5 基あり、発電能力は併 せて 52,060kW あります。 [基] H19 全道 (H26) H26 全道比 (%) ボ イ ラ ー 20 41 239 17 発 電 施 設 5 5 25 20 [上川総合振興局産業振興部林務課調べ] ■ 木質バイオマス推進室について 上川総合振興局では、平成 26 年 4 月に木質バイオマス推進室を設置し、上川管内における木質 バイオマスの安定供給に向けた取組を進めています。 平成 27 年度は、林地未利用材等の木質バイオマスを低コストで安定的に供給するための「低コ スト生産モデル事業」を管内4地域(美深町・上川町・美瑛町・南富良野町)において行ってお ります。 今後も、推進室の取組結果や上川管内木質バイオマス安定供給協議会での協議内容を踏まえ て、上川管内の森林で発生する木質バイオマスを安定的に供給するための体制構築を目指した取 組を進めます。 ② 中小水力 ・愛 別 町:愛別ダム管理用水力発電所 290kW (S62.2 運転開始、北海道建設部) ・美 瑛 町:しろがねダム管理用水力発電所 900kW (H15.4 運転開始、北海道開発局) ・富良野市:白鳥川小水力発電(開放型水車) 300W (H23.12 設置、富良野地域小水力発電普及協会) ・東 川 町:ユコマンベツ発電所 690kW (H26.6 運転開始、北海道電力) 富良野市白鳥川小水力発電施設 (能力:300W) - 16 -
© Copyright 2024 ExpyDoc