りそな マーケットフラッシュ ウィークリー ◎注意事項をよくお読みください。 先週の動きと今週の見通し No.683 (2016 年 8 月 1 日∼2016 年 8 月 5 日) ■ポイント 日銀の追加金融緩和を受け、日本株買い余地が拡がる ドル円は伸び切らず 米ドル資金供給策強化を受けた、日本国債市場の動きに注意 短期金利 長期金利 円/円スワップ 米国金利 株式相場 為替相場 無担保(翌日物) 円TIBOR(3ヶ月) 新発10年債 先物中心限月 5年 10年 ドルLIBOR(3ヶ月) T-Note(10年) 日経平均 NYダウ ドル・円 ユーロ・ドル ユーロ・円 先週末値 -0.046 % 0.060 % -0.180 % 152.60 円 -0.18 % -0.06 % 0.759 % 1.453 % 16,569.27 円 18,432.24 ドル 102.06 円 1.1174 ドル 114.06 円 ■ウィークリー コメント 日銀の存在感、更に増す 日銀、株 ETF 買入れ増額 ETF 増額、株価を下支え PER などは割高化 今週の予想 -0.070 ∼ ∼ 0.050 -0.220 ∼ 金利上昇 151.90 ∼ ∼ -0.12 もみ合い ∼ -0.01 ∼ もみ合い 0.70 ∼ 金利低下 1.36 上昇 16,300 ∼ 下落 17,900 ∼ ドル上昇 101.50 ∼ ユーロ上昇 1.1050 ∼ ユーロ下落 111.50 ∼ もみ合い もみ合い 0.000 0.080 -0.100 153.00 -0.04 0.08 0.80 1.58 17,300 18,900 106.00 1.1300 114.50 % % % 円 % % % % 円 ドル 円 ドル 円 〈 チーフストラテジスト 高梨 彰 〉 7 月 28-29 日に開催された日銀金融政策決定会合にて、日本株の ETF (Exchange-Traded Funds:上場投資信託)買入れ規模が拡大されました。日 銀の「保有残高が年間 6 兆円に相当するペースで増加する」ように買入れが 行われます。従来は年間約 3.3 兆円でした。日銀が声明文に表しているよう に「ほぼ倍増」です。 この決定が株価にどのような影響を与えるかといえば、基本的に日銀は株 (の ETF)を買ったら保有を続けるので、日銀が買う分だけ日本株市場での 需要・供給の関係が改善することになります。端的には、買い(需要)が増え、 株価を「下支えする」要因となります。 また、日銀の株 ETF 買入れが日銀の保有残高増を目的として行われるた め、長い目でみれば株価の割安・割高には関係なく買いが断続的に入って 来る形となります。そのため、PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)など、 各指標が示す値の大小にも頓着せず買いが入ることとなり、日銀の買入れ分 だけ日本の株価は割高化し易くもなります。 (以下次頁) ◎注意事項 *当資料に記載された情報は信頼に足る情報源から得たデータ等に基づいて作成しておりますが、その内容に ついては明示されていると否とに拘わらず、弊社がその正確性、確実性を保証するものではありません。ま た、ここに記載された内容が事前の連絡なしに変更されることもあります。 *また、当資料は情報提供を目的としており、金融商品等の売買を勧誘するものではありません。取引時期な どの最終決定はお客さまご自身の判断でなされるようお願い致します。 1 りそなマーケットフラッシュ ウィークリー (前頁より続く) 日銀買入れによる資産の割高化は既に日本国債市場にて顕著な形で出 てきています。日本の 10 年国債利回りは、先週末-0.18%でした(図表 1)。長 期債利回りは基本的に「潜在的な実質成長率+将来想定されるインフレ率+ リスクプレミアム」で示されると言われていますが、仮に日本の潜在成長率が ゼロ、インフレ率も 0%台前半の推移が見込まれるとしても、リスクプレミアムが 相当低くないと説明が難しい水準です。 日本国債、既に割高に 「リスクプレミアムがかなりのマイナス」だということにも繋がるのですが、これ は「日本国債にはリスクがないどころか、日本国債を保有することでリスクが回 避される」という説明にもなってしまいます。このリスクは、日本の財政状況、国 債が償還されるかどうかだけでなく、市場で長期金利がどれだけ変化するかと いった価格変動リスクなども入って来ます。それらを含めて、「リスクはマイナ ス」です。「リスク」を「危うさ」に置き換えれば「危うさはマイナス」となります。そ して「マイナス」を「逆方向」とすれば、「危うさは逆方向」となり、「危なくない」 へと至ります。 日銀の国債買入れにより、 国債は「危うくない」資産 この「危うくない」が日銀の国債買入れによって実現しています。あくまで数 値としてなので、実際に日本国債保有にリスクがあるかないかとは別の部分も あるものの、日銀買入れによって「危うくない」長期金利の値が成り立っている ことは現実として受け止める必要があります。 今般の追加金融緩和により、日本の株式市場にも日本国債市場でみられ るような価格形成が実現する可能性が従来よりも高まります。日銀が保有する 株と株 ETF の残高は 7 月 20 日時点で合わせて約 10 兆円と、日本国債の約 380 兆円(短期国債約 52 兆円も含む)と比較すれば規模は小さいのですが、 買入れ金額の大きさと値動きに与える影響を勘案すれば、株価に対しては国 債よりも少額で値動きに影響を与えることが可能とみられます。そう考えると、 今回の株買入れ「ほぼ倍増」は、やはり日本の株式市場にとって大きなニュー スと捉えた方が良さそうです。 株価にも同様の影響を与え る可能性 日本株といえば、ドル円との連動した値動きが続いています(図表 2)。今 回の日銀の決定に関しては、「量」・「質」・「金利」の三次元での金融緩和のう ち、資産買入れの「質」だけに働き掛けた動きだったため、日銀に対して「小 出し」な政策対応との見方も広がりました。日銀は 9 月 20-21 日の次回会合ま でに、これまでの金融緩和について「総括的な検証を行う」としていて、追加 金融緩和への思惑も燻り続けますが、「小出し」を踏まえた上での円高も意識 されるところです。今回の日銀の決定は、日本株と円相場の動きに変化を与 えるかもしれません。円高基調が続いたとしても、大幅に円高へと傾かない限 り、日本株は従来よりも下支えされ易い素地が出来つつあります。 日本株とドル円の動きには 変化も 日銀の買入れにより生じる価格の歪みをどう捉えるか賛否両論あるとは思 われますが、買いが入るという現実だけは受け止めておかなければならない ようです。 買いは確実に入ってくる 図表1: 日本 10 年国債利回り推移 図表2: % 0.4 日本株(TOPIX)とドル円の推移 TOPIX(東証株価指数:左軸) ドル円(右軸) 1800 130 0.3 1700 125 0.2 1600 120 0.1 1500 115 1400 110 1300 105 1200 100 1100 95 0 -0.1 -0.2 -0.3 -0.4 12月31日 1000 2015年1月 1月31日 2月29日 3月31日 4月30日 5月31日 6月30日 90 2015年4月 2015年7月 2015年10月 7月31日 出所:Bloomberg、りそな銀行 出所: Bloomberg、りそな銀行 ◎表紙の注意事項をよくお読みください。 2 2016年1月 2016年4月 2016年7月 りそなマーケットフラッシュ ウィークリー ■今週のひとコマ 図表3: 「産業、規模別新規求人数(除パート)」 2008 年 4 月=100 としたときの推移 合計 建設 金融・保険 不動産・物品賃貸業 医療・福祉 200 180 160 140 120 100 80 60 40 2008年4月 2009年4月 2010年4月 2011年4月 2012年4月 2013年4月 2014年4月 2015年4月 2016年4月 出所:厚生労働省、りそな銀行 求人数の伸びに偏り 2008 年 4 月=100 として、産 業別の求人数を指数化 全体としては、リーマン危機前 からは 2 割ほど上昇 医療福祉・建設などの求人増 が目立つ 金融は減少の一途 規模別では小規模な企業の 求人数が増加、他は減少 雇用ミスマッチの求人数が増 えているだけとも 上のチャートは、厚生労働省が公表している、毎月の求人数のうち、「産業、 規模別新規求人数(除くパート)」の推移を、2008 年 4 月の求人数を 100 として 指数化したものです。この値が大きいほど、2008 年 4 月当時と比べて、求人数 が上昇していることを示します。 2008 年 9 月のリーマン危機以降、どの業種でも求人数が減り、上のチャート では指数が 100 を下回る事態となりました。 しかし、全体として求人数は回復、合計(赤い太線)も 120 に近付いていま す。これはリーマン危機前と比べて、求人数の合計が 2 割近く増えたことを示し ています。 特に医療福祉の求人は増加、日銀の金融緩和を受けて、不動産・建築業の 求人も増えています。 一方、金融の求人は減少の一途です。このような形で、業種によって求人数 の伸びにかなりバラつきのある様子を確認することができます。 ここには掲載しませんでしたが、規模別の求人数では、29 人以下の事業所 の指数が 148.4 と、2008 年 4 月から求人が 5 割増となっている一方、1,000 人以 上の指数は 58.8 とリーマン危機前との比較では約 4 割減です。30 人以上の指 数はどれも 100 を下回っていて、今日の求人が規模の小さな事業所に偏ってい る様子も確認できます。 雇用のミスマッチが度々取り上げられる、福祉や建設等の求人ばかりが伸び て他は冴えず、こんな見方も可能です。求人数が伸びているにも関わらず、日本 経済に今一つ活気がみられない理由を、ここからも確認することができそうです。 各マーケット・コメントは 8 月 1 日(月)09:00 現在 ◎表紙の注意事項をよくお読みください。 3 りそなマーケットフラッシュ ウィークリー ■外国為替市場 米ドル 予想 ドル円: ドル円は上昇 101.50 −106.00 円 先週のドル円は下落。日米株の動向に合わせてドル円は上下し、火曜日は 一時 104 円を割り込んだ。週半ばは、政府や日銀の経済政策・追加緩和に関 する報道を受けて、ドル円は一時 106 円台半ばまで上昇する場面があったも のの、米 FOMC、日銀金融政策決定会合を受けて、ドル円は下落する展開と なった。特に週末の日銀金融政策決定会合で ETF 買入れ額の拡大が決まる と、ドル円は乱高下し、その後は市場予想を下回る米 4-6 月期 GDP を受け て、一段安となった。 今週のドル円は上昇を想定。週初は、先週末の米 4-6 月期 GDP の結果を 受けて、ドル円は値を下げて始まったが、売り一巡後は買い戻しの動きがみら れている。米国では週末の雇用統計まで、ISM 製造業景況感指数や ADP 雇 用統計などの発表があり、全体としては堅調な米経済を反映して、ドル円は上 昇する展開を見込む。また、原油価格の上昇もドル円を下支えしよう。(中條) ユーロ 予想 ユーロ円: ユーロ円は下落 111.50 −114.50 円 ユーロドル: ユーロドルは上昇 1.1050 −1.1300 ドル 豪ドル・NZ ドル 予想 豪ドル円: 豪ドル円は下落 75.00 −80.00 円 NZ ドル円: NZドル円は下落 71.00 −75.50 円 図表4: 113 112 111 110 109 108 107 106 105 104 103 102 101 100 99 98 先週のユーロ円は下落、ユーロドルは上昇。ユーロ円は、株安を背景に円 高が進行した後、日本において「経済対策の事業規模が 27 兆円」などと伝わ ると円安が進行し下げ幅を縮めた。週末の日銀金融政策決定会合では、ETF (株の上場投資信託)買入れ額の増額が決定されたが、政策金利や国債買入 れ額などは現状維持とされると、円高が進行し下落。ユーロドルは、FOMC や 予想を下回った米 4-6 月期 GDP を受けて、米ドルが売られ、上昇した。 今週のユーロ円は下落、ユーロドルは上昇を想定。ユーロ円は、日銀が政 策金利を据え置いたことや、国債買入れ額などが現状維持とされたことが引き 続き意識され、円が買われ下落するだろう。ユーロドルは、米4-6月期GDPが 冴えない結果となり、利上げ時期の後ずれが意識され、ドル安が進行し上昇 する展開を想定する。(水野) 先週の豪ドル円、NZドル円は共に下落。週初、原油をはじめ商品市況が軟 調に推移したことなどから下落。その後、日本株安を背景に円高が進行する と、さらに下落した。日本における経済対策の報道を受け、円が売られ、下げ 幅を縮めたが、日銀金融政策決定会合の結果を受けて、週末に再度値を下 げた。NZドル円も商品安・円高を背景に下落後、週後半に掛けては円安を背 景に値を戻したが、週末に日銀金融政策決定会合を受けて、下落した。 今週の豪ドル円、NZドル円は共に下落を想定。豪ドル円は軟調に推移す る商品相場を背景に下落するだろう。またRBA(豪中央銀行)理事会にて、政 策金利の引き下げが予想されていることも相場を下押しすると考える。NZドル 円は、商品安を背景に下落し、豪ドル円に連れ安となる展開を想定する。(水 野) 米ドル円 図表5: 円/ドル 2016/5/27 2016/6/17 2016/7/8 128 126 124 122 120 118 116 114 112 110 108 106 2016/7/29 円/ユーロ 2016/5/27 出所:Bloomberg、りそな銀行 ユーロ円 2016/6/17 2016/7/8 2016/7/29 出所:Bloomberg、りそな銀行 各マーケット・コメントは 8 月 1 日(月)09:00 現在 ◎表紙の注意事項をよくお読みください。 4 図表6: 83 82 81 80 79 78 77 76 75 74 73 72 豪ドル円 図表7: 円/豪ドル 2016/5/27 2016/6/17 2016/7/8 NZ ドル円 円/NZドル 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 2016/5/27 2016/6/17 2016/7/29 出所:Bloomberg、りそな銀行 2016/7/8 2016/7/29 出所:Bloomberg、りそな銀行 ■債券市場 国内 予想 金利は上昇 TIBOR(3M):0.050 -0.080 % 長期金利(新発 10 年債): -0.22--0.1% 先週の国内債は下落(金利は上昇)。週初は日銀買入れを支えに、中長 期債が買われた一方、40 年債入札を前に、超長期債が売られるなどまちま ち。40 年債を無難に通過すると、株価の下落も支えに、中長期債を中心に 堅調に推移。財務省幹部からは否定されたが、「日本が 50 年債の発行を 検討している」などと伝わると、超長期債は売られた。週末の日銀金融政策 決定会合では、ETF 買入れ額の増額が決定されたものの、政策金利が据 え置かれ、国債買入れ額などは現状維持とされると、値幅を伴って下落し た。 今週の国内債は下落を想定(金利は上昇)。先週の日銀金融政策決定 会合を受けて下落した流れを引き継ぐ形で、売りが先行するだろう。また 10 年債入札に向けた持ち高調整の売りも相場を下押しするだろう。(水野) 米国 予想 金利は低下 ドル LIBOR(3M): 0.70 -0.80 % T-note(10 年):1.36 -1.58 % 先週の米国債は上昇(金利は低下)。週初は、2 年債入札が弱めの結果 となり値を下げた。6 月新築住宅販売件数が予想を上回る結果となると、上 げ幅を縮めたものの、6 月耐久財受注が冴えない結果となり、値を上げた。 FOMC 声明文を受けて、一時下落する局面がみられたが堅調地合いを維 持。週末には、日銀金融政策決定会合を受けて、日本国債に呼応する形 で値を下げたが、4-6 月期 GDP が予想を下回り、価格が上昇。月末の債券 インデックスの年限長期化に伴う買いも支えに値を上げた。 今週の米国債は上昇を想定(金利は低下)。今週発表される 7 月雇用統 計などの結果次第ではあるが、4-6 月期 GDP などを受けて、利上げ時期の 後ずれが意識され、値を上げるだろう。また下落局面では押し目買いの動 きがみられていることから、需要は相応にあると考えられる。(水野) 図表8: % 0.18 0.17 0.16 0.15 0.14 0.13 0.12 0.11 0.10 0.09 0.08 0.07 0.06 0.05 0.04 15/7 日米短期金利 図表9: 日本 米国(右軸) 1.30 % % 1.10 0.90 0.70 0.50 0.30 ▲ ▲ ▲ ▲ 0.10 -0.10 15/10 16/1 16/4 日米長期金利 16/7 出所:Bloomberg、りそな銀行 日本 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 15/7 15/10 % 2.6 2.4 2.2 2.0 1.8 1.6 1.4 1.2 1.0 0.8 0.6 米国(右軸) 16/1 16/4 16/7 出所:Bloomberg、りそな銀行 各マーケット・コメントは 8 月 1 日(月)09:00 現在 ◎表紙の注意事項をよくお読みください。 5 ■株式市場 先週の日経平均は小幅下落。週前半は米株、ドル円、原油価格の動向 を受けて日経平均は推移し、金融株などが上昇した一方、輸出関連株や エネルギー株が下落。週半ば以降は日米の金融政策決定会合を受けた値 動きとなった。米 FOMC では政策金利が据え置かれ円高が進み、日本株 は売り優勢の展開。日銀金融政策決定会合では政策金利据え置き、ETF 買入れ額拡大が決まり、週末の日経平均は乱高下した後弱含んだ。 日経平均 予想 日経平均は上昇 16,300 −17,300 円 今週の日経平均は上昇を想定。日銀金融政策家決定会合を受けて、週 初は銀行株などに買いが入るだろう。また、米国では ISM 製造業景況感 指数や ADP 雇用統計などの経済指標が発表され、米国の良好な経済を 反映する結果が出て、円安が進んだ場面で輸出関連株なども上昇するだ ろう。週末は米雇用統計の発表を控え、様子見が広がろう。(中條) 先週のダウは下落。原油安を受けて、エネルギー株を中心に値を下げた ほか、予想を下回る決算結果を発表した大手ファーストフードチェーンなど も売られた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油統計で、原油在庫 が予想に反して増加し、原油価格が下落するとエネルギー株を中心に下 落。FOMC 声明文にて、「経済見通しに対する当面のリスクは薄れた」など と示されると下げ幅を縮めたものの、週末には 4-6 月期 GDP が予想を下回 り、売られた。 NY ダウ 予想 ダウは下落 17,900 −18,900 ドル 今週のダウは下落を想定。今週発表される 7 月 ISM 製造業・非製造業 景況感指数や 7 月雇用統計の結果次第ではあるが、軟調に推移している 原油相場が株価を押し下げるだろう。ただ、利上げ時期の後ずれが意識さ れ、下落局面では買いが入り、下値は限定的となろう。(水野) 図表10: 日経平均 17500 図表11: NY ダウ 円 19000 17000 ドル 18500 16500 18000 16000 15500 17500 15000 14500 2016/5/27 2016/6/17 2016/7/8 17000 2016/5/27 2016/7/29 出所:Bloomberg、りそな銀行 中国株 下落、当局による監督・管 理強化を嫌気 インド株 上昇、外国人投資家による 買いが支え ブラジル株 上昇、大手石油企業が牽 引 2016/6/17 2016/7/8 2016/7/29 出所:Bloomberg、りそな銀行 中国株は下落。深セン・香港両株式市場の相互取引が 7∼8 月に解禁され るとの見方から、週半ばに掛けて堅調に推移。中国証券監督管理委員会が、 証券会社が扱う理財商品(高利回りの金融財テク商品)の監督・管理を強化す ると発表すると、証券株を中心に下落した。(水野) インド株は上昇。外国人投資家による買い越し継続が確認されたことや、国 内高速鉄道事業について、アジア開発銀行(ADB)が支援するとの見方を支 えに、週初から上昇。日米の金融政策決定会合を控え、売られる局面がみら れたものの、堅調地合いを維持した。(水野) ブラジル株は上昇。財政赤字の縮小計画に伴う税収の増加が懸念されたこ とや、成長率見通しが下方修正されたことを受けて、週初から下落。大手銀行 が予想を下回る決算結果を発表したことも嫌気された。しかし週末には、大手 石油企業が相場を牽引し、上昇に転じた。(水野) 各マーケット・コメントは 8 月 1 日(月)09:00 現在 ◎表紙の注意事項をよくお読みください。 6 ロシア株は上昇。週初、小売大手が発表した決算結果が予想を上回り小 幅高。原油安を受け、下落する場面も見られたが、ロシアルーブル安を背景 に輸出株には買いが入った。経済開発貿易相が、4-6 月期成長率が前期か ら改善するとの予想を示すと値を上げた。(水野) ロシア株 上昇、企業決算などを好感 図表12: 中国上海総合指数 3100 図表13: ムンバイ SENSEX 指数 ポイント 28500 ポイント 28000 3000 27500 2900 27000 26500 2800 26000 2700 2016/5/27 2016/6/17 2016/7/8 25500 2016/5/27 2016/7/29 図表14: ブラジル BOVESPA 指数 59000 2016/6/17 2016/7/8 2016/7/29 図表15: ロシア MICEX 指数 ポイント 2000 57000 ポイント 1950 55000 1900 53000 51000 1850 49000 47000 2016/5/27 2016/6/17 2016/7/8 1800 2016/5/27 2016/7/29 図表16: WTI 原油先物(期近物) 53 49 47 45 43 41 2016/7/8 2016/7/29 出所:Bloomberg、りそな銀行 作成 : りそな銀行 2016/7/29 ドル/トロイオンス 1400 1380 1360 1340 1320 1300 1280 1260 1240 1220 1200 2016/5/27 51 2016/6/17 2016/7/8 図表17: NY 金先物(期近物) ドル/バレル 39 2016/5/27 2016/6/17 2016/6/17 2016/7/8 2016/7/29 出所:Bloomberg、りそな銀行 総合資金部 高梨 彰 水野伸哉 中條仁美 各マーケット・コメントは 8 月 1 日(月)09:00 現在 ◎表紙の注意事項をよくお読みください。 7 りそなマーケットフラッシュ ウィークリー ■過去 5 年間の相場推移 図表17: 日経平均(左軸)と NY ダウ(右軸) 円 22,000 21,000 20,000 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 14,000 13,000 12,000 11,000 10,000 9,000 8,000 2011/08 図表18: ドル NYダウ 日経平均 2012/08 2013/08 2014/08 2015/07 22,000 21,000 20,000 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 14,000 13,000 12,000 11,000 10,000 9,000 8,000 2016/07 米ドル円とユーロ円 円 円 160 150 ユーロ円 140 150 130 140 120 130 110 120 100 110 100 90 米ドル円 90 80 70 2011/08 図表19: 180 2012/08 2013/08 2014/08 2015/07 80 2016/07 WTI 原油先物と日本 10 年金利 WTI原油先物(左軸) ドル 日本10年金利(右軸) % 1.30 160 1.10 140 0.90 120 0.70 100 0.50 80 0.30 60 0.10 40 -0.10 20 -0.30 0 2011/07 2012/07 2013/07 2014/07 2015/07 -0.50 2016/07 出所:Bloomberg、りそな銀行 各マーケット・コメントは 8 月 1 日(月)09:00 現在 ◎表紙の注意事項をよくお読みください。 8 りそなマーケットフラッシュ ウィークリー ■マーケットカレンダー 日本 7/25(月) ★6月貿易統計 7/26(火) 40年債入札 7/27(水) 7/28(木) ★日銀金融政策決定会合(-29日) 2年債入札 国庫短期証券(3ヶ月) 7/29(金) ★6月CPI ★6月鉱工業生産 ★日銀展望レポート 米国 その他 ★(独)7月IFO景況指数 ★(独)6月小売売上高 ★6月新築住宅販売 ★FOMC(-27日) 7月リッチモンド連銀製造業景況指数 7月消費者信頼感指数 6月中古住宅販売成約指数 (EU)6月マネーサプライ ★(独)7月CPI ★4-6月期GDP速報値 (EU)6月失業率 7月シカゴ地区製造業PMI ★(EU)7月HICP 6月家計調査 6月雇用統計 6月住宅着工件数 6月商業販売統計 黒田日銀総裁定例会見 7/31(日) 製造業所定外労働時間 生産指数 前年比% 20 15 10 5 0 -5 -10 -15 -20 12/5 12/11 13/5 13/11 14/5 14/11 15/5 15/11 16/5 出所:IN情報センター、りそな銀行 8/1(月) 8/2(火) 10年債入札 7月マネタリーベース 7月消費動向調査 8/3(水) 日銀金融政策決定会合議事要旨(6/15-16開催分) 8/4(木) 10年物価連動国債 国庫短期証券(3ヶ月) 8/5(金) 6月景気動向指数 6月毎月勤労統計 8/7(日) 8/8(月) ★7月景気ウォッチャー調査 6月国際収支 7月貸出・預金動向 国庫短期証券(6ヶ月) 8/9(火) 30年債入札 7月マネーストック 国庫短期証券(2ヶ月程度) 前月比、千人 非農業部門雇用者数 3ヶ月移動平均 400 350 300 250 200 150 100 50 0 コンセンサス予想: 前年比+0.4% (5月実績: ▲0.1%) コンセンサス予想:非 農業部門雇用者数 +17.5万人 (6月実績:+28.7万 人) 11/6 11/12 12/6 12/12 13/6 13/12 14/6 14/12 15/6 15/12 16/6 出所:Bloomberg、りそな銀行 6月建設支出 7月ISM製造業景況感指数 6月個人所得・消費支出 (中)7月PMI製造業 <豪 バンクホリデー> (豪)6月貿易収支 (豪)準備銀行理事会 7月ADP民間雇用調査 7月ISM非製造業景況感指数 6月製造業受注 (EU)6月小売売上高 ★7月雇用統計 (英)BOE金融政策委員会 (豪)6月小売売上高 ★(独)6月製造業受注 6月消費者信用残高 6月貿易収支 ★(中)7月貿易統計 ★(独)6月鉱工業生産 6月卸売在庫 <シンガポール 独立記念日> ★(中)7月CPI ★(独)6月貿易収支 (英)6月鉱工業生産・製造業生産 8/10(水) ★6月機械受注 6月第3次産業活動指数 国庫短期証券(3ヶ月) 8/11(木) <山の日> 8/12(金) 7月財政収支 7月輸入物価指数 (NZ)準備銀行理事会 ★7月小売売上高 ★(中)7月鉱工業生産 ★(中)7月小売売上高 6月企業在庫 8/15(月) ★4-6月期GDP1次速報値 6月稼働率 8/16(火) 流動性供給入札 8/17(水) 国庫短期証券(1年) 8/18(木) ★7月貿易統計 5年債入札 国庫短期証券(3ヶ月) 8/19(金) 6月全産業活動指数 8/21(日) 6月対米証券投資 8月NY連銀製造業景況指数 ★7月CPI ★7月鉱工業生産 ★7月住宅着工 (EU)4-6月期四半期GDP (EU)6月鉱工業生産 (中)7月固定資産投資 <印 独立記念日> ★(独)8月ZEW景気期待指数 (英)7月CPI 7月景気先行指数 8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 (英)7月失業率 (EU)7月CPI (豪)7月失業率 (独)7月PPI (EU)8月消費者信頼感指数 【以降の主要日程】 <国債入札> 2年債(8/30、9/29)、5年債(9/8)、10年債(9/1)、20年債(8/23、9/13)、30年債(9/6)、40年債(9/27) <日銀金融政策決定会合>9/20-21、10-31-11/1、12/19-20 <米・連邦公開市場委員会(FOMC)> 9/20-21、11/1-2、12/13-14 <ECB定例理事会> 9/8、10/20、12/8 ◎表紙の注意事項をよくお読みください。 9 りそなマーケットフラッシュ ウィークリー ■市場相場動向 (7/25∼7/29) 7/25(月) -0.033 0.06000 日本円TIBOR 0.10909 16/12限 円短期金利先物 100.045 利付2年国債 新発債 -0.335 国 利付5年国債 新発債 -0.345 内 利付10年国債 新発債 -0.244 金 利付20年国債 新発債 0.175 利 16/9限 債券先物 153.36 2年 -0.15386 5年 -0.17509 円/円スワップ 10年 -0.04827 20年 0.23785 FF レート 0.40 米 TB(3ヵ月) 金 0.304 利 T-NOTE(10年債) 1.573 日本円(3ヵ月) 海 L -0.03343 米ドル(3ヵ月) 外 I 0.73350 ユーロ(3ヵ月) 金 B -0.30357 英ポンド(3ヵ月) 利 O 0.52350 R スイスフラン(3ヵ月) -0.75460 豪ドル(3ヵ月) 1.89000 NZ ドル(3ヵ月) 2.30500 ドル・円(仲値) 106.50 ユーロ・円(仲値) 116.78 豪ドル・円(仲値) 79.56 NZ ( ) ドル・円 仲値 東 74.39 ドル・円(15:30時点) 外 京 106.10 ユーロ・円(15:30時点) 国 116.39 ユーロ・ドル(15:30時点) 為 1.0970 ドル円直先スプレッド(3ヵ月、銭/ドル) 替 d 38.9 ドル・円 105.81 N ユーロ・ドル 1.0995 Y 英ポンド・ドル 1.3140 スイスフラン・ドル 0.9859 日経平均(225種/円) 16620.29 東証株価指数(TOPIX ) 1325.36 東 日経ジャスダック指数 2475.55 京 東証マザーズ指数 930.23 東証1部売買高(百万株) 1685.40 株 NYダウ(ドル) 18493.06 式 ナスダック総合指数 5097.63 中国上海総合指数 海 3015.83 SENSEX(インド) 外 28095.34 ブラジルボベスパ指数 56872.73 M ICEX 指数(ロシア/ドル建) 1931.78 金(NY先物、期近)(ドル) 1319.50 商 原油(WTI先物、期近)(ドル) 43.13 品 CRB先物指数 181.31 お問い合わせは、取引店の担当者までご連絡ください 無担保コール オーバーナイト物 3ヵ月 6ヵ月 7/26(火) -0.029 0.06000 0.10909 100.045 -0.335 -0.344 -0.259 0.165 153.52 -0.15758 -0.18232 -0.05753 0.22000 0.40 0.304 1.561 -0.03771 0.74300 -0.30357 0.51113 -0.75260 1.87000 2.29000 105.01 115.35 78.39 73.35 104.30 114.82 1.1009 d 39.2 104.66 1.0986 1.3130 0.9924 16383.04 1306.94 2464.66 919.17 1910.84 18473.75 5110.05 3050.17 27976.52 56782.75 1938.52 1320.80 42.92 181.22 ◎表紙の注意事項をよくお読みください。 10 7/27(水) -0.028 0.06000 0.10909 100.055 -0.370 -0.380 -0.298 0.155 154.00 -0.17041 -0.19578 -0.07876 0.18492 0.35 0.279 1.498 -0.03700 0.75150 -0.30286 0.50763 -0.74820 1.89000 2.29500 105.14 115.55 78.96 74.07 105.77 116.24 1.0990 d 41.9 105.40 1.1058 1.3223 0.9859 16664.82 1321.67 2466.44 923.65 2239.08 18472.17 5139.81 2992.00 28024.33 56852.84 1938.65 1326.70 41.92 179.62 7/28(木) -0.031 0.06000 0.10909 100.055 -0.354 -0.359 -0.280 0.145 153.80 -0.16625 -0.18977 -0.05982 0.21898 0.41 0.238 1.504 -0.03486 0.75650 -0.30286 0.49813 -0.74820 1.87000 2.28500 104.72 115.93 78.80 74.46 104.66 116.04 1.1087 d 39.9 105.27 1.1077 1.3164 0.9809 16476.84 1307.00 2459.22 910.99 1897.71 18456.35 5154.98 2994.32 28208.62 56667.12 1954.45 1332.30 41.14 179.21 7/29(金) -0.046 0.06000 0.10909 99.985 -0.260 -0.259 -0.180 0.180 152.60 -0.16318 -0.18337 -0.05822 0.20738 0.30 0.254 1.453 -0.00771 0.75910 -0.30214 0.49388 -0.74760 1.87000 2.28000 104.46 115.74 78.61 74.22 103.63 114.88 1.1086 d 36.2 102.06 1.1174 1.3230 0.9695 16569.27 1322.74 2468.98 920.40 3188.74 18432.24 5162.13 2979.34 28051.86 57308.21 1944.62 1349.00 41.60 181.01
© Copyright 2025 ExpyDoc