22 総合的な薬物・銃器事犯対策 治安の根幹を揺るがす覚醒剤や拳銃 ■薬物対策 覚醒剤を始めとする薬物の乱用は精神と身体の両面を深く致命的 に破壊します。薬物を使用した後は、脱力感や疲労感に襲われ、常 用するとついには幻覚や妄想といった精神障害を引き起こし、自殺 したり、殺人や放火等の重大犯罪を犯すこともあります。 近年では、覚醒剤や大麻に化学構造を似せて作られた「危険ドラ ッグ」が蔓延し、乱用者による重大な事件事故が全国的に発生して います。 警察では、薬物乱用防止のため、「供給の遮断」と「需要の根絶」 【危険ドラッグ】 【覚醒剤】 の両面から総合的な薬物対策を推進しています。 ●薬物事犯の取締り状況 平成27年中は、本県内において覚醒剤事犯で48人、大麻事犯で4人、麻薬等事犯(危険ドラッグ を含む。)で4人の合計56人を検挙しました。 平成25年 平成26年 平成27年 覚 醒 剤 32 45 48 大 麻 8 22 4 麻 薬 等 1 3 4 総 数 41 70 56 【覚醒剤等薬物事犯の検挙状況】(※単位は人) 平成25年 平成26年 平成27年 覚 醒 剤 3,787.862 102.697 119.106 乾燥大麻 85.606 30,320.209 14.696 麻 薬 等 0.116 1.445 7.276 (麻薬のうちMDMA) 0 0 0 【薬物押収の状況】(※単位は、覚醒剤・乾燥大麻・麻薬はg、MDMAは錠) 平成27年中に薬物事犯で検挙した56人の内訳は次のとおりです。 覚 醒 剤 事 犯 大 麻 事 犯 麻 薬 等 事 犯 男女別 男 女 40人 8人 4人 0人 4人 0人 初・再犯別 初犯 再犯 15人 33人 4人 0人 4人 0人 少年 犯罪 0人 1人 0人 暴力団 犯罪 18人 0人 0人 使用 24人 0人 1人 違反態様別 所持 譲受渡 15人 9人 3人 1人 1人 0人 密輸 0人 0人 2人 ■銃器対策 全国的には、暴力団対立抗争に伴う拳銃発砲事件が相次ぎ死傷者も出るなど、違法銃器が日常生 活に大きな脅威を与えています。 本県では、平成19年以降、暴力団抗争等に関わる銃器発砲事件は発生していませんが、拳銃を使 用した自殺事件が数件発生しているため、未だ本県内に違法銃器が潜在している可能性があると見 て、取締りを強化しています。 23年 24年 25年 26年 押 収 丁 数 1 2 1 3 う ち 暴 力 団 0 1 0 0 【県内における拳銃押収状況】 27年 2 2 警察では、安心して暮らすことのできる社会を守るため違法銃器摘発の強化に取り組むとともに、 税関や海上保安部等の関係取締機関と合同での街頭キャンペーン、テレビやラジオによるスポット 放送を行うなど、違法銃器根絶のための広報を積極的に推進しています。 - 23 -
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