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星ケ台保育園
外観
小高い丘陵地に立つ、星ケ台保育園。園舎は鉄骨造平屋2000平方メートル。
晴れた日には園内から御嶽山・恵那山を望む恵まれた環境に位置している。
内観
内装には地元産美濃焼タイルや岐阜県産木材をふんだんに使用している。
(写真右上)保育室と園庭を繋ぐデッキには大庇を設け、夏の厳しい日差し
除けの役割を果たしている。
平面概要
2歳児用トイレ
トイレは年齢別に保育室からの動線が短くなるように配置。
3歳児までの低年齢児用のトイレでは、常に園児たちへの目が注げるように、
保育者用のトイレも同空間に併設している。
2歳児まではトイレットペーパーは先生が取って園児に渡すという使い方をして
いることを考慮し、ペーパーホルダーはタンクの上部に設置。
小便器には姿勢保持をサポートする手すりを設置している。
3歳児用トイレ
子ども用多機能トイレ
さまざまな身体状況の園児に対応した子ども用の多機能トイレ。
座位を安定させるため、はね上げタイプの手すりを採用し、洗面も園児が使い
やすい高さに設置している。
調理室横トイレ
手洗い・石けん・消毒機能までを備えた専用の手洗い器を設置。用足しから
手洗いまでをトイレ内で完結できるようにし、衛生管理を徹底している。
建築概要
4-5歳児用トイレ
名
保育室、園庭側、双方から入室でき、中央に洗面コーナーを配置してトイレ内
を回遊 きる動線を取 た 入 手前 は さまざまな身体状況 園児
を回遊できる動線を取った。入口手前には、さまざまな身体状況の園児に
配慮した手すり付き大便器ブースを配置している。
称
星ケ台保育園
所 在 地
岐阜県多治見市星ケ台3丁目7番地の3
施
主
多治見市役所
設
計
日総建・大春建築工房設計共同体
施工(建築)
新興建設株式会社
施工(設備)
イナガキ工業株式会社
竣工年月
2016年2月
多機能トイレ
来客、保護者など園内外の幅広い利用者を想定した多機能トイレ。車いす
使用者、オストメイトなどさまざまな身体状況の方々に配慮した設備を完備
している。
屋外トイレ
通常の保育時だけでなく、運動会などでの来客者によるトイレ利用も想定
して、園庭に屋外トイレを設置。男性トイレ、女性トイレ(子どもトイレ併設)を
設けている。
水まわりの特長
<新築の経緯>
多治見市では、建築後40年が経過し老朽化が進んでいた美坂・滝呂2つの
保育園を統合し、定員210人、施設規模とともに市内では最大級となる「星
ケ台保育園」を建設。「やさしさ」「ふれあい」「ぬくもり」のテーマのもと、地産
地消の理念を生かし、地元産美濃焼タイルを内外装に、岐阜県産木材を内
装に積極的に用い、土地の風土に根ざした仕上がりとなっている。また夏
は大変高温になる土地柄で、暑さ対策として保育室と園庭の間には大庇を
設けている。
<トイレの特長>
今回保育園建設にあたり関係者・有識者を集めたワーキンググループを結
成。保育園の中でも、特に園児の生活・安全・教育上の観点からの配慮が
必要となる水まわりについては、十分協議を重ね、洋式化(1ヶ所のみ和
式)・乾式清掃を取り入れた。トイレは各保育室からの動線を極力を短くし、
園児がスムーズに利用できるよう配置。内装には地元産美濃焼タイルを年
齢別に色違いで貼り、各トイレごとに違ったイメージを演出。また、多治見市
では、障がい児も認可保育園で預かる施策をとっており、さまざまな身体状
況の園児に配慮したトイレは、事前に保育園関係者と手すりの検討会を行
い、器具選定・設置位置などの協議を踏まえ、決定・設置している。
北側壁面の高い位置に窓を設け、自然光が入り込む明るく気持ちのよい
空間 小便器を真ん中 設け 周囲 大便器ブ
空間。小便器を真ん中に設け、周囲に大便器ブースをレイアウト。
を イ ウト
トイレの利用方法を学ぶ場として、1ヶ所だけ和式トイレも設けている。
2016.07 作成 無断複製・転載禁止 (C) TOTO. LTD. 2016 All Rights Reserved 29290