環境アニュアルレポート 2016

環境アニュアルレポート 2016
2016 年 3 月期
NEC エンジニアリング
目次
1.
ごあいさつ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.
NEC エンジニアリング概要
3.
環境方針
4.
環境マネジメント体制
5.
環境マネジメントシステム
6.
2015 年度の環境目標と実績
7.
事業活動のマスバランス
8.
製品への取組み
9.
オフィスでの取組み
2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
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7
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
10.
環境法令対応
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
11.
環境意識啓発
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
12.
環境コミュニケーション
13.
生物多様性保全活動
14.
社会貢献活動
あとがき
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19
編集にあたって
本レポートは、NEC エンジニアリングが目指す「持続可能な社会」を実現するために、取り組ん
できた 2015 年度における環境経営活動実績についてステークホルダーのみなさまにご報告するレ
ポートです。
【お願い】
本レポートは、環境負荷低減のため紙への印刷を制限させていただいております。
申し訳ありませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
レポートの範囲
本レポートは以下の対象期間、対象組織、対象分野における環境活動をまとめたものです。
■対象期間:
2015 年度(2015 年 4 ⽉〜2016 年 3 月)を中心として、
同期前後の活動内容も含んでいます。
■対象組織:
NEC エンジニアリング株式会社の全事業所
■対象分野:
環境的側面
参考にしたガイドライン
本レポートは、下記ガイドラインを参考にして可能な範囲で記載しています。
■環境省 「環境報告ガイドライン (2012 年版)」
1
© NEC Engineering, Ltd. 2016
1.ごあいさつ
NEC エンジニアリングは 1975 年に創⽴して以来 41年間、NEC
グループの一員としての豊富な開発経験を通じて獲得してきた、無線
技術・センサ技術・画像技術をはじめとする幅広いコア技術を蓄積し、
それにソフトウェア、ハードウェア、デバイスの開発ノウハウと各種
業種ノウハウを融合させ、お客様に最適なソリューションを提供して
います。
NEC グループでは NEC グループビジョン 2017「人と地球にやさし
い情報社会をイノベーションで実現するグローバルリーディングカン
パニー」の具現化に向けて 、「NEC グループ環境経営⾏動計画 2017/
2030」を 2010 年に策定し、
「低炭素」、
「⽣態系・⽣物多様性保全」
、
「資源循環・省資源」の 3 つの視点で具体的な目標を掲げて推進して
代表取締役 執⾏役員社⻑
きました。また今年、2017 年が極めて近くなってきたこと、2020 年
を意識しなければならないことなどを受け、これを「NEC グループ
環境経営⾏動計画 2020/2030」へと改定しました。その計画の中では
気候変動を軸とした環境経営へのシフトを打ち出し、「気候変動への「緩和」貢献」、「気候変動への「適応」貢
献」、
「事業活動からの排出削減」の3つの視点から取り組みを強化していきます。
当社では、新たに作られた「NEC グループ環境経営⾏動計画 2020/2030」の目標達成に向けて、お客様への
省エネルギー・環境配慮製品および ICT の技術⼒を⽣かした省エネルギーリューションの提供と併⾏して、事
業活動における省エネ/省資源活動を推進していきます。また社会ソリューション事業の中核を担うパブリック
ビジネスユニットの連結会社として、気候変動への「緩和」、
「適応」貢献にも積極的に取り組んでいきます。
2015 年度は、環境に貢献する製品の創出に取り組み、引き続き製品の消費電⼒低減および、有害物質含有の
削減に努めてまいりました。また当社の ICT の技術⼒を⽣かして、NEC のスマートエネルギー事業である Open
ADR を使った再生可能エネルギーのデマンドレスポンスシステムの開発にも貢献しました。さらに社会ソ
リューション事業を通した気候変動対策としては、
「水」を巡る社会課題の解決に ICT で貢献すべく、水道管の
劣化診断、漏⽔検知を可能とするハイブリッドセンサーの開発へ貢献しました。そしてオフィスに於いては、電
⼒不⾜に対応した節電活動を継続し、電⼒使⽤量の削減に努めてまいりました。
さらに従業員の環境意識向上、モチベーションアップを図るため、「環境社⻑賞」の募集、環境月間における
「環境関連施設」の⾒学、「環境新聞」の発⾏など、さまざまな⾯で環境活動の活性化を図っています。
今年度も、引き続きオフィスでの省エネルギー活動による電⼒使⽤量削減を推進してまいります。また環境配
慮製品の創出や省エネルギーソリューションの提供、ICT の⼒で環境変動等の社会課題の解決を目指す社会ソ
リューション事業への開発貢献をさらに推進し、地球温暖化やグローバルメガトレンドとしてのエネルギー供給
不⾜を踏まえた新たな環境・エネルギー社会の実現に貢献できるよう、⽇々研鑽を続けてまいります。
今般 2015 年度の環境活動を記載したアニュアルレポートを発⾏しました。
本レポートをお読み頂き、ステークホルダーの皆様からの忌憚なきご意⾒を頂ければ幸いに思います。
2
© NEC Engineering, Ltd. 2016
2.NEC エンジニアリング概要
■会社概要
商
号
:
NEC エンジニアリング株式会社 (NEC Engineering,Ltd.)
人 員 数
: 2,361 名(2016 年 3 月末現在)
資 本 ⾦
: 3.7 億円(NEC 100%出資)
売 上 高
: 557 億円(2015 年度)
設
⽴
: 2003 年 3 月(創⽴:1975 年 6 月)
本
社
: 神奈川県川崎市中原区下沼部 1753 番地
(NEC 玉川事業場内)
拠
点
: 本社(玉川事業所) / 品川事業所 / 我孫子事業所 / 府中事業所 / 関⻄事業所
■事業紹介
当社は、社会と企業を豊かにする ICT ソリューションの提供、ICT を支える情報端末・通信機器の
開発ならびに各種電子機器に用いられる、デバイス・モジュールを提供しています。
3
© NEC Engineering, Ltd. 2016
■NEC グループビジョンと NEC グループ環境経営⾏動計画
NEC グループでは、「NEC グループビジョン 2017」で掲げた「人と地球にやさしい情報社会」に
向けて環境⾯から貢献するために、
「低炭素」
「⽣態系・⽣物多様性保全」
「資源循環・省資源」の 3 つ
の視点で「NEC グループ環境経営⾏動計画 2017/2030」を策定しました。
NEC グループ企業理念
NEC は C&C をとおして、
世界の人々が相互に理解を深め、
人間性を十分に発揮する
豊かな社会の実現に貢献します。
1990 年制定
NEC グループビジョン 2017
企業理念に基づいて、NEC グループが 10 年後に実現したい社会像・企業像をまとめました。
「2017」には、C&C 宣言 40 周年にあたる 2017 年に向けたビジョンという意味をこめました。
人と地球にやさしい情報社会を
イノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー
NEC グループ環境経営⾏動計画 2017/2030
中期目標設定を NEC グループビジョン 2017 と同じ 2017 年度、⻑期⽬標設定を
2030 年度とし、以下の 4 点について目標を設定。
 低炭素: 社会全体の CO2 削減に IT ソリューションで貢献
 低炭素: 製品のエネルギー効率の改善
 生態系・生物多様性保全に向けた活動の強化
 資源循環、省資源の推進
4
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3.環境方針
NEC エンジニアリング(以下、「当社」)は、ICT の広い領域と社会ソリューションの多様な業容にわたり、⾼度な技術とイノ
ベーションを率先し、組織と⼈材の意欲と活⼒を⾼めて、お客様最適のソリューションを提供するとともに、⼈々や社会の価値
を創造する責任を全うし、貢献に励みます。
事業活動において、環境配慮を念頭に環境管理システムを運⽤することで、地球環境保全に貢献します。
1.当社の事業にかかわる環境側面を考慮して、次の事項を重点的に取り組みます。
(1) 環境配慮製品の提供
環境に配慮した製品とシステムおよびサービスをお客様に提供していくことにより、地球環境保全活動に貢献します。
(2) 省資源活動の推進
排出物の分別徹底によるリサイクル促進と環境配慮製品の購⼊推進により、省資源化と資源枯渇抑制を図ります。
(3) 省エネルギー活動の推進
電気を主とする省エネルギー活動を推進することにより、地球温暖化防⽌と資源枯渇抑制を図ります。
2. 環境マネジメントシステムを改善し、汚染の予防を図ります。
3. 環境関連法及び当社が認めたその他要求事項を遵守します。
4. 環境⽅針に沿った⽬的及び⽬標を設定し、定期的に⾒直しを⾏い、継続的改善を図ります。
5. 教育・啓発活動により全社員及び組織のために働く全員の環境意識向上を図ります。
6. 環境方針は、全社員及び組織のために働く全員に周知徹底すると共に、求めに応じて社外に 開示します。
2002 年 11 月制定
2015 年 4 月改定
NEC エンジニアリング株式会社
代表取締役 執⾏役員社⻑ 上河 深
4.環境マネジメント体制
地区人事総務部:社員が働く職場の環境活動(電気・紙の削減、ごみの適正廃棄)の推進を分担。
事業部:当社が生産する製品の環境配慮活動、保守業務での環境活動の推進を分担。
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5.環境マネジメントシステム
■ ISO14001 認証の経緯
・2003 年 3 月に本社地区として認証を取得
・2005 年度に全社(全拠点)で認証を取得
・2007 年度に NEC 環境経営監査へ移⾏
【 登録証番号
JQA- E -90066X 】
NECグループ環境ISO登録番号統合に伴い
登録番号変更 (2013 年 3 月)
NEC グループ統合版
NEC エンジニアリング
の登録証
のみの登録証
2015 年度の主な EMS イベント
2015 年
3月
目標
設定▲
4 ⽉〜6 月
7 ⽉〜9 月
2016 年
10 ⽉〜12 月
1 ⽉〜3 月
次年度の⽬標設定▲
▲目標の示達
内部監査
マネジメント
/環境監査
マネジメントレビュー
▲
NEC 環境経営監査 ▲
(代替審査)
環境月間
省エネ⽉間
環境関連
⾒学会
環境⾏事
WARMBIZ
COOLBIZ
/環境教育
/意識啓発
新入社員
生物多様性
従業員
環境教育
イベント
環境教育
環境社⻑賞
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6.2015 年度の環境⽬標と実績
NEC グループ 2015 年度環境活動計画(NEC エコ・アクションプラン 2015)をもとに、当社 2015
年度環境⽬標を設定し達成に向けて取り組みました。成果は以下の通りです。
領域
オフィス
環境改善
(省エネルギー)
活動項目
電⼒使⽤量の低減 【管理値】
(前年度⽐)
新規設計製品の消費電⼒削減⽐
(2005 年度⽐)
ハードウェア
エコシンボル適用製品の創出
ハードウェア
エコシンボルスター製品の創出
製品環境
配慮
グリーン調達率
エコ・アピール
プロポーザル 一人当たりの件数
ソリューション製品の
環境負荷評価件数
ソリューション
エコシンボルスター製品の創出
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2015 年度
2013
2014
年度実績
年度実績
目標
実績
0.2%
3.6%
1% 以上
0.7%
増加
低減
低減
増加
49%
65%
60% 以上
60%
100%
100%
100%
100%
0件
0件
1 件 以上
0件
100%
100%
100%
100%
3件
3.6 件
3 件 以上
3.7 件
24 件
23 件
19 件 以上
20 件
1件
1件
1 件 以上
1件
7.事業活動のマスバランス
2015 年度の電⼒使⽤に伴う CO2 排出量(絶対値)は前年度⽐ 0.1%増、紙使⽤量は前年度⽐ 13.4%
減になりました。また、廃棄物に於いては引き続き、不要となった物品の売却による廃棄物排出量の
抑制と、廃棄物となった物品の“再資源化”を推進しました。
8
INPUT
OUTPUT
電気使⽤量
CO2 排出(電⼒使⽤)
5,124 Mwh
2,508 t
紙使⽤量
産業廃棄物
7,950 k 枚
44 t
資材調達
製品出荷
118.3 億円
557 億円
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8.製品への取組み
■環境配慮型製品・ソリューション
(1) 環境社会ソリューションへの取組み
ICT を活⽤して⾼度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」を通じて、社会インフ
ラや地球環境の監視・制御、適切な情報提供を⾏うことで、気候変動(地球温暖化)の「緩和」(温室効
果ガスの排出抑制)と「適応」(影響への備え)の両面で貢献しています。
(2) NEC 環境ラベル『エコシンボル』製品(ハードウェア)の提供
『エコシンボル』は、NEC の社内制度で、NEC が定めた環境配慮基準を満足するハードウェア製品
に適用されます。
『エコシンボル』は、国際標準機構(ISO)で定められた環境ラベルのうち、自己宣言
型(タイプ II)環境ラベルにあたります。これは、事業者が自らの製品に対して独自の基準を設け、そ
の基準を満たしている製品に対して付与するラベルです。
主なエコシンボル製品事例
【2016 年 3 ⽉末現在累計】
主な環境配慮対応
有害物質削減
省電⼒
⼩型・軽量
省資源
登録製品数
17 件
15 件
17 件
リモート PC パワーコントローラ
Voicepoint IP
SATELLITEROBO-Ⅲ
直接製版記録装置
IPBird-2100
AEC-70 シリーズ
WP3101
AMZISETTER-SX
(2015 年度:−)
登録製品例
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(2015 年度:内2 件) (2015 年度:内1 件)
1件
(2015 年度:−)
(3) NEC 環境ラベル『エコシンボルスター』製品(ハードウェア・ソリューション)の提供
『エコシンボルスター』は、NEC の社内制度で「エコシンボル制度」の上位に位置づけられ、NEC
ならびに業界のトップランナーとなり得る基準を満足した製品に与えられます。
『エコシンボルスター』は、国際標準機構(ISO)で定められた環境ラベルのうち、自己宣言型(タイ
プ II)環境ラベルにあたります。これは、事業者が自らの製品に対して独自の基準を設け、その基準を
満たしている製品に対して付与するラベルです。
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco_pro/index.html?
エコシンボルスター
NEC の環境トップランナーとして位置づけられた、先進性の
ある環境配慮型製品に与えられる環境ラベルです。
・エコシンボルスター【ハードウェア製品】
登録年度
認定製品
2011 年度 <放送設備>
NA-230
適合基準
アピールポイント
地球温暖化防止: 従来のラジオマスター装置は自動番組制御装
CO2 排出削減率
置、⾳声信号の変換装置、⾳声の切り替え・
ラジオマスター装置 50%以上を達成
処理を⾏うスイッチャ装置で構成されていま
したが、これを一体化するなどの施策によ
り、当社従来製品⽐で消費電⼒を 63%削減。
また、装置内のラック実装を高集積化するこ
とで、83%の実装削減を実現しました。
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© NEC Engineering, Ltd. 2016
・エコシンボルスター【ソリューション製品】
登録年度
認定製品
適合基準
2015 年度 患者呼出システム
アピールポイント
地球温暖化防止:
患者呼出システムは、1 日 750 人を受け付ける大
CO2 排出削減率
規模な病院において、患者さまに呼出受信機(小型
50%以上を達成
携帯端末)を携帯していただくことで、受付から診
察・会計までを円滑にご案内するシステムです。
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2015/04.pdf
特に患者さまの院内でのご案内において、個人情
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2015/04.pdf
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2015/04.pdf
報の廃棄に伴う処置の軽減や紙使⽤量において
CO2 排出量を⼤幅に削減することができるシステ
ムです。
2014 年度 ⼀⻫情報配信システム
Ⓡ
SmartMessenger
地球温暖化防止:
⼀⻫情報配信システム SmartMessenger(スマー
CO2 排出削減率
トメッセンジャー)は、FAX/電話/メールを利⽤し
50%以上を達成
て、確実でスピーディな⼀⻫同報による情報伝達
を実現します。警報配信、作業指示、安否確認、
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2014/06.pdf
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2014/06.pdf
⾞両誘導などの⽤途に利⽤できます。物流セン
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2014/06.pdf
ターでは、配⾞システムと連携し、トラックの⼊
場を制御することで、近隣道路の渋滞回避が可能
です。
システムの導入により、ペーパーレスの実現、人
の移動、アイドリング等によって発生する CO2
を削減することが出来ます。
2013 年度 巡視・保守点検システム 地球温暖化防止:
SmartMaintenance
Ⓡ
巡視・保守点検システム SmartMaintenance(ス
CO2 排出削減率
マートメンテナンス)は、タブレット端末、
50%以上を達成
RFID、GPS の連携で保守点検業務の品質向上と
効率化を実現します。 さらに既存の紙の点検帳票
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2013/09.pdf
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2013/09.pdf
のイメージそのままで、点検作業をタブレット端
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2013/09.pdf
末で実施できます。
システムの導入により、点検業務でのペーパーレ
スの実現、人の移動等によって発生する CO2 を
削減することが出来ます。
2011 年度 物品管理システム
SmartAsset
Ⓡ
地球温暖化防止:
物品管理システム SmartAsset(スマートアセッ
CO2 排出削減率
ト)は、バーコード/RFID タグを利⽤し、固定資
50%以上を達成
産や設備品などの物品管理(棚卸し、貸し出し等)
を⾏うシステムです。
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2011/07.pdf
システムの導入により、紙の使用・人の移動等に
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2011/07.pdf
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2011/07.pdf
よって発生する CO2 を削減することができま
す。
2010 年度 LED 非常電話
ソリューション
地球温暖化防止:
⾼速道路に設置されている⾮常電話の照明を蛍光
CO2 排出削減率
灯から LED 化することにより、消費電⼒の低減、
50%以上を達成
メンテナンスの移動距離が削減でき、CO2 を削減
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2010/06.pdf
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2010/06.pdf
http://jpn.nec.com/eco/ja/product/eco/pdf/2010/06.pdf
11
© NEC Engineering, Ltd. 2016
することができます。
■有害物質の使用抑制
当社は、製品に含まれる有害物質の種類や使⽤量の把握を徹底し、使⽤の抑制を図っています。
製品アセスメントにおいて環境法規制(RoHS 指令等)項目、化学物質の削減項目を設け、法規制物質、
NEC グループで定めた自主規制物質(含有禁止物質および条件付き含有禁止物質)の含有状況を確認し
ています。また、お客様からの含有物質規制要求においても同様の対応を取っています。
◆製品アセスメントの化学物質削減項目
・製品・包装材には NEC グループ自主禁止物質を含まない。
・製品には PVC(ポリ塩化ビニル)を使用しない。
・外装筐体に使用するプラスチックに臭素系難燃剤プラスチックを使用しない。
・緩衝材および保護袋には PVC(ポリ塩化ビニル)を使用しない。
RoHS 指令:Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic
Equipment(電気電⼦機器に含まれる特定有害物質の使⽤制限に関する指令)の略。
欧州で販売される電気・電⼦機器における環境影響物質を制限する指令。
■グリーン調達
当社では、環境に配慮された製品(ユニット、部品、材料、ソフト等)を購入するグリーン調達を 100%
⾏っています。
条件を満たした取引先について、2006 年度よりグリーン認定を開始しました。また、グリーン調達
を推進するため、
「グリーン調達ガイドライン」を制定しています。
対象の取引先は、部材・部品のみでなく、ソフト・サービスなど無形製品も含め、全ての取引先に
実施しております。
調達の必須条件
NEC 製品へ組込まれる調達品/
NEC 製品と共に出荷される調達品
その他の調達品
◆お取引先様
◆お取引先様
 環境管理システムの構築
 製造工程での使⽤禁⽌物質の不使⽤
 化学物質含有量調査への協⼒
 環境管理システムの構築
◆調達品
 含有禁止物質の非含有
本条件を満足した製品を調達
12
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■REACH 規則への対応
当社は、2007 年 6 ⽉に施⾏された欧州(EU)の法規制「REACH 規則」への対応に取組んでいます。
REACH 規則は、製品中に含まれる SVHC 情報をお客様へ伝達することを求めています。当社ではお
客さま経由にて欧州(EU)に到達する可能性がある製品について、製品中に含まれる SVHC 情報をお客
さまにお伝えすることができるよう、管理/運用体制の強化を進めています。
※REACH:Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals(1907/2006)の略。
※SVHC (Substance of Very High concern/⾼懸念物質):人の健康または環境に悪影響を及ぼす懸念
が極めて高いと考えられる物質。
■広域認定制度を活⽤した製品のリサイクル
当社は、NEC が環境省より認定されている「広域認定産業廃棄物処理者(*1)」 の指定会社となり
2008 年 3 ⽉から法⼈のお客様から使⽤済みとなった情報処理機器及び、通信機器の回収・再資源化
を⾏うことで、資源の有効活⽤に努めています。なお、回収・再資源化については有償とさせて戴い
ています。
お客様説明資料
「ご契約書類の取扱い」
回収・再資源化した製品の内訳(累計)
19 件
25 件
23 件 24 件
28 件
33 件
37 件
8件
:通信機器
:情報処理機器
(*1):広域認定産業廃棄物処理者:
製造者が使⽤済み⾃社製品を、既存の物流システムを利⽤して回収再⽣できる資格。
NEC グループは 2000 年 5 月、電機関連業界で初めて本資格を厚生大臣(当時)より取得し、
使用済み情報通信機器の回収・3R の運用を実施しています。
13
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9.オフィスでの取組み
■ 電気使⽤量の削減
電気使⽤量の削減により地球温暖化の防⽌、資源の有効活⽤を推進しています。
2015 年度の電⼒使⽤に伴う CO2 排出量(絶対値)は、年間を通しての気温上昇などの影響を受け、
空調などの電気使⽤量が増加しましたが、照明機器ごとにプルスイッチを設置することで、不必要時
に消灯するなどの省エネ活動を推進し、前年度とほぼ同等になりました。
・電⼒使⽤による CO2 排出量の推移
2013 年度⽐
CO2 約 180t 削減
CO2:180t は、杉の木
約 12,884 本が 1 年間に吸収
する CO2 に相当します。
(注)電⼒使⽤による CO2 排出係数は、温対法に則り電気事業者別の CO2
排出係数にて算出しております。
※但し、2014 年度の電気事業者別の CO2 排出係数を暫定使用して算出
※杉の木 1 本の年間平均
CO2 吸収量は、約 14kg。
(環境省・林野庁資料より)
10.環境法令対応
■ 廃棄物管理
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」は、当社に関連する重要な法令のひとつです。運搬/処分委
託業者の許可証有効期限確認ツールによる期限切れ事前チェックおよび、マニフェストの返却確認等
を⾏い、遵法対応を⾏っています。
■ 環境事故・災害・苦情への対応実績
2015 年度も、環境事故、災害、苦情はすべて0件で、環境に関わる罰⾦・科料は受けていません。
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11.環境意識啓発
■環境社⻑賞
従業員の環境意識の向上、モラールの向上を⽬的とし環境に配慮したオフィス活動/事業活動 、
環境配慮型製品の開発などの優れた環境活動に対し、その努⼒を表彰する制度として 2008 年度に
「環境社⻑賞」を新設し、2015 年度は 1 件の応募がありました。
環境社⻑賞の応募状況(累計)
24 件
26 件
28 件
29 件
19 件
15 件
9件
4件
■従業員向け環境関連教育
従業員環境教育、製品の環境法規制教育 等をおこない継続的に従業員のモラルアップを図っていま
す。また、2015 年 9 月に規格改定された ISO14001:2015 に対応するため、内部監査員および環境
活動推進者に教育を実施しました。
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© NEC Engineering, Ltd. 2016
■環境新聞の発⾏
従業員の“環境 CSR”、“環境意識と知識”向上を⽬的として、2008 年度から環境新聞を 4 半期ごと
に発⾏しています。法令対応や環境技術等、環境活動に必要な情報を継続して発信し、環境活動の強
化を図っています。
【環境新聞の主な内容:目標の周知展開、環境法規制の情報展開、目標実績報告、など】
目標の周知・
COOLBIZ 展開
環境法規制情報
環境アンケート
結果報告
目標実績報告
■公的資格取得
従業員の環境意識とモチベーションアップを図り、資格取得者数を年々増やすよう促進をしていま
す。
資格取得者数
公認環境審査員「CEAR 登録」(補を含む)
特別管理産業廃棄物管理責任者
エネルギー管理員
環境社会検定試験(eco 検定)
2013 年度
2014 年度
2015 年度
3名
4名
4名
13 名
18 名
16 名
2名
1名
1名
36 名
37 名
39 名
CEAR:環境マネジメントシステム審査員評価登録センター
16
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12.環境コミュニケーション
■主な外部からの問合せ
 ⼀般社団法⼈JBRC様からの、『⼩型⼆次電池及び電池使⽤量調査』
■展示会・セミナー(事例紹介)
展⽰会・セミナーにおいて、省エネ製品・ソリューションの
情報発信をしています。
年
月
2015 年 5 月
展示会・セミナー名
展示
ESEC 2015(組込みシステム
開発技術展)&IoT/M2M 展
主な展示製品・セミナー概要
組込み M2M モジュールとして、近距離無線モジュール、
ECHONET Lite ミドルウェアアダプタをご紹介。
■環境・省エネ⽀援のWebページを公開
電⼒⾒える化システムなどに活⽤される無線技術や、
遠隔会議ソリューションを始め、お客様の環境 ・省エネ⽀援
製品・ソリューション、お客様導⼊事例を掲載しています。
http://www.nec.co.jp/engsl/case/case_sol.html
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13.生物多様性保全活動
NEC グ ル ー プ で は 、「 NEC グ ル ー プ 環 境 経 営 ⾏ 動 計 画
2017/2030」の柱一つに「生物多様性の貢献」を掲げ、
「NEC グ
ループ⽣物多様性⾏動指針」に基づいた活動を展開しています。
当社は、NEC グループ“自然体験参加型プログラム”の生物多
様性にまつわる自然・生物観察会、花壇の手入れや、NEC 田ん
ぼ作りプロジェクトなどに参加、共催することで生物多様性へ
の貢献を進めています。
『NEC 生きもの観察隊 in 我孫子』
〜「⼿作り顕微鏡で⽔⽣微⽣物観察
&外来⿂の駆除釣り」〜
14.社会貢献活動
(1) NEC グループにて⾏っている地域社会貢献運動「NEC Make-a-Difference Drive」(MDD)に
参加し、プリペイドカード、使⽤済み切⼿等収集活動でインドとインドネシアの⼈々の⽣活状
況を改善する⽀援活動を⾏っています。
(2) エコキャップ(ペットボトルキャップのリサイクル)活動を継続して推進しています。
NPO 法人「エコキャップ推進協会」様を通じてキャップをリ
サイクル業者様に売却、売却益をワクチン寄付団体様に寄付す
ることで、ポリオワクチンを世界の子供たちに贈っています。
また、リサイクルすることで焼却処分により発生する CO2 の
削減につながり、地球温暖化防止にも貢献しています。
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あとがき
NEC エンジニアリング環境アニュアルレポート 2016(2016 年 3 月期)をお読みいただきまこと
にありがとうございます。
次年度は、引き続き環境配慮製品の創出強化、環境法令遵守および、節電対策を含め環境保全活
動のレベルアップを図ってまいります。
 本レポートについて みなさまからのご意⾒をお待ちしております。
NEC エンジニアリング
プロセス技術本部 品質推進部
環境担当一同
 商標について
・ECHONET は、ECHONET コンソーシアムの登録商標です。
・ AMZISETTER、IPBird、SATELLITEROBO、SmartAsset、SmartMaintenance、
SmartMessenger、 Voicepoint は、NEC エンジニアリング株式会社の登録商標です。
・環境社会検定試験(eco 検定)は、東京商工会議所の登録商標です。
・その他、記載の製品名は、各社の登録商標および商標です。
NEC エンジニアリング株式会社
〒211-8666
神奈川県川崎市中原区下沼部 1753 番地
TEL
:044-435-9410 (代表)
URL
:http://www.nec-eng.co.jp
JQA-E-90066X
お問合せ先:プロセス技術本部 品質推進部
発⾏⽇
:2016 年 7 月 19 日
文書番号 :EM 第 2016−008 号
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