第 17 回日本在宅医学会もりおか大会 一般・指定演題(実践報告)抄録用紙 演題名 住み慣れた地域で住み続けられる為の支援として (全角 80 字以内) 〜地域の救急〜慢性期への病病連携の仕組み作り〜 演者名 小竿 顕子 所属 河北総合病院 入退院支援センター医療社会相談室 目的 家族の頑張りと介護保険の在宅サービスの充実だけでは追いつかない。「在宅」に代わる 入所型(入院)の社会資源とのつながりは「住み慣れた地域で住み続けられる」為に重要であ る。様々な機能を持ち合う社会資源同士のネットワーク作りに向けた病病連携の仕組み作り の取組みをここに中間報告する。 施設特性:二次救急・地域医療支援病院・DPC の総合病院。法人内に回復期リハビリ病院、 老人保健施設、外来専門クリニック、透析クリニック、訪問専門の家庭医療学センター、地 域包括支援センター2カ所、健診センターを有する。当院は、これら急性期〜回復期〜慢性 期〜療養期〜予防期の機能を有する法人の中心となっている。 実践内容 1. 連携先病院へのニーズ調査 ① 連携実績多数病院に挨拶廻り(日頃のお礼と課題聞き取り) ②各病院の受入条件と連 携に関するアンケート発送〜回収 2. 第 1 回病病連携会開催 ① 地域医療推進部発足経緯とアンケート結果講演及び病病連携契約勧奨 ②連携先病院 懇親会 3. 病病契約締結 ① 契約希望受理 ②契約締結訪問 4. 連携先病院への挨拶廻り ① ご挨拶とニーズ把握 ②患者診療情報共有ネット契約勧奨 5. 第 2 回病病連携会開催 ① 契約病院地域連携担当者とのグループワーク ②連携先病院懇親会 6. 連携先病院への挨拶廻り ① 連携に関するニーズと診療報酬改定後の各病院の方向性把握 ②当院のニーズに合う 受入先開拓〜契約締結 7. 第3回病病連携会計画 ① 契約病院地域連携担当者及び施設長レベルの連携会 ②連携先病院懇親会 実践効果 挨拶廻りや連携会開催後より、転院実績が増加し、連携窓口間の柔軟な対応が増えた。 考察 顔の見える関係作り(挨拶廻りや連携会開催等)を通じて,明らかに転院件数が延ばせたと言 える。今後の、更に効果的な、具体的連携のあり方を関係機関間でディスカッションし、相 互にネットワークを構築していく計画に繋げていけると考える。
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