自治労男女平等産別統一闘争 の一環として、「男女平等社会実 現を

静岡県職員組合
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発行責任者:高橋 修一
編集:男女がともに担う運動推進委員会
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▲人事室・鈴木専門監(右から3人目)、男女共同参画室・外岡
専門監(一番左)から要求書の回答を受ける男女がともに担う
運動推進委員会・高橋委員長(右から2人目)ら組合側メンバー
=7月19日、県庁
自治労男女平等産別統一闘争
の一環として、
「男女平等社会実
現を求める要求書」を6月17
日に人事室に提出しました。組
合は、7月19日にこの要求書
に対する回答を受けるととも
に、その他の男女共同参画に関
する課題も含め、改善を求めま
した。その内容は以下のとおり
です。
◎要求書の回答
【要求1】静岡県男女共同参画推進条例第6条の基本的施策については、男女間の積極的格
差改善措置については触れられておらず、この条例の目的が生かされるよう改正すること。
【回答】「積極的格差改善措置」については、静岡県男女共同参画推進条例第2条,第3条に明
確に位置づけられているので、現時点では改正する予定はない。
【要求2】次世代育成支援対策推進法に基づく、しずおか次世代育成プラン及び静岡県職員次
世代育成支援行動計画の着実な実施をはかること。
【回答】静岡県職員次世代育成支援行動計画については、全職員・管理部門・管理職員別に定
めた行動計画である。平成17年度は管理部門で周知・啓発を行う。すでに6月に全職員向けに
休暇制度の紹介などを行っている。今後も計画的に実施していく。現在、担当が計画の実施計画
をまとめているところである。今後は子育てDBづくりに着手する。管理職については、6月末から
7月中旬にかけて本庁管理室長、出先総務課長に人事管理研修会で、当行動計画の説明を
行った。職場での情報提供に努めるように、また、時間外縮減、休暇取得推進を計画的に行うよう、
啓発した。
【要求3】この支援行動計画について、2005年10月中に半年経過時点における数値目標達成
状況などを確認するための労使協議の場を設けること。
【回答】数値目標の比較については、1年間の達成状況のデータが必要と考えている。直近では、
平成18年春以降が妥当だと考えている。
青年部員・女性部員に配布しています
【要求4】実質的な職場の男女平等の実現に向け、地方公務員法第
13条(平等取扱の原則)・男女雇用機会均等法を遵守する立場で、
具体的な改善策を講じること。
【回答】地方公務員法では「性別によって差別してはならない」とあり、
差別しているとは考えていない。人事異動にあたっては、本人の能
力・資質・適性を踏まえ、適材適所に配置している。女性は、男女雇
用機会均等法前は総務事務に主に配置していたが、現在は、事業
担当を経験させてから上位に昇任させている。
【要求5】募集・採用・配置・昇進について、男女別・職種別・職階別データを明らかにすること。ま
た、学歴別・経験年数別・男女別平均賃金及び号級別・男女別の職員分布を調査し、格差がある
場合には是正措置を講じること。
【回答】募集・採用については、人事委員会が実施しており、差別的取扱いはできない。今年度に
ついては女性の採用は約30%であり、人事委員会が公表している。学歴別・経験年数別・男女別
については、数値を出していない。給与決定については男女差がない。
◎回答後のやり取り(概要)
●組合 育児時間申請時の制約について。男性にのみ、配偶者
が育児可能でない証明を求める(母親の場合は父親が育児可能
でも取得できる)のは問題ではないか。
◆当局 生児保育(育児時間)は、もとは授乳の目的だったもの
を拡大させてきたものである。よって、男性の場合は、女性が育児
可能な場合には取れないこととしている。子どもの健康診断など
では、別の休暇(乳幼児子育て休暇)を設けている。現状の制度
で具体的な不都合が生じているのならば、検討はする。
●組合 項目5について。課長補佐級のところは男女差が2.9年
ある。
◆当局 これは、適材適所の結
果であると考えている。従来、女性は事業ではなく総務事務中心
に配置し、人数をまとめる補佐級の仕事を担当させるのにあたり
不安があるので、係長を踏ませてから補佐級に昇任させている。
男性はそれがない分、差が出ている。現在は人材育成に努力し
ており、早いうちに総務以外の職種に異動してもらっている。
●組合 項目3について。年度途中での数値目標の集計が難し
いことは分かったが、何らかの形で行動計画の進捗状況を確認
する打ち合わせの場を設けたい。
◆当局 行動計画の意見を聞く場、ヒントをもらう場として検討す
る(10月中を目途にその場を設定できる予定)。
5月から提起していた「男女共同参画・職場対話集会」が
なかなか取り組めず、十分な意見集約ができませんでした。
結果として、当局の不十分な回答に対して、組合として十分
な追及ができなかったところが反省点として残りました。今
後は、9月の人事委員会闘争、11月の対県闘争に向け、男
女共同参画の運動を再構築していく必要があります。
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