測定実験,レポート作成での注意事項 バブルソート,クイックソートの実験で使用するデータ数の目安 バブルソートとクイックソートでは処理速度が全く違うので,両者を同じデータ数(N)で比較する必要はない.そ れぞれ個別にデータ数を決めてよいが,実行時間が1秒以上かかるまでは実験すること. レポートでの結果の説明と考察 実行時間をまとめた表を作成し,その上でグラフ(実行時間を縦軸,データ数を横軸)をそれぞれ描いて両者の 実行時間の成長の様子を確認する.グラフを手書きする場合はグラフ用紙を使用すること.グラフを Excel 等 で作成する場合,横軸(データ数)の取り方に注意すること(本紙の2ページ目参照). 考察では例えば「バブルソートの最悪ケースではデータ数を 10000 から 20000 へ 2 倍に増やすと実行時間は 1.2 秒から 4.7 秒へと約 22 倍(≒3.91 倍)となっている(表△).同様に○○から△△への増加でも約 22 倍 (≒☆☆倍)となっており,実データからも最悪計算量が O(n2) であることを確認できた.」といったかたちで具 体的に書く.なお,O(n log n) については,n が大きいと log n はほとんど増加しないため,実行時間はデータ 数の増加にほぼ比例する(データ数を 2 倍にしても実行時間も 2 倍程度にしかならない). 表とグラフの例 表1.バブルソートの最悪ケースにおける処理時間(架空のものです) データ数 処理時間[秒] 10000 1.2 20000 4.7 30000 10.5 40000 19.1 50000 29.8 100000 119.5 150000 269.1 200000 478.2 600 500 処理時間[秒] 400 300 200 100 0 10000 20000 30000 40000 50000 100000 150000 200000 データ数 図1.バブルソートの最悪ケースにおける処理時間 (誤り:横軸が一定間隔でない) 600 500 処理時間[秒] 400 300 200 100 0 10000 30000 50000 70000 90000 110000 130000 150000 170000 190000 データ数 図2.バブルソートの最悪ケースにおける処理時間 (図1の誤りを修正したもの)
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