登壇資料 - JAIPA Cloud Conference 2016

IoT/CPS時代の
セキュリティガバナンス
株式会社ディアイティ クラウドセキュリティ研究所 所⻑
セキュリティサービス事業部 副事業部⻑
河野 省⼆, CISSP <[email protected]>
Cloud
Security
Lab.
IoT時代っていうか・・・
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• ⽇本はIoTって⾔ってるけど、それはすでにInternet of
Toyになっているかも・・・
• IoTというバズワードの理解が難しい
• ビッグデータのプライバシー、通信の暗号化だけではない、い
わゆるIoTのセキュリティについての課題を考える
• ビジネスを前提としたIoT/CPS
• そのデバイスは何個配るんだろう
• そのデバイスのアップデートはどのようにするんだろう
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2016年7⽉20⽇
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インダストリー4.0ってIoTじゃないよ?
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どうしても都合の良いように⾔葉を使ってしまいがちだけど・・・
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インダストリー4.0は産業⾰命!!
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第1次産業⾰命:機械⼯業化
マニュファクチャからマシナリ
第2次産業⾰命:電気と⽯油
電気による⼤量⽣産と輸送⾰命
第3次産業⾰命:ITの活⽤
インダストリー4.0:
ネットワーク接続によ
るガバナンスと⾃動制
御
ITによる場所を選ばない⽣産
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協調して動く制御システム
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Cloud
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IoTとCPSの違い?
IoTはセンサーネット
ワーク。だからデータセ
キュリティだけで良かっ
た
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CPSは「アクチュエー
タ」が付いているので、
悪⽤されると⽣産に問
題が起きる
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もうIoTの時代じゃない・・・
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現在⾏われているIoTセキュリティ
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2016年7⽉5⽇にIoTセキュリティガイドライン
が総務省と経産省から出ています
• 脅威は「遠隔操作」と「情報流出」がメインに
なっていて、ネットワークセキュリティや情報
の保護などが中⼼的な内容
• これから内容が充実していくことに期待したい
http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160705002/20160705002.html
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ハッキングしなくても遠隔操作できる
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ネットワークをハッキングしなく
ても、ナレッジデータを狂わせれ
ば、アクチュエータをご作動させ
ることができる。
データを改ざんしなくても、ニセ
のデバイスを設置して、情報を偏
らせることで誤動作を誘発させる
ことができる
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デバイスの管理
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• スマートメーターは8000万個の設置
• これからはじまる電⼒会社によるスマートメーター(電⼒使⽤
量計)の設置
• ファームウェアのアップデートなどもかなりの⼿間がかかる
• デバイスの仕様変更なども頻繁に⾏うことが出来ない。デバイ
スが安いものでも、交換にコストがかかる。デバイスの値段で
はなく、交換コストなどデバイスのライフサイクルで計算して
おく必要がある
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正しく動いているという証明
① デバイスが正しく
動いているかをリ
アルタイムに判断
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② 異常時の対応は「交
換」「廃棄」
③ 誰がその作業を⾏う
のか
これらを証明するためにはどうするか
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運⽤コストを考える
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• ⾃動できることと⼈間がやることを区別
• IoTやCPSはワークフローの⼀部であるということを考えて、ビ
ジネス全般における⼈間がやるべきこと、システムが⾃動でや
ることを決める
• ⼈間が⾏うことはコストが⾼い
• ⼈間は初⽇から正しく働けない
• ⼈間は失敗をするし、気が付かないことがある
• ⼈間は何かを維持することが出来ない
• 機械はそれ⾃体では学習できない
• だから、機械学習が注⽬されてい
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スマートメーターシステムセキュリティ
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スマートメーターの安全管理については⽇本電気
協会から「スマートメーターシステムセキュリ
ティガイドライン」が発⾏されています。
• 運⽤開始前の事業者もすでにセキュリティマ
ネジメントに取り組んでおり、内部監査も終
了しています
• 今後はAルートだけではなく、Bルート、C
ルートについても検討をする必要がある
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IoT時代のIT基盤構築
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IoTもCPSもIT基盤を構築するところから!!
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ID管理からちゃんとやろう
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認証は「他要素認証」
「証明書活⽤」などで
解決している。
これからは、ID発⾏、
認可、そしてログの統
合管理などが重要に
なってくる。
特に様々なシステムで
共通に使えるID管理
や認可設定に取り組む
必要がある
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ID連携を前提とした管理
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ITサービス利⽤の拡⼤
に伴うガバナンスをど
のように確保するのか
ということが重要なポ
イントになる
そのためにもID連携
を積極的に⾏う必要が
ある。
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例えば、Azure ADなら・・・
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リアルタイムログ管理 - CISOダッシュボード
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Cloud
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クラウド、IoT/CPS時代は「常時接続」
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• 常時接続されているので、リアルタイムに理解ができる
• バッチ処理ではわからないことがたくさんある
• リアルタイムに様々なことを把握できるように⼀元管理を⾏う
• 事故に早く気がつくための仕組みづくりをIoTやCPSでも
やっていこう
• 事故に早く気がつけば、被害は最⼩限で済む
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攻めのIT投資のためのセキュリティ
平常時
事故対応
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平常時
◯ 普遍化による学習と成⻑
予防
検知
対策は期待通りに
機能しているか
対応
復旧
① 封じ込め ② 調査・分析
③ 再発防⽌策の計画
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✕ IT制限による効率悪化
対策は期待通りに
機能しているか
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本⽇のまとめ
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河野 省⼆
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- 情報セキュリティは科学であると伝えたい
株式会社ディアイティ
クラウドセキュリティ研究所 所⻑
[email protected]
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経済産業省
• クラウドセキュリティ研究会
• セキュリティガバナンス研究
会
• セキュリティ監査研究会 など
情報処理推進機構
• セキュリティセンター研究員
⽇本セキュリティ監査協会
• スキル部会副部会⻑
•
•
•
•
•
JIPDEC
• ISMS専⾨部会委員
NPO クラウド利⽤促進機構
• セキュリティアドバイザー
JTC1/SC27 WG1委員
東京電機⼤学
• 未来科学部 ⾮常勤講師
(ISC)2 認定主席講師 など
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