' Title ' 十勝地区牛乳のHPLCによる有機酸分析 Author(s) 島崎, 敬一, 島, 真平, 池滝, 孝, 浜村, 欣二, 長谷 川, 富夫, SHIMAZAKI, Kei-ichi, SHIMA, Shinpei, IKETAKI, Takashi, HAMAMURA, Kinji, HASEGAWA, Tomio Citation 帯広畜産大学学術研究報告. 第I部, 15(2): 101-105 Issue Date URL Rights 1987-06 http://ir.obihiro.ac.jp/dspace/handle/10322/3745 帯広畜産大学 帯広畜産大学学術情報リポジトリOAK:Obihiro university Archives of Knowledge 1 0 1 帯大研報, 1 5( 1 9 8 7 ) :1 0 1 1 0 5 . 十勝地区牛乳の HPLCによる有機酸分析 島崎敬一・島 真平・池 i 滝 (受理 孝・浜村欣二・長谷川富夫* 1 9 8 6年 1 1月 1 1日) HPLC organic acid analysis inmi 1 k obtained from Tokachi area K e i i c h i SHIMAZAKI,S h i n p e i SHIMA,Takashi IKETAKI, K i n j i HAMAMURA and Tomio HASEGAWA* 摘 要 十勝地区農家および本大学附属農場飼育ホルスタイン牛より採取した牛乳中目有機酸を定量 した。試料乳はアセトニトリル 1 < :よって除タンパク操作を行った後,強カチオン交換樹脂 TSKgelSCXを用いた高速液体ヲロマトグラフィーにより分析を行った。溶離液 1 < :は 2mM 燐酸を用い,流速を毎分 1 .0mlとした。 クロマトプロフィールから定量出来た有機酸は,オロチン酸,クエン酸,乳酸,コハク酸. 酢酸,尿酸であり.それぞれの平均濃度と標準偏差 ( μ g/ml脱脂乳,十勝地区試料について) 3 . 0士 1 5 . 4,9 7 6: t4 3 9,4 6 . 6士 2 5 . 2,7 9 0: t5 4 8,7 7 . 9: t1 4 . 8,2 1 .0: t5 . 3であった。そ は , 5 の外広ヒ勺レピン酸とギ酸が確認されたが,ほとんどの試料乳で含量は僅かであった。次いで, 各有機酸含量について相闘をみると,オロチン酸とコハク酸 ( r=-0.194),オロチン酸と酢酸 ( r = 0 . 2 0 0 ),尿酸とコハク酸 (r=0.213) が 59 百水準で有意な相関がみられ,乳酸とオロチン 酸 ( r=0.480),乳酸とコハヲ駿 (r=-0.554) が 1%水準で有意であった。 牛乳 1 < :は様々な有機酸が含まれている。 ζ れら各種 実験方法 有機酸白牛乳中の濃度は,個体による差を除くと,乳 汁分泌組織白状態や搾乳後白牛乳の衛生状態 1 < :依存す I 試料の前処理法 ると考えられる。己の様11:,特 1 < :乳質と関係があると 十勝各地区(池田,音更,帯広,川西,士幌,新得, 考えられている有機酸 1 < : 1 ; ] :,クエン酸やピ Jレピン酸が 大正,忠類,本別)由ホノレスタイン牛から試料を得て あり H },さらにオロチン酸も乳質との関連が見い出 (以下,十勝地区試料と略す),直ちに有機酸の分析 されている 5 .則。そ乙で,十勝地区の農家および当大 < :は原正吉保存した。また,帯広畜産大 を行わない場合 1 学附属農場より多数回個乳を採取し,体細胞数測定と 学附属農場飼育ホルスタイン牛から月一度ずつ 0985 有機酸分析を行った。体細胞数白測定は牛乳細胞自動 年 6月から 9月迄)朝乳を搾取し(以下,大学農場試 計測装置によって,また各種有機酸の定量は高速液体 < :よる有機酸分 料と略す),同様に処理した。 HPLC1 クロマトグラフィー CHPLC) によって行った。 析白ための前処理は,以下の様 1 < :行った。まず,試料 帯広畜産大学(帯広市稲田町) *十勝農業協同組合(帯広市西 3条南 7丁目) 1 9
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