日本学術振興会ワシントン研究連絡センター 景気後退後に新たに創出された雇用、大半は大学教育を受けた労働者が対象 (6 月 30 日) ジョージタウン大学(Georgetown University、ワシントン DC)教育・労働力センタ ー(Center on Education and the Workforce)は、米国の労働力と教育的背景に関する 調 査 報 告 書 「 米 国 に お け る 回 復 の 違 い ~ 大 学 教 育 の 有 無 ~ ( America’s Divided Recovery: College Haves and Have-Nots)」を発表した。 これによると、景気後退後に創出された 1,160 万件の雇用のうち、1,150 万件は大学教 育を受けた労働者を採用したもので、そのうちの 840 万件は学士号以上の学位保有者が 採用されていることが明らかにされた。一方、高卒以下の学歴の労働者を対象として新た に創出された雇用は、約 8 万件のみであったという。 また、2016 年の雇用状況の内訳では、学士号以上の学位保有者が全体の 36%を占め、 高卒以下の学歴保有者の割合(34%)を初めて上回ったことも明らかになった。残りの 30%は、主に中程度の技能職に就く高卒以上学士号以下の学歴保有者が占めている。 雇用市場の変化の主要な原動力となっているのは職業及び産業の移行で、例えば、1947 年には労働力の約半数が製造業・建設業・天然資源産業などといった生産産業に従事して いたのに対し、2016 年には僅か 19%となっている。その反面、医療ケア・ビジネス・金 融・教育・政府サービスなどといった管理・専門職を雇用する産業の労働者は、1947 年 には全体の 28%であったのに対し、2016 年には 46%に成長したことが明らかにされて いる なお、本報告書は、 <https://cew.georgetown.edu/wp-content/uploads/Americas-Divided-Recovery-web.pdf >からダウンロード可能。 Georgetown University, Jobs Recovery Deepens Economic and Political Divide between College Haves and Have-Nots https://cew.georgetown.edu/wp-content/uploads/DividedRecovery_PressRelease_FINA L-PDF.pdf
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